#10  カンフーマジック “Sweet And Sour Victory”

サブリナは体育のクラスでハーヴィーとバトミントン。運動音痴のサブリナはネットの向こうに羽を飛ばす事さえできずに空振りばかり。ネットの向こうには一生懸命アドバイスをするハーヴィー、「なんで羽があるのに飛ばないの?!」と怒ったサブリナは思いっきりラケットを振る!その途端ラケットごとネットを越えて飛んで行ってしまいハーヴィーにHIT!
サブリナ「ごっめ〜〜ん、でも、今のポイントになる??」

科学の授業ではプール先生が必死で骨の主成分について説明しているのに、生徒は反応無し。ベルがなった途端に席を立つ生徒たちにプール先生は不満たらたら。
サブリナが教室から出ようとすると、ハーヴィーが「ウワァ〜〜〜ゥ!」と叫んで飛び蹴りのリアクションで現れ、体育の選択科目をカンフーに変えるつもりだと宣言。「バドミントンは?」と聞くサブリナに、「バドミントンじゃイザという時武器にならないじゃん」と答えるハーヴィーはすっかりやる気!
サブリナ「カンフーって怖そうじゃない?」 ハーヴィー「・・・君のラケットの方が怖いよ・・・」
運動神経抜群のハーヴィーは18個ものスポーツ大会のトロフィーを学校の保管棚に飾っているのだが、「単なる優勝とかチャンピオンの証で意味ないよ」と言ってサブリナを羨ましがらせる。
最初はまるで乗り気じゃなかったサブリナだが、ハーヴィーが「一緒にやろうよ」と誘うと急に乗り気になる。

家ではヒルダがヴァイオリンの練習。もうすぐオーケストラの主席奏者を争うオーディションがあるため、力が入っている。
そこにサブリナが帰宅して「ハーヴィーにカンフーやろうって誘われっちゃった!」と嬉しそう。

次の日、体育の授業に出たサブリナとハーヴィーだが、カンフーの担当教師はなんとプール先生。「意外だね」と笑うハーヴィーに「そうかな?いじめられっ子だったからじゃない?」と辛辣なサブリナ。
プール先生は まず両手を前でくんでお辞儀させ、ヘタなジョークを言いながら、気の呼吸法を教える。
やる気のない皆に、「実践してみせるから誰か相手してくれる?」と呼びかけるプール先生だが、誰も志願しない。しかたなく自ら犠牲者になったサブリナは、「“川”と“石”の哲学を実演してみせる」と言うプール先生の言葉に従って、“石”の方を選択。「サブリナが“石”で僕が“川”だ!よ〜し はじめ!」と言ってお辞儀をする二人だが、プール先生はいきなりサブリナのおでこを指で押して転ばせてしまう。「“川”には内なる力がある」と言って得意げなプール先生にムッときたサブリナはリターンマッチを申し込む。「リターンマッチだ、川!」「いいとも、石!」とお互いを呼び合う二人はすっかりなりきっている。
しかし、今度はサブリナはお辞儀をする時に自分に魔法をかけてしまう。途端に強くなったサブリナは、プール先生の攻撃をよけて名人並みのカンフーを披露、ついにはプール先生を圧倒的差で倒してしまう。
降参したプール先生、皆はサブリナに拍手喝采!

その日、家に帰ったサブリナのところにプール先生が訪ねてきて、今度のボストンでのカンフーの試合に出てみないかと誘いをかけて帰っていった。
普段運痴のサブリナに誘いがかかったことに、怪訝な顔をするヒルダとゼルダだが、サブリナは有頂天で「ヤッタ―!ついに目覚めたのよ!!私の運動神経が!」と叫ぶ。しかし階段を駆け登ろうとしていきなり蹴つまづくサブリナ・・・「今の見なかった事にして!」
残ったヒルダとゼルダは「なんか話が出来すぎてる」とサブリナを怪しむ。

部屋ではサブリナがさっそくカンフーの練習。とりあえず形からで中国風の衣装に変身して空中三回転をキメてみせる。
そこにヒルダとゼルダがドアをノック。「未来のカンフーマスターの部屋へようこそ!」とノリノリのサブリナだが、ゼルダに「どうも腑に落ちないのよ、なんだか超自然的な力が動いてる気がして・・・」と言われ「魔法を使ってると思ってるわけ?」と不満気な顔に。「本当の事をいいなさい、怒らないから」と優しく言うヒルダに、サブリナはあっさりと「使ったわよ」。
途端にヒルダとゼルダは「何考えてんの!?」と怒り出す。何かで人間と競う時は魔法を使ってはいけないのが魔女のルールの一つなのだ。
善悪測定機を持つサブリナ 『WRONG』!ヴァイオリンのオーディションを控えたヒルダも「魔法で優勝したって嬉しくないから私も練習してるのよ。才能で勝たなきゃ!」とお説教。不満気なサブリナは「大会に出るなってこと?」と聞くのだが、ゼルダは「自分の良心に従いなさい」とアドバイス。ヒルダに“善悪測定機”を借りたサブリナは、矢印がWRONG(悪)になったことにブスッとするのだが、大会は出場する事に。「魔法を使えば勝つ、使わなきゃ負ける、勝つ・負ける・勝つ・負ける勝つ・負ける・・・普通勝ちたいでしょ!」

大会の会場に着いたサブリナはプール先生と出場者の練習の様子を見て「皆強そう!」と怖気づく。だが、すぐに気を取りなおし、「大丈夫、私には“気”があるから!」と、心配がるプール先生に胸を張ってみせる。
サブリナは出場者の中にアクション映画『ドラゴン・キラー』で悪役を演じたタイ・ワイセイを発見。プール先生は「底知れぬ“気”を秘めた無敵のファイターだ」と忠告し、サブリナも「映画では負けてたけど・・・でも強そう」と心配顔。
そこにハーヴィーが応援に駆けつけ、「勝ち負けは関係ないよ、精一杯頑張れ」と言い、サブリナもやる気まんまんに。
魔法を使ったサブリナは、大男やカンフーの達人を次々に倒し、ついには決勝進出。
優勝を争う相手、タイ・ワイセイにサブリナは「『おい、北京ダック!親父も弟もお前に殺された・・・』ドラゴンキラーのセリフよ!あなたが串刺しになって倒された・・・」と話しかけるが相手にされない。
試合開始。バカにした表情のタイ・ワイセイに怒ったサブリナは、魔法を駆使してオリンピック並みの試合展開で次々とワザを披露、ついにはタイ・ワイセイを倒して雄叫びをあげる!
初めてのトロフィーに浮かれるサブリナ!!

家に帰ったサブリナはトロフィーと一緒に記念撮影。トロフィーが目的だったサブリナは、床に置くと膝までの高さがあって上に金色のカンフーポーズの像がくっついたトロフィーに大満足!「もう引退しようかな。目的は叶ったし!」とセーレムに話しかける。
「トロフィーくんお休み!」と電気を消してベッドに入るサブリナだが、その途端「卑怯者!」という声が。電気をつけて「今のセーレム?」と聞くサブリナだが、その声はトロフィーの方から聞こえてくる。
サブリナがトロフィーを覗きこむと、なんとトロフィーのてっぺんの金メッキの銅像が「お前は魔法を使って勝ったんじゃないか!卑怯者!」と非難する。
驚いたサブリナだが、「卑怯者〜!」としつこく叫ぶ銅像には辟易。叔母さんたちにバレたらまずいと、とりあえずキッチンにトロフィーを運んで蛇口のところにもって行き水攻めに。うるさく叫ぶトロフィーの声で起きて来たゼルダとヒルダはすぐに事情を察し、「あなたの罪悪感を代弁してるのよ。罪悪感を晴らさなきゃ」と忠告。サブリナはとりあえずトロフィーを冷凍庫に放りこんで部屋に戻るのだった・・・。

翌日、授業で科学室に入ったサブリナはさっそくプール先生やクラスの皆に「チャンピオン登場!」と拍手をうける。「あんな勝ち方普通できないもん!」と喜ぶハーヴィーだが、サブリナは浮かない顔。

その頃、ヒルダはヴァイオリンのオーディションの控え室にいた。主席奏者を争うグスタフに「君とは腕が違う」と愛器ストラディヴァリウスを自慢され、イヤミばかり言われたヒルダだが、なんとか魔法を使うのはこらえてオーディションに臨むのだった。

家に戻ったヒルダだが、外はカミナリが鳴っている。それで「オーディションうまくいかなかったのね」と察したゼルダに、ヒルダは「主席奏者はグスタフよ!私は次席!」とふてくされ、もう一度指をならしてカミナリを鳴らせた。
そこにサブリナが帰宅。
魔法を使ったことを反省したと言うサブリナに、オーディションに敗れたヒルダも笑顔で励ます。
そして、冷凍庫からトロフィーを取り出すのだが、てっぺんの銅像は凍り付いて震えながらも「卑怯者、卑怯者・・」。サブリナは「あっそ、お湯につけたげようかと思ったけど・・・やっぱやめとこう!」。

サブリナはタイ・ワイセイのオフィスを訪ねて行くのだが、すっかり自信をなくした彼は「もう忍者役はいやだよ・・・普通のお父さんの役はないの?」と出演交渉の電話をしていた。サブリナはトロフィーを渡して「私にはもらう資格がない」というのだが、タイ・ワイセイも「私も負けた以上資格はない。もしもらうとしたら再試合で勝った時だ」と一歩も引かない。
再試合を避けたいサブリナは「サッカーゲームじゃだめ?」と聞くのだが、タイ・ワイセイは「サッカーゲームじゃトロフィーは出ない」と断り、結局再試合をすることに。

サブリナはプール先生にもう一度特訓を頼む。今度はサブリナは実力でカンフーの猛特訓を受け、とうとう再試合に臨む。
実力で戦わなくてはいけないサブリナは「“気”がなくなった」とすっかり弱気で、プール先生に心配がられる。
トロフィーはタイ・ワイセイのものに!そして、タイ・ワイセイと向かい合ったサブリナ、今度の彼もやる気満々の強気でサブリナが攻撃をしても全然歯が立たない。あっさり負けを認めたサブリナは「もういいでしょう〜〜?」と泣きつき、タイ・ワイセイも「トロフィーはもらったもんね♪」と満足げ。「良心はすっきり!」とこちらも満足のサブリナは、トロフィーの銅像に近寄って「これでいいでしょ?」と話しかける
のだが、「まぁね、負け犬!」と舌を出されてしまう。


晴れ晴れとした表情のサブリナは、“善悪測定機”がRIGHT(正しい)を指したのを自慢げにゼルダに報告。その頃ヒルダは次席奏者としてオーケストラに出場していたのだが・・・ガマンできずに魔法でグスタフを消してしまい、自分が主席奏者の椅子に座って演奏をはじめるのだった!

その晩、ヒルダとゼルダがサブリナの部屋に入ってきて、「プレゼントがあるの」と小さなトロフィーを差し出す。『世界一の姪へ』と書かれたトロフィーは足首までの高さの小さなものだったがサブリナは大喜び!
めでたしめでたし?


[ 出演 ]
サブリナ ゼルダ ヒルダ セーレム ハービー プール先生 タイ・ワイセー(中田和宏) グスタフ(納谷六朗) トロフィー(後藤敦)