#12 正義のリベンジ “Trial By Fury”

サブリナが学校から戻ると、ゼルダとヒルダ、セーレムがハデハデな格好でダンスを踊っている。サブリナが「他人のフリしちゃおっかな」といいながら部屋に入ると、まだ年明けの1月だというのに、『5月の祭り』をやっているという。寒いからこそ南国のお祭り、と盛り上がるゼルダとヒルダは「カタいこと言わないの!オーレ!!」と踊りつづける。サブリナも魔法で頭にソンブレロ(ツバの広〜い帽子)をかぶせられ、とりあえず「オーレ!」とポーズをつける。ノッてきたサブリナはポテトチップにサルサソースを付けて食べるのだが、そのあまりの辛さに火を吹く!! ヒルダ「寒さも吹っ飛ぶわよ!」


学校での数学の授業。チョークにアレルギーのあるロスウェル先生はくしゃみをしながら黒板に数式を書いていくのだが、途中でチョークの粉に耐えられず「今日はこれ以上鼻がもたない」と授業を終わろうとする。
そこにサブリナが質問するのだが、説明してもわからないサブリナに、先生は「理解を深める為に明日ちょっとしたテストをしよう。皆、サブリナに感謝しろよ」と言って教室を出て行ってしまった。そして、サブリナはクラスメートに白い目で見られてしまう・・・。

セーレムがサブリナの部屋で読書をしていると、傍にあった電話が鳴り、セーレムが応対。すると、電話の相手は30年前にセーレムをフッた美女シェリーだった。喜んだセーレムはさっそくゼルダにこのことを報告。
しかし、ゼルダは「シェリー?あんたを捨てた元ガールフレンドの?」とそっけない。セーレムは「捨てられたんじゃないの、“少し時間が欲しい”って言われたの!」と言い返すのだが、更に「30年も?」と言われてしまう。
セーレムは「でも、あの声の調子じゃ俺とヨリを戻したがってるんだな〜」とご機嫌だが、「今は猫の姿って言ってあるの?」とイタイところを突かれてしまう。
・・・と、そこにヒルダが怒った時によく使うテであるカミナリが鳴った。ゼルダは「ヒルダやめなさい!」と叫ぶのだが、そこに戻って来たのはサブリナ。サブリナは「ロスウェル先生が明日数学のテストをやるって!しかもそれを私のせいにしたのよ!あの先生サイテー!!」と怒って更に2発カミナリを鳴らす。

翌日、サブリナはハーヴィーと図書室に行く。数学のテスト勉強を必死でやるサブリナだが、テストを受けないハーヴィーは横で本を読みながら音楽を口ずさんでいる。サブリナはその歌声で気が散って仕方ない為「集中できないから歌わないで!」というのだが、ハーヴィーは今度は頭の中で歌い、リズムに合わせて軽く首を振っている。それさえも気になるサブリナは「また歌ってるでしょう!」とやつあたり。ハーヴィーは「キリのいい所まで歌わせてよ!」と頼み、せかされながら頭の中で歌って静かにするのだった。それでもサブリナはヒステリー気味・・・。

いよいよ数学のテストの時間。廊下で出会ったゴーディに「接線の勾配の出し方は?」と質問されるのだが、サブリナは暗記していたはずの公式が出てこなくて焦ってしまう。もう覚えなおす時間がない!ということで、サブリナは魔法でちょっと時間を止めて教科書を読みなおす。魔法をといたサブリナはゴーディに答えを教えて教室に滑り込むのだった・・・。

テスト開始!答案が配られ、皆が一斉に解答を始めるのだが、サブリナはいきなり鉛筆を落としてしまい、それを拾おうとして椅子から落ちてしまう。するとロスウェル先生はサブリナにカンニング疑惑をかけ、教卓でテストを受けるよう命令。誤解だと反論するサブリナだが、聞き入れてもらえず結局みんなの前でテストを受けることに。
サブリナは答案に向かいながらもまるで集中できず、頭の中には図書室でのハーヴィーの歌声が聞こえてくる。「もう!ハーヴィーと勉強しなきゃよかった!・・・でもカワイイもん!結婚してもいいかな?・・・」と関係無い事ばかり考えてるうちに・・・無常にも終業のベルが鳴ってしまってロスウェル先生がテスト終了を告げるのだった!

家に帰ったサブリナはロスウェル先生に復讐を決意。鍋に怪しげな魔法のクスリを混ぜ合わせて“出っ尻にする”魔術を試していた。それを見たヒルダは「復讐の手始めにロスウェル先生を出っ尻にするの!」と息の荒いサブリナに「まずは人間としてぶつからなきゃ」と助言。サブリナは「体当たりしろってこと?」とトンチンカンだが、ヒルダは「ちゃんと話し合え」と言う。結局サブリナに頼まれてヒルダがロスウェル先生と話に行く事に。

ロスウェル先生のところに直談判に行ったヒルダだが、丁寧に挨拶したものの、ロスウェル先生はサブリナの答案を突きつけ「不合格です!」ときっぱりと言った(ロスウェル先生は既にサブリナの魔法により“出っ尻効果”が出てきてる!(笑))。ヒルダは「ちょっとウソでしょ?」と答案を見つめるのだが、「お疑いなら確認を。正解率は何パーセント?」と言われても配点がややこしく「わかんないわよ!」と答えてしまう。「45%だよ!さすがはあの子の叔母だ」と言われたヒルダは憤慨して「抜き打ちテストなんて卑怯じゃない!!」

家に帰ったヒルダはサブリナの復讐の手伝いを始める。出っ尻効果をパワーアップさせるべく、更に大きな釜でアレコレと怪しげなクスリや原料を入れてかきまぜる二人。と、そこにゼルダが「コレ何の匂い?」とやってくるのだが、二人が「復讐よ!」と口々に言うと、「お釜の大きさからしてたいした恨みじゃないわね」と今度はゼルダがロスウェル先生と話をしに行くと言い出した。
「数学教師と科学者なら論理的に話しあえるでしょうからね。私が戻るまで復讐なんて考えないで」と言い置いて学校へ。

ゼルダがロスウェル先生のところに行くと、ロスウェル先生は既にかなりの出っ尻になっていた!!冷静に話し合おうとするゼルダだったが、ロスウェル先生は「不合格は不合格!そもそもの原因は家庭にあるんですよ」と言われて憤慨。「うちにはなんの問題もございません!」と腰に手を当てて怒鳴るゼルダだが、ロスウェル先生は「それでは失礼。ちょっと運動しなきゃ」とさっさと帰ってしまった。

そして・・・サブリナ・ヒルダに加わってゼルダも復讐に加担。黒装束に着替えて特大の釜を用意して魔法をかけはじめる。
ゼルダ「あの男は100パーセント許せないわ!!」
ヒルダ「ちょっと、“パーセント”はやめて!」
モクモクと煙の立つ恨みがこもった釜の周りを、呪文を唱えながらグルグルまわる3人・・・サブリナがキメの呪文を唱えて「あとは待つだけ!」。ヒルダとゼルダが高笑いをするのを見て、サブリナは「魔女みたい!すっごく効き目ありそう!」

次の日の数学の授業、ロスウェル先生は時間になっても現れない。サブリナはさっそく効果が出たと喜ぶのだが、そこに「遅刻なんて生まれて初めてだ!」と怒りながらロスウェル先生が登場。先生は「来る途中でとんでもない災難に見まわれた」と言い、サブリナは大喜びだが、その“災難”とは車のスピード違反。サブリナ「それだけなの?!」

家に帰ったサブリナはゼルダとヒルダに「3人の魔女が力を合わせたのにスピード違反だなんてどういうこと?!」と悔しがる。「イモリの足が古かったんじゃない?」と言うヒルダだが、ロスウェル先生が法廷に出されると聞いて、ゼルダは「法廷に行くなら成功だわ。復讐はこれからよ・・・カならず正義の裁きが下る!」と笑顔になる。

ロスウェル先生の裁判がある日。
一つ前の事件として、作家のクリフォードが信号無視で罰金を言い渡された。それを見ていたロスウェル先生は「あの判事ならちょろい!私もあの判事にしてくれ」というのだが、それを聞きつけたクリフォード、実はロスウェル先生の昔の教え子だった。
『システムを叩き壊せ!』という怒りの本で有名になったクリフォードだが、ロスウェル先生にツライ目にあわされていた過去があり、先生に恨み辛みを言う。。
そこに、ヒルダ、ゼルダ、サブリナが法廷に参上。判事室から魔界の判事からの合図があり、マスコミの取材をかわすために冷凍睡眠をしていた判事が箱から出てきた。
そしてその判事がロスウェル先生のスピード違反の事件を担当。しかも、「“人格法”によれば「身勝手で底意地が悪い」も違反している」とありもしない法律まで持ち出して罪を言い渡した。けれど、「人格法なんて聞いたことが無い」といいつつもロスウェル先生はどちらも罪を認めようとしない。
そこで、ゼルダが検察官となり、原告サブリナの弁護をかって出、次々と証人を呼び始める。

最初の証人はさっき会ったばかりの“怒れる人気作家”のウィ―バー。ゼルダはロスウェル先生がいかにひどい人物かをウィ―バーに話させるのだが、ロスウェル先生は自ら反対尋問をはじめ、「君が“怒れる人気作家”として賞賛を浴びたのは私が怒らせたからだ。私に感謝すべきだ」とやりこめてしまった。
次の証人は、スピード違反を逮捕した警官。ロスウェル先生は逮捕された時態度が悪かったと証言。
最後の証人はサブリナ。
サブリナは「先生は教師失格!数学を愛する生徒を踏みにじった。私はもう家計簿もつけられない!」と訴えた。
最後に判事は「被告は最後に言うことがありますか?」と訪ねるのだが、ロスウェル先生はここで大演説。
「私はベビーシッターではない。数学を教えるのが仕事だ。世界は優しい人ばかりではない。人生は厳しいんだ!私は生徒たちにそれを教えたい。」
それを聞いた判事は最後に「あなたは一生教師を続けるつもりか?」と質問するのだが、先生は「とんでもない!ソフトウェア会社でひとやま当てるつもりですよ!」と答える。
・・・そして判決は「“人格法違反”は証拠不充分で無罪。“スピード違反”は有罪。但し罰金は払わなくてよい、一生高校で教師を続ける無期教職の刑。・・・この公判は全ての人間の記憶から削除する」
ソフトウェア会社での野望が崩れ大ショックのロスウェル先生だが、サブリナはそのくらいの罰では全然納得がいかず文句を言う。
しかしヒルダが「生徒は一生懸命勉強して卒業すれば数学とは縁が切れるけど、あいつは逃れられない!一生数学地獄よ」となぐさめ、一応復讐は果たしたと渋々納得する。

その頃、セーレムはシェリーが家に来るというので、リビングを花で飾り、照明も完璧。ムードのある音楽も流して準備万端でシェリーを待っていた。
そして玄関から現れたシェリーは今でも超ナイスバディーの美女。セーレムはマネキンに洋服を着せて、その隣でしゃべっていたのだが、シェリーが近づくと「ダメ、しばらく話そう」と向かいのソファに座らせた。
人形をホンモノのセーレムと思いこむシェリーは隣りにいる猫(セーレム)を飼い猫だと勘違い。「あなたと別れたのは間違いだった。やり直したいの」と言い出した。セーレムは「いいんじゃないの〜?」と喜び、「抱いて!」と手を広げるシェリーの胸に飛び込んだ!しかし、シェリーはセーレムが猫であることに気付いて怒り出す。
シェリー「セーレム、猫なわけ?」
セーレム「・・・猫に見える?」
シェリー「じゃ、これは誰よ!・・・もう!マネキンじゃない!!こんなもので騙せるとでも思ったの?」
セーレム「30秒くらいなら。怒るなって!実はとっ捕まって猫の刑を言い渡されたんだよ〜100年間」
シェリー「さっきの話はなかったことにして!じゃね、ネコちゃん、悪く思わないで! こんどこそさよなら!!」
セーレム「オイ、今の俺はいいぞ〜。じゃれるのは好きだし夜には強いし、体中舐めまわすしさぁ〜。」
またしてもシェリーに振られてしまったセーレムは悔しがって泣くのだった・・・。

サブリナはといえば、今度は図書館で必死に数学を勉強。ロスウェル先生を見かえすためにバリバリ勉強するサブリナをハーヴィーは感心して見つめる。しかし、二人は勉強しながら歌い始め、まわりに「シーッ!」と言われてしまう・・・。

家に帰ったサブリナは、セーレムがすっかり落ちこんでいるのを見て慰める。「シェリーは俺にとっちゃ運命の相手だったんだよ、そう簡単に忘れられっこねえだろ!」と文句を言うセーレムだが、サブリナが魔法で特大の毛糸玉を出すと、喜んでじゃれ始めて「おお〜〜毛糸玉好き好き!」とご機嫌になるのだった。


[ 出演 ]
サブリナ ゼルダ ヒルダ セーレム ハーヴィー シェリー(渡辺美佐) サミュエルズ(山野史人) ロスウェル先生(青野武) クリフォード(堀内賢雄) ゴーディー(佐藤まさよし) 警官(星野充昭) 判事(辻親八)