#13 ジェニー魔界へ “Jenny's Non−Dream”

ジェニーの家に遊びに行ったサブリナは、カフェテラスでハーヴィーに“すっごく楽しかった!”と報告する。しかし、話の流れで今度はジェニーがサブリナの家に泊まりに行く事に。
サブリナは魔界につながる自分の家に友達を呼びたくないため「ヘンな叔母さんが二人もいるし」と遠慮するのだが、ジェニーは「その方がおちつくし」と気にしない・・・けっきょくその日に泊まりに来ることに!

サブリナはジェニーを泊める自分の部屋をキレイに片付けていた。完璧に仕上げて「よし、普通に見えるわね」と呟くサブリナだが、ふと大きな魔法の本が目に止まって、それをベッドの下に隠す・・・けれど、魔法の本は勝手にそこから出てきてしまった。「出てこないでよ!」と命令してやっとベッド下に落ちついてもらい、今度はセーレムに“普通のネコの鳴き声”を特訓。「協力してね、頼むから」と絶対に喋らない事を約束。

なんとかして普通の家に見せかけようとそわそわするサブリナは、キッチンでヒルダが何かを作ってると知ってあわててしまう。けれど、ヒルダが作っていたのは普通の食事(キャセロール)・・・けれどコゲコゲで大失敗。サブリナは“今夜食事の時に話す話題のリスト”を手渡し、「お願いだからココにないことは絶対に口に出さないでよ!」と頼む。
と、その時ドアベルが鳴り、ジェニーが来たと思ってドアの方に行こうとするサブリナだったが、ベルが鳴ったのは魔界に通じる2回のクローゼットだった。居留守を使おうとゼルダに懇願するサブリナだが許してもらえず、やって来たのは乾燥機の修理人。一見普通のおじさんだが、家に通してみるとなんとお尻に大きなシッポが!サブリナは驚いて「帰ってもらってよ!ジェニーがシッポのある人見たらヘンに思うに決まってるでしょ!」とくってかかる。
けれど、ゼルダが「ジェニーには見せないし修理が済んだらすぐに帰ってもらうから」と説き伏せた。

とうとう、ジェニーがサブリナの家にやって来た。サブリナはジェニーを急かせ、くつろぐヒマ無く自分の部屋に直行させる。そして夕食の時、ヒルダはサブリナに渡された“話題のリスト”を盗み見ながら「ロシアの経済危機は深刻だわねぇ〜」と適当に話題作りをするのだが、セーレムもあくびをしちゃうほど退屈。そこに、ゼルダは窓の外でヘンテコな白い人形と乾燥機の修理人が追いかけっこをしているのを目撃!あわててヒルダを誘って部屋を出て行ってしまった。

ヒルダとゼルダは修理人に事情を聞く。なんと、乾燥機に詰まっていたたくさんの糸クズが成長して化け物になってしまっていたのだ!なんとか取り繕ってデザートのパイを持って食卓に戻る二人だが、サブリナがアイスクリームも一緒に食べたいと言い出したためジェニーが一人でキッチンに取りに行く事に。
その隙にサブリナは「今のところ問題無しね」と笑うが、ヒルダが「ただ、糸クズのお化けが乾燥機から出て家中走り回ってるけど」と答えた途端、キッチンの方からジェニーの叫び声が!
あわてて駆けつける三人だが、ジェニーが叫んだ原因は“大きな蜘蛛がいたから”。ホッとしたサブリナは、追いかけっこをしている修理人と糸クズのお化けをジェニーに見られまいと、アイスを持ってジェニーと速攻自分の部屋に戻ってしまった。

残されたゼルダとヒルダは溜め息をつくのだが、そこに玄関のベルが鳴る。出てみると、そこにはゼルダの読書会の友達の、水槽に入った喋る脳ミソ2人(?)がやって来ていた。ヒルダは「サブリナに怒られるから」と追い返そうとするのだが、ゼルダは「絶対に会わせないから」と家の中に入れる。

サブリナとジェニーはネグリジェに着替えて寝る準備をしていた。ジェニーはサブリナの部屋を誉めるのだが、サブリナは「でも、普通でしょ?」としつこく念を押す。しかも、ジェニーは「この部屋、全体的にゴシック調で何かが起こりそう」と言い出しサブリナを慌てさせた。そして二人は“秘密のうちあけっこ”をすることに。
最初にジェニーが話し出した、「ずっと信じてるの!“クローゼットの中には魔法の世界に通じるドアがある”って!そのドアさえあれば異次元に行けるのよ!」
それを聞いたサブリナは図星をつかれて慌てるが、適当に「そうなの?」と笑ってごまかす。そして、「今度はサブリナの番」とジェニーにせっつかれても「私には秘密なんてない」と言い張ってしまう。
「誰にでも一つくらいあるでしょう?」とたたみかけられるが、「実は・・・一つあるの!打ち明けたいけど、ちょっと・・・ハードだから!」としか言えないサブリナにジェニーは不満顔。
すると、1階の方から何か壊れる音がした。サブリナは「絶対そこから動かないで!」とジェニーに言って部屋を飛び出し、クローゼットの前にいたセーレムに「ジェニーが外に出ないように見張ってて!」と言って階段を駆け下りた。

すると、リビングでは先ほど来た2つの水槽入り脳みそがケンカをしてしまい、片方が念力で机から落とされてしまっていた。容器が割れ、脳みそが「左脳をやられた!」と叫んでいるのを見てサブリナはゼルダを非難するのだが、ヒルダが糸クズの化け物を追っかけまわしているのも目撃し「やっぱりメチャクチャじゃない!」とキレてしまった。なんとか言い訳してジェニーに帰ってもらおうとサブリナは決心するのだが・・・

ちょうどその時、ジェニーが部屋から出てきて、セーレムに話しかけていた。タオルを探してクローゼットを開けたジェニーに普通のネコの鳴き声でニャーニャー鳴くセーレムだったが、ジェニーがクローゼットのドアを閉めた途端カミナリが!
入れ違いで戻ってきたサブリナに、セーレムは「ジェニーが魔界に送られちゃったよ!喋るなって言うからさ、止められなかったんだよ〜」と報告。
慌てたサブリナはクローゼットの中をひっかきまわすのだが、ジェニーはどうやら本当に魔界に送られちゃったみたい!


一方、魔界の入り口に着いてしまったジェニーは「誰かいません?」と叫ぶのだが、そこに壁からリンボ−ダンスをしながら一人の男性が現れた。その男性は“議会議員スキッピー”と書かれた名刺を手渡し、喉からカエルを吐き出した。
そして、「すっごーい!やっぱり別世界なんだ!それがサブリナんちのクローゼットの中に?・・・そうか!じゃ秘密ってこのことなんだ!」と喜んだジェニーはスキッピーに連れられてリンボ−をくぐり魔界の入り口を抜けてしまう。

そしてついにジェニーは魔界に到着、ウェイトリフティングに励んでいたドレルに会う。ジェニーは驚きの連続!ドレルに自己紹介し、「あなた誰?」と聞くのだが、ドレルに「冗談だろう?魔法議会議長だぞ!」と笑い飛ばされてしまう。
「魔法使いなの!?」と驚くジェニーに、ドレルは「あんたもだろう?」と聞くのだが、「まさか!人間よ」と言うや否や、笑いながら「そりゃいいや!人間は虫に変えることになってるんだよ」と魔法でジェニーをバッタにしてしまった!

ジェニーを追って魔界の入り口まで来たサブリナ、ゼルダ、ヒルダだが、リンボ−ダンスで魔界の入り口をくぐり抜け魔界に着いた途端、ドレルに会いジェニーがバッタに変えられたことを知ってしまう。
サブリナは「もとに戻してよ!」と頼むのだが、ドレルに「魔界に迷い込んだ人間をどう処分するかは法律で厳しく決められている」と諭される。そして、ドレルは法の番人を呼び、『人間』の部分を朗読させるのだが、そこでも「第714条、魔界に迷い込んだ人間は地を這うちっぽけな昆虫に変えられなければならない」と厳しく言い渡されてしまう。
ドレルは「大事にしろよ、友達なんだろ?」と瓶詰めにされたバッタ(=ジェニー)を手渡し、サブリナは「こんなのヒドイ!もう皆嫌い!」と魔界から出て行ってしまった。

というものの、魔界の入り口で「どうしよう・・・おうちの人になんて言えばいいんだろう」と呟くサブリナ。バッタ姿のジェニーに謝り、「本当は自分の口から秘密を打ち明けたかったのよ・・・そうなの、私魔女なの!でもジェニーが思うほどいいものじゃない・・・私はただ普通に過ごしてみたかっただけなの。友達を一晩家に呼んで、ポップコーンを食べたりゲームをしたり・・・これって贅沢!?」と話しかけた。
途方に暮れていると、そこにリンボーをくぐってさっきの“法の番人”の女性が現れ、「ちょっと一服」とパイプを取り出した。彼女は法の番人でいるのもストレスが溜まるとグチり、「人間に罪はないのに、あの714条はおかしいわよ」とサブリナに賛同した。そして、「第803条、すべての法律には抜け穴がある」という法律もあると教え、「抜け穴の方が多いくらいよ」と首を振るのだった・・・。

そしてサブリナは法の文書を探したあげく抜け穴を見つけた!再度魔界に戻り、「抜け穴みっけ!」と報告、「“魔界と知らずに入った人間は自由に出て行くことができる”まいったか!」と読み上げた。ゼルダは「でも、ジェニーはもう知ってしまったわ」とつぶやくのだが、サブリナは「だったら忘れさせればいいのよ!」と言い切る。ドレルは最初は反対したのだが、法の番人に「法と抜け穴は切っても切れない関係なのよ」と言われしぶしぶ納得。魔界でのことが夢であると思わせる事に成功したら帰してやるとジェニーを人間の姿に戻すのだった。

ジャック・ワグナー!!もとの姿に戻ったジェニーはサブリナに「これは夢なのよ」としつこく言われても信じようとしない。サブリナは思いつくままに適当に魔法を使って夢だと思いこませようとするのだが、あとひと押しというところで「でも、いつもの夢と違う!ジャック・ワグナーが出てこないもん!」とジェニーに言われてしまう。
そしてサブリナは魔法でジャック・ワグナーを出すのだが、当のジャックも「ここどこなの?!」と当然わけがわからない。ジェニーは「私の夢の中!」と答えてジャックに飛びつくのだが、ジャックは「ずいぶんリアルな夢だね」と呆然。しかも、ジェニーが「私たち結婚したわよね」と言い出して話が噛み合わなくなったため、サブリナはあわててジャックをもとの世界に帰してしまう。
がっかりしたジェニーは「こんな夢もうやだ!目を覚ましたい」とこぼし、サブリナは「目を覚ましたいならまず眠らなきゃ!」とたきつける。ジェニーはそれを間に受けて魔界の床に横になり眠り込んでしまった。そして、サブリナはドレルに「もっと法律を勉強したら!」とイヤミを言い、ジェニーを連れて魔界を去る事に。

ジェニーは眠ったまま空中浮遊でサブリナの家のクローゼットに到着。そのままサブリナの部屋のベッドの上に運ぶことに成功した。安心したサブリナ、ゼルダ、ヒルダがリビングに下りると、セーレムと脳みそ、糸クズのお化けと乾燥機の修理人が仲良くゲームをしていた。サブリナは「やっぱりこういうのが私んちじゃ普通なのよね」と諦めたように笑うのだった。

翌朝、ジェニーが起きてきてリビングに降りてきた。ジェニーは昨晩の事を夢と思いこんでおり、サブリナに昨日の夢を「私ね、魔法の世界に行ってドレルっていう教授にバッタに変えられちゃったのよ、でもジャック・ワグナーが助けてくれたんだ〜」と説明。
それを聞いたサブリナは眉をしかめて「ジャック・ワグナーが助けたの?ホントに?私が助けたんじゃなくて?」と聞き返してしまうのだが、ジェニーは「違うと思うけど・・・でも楽しかった!」と満足そう。
これでとりあえず めでたしめでたし!


[ 出演 ]
サブリナ ゼルダ ヒルダ セーレム ハービー ジェニー ドレル(宝亀 克寿) スキッピー ジャック・ワグナー(石森 達幸) 修理人(青山  穣)