#16 わくわく火星ツアー “Mars Attacks”
サブリナは夕食をきれいにたいらげ「おいしかった。ごちそうさま!」と席を立つ。すると、ヒルダが「よくグリンピース残さず食べたわね」と感心。「まさか魔法を使って消したんじゃないでしょうね?」と聞くゼルダにサブリナは憤慨。「なんで疑われなくちゃならないの?」と怒るのだが、ヒルダとゼルダはサブリナがお皿をキッチンに下げに行っている間に『自分たちが子どもの頃野菜を食べたかどうか調べられたママの魔法』をかけてみようと相談。
戻って来たサブリナに魔法をかけ、「今までに消したグリーンピースが全部戻ってくる魔法よ」と得意げに言った。するとサブリナは驚いて「ウソ!!伏せて!!」とテーブルの下にもぐりこむ・・・その途端天井から超大量のグリーンピースがドサッ!!
夜中にヒルダ、ゼルダ、サブリナは天体望遠鏡で夜空を眺めていた。ゼルダが焦点を合わせたのは太陽系で一番大きな山のオリンポス山。サブリナは「小さな丘じゃない!近所覗いてもいい?」と望遠鏡を動かすのだが、ヒルダが「火星で一番人気のスキー場なんだから!冬休みはそこで家族旅行よ!」と興奮して話し始める。火星への旅行がお気に入りのヒルダとゼルダは口々に「行く価値はある!」「きっと気に入るわよ!景色はいいし空はピンク!」とサブリナを誘う。
学校は明日から冬休み。お休み前の最後の授業中、サブリナはハーヴィーに「冬休みどうするの?」と聞かれる。冬休みに予定の無いハーヴィーは、サブリナも予定が無いなら一緒に遊ぼうと思っていたと誘うが、サブリナは昨晩6日間のスキー旅行に行く予定がたったばかり。「そうと知ってたら断ったのに!スキー出来ないからどうせ楽しくないもん」とガッカリするサブリナだが、ハーヴィーは「行けばきっと楽しいって!」と説得。そういいながらも少し寂しそうなハーヴィーは「気をつけて」と握手をして帰っていってしまう。残ったサブリナはうっとりと「クラクラ・・!」
家に帰ったサブリナは「他の子は皆どこへも行かないのになんで私はスキーに行かなくちゃいけないの?」とゼルダとヒルダに愚痴を言う。乗り気だった昨日とうってかわって「私セーレムと留守番してる!」と言い出すサブリナだったが、セーレムに「冗談だろ?家族旅行ってのは俺が一人になるためにあるんだぞ。頼むよ、ストレス溜まってんだからさ」とつっぱねられる。ふてくされるサブリナに「二度とハーヴィーに会えなくなるってわけじゃないんだから」となだめるヒルダだが、そこに玄関のベルが鳴り、出てみれば当のハーヴィーが立っていた!
「ウワサをすればよ!なんかウソくさいくらいタイミング良くない?!」とドアを開けたヒルダが叫び、サブリナも喜んで駆けよって来る。サブリナはヒルダとゼルダを「昼寝の時間でしょ」と追い払い、ハーヴィーと二人きりに。しかし、ハーヴィーはスキーの手袋を失くさないための“手袋ストラップ”を貸すために持って来たと言い、それを渡すと「おふくろ待たせてるからもう行くね」と帰ろうとする。サブリナは「電話するね」と言い、ハーヴィーの希望で今晩9時に必ず電話をすると約束。「絶対だよ!」と笑いかけるハーヴィーにサブリナももう一度サヨナラの握手。別れるのが名残惜しそうな二人・・・。
いよいよ火星へ出発!
スキーの格好をして大荷物で部屋から出てきたサブリナはまだ不満げな顔だが、ヒルダとゼルダは上機嫌。セーレムに「大人しくしててよ、パーティなんかしないで」と釘をさして3人はクローゼットから火星へ行ってしまった。残されたセーレムは「パーティね・・・そりゃやらなくちゃ!」
火星についた3人は氷で出来たロッジにひとまず到着。魔界では人気スポットらしくロビーは人でごった返している。
さっそく「ひと滑りしてくる」と言うゼルダと、「私もひと座り」とソファに座るヒルダ。ゼルダはスキーが得意なのだが、インドア派のヒルダはスキーはせずに雑誌三昧をすると言うのだ。バラバラの二人に「これじゃ家族旅行の意味がないじゃない!」と眉をしかめるサブリナも、「夕食は一緒だから」と言われてしまい、結局やることがない。「ハーヴィーに電話する」と言い出すサブリナだが、ゼルダに「火星は時間が先行してるから、地球はまだ昨日よ」と言われて完全にふてくされて部屋に閉じこもってしまった。
一方ヒルダはオリンポス山で思いっきりスキーざんまい、そしてヒルダは思いっきり雑誌ざんまい!すっかり疲れきってしまう。
翌日、大満足のゼルダとヒルダがロビーにいると、サブリナが一人不満顔で降りてきた。「スキーすれば楽しいわよ。講習申し込んでおいたから」と慰めるゼルダだが、サブリナは「お構いなく!今日は一日中日記を書いて、9時になったらハーヴィーに電話するの!電話のそばにいる」と反抗して行ってしまう。
サブリナが電話のあるところへ行くと、そこでは背の高い男性が受話器をハンカチで覆って電話中。「マズイな、人が来たよ」とあわてて電話を切る彼は受話器をもう一度ハンカチで拭いて指紋を消し、なんだかアヤしげ。
そして、「お待たせ」とサブリナに電話を譲ろうとするのだが、サブリナには「ありがと!でも電話掛けるのは12時間後」と言われてしまい、「・・・へぇ、気が早いんだね」
電話の隣りのテーブルに座ったサブリナはさっそく日記を書き始める。溜め息をつきながら「『2月5日、帰りたい・・・』・・・」と声に出しながら書いていると、横から「君、サブリナ?」と声をかけられた。気のない声で「今忙しい」と答えるサブリナだが、顔をあげて声の主を見ると、めちゃくちゃハンサムな男性が!!彼はゼルダが頼んだスキー講習のインストラクターのダグ・・・サブリナはうってかわって「よし!終わり!!」と日記を閉じて大張り切りでスキー場に向かうのだった。
一方、ロビーではさっきアヤしげな電話をかけていた男がヒルダに話しかけた。彼は「名前はウォーレン。仕事は保険の外交員だ」と自己紹介してさりげなくヒルダをナンパするのだが、ヒルダに「ウソばっかり!作り話で気を引こうとしなければ話くらいは付き合ってあげる」と言われてしまう。
そして「知らない者同士なんだから、お互い腹を割って話そう」と言うヒルダにウォーレンも納得。「仕事は?」と聞くヒルダにさっそく「シークレットエージェント。ここに敵のスパイが紛れ込んでいる・・・君じゃないよね?」と冗談っぽい口調で話し始めた。
スキー場では、サブリナがダグにスキーを教わろうとしていた。しかし、ダグはサブリナにちょっと魔法をかけただけで「レッスン終わり!」と宣言。さっそく二人してプロ並みの急な坂を滑り始めてしまう。
ロビーではまだヒルダがウォーレンの話を疑わしげに聞いている。話をまとめると、ウォーレンは“スパイを使ってとある国の政府を転覆させようとしている、コードネーム[ドクター・サイクロプス]を捕まえる事が任務”のよう。話半分で聞いているヒルダは、ウォーレンが取り出したスパイ用具“毒のついた楊枝”をからかっていた。
すると講習を終えたサブリナがダグと一緒に戻って来た。「実は私スキーの天才だったの!」と笑うサブリナはダグの事がすっかり気に入ったよう。ウォーレンに辟易したヒルダが「家族団欒しよう」と誘っても「ダグとゆっくりしたい」と断ってしまう。結局ヒルダはウォーレンと食事に行ってしまった。
そしてサブリナはロビーでダグとホットチョコを飲みながら「イイ感じ!」。
しかし、二人でゲームに熱中している間に時間は9時になろうとしていた。9時1分前から電話の前でそわそわしているハーヴィー・・・しかしサブリナがいるロビーが急に暗くなり、ディスコ音楽が流れ出した。サブリナはダグと踊り始めてしまい、電話をすることをすっかり忘れてしまっている様子。そして時間は10時、11時・・・と流れていき、部屋の電話を指差して「鳴れ!」と言ったり電話のまわりをウロウロしていたハーヴィーもしびれをきらしてしまった。そして11時20分を過ぎたところでハーヴィーはサブリナの家に電話。
一人残って大きな音楽を流してパーティをしていたセーレムがぶっきらぼうに電話に出たのだが、「サブリナにメッセージを・・・今夜は俺もう寝るから明日また電話くれって」と言って電話を切ってしまった。そしてもう一度時計を見て溜め息をつくハーヴィー・・・。
その頃、サブリナはディスコダンスに熱が入ってはじけまくり!
翌日、スキーよりもダンスのせいで筋肉痛になってしまったサブリナは、ロビーでヒルダに会い「セーレムが電話してくれだって」と言われる。そして家に電話をかけたサブリナはセーレムからハーヴィーの伝言を聞き、「どうしよう!すっかり忘れてた!!信じられない・・・」とあわてて電話を切り、速攻ハーヴィーの家にかけなおした。サブリナは電話に出たハーヴィーに謝り、ハーヴィーも「俺も別に待ってたわけじゃないし・・・」とサブリナを気遣って優しく言う。
しかし、電話中のサブリナにダグが話しかけてきた。ハーヴィーは「今の誰?」と聞くのだが、サブリナは彼の話を適当にそらして電話を切ってしまった。
その後、サブリナはスキー満喫中のゼルダを探し、休憩している所をやっと捕まえて相談をはじめた。
「私今すっごくすっごく悩んでるの!ダグが今夜ピクニックに行こうって・・・」と言い出すのだが、「楽しんでくれば?」と笑うゼルダに「行きたいけどハーヴィーは裏切れない」と悩んでいる。
ゼルダ「ならどっちをとるかよ。ハーヴィーの気持ちを考えてダグには断るか・・・」
サブリナ「ダグと行ってハーヴィーに黙ってるか?」
ゼルダ「それはダメよ。男女の仲はただでさえもつれやすいんだから、隠し事をしだしたらもうおしまい!でも、決めるのはあくまでもあなたですからね」
そう言って去って行こうとするゼルダにサブリナは「おばさん決めてくれない?」と情けない声を出すのだが・・・。
ゼルダがオリンポス山を制覇して、真っ赤な顔(雪焼けしてしまった!)で戻ってくると、サブリナはダグとピクニックに出かけてしまった後だった。そしてウォーレンが「敵の発信地をつきとめたよ!」と現れたためゼルダにも自己紹介。
サブリナは誰もいない火星のクレーターでダグとピクニック。火星探査機に手を振りながら和む二人だが、やっぱりサブリナは少し落ちつかない。しかし、ダグはいきなり「君が好きだよ」と言ってキスをしようとしてきた。
おどろいたサブリナは「キス?でも、まだ知り合ったばっかりだし、順序から言えばキスの前に・・・まず握手じゃない?」と拒むのだが、とりあえず握手してみた後に「キスしていい?」とダグに聞かれてもやっぱり断ってしまう。
「握手の感じがピンとこない」と言うサブリナに、ダグは手袋を脱いでもう一度握手してみるのだが、やっぱりダメ。サブリナは「地球にハーヴィーって好きな子がいて、彼と握手するとクラッとくるの。でもあなたの握手はなんかちょっと湿っぽい」と謝る。そして、ダグとは友達としてもう一度握手するのだった。
サブリナは地球に帰る前にハーヴィーに「5時ごろ帰るから家に来て」とまた電話。ヒルダは見送りに来るはずのウォーレンを探していた。「ひょっとしたら、その、とある政府のエージェントに捕まったんじゃない?」とからかうゼルダにヒルダは「たとえ全部ウソでも彼と一緒にいると楽しかったからいいんだもん」と反論する。
すると、ウォーレンがあたふたと現れた。ヒルダにメモ帳を差し出し、電話番号を教えてと頼むウォーレンは、手帳に挟んであったペンを「それはビーム銃だ!」とあわてて取り上げてズボンのポケットからペンを差し出す。「さすがスパイね」とヒルダが電話番号を書いた手帳を渡すのだが、せっかくいい雰囲気だったのに頭上から何か音が・・・。
そして、突然ウォーレンは青い光に包まれ、「マズイ!ドクターサイクロプスに見つかった!君の事は忘れないよ〜、脳みそをとられない限りはね〜〜」と消えてしまった!
残されたヒルダは「信じられない!本当にシークレットエージェントだったんだ!ウソだと思ってたのになんか感動的・・・あぁ、そうとわかってりゃ本当の番号を書いたのに・・・」。
地球に戻ったサブリナが自分の部屋に入ると、セーレムのパーティのせいで部屋中がめちゃくちゃ!怒ろうとするサブリナだが、そこに玄関のベルが鳴ったため「ハーヴィーが来たから行くけど、ちゃんと全部片付けてよね!」とだけ言って階段を降りた。
そして、ハーヴィーを出迎えたサブリナは「ピザハウスに行こう」と誘うハーヴィーに「話があるの」と切り出した。
サブリナ「ねぇ、二人の間に隠し事があっちゃイヤでしょ?」
ハーヴィー「まぁね」
サブリナ「だから言うけど・・・私スキー場でちょっとした・・事件があったの。・・・ステキな人がいて・・・」
ハーヴィー「ウソだろ?!」
サブリナ「でもあなたの方が好きなのよ!その人と一緒に出かけた時、それに気がついたの。・・・・さ、ピザハウス行こう!」
ハーヴィー「待ってよ。・・・俺も正直に言いたいことがあるんだけど」
サブリナ「ホント?何?」
ハーヴィー「もしまた誰かに惹かれることがあっても、俺の方がいいと思ったら・・・黙っててよ」
そう言って笑顔で握手する二人・・・サブリナは「クラクラ!」と感動してピザハウスに向かうハーヴィーの後を追うのだった。
その頃・・・ドクターサイクロプスに捕まって手術台に乗せられたウォーレンは必死に「誤解だって!僕はただの保険の外交員」と言い訳をしていた。白衣に白いマスクをして物騒な器具を持って取り囲む4人の男に「証明しようか?手帳を見ればわかるよ・・・」と説明をはじめたウォーレンはペンの形のビーム銃で「今だ!」と攻撃。4人の男を始末して「ザマミロ!」と高笑いするのだった!
[ 出演 ]
サブリナ ゼルダ ヒルダ セーレム ハービー ウォーレン(江原正士) ダグ(内田直哉) 歴史の先生(浅野まゆみ)