#18 愛のボランティア “Sweet Charity”

サブリナの部屋ではセーレムが帽子をかぶり、ネクタイまでつけて一人気分良さそうに愛の歌を歌っている。プロ顔負けのムードのある歌声にサブリナがやって来て「今の歌セーレム?上手いじゃない!かぶりつきで聞きたい」と褒め、ゼルダとヒルダもやって来た。セーレムは「オイオイ、やっぱり女が放っとかねぇなぁ」とまた気分良く歌いはじめるのだが・・・少しすると「グェ〜〜」と喉をならす・・「毛玉が・・・からんじまったよ!」

ジェニーとサブリナは学校のカフェテリアで“里孫になろう!(ADOPT-A GRANDPARENT TODAY)”という看板を掲げ、シニアセンターにいるお年寄りと過ごすボランティアを募っていた。しかし、誰も寄ってこずに集まった署名はサブリナ・ジェニー・ハーヴィーの三人だけ。すると、ランチを持ってリビーがからかいに来た。ジェニーは「里孫プログラムに参加して」と誘うのだが、「ま、がんばって。チリチリ頭!」と行ってしまった。「カーリーヘアって言ってよね!」と怒るジェニーだが、サブリナは「相手にしないで」と、澄まして歩いていくリビーがはいているハイソックスの片方だけ魔法で色を変えてしまった。リビーは取り巻きのシーシーとジルのところへ行くのだが、「今朝寝ぼけてたんじゃない?」と笑われ本人もビックリ。そして「あんたたちも取り替えて!流行らせるのよ、これを今すぐに!」と命令。

ハーヴィーがカフェテリアに入ってきた。サブリナはハーヴィーを呼びとめ「申し込んでよ!」と頼むがハーヴィーは「俺もう申し込んだよ」と言う。しかし、サブリナはハーヴィーに「もう一度やってくれない?なるべく皆に聞こえるように」と頼み、ハーヴィーはわざとらしく「喜んで申し込んじゃうよ!お年寄りって楽しいじゃん!いろんなこと知ってるしおこずかいもくれるし」と大声で言いながら署名。しかし、お昼休みが終わっても署名したのはサブリナとジェニーとハーヴィーが2人。しかも、トレイを持って出て行こうとするリビーはシーシーとジルにもソックスを交換させ、サブリナの仕返しをすでに流行にしてしまっていた!

家ではヒルダがアヤしげなスープを作っている。「ヘアスープよ、髪伸ばしてイメチェンしようと思って」とセーレムに説明していると、ゼルダが本屋から戻って来た(セーレムは日本の政治新聞をオーダー「ピザ持ってた首相があの後どうなったか気になってさ」!)。ゴキゲンなゼルダに外出先で何かいいことがあったんじゃないかと尋ねるヒルダだが、ゼルダは笑顔のまま「何も無いわよ」。しかし、魔法でつねりあった末、ゼルダは「ステキな人と出会ったのよ」とナンパされ電話番号を教えたことを打ち明ける。
その時スープ鍋がボフッ!と煙をあげ、ヘアスープ完成!ヒルダとセーレムがそれを飲む。そして電話が鳴りゼルダが出るとさっき本屋で出会ったリックから・・・ゼルダは電話を持ったままキッチンを出ていってしまう。一方サブリナはボランティアのためにシニアセンターに行くことに。

サブリナとジェニー、ハーヴィーはシニアセンターのリビングフロアに入り、6〜7人の老人を見て「どの人の孫になる?」と相談。そして、ジェニーはピアノを弾いていたカーリーヘアのおばあちゃん、ハーヴィーは一人でチェスをしていたおじいさんの向かいに座った。サブリナはソファでスクラップブックを見ていたナナというおばあちゃんに「突然ですけど、私のおばあちゃんになってくれません?」と声をかけ、ナナも嬉しそうに自己紹介。そして、一緒にスクラップブックを見始めるのだが、ナナはイライジャ・ウッドの写真を見せながらノア・ワイリー、クリスチャン・スレーターとも知り合いだと言い出す。

そこに新聞部のハワードがカメラを持ってやってきた。ハワードは里孫プログラムには興味がなさそうだが、学校新聞でボランティア活動の特集をするから写真を撮りに来たと言い、準備を始める。プログラムのいい宣伝になると思ったサブリナは「写真が出れば人が集まる」と喜ぶのだが、写真が取り上げられるには皆が従うような人気者が来てくれないと・・・とハーヴィーが言い出した。サブリナは「学校のアイドル・リビーとか?」と言うが、ジェニーが「リビーは死んだって来るわけない」と諦め顔。するとハーヴィーが「ダミーを使おう!エリツィン大統領だってあれでもう3人目らしいよ」と提案・・・サブリナは部屋を出て行き、電話ボックスに入って「こんな魔法使いたくないけど・・・」と自分をリビーの姿に変えてしまう。
リビーになったサブリナは何食わぬ顔で「普段は自分勝手だけど、たまには他人の事も考えるのよ」とハーヴィーとジェニーと肩を組み一緒に写真を撮ってもらう。そして、「絶対一面に載せてよ!見出しはね、“お年寄りは最高”」とハワードに伝え帰ってしまった。
自分の姿に戻ったサブリナは部屋に戻り、ハーヴィーとジェニーに「リビーが来!」と報告されわざとらしく驚いてみせるのだった。

翌日、学校新聞の一面には昨日取った写真がデカデカと!しかし、それを見たリビーは「これ合成よ!」と言いハーヴィーに「シニアセンターに私行ってないよね?」と聞く。しかし、ハーヴィーは「いい事したのに照れなくても・・・」と答え、「私はハメられたのよ!」と怒ってしまった。生物の授業でも、リビーは立ち上がり、プール先生に断って「昨日の記事について一言言わせて欲しいんですけど」とあの写真が自分ではないことを皆に公表しようとした。しかし、プール先生がリビーが話し出す前に「僕からも一言。リビー、ジェニー、ハーヴィー、君達はアメリカの希望だ!この3人に盛大な拍手を!」と呼びかけた。拍手を受けたリビーはちゃっかり「どうも」と座るのだった。

家でバイオリンの練習をするヒルダの髪はヘアスープの効果で順調に伸びている。しかし、同時にもみあげまで伸びていて・・しかし「ヒゲもイメチェンになるでしょ」とヒルダはお気に入りのよう。ゼルダはリックとデートをしてきたのだが、「やっぱり年の差があるとうまくいかないのかしら」とぼやいている。「リックはトシを感じさせるようなことばかり言うの。“新世紀を迎えるのが待ち遠しくてたまらない”とか」と相談してきたゼルダにヒルダは「私達もう5回も体験してるもんね」と同調。もう付き合うのはやめようかと悩むゼルダだが、ヒルダは「それじゃかわいそうじゃない」と責め、「あら、ヒゲが生えた途端男の味方するわけ?」と返されてしまう。一方、セーレムはヘアスープの効果で毛がのびてチンチラになってしまった!

シニアセンターではサブリナがナナの相手を。ナナが「レオナルド・ディカプリオに貰ったのよ」とチョコレートを差し出し、それに合わせて「ワーォ!」と喜んで見せるサブリナ。すると、リビーの取り巻きのシーシーとジルが現れた。サブリナは歓迎するのだが、二人は「リビーがいると思ったから来たのに」と帰ろうとする。仕方なくサブリナは部屋を出て電話ボックスに直行!リビーに変身して部屋に戻るのだった。リビーが気たことでシーシーとジルも「お年より最高!」と言い出してボランティアに参加。リビーになったサブリナはナナの隣に座って「サブリナが用があるらしいから私が代わりを」と話しかけた。一方、おじいさんとチェスをしていたハーヴィーは10連敗していたのだがやっと1勝!「ソーダで勝利を祝わなきゃ」と飲み物を買いに行き、リビー(サブリナ)にはジンジャー・ソーダを頼まれる。

ハーヴィーが自動販売機でソーダを買っているとリビーがやって来た。「待てなかったの?よっぽど喉かわいてたんだね」とジンジャー・ソーダをリビーに差し出すハーヴィーだが、リビーはそれを見て「ダイエット・ソーダじゃなきゃイヤ!」と怒り出した。ハーヴィーは「君が頼んだんじゃないか」と言ってもリビーは「頼んでない」と言う・・・本物のリビーが現れたのだ!
一足先に部屋に戻ったハーヴィーだが、リビー(サブリナ)に「ジンジャーソーダは?」と聞かれて「さっきいらないって言ったじゃない」と言われてしまう。それで本物のリビーが来た事に気付いたサブリナはあわてて電話ボックスにGO!そして、リビーに見つからないように電話中のおじいさんを追い出して元の姿に戻るのだった。続いてやってきたリビーだが、シーシーとジルを見て「何してるの?」と文句をつける。「こんなことをする見返りは?」とまるでボランティアに参加する気のないリビーだが、ナナが「リビー!」と手を振って来たのを見て「あの人私のこと知ってるの?」と傍に寄っていく。そしてナナの持っているスターのスクラップブックを見て大喜び。「私のおばあちゃんよ。遠慮して」と言うサブリナに「今は私のおばあちゃんなの!」と追い出してしまった。
そんなリビーを見てジェニーは「皆に里孫ができた!全部リビーのおかげよ。あの子、根はいい子なんだね」と喜び、サブリナは複雑な気分。

家に帰ったサブリナは、髪ばかりかアゴ髭まで伸びてきたヒルダに「里孫プログラム」のことを相談。リビーが割りこんできてすっかり仕切ってしまっていることに不満のサブリナだが、ヒルダは「ボランティアは勝ち負けじゃないんだから、皆が楽しんでるならいいんじゃない?」と言われてしまう。ボランティアは無償の精神でやらなきゃ、という言葉にサブリナも納得。
翌日もリビーはナナと楽しそうに話しこんでいる。サブリナは「ヒドイよ。人のおばあちゃん取るなんて」と呟きながらもまるで相手にしてくれずソファで眠り込んでいる別のおばあさんの里孫に。
リビーはナナが本当に映画スターの知りあいだと信じこんでいる。「イーサン・ホークってどんな感じ?」と質問し、ナナは「いい子よ、電話をすればここにも来てくれる」と答える。そして、眠ったまま起きないおばあさんの相手に疲れて帰ろうとするサブリナに「やっぱり里孫プログラムに参加して良かった。あんたに感謝してるわ」とイヤミっぽく言うのだった。

ゼルダにリックからの花束が次々と送られてくる。「諦めの悪い人ね」と溜め息をつくゼルダだが、ヒルダは「若いから情熱的なんでしょ。年の差なんか気にしちゃダメ!若さは気の持ちようなんだから。私612歳だけどそう見えないでしょ?」とアドバイス。ゼルダは「やっぱり好き。気付かせてくれてありがとう」と礼を言うのだった。

翌日、生物の授業中、生徒達はヒソヒソと話をしている。たまりかねたプール先生は「皆で何の話をしてるんだ?」と聞くのだが、最前列の生徒に“リビーがイーサン・ホークに会うらしい”と聞いて驚いてしまう。リビーは「知り合いの知り合いなんです」と自慢気に言うのだが、それを聞いてサブリナが大声で笑い出した。
授業が終わって、リビーはサブリナに「さっき私のこと笑ったでしょう!」とつっかかる。そして、サブリナは「だってリビーったら騙されてるのに気付かないんだもん。ナナを信じたの?全部ウソよ!ジョニーもキアヌもノアもブラッドも知らないんだから。写真は全部雑誌の切抜きよ」と答えた。リビーは「ナナに付き合った時間は全部無駄だったの?私イーサンに会うって言っちゃったのに全校の笑い者じゃない!絶対ナナを許さない!」と猛然と怒り出した。

学校が終わった途端、リビーはシニアセンターに直行しナナに文句を言う。激しい口調で「私信じたのよ!本当にイーサン・ホークに会えるって!!」と怒鳴り、謝るナナにも「ウソついて楽しむなんて!本当に可哀想な人!」と言い捨てて出て行ってしまった。それを追いかけるナナだが、廊下に出たところで「完全に引っかかった!」と笑い出す。部屋にいたナナは先回りしてナナに変身していたサブリナだったのだ!
そして、サブリナはもとの姿に戻り作戦成功!と喜んでいると本物のナナが散歩から帰ってきた。そして、「今日はリビーは来ないの?」と聞くナナに「もう来ないわ。本当のおばあちゃんと仲直りしたから」と言って二人でイーサン・ホークの映画に出かける。ナナが映画スターと知り合いだと言っていたのは全く悪気はなく、ただちょっとボケているだけだったのだ。

家に帰ったサブリナは髭を剃ったヒルダに喜んで報告。すると、奥のリビングで話し声がする。ヒルダは「ゼルダとリックよ。ヨリを戻したの」と言い、興味津々のサブリナは挨拶に行く。しかし、ゼルダと一緒に喋っていたリックは・・・シニアセンターにいたおじいちゃん(ハーヴィーのチェスのお相手)!驚くサブリナだが、ゼルダは気にしていないよう・・・
そして、部屋に戻ったサブリナはチンチラどころか毛が伸びすぎてヘンテコな姿で泣くセーレムを見て驚く。
翌朝、ヒルダは“ヘアスープ入りのキャセロールが冷蔵庫から消えてる”とゼルダに報告。きっとセーレムが食べたんだろうと思いきや・・・「おはよう!」と部屋を出てきたサブリナには立派なヒゲが!サブリナは「キャー!」と叫んで部屋に駆け戻るのだった!


[ 出演 ]
サブリナ ゼルダ ヒルダ セーレム ハービー リビー ジェニー プール先生 ナナ(藤夏子) ベリー(塚田正昭) ハワード(野島健児)