#19 セーレムの晴れ舞台 “Cat Showdown”

サブリナは学校のカフェテリアでハーヴィーとランチ中だったが、クラスメートにファンランド(遊園地?)のチケットを買わないかと持ちかけられる。その気になったハーヴィーだが、チケット代は40ドル・・・サブリナは「それ高すぎない?!」と抗議するが、彼女は「普通よ、考えといて」と去ってしまった。ハーヴィーは「そんなお金作れっこない」と文句を言い、サブリナも「私お小遣いの無駄使い病を起こしたばっかりだから」と諦め口調。

家ではセーレムが通販の電話をかけていた。お目当ての商品を選び「カードの一回払いで」と言うセーレムだが、電話先からは「限度額を超えています」と冷たい返事。セーレムは「そんなバカな」とあわてるのだが電話は切られてしまった・・・するとそこにサブリナが帰宅。
セーレム「信じられねぇよ、カードの限度額超えてるってさ」
サブリナ「クレジットカード持ってるの?」
セーレム「そうよ、銀行だまくらかして口座開いたの。でも債務超過なんだわ」
サブリナ「なーんだ、がっかり」
セーレム「心配しろよ、ちっとは」
サブリナ「お金借りようと思ってたのよ」
セーレム「こっちも借りようと思ってたのに」
サブリナ「気が合うね」
お互いに笑う二人だが、「どうしよう・・・笑ってる場合じゃない」と眉をしかめるサブリナ。

玄関のドアがノックされ、ゼルダがドアを開けると郵便配達のダークが立っていた。さっき配達に来たのだが、バッグにもう一通入っていたので届けに来たと言う。ゼルダに気のあるダークは宅配便を配達した男性にまで嫉妬し、「彼を信用しない方がいい」と余計なお世話なことを言いゼルダを困らせる。
ダークを優しく追い返したゼルダだが、ヒルダに「何とかして傷つけずに断りたいんだけど」と相談する。するとヒルダは魔界の雑誌『Modern Witch』に載っていたお店に“男を追い払いたい時の香水”が売っているらしいと教え記事を見せた。ヒルダは早速買いに行こうと誘うが、そのお店“フルムーン・ビューティーショップ”は月に一度、満月の日にしか営業しないため一時おあずけ。

部屋ではサブリナがセーレムと新聞を広げてアルバイト探しをしていた。なかなかぴったりのバイトが見つからないのだが、セーレムが“ボストン グレートキャットショー、優勝賞金500ドル”の記事を見つけ出した。サブリナは「まさかコンテストに出る気?全然かわいくないのに」と呆れるが、セーレムは「すぐ申し込め!手っ取り早く稼ぐチャンスだ」とせっついた。サブリナはさっそく魔法で申込書を出し、「名前は・・・セーレム・スペルマンね・・・」と書き出した。しかしセーレムは「俺はペットじゃないんだから名字があるんだよ・・・セーレム・セーブルへーゲン。種類はアメリカン・ショートヘア、“種の誇りです”って書いとけ。審査員にウケるだろう」と口を挟むのだった。

サブリナはハーヴィーを付き合わせてキャットショーの審査会場へ。ハーヴィーにエントリーを頼み、檻の中にセーレムを入れたサブリナだが、セーレムは「動物園の動物になった気分だね。・・・皆俺の敵じゃないな」とふてぶてしい。
すると、参加者の一人である猫を抱いたエリックソン夫人が話しかけてきた。「うちのデュークはもう何度も賞を獲ってるの」と上着の下いっぱいにつけた受賞リボンを見せ猫自慢をされるサブリナだが、彼女が去った途端セーレムが「今の猫つけヒゲしてたぞ!」と見抜く。
一方ハーヴィーは「いい番号とれたよ!38」とエントリーバッジを手にニコニコ顔。

そして、審査委員長のボブ・ゴードンが説明をはじめた。チャンネル8ニュースでお馴染みの有名人にハーヴィーもサブリナも喜ぶが、他の参加者は真剣な顔。
「本日は種類ごとの第1位を決定、チャンピオンはここで一晩過ごしてもらい明日グランド・チャンピオンが決まります。覚悟はいいですか?これは長く熾烈な闘いになりますよ」
それを聞いたセーレムは「ブラシかけてくれよ」とサブリナに頼む。

セーレムの一時審査では「この猫は骨格も毛並みもいいし、顔も愛嬌がある。アメリカン・ショートヘアのトップ3入り決定!」と言われサブリナは大喜び。しかし、準決勝出場者のパレードと称して飼い主が猫を抱いて円になって行進。「こんなことして何か意味があるの?」というサブリナだが、他の参加者は真面目な顔でぐるぐると回るのだった・・・

審査が続く中、ハーヴィーが「帰っていい?退屈で死にそうだよ」と言い出した。サブリナは付き合わせたことを謝り、ハーヴィーはサブリナを励まして帰って行った。
そして、一対一の面接の順番が来た。ボブ・ゴードンにセーレムの性格を尋ねられたサブリナは「人なつっこくて頭もいいんですが、金遣いが荒くて!」と答え、「いかにも猫らしいねぇ」と返される。そして、サブリナは「数字に強いんです」と数字のボードを出してセーレムに掛け算をさせてアピールするのだが、ボブは感心しつつも「でも、審査は外見だけだから」とあっさり言い、サブリナも「・・・じゃ、勝ち目なさそう!」
しかし、決勝進出者の発表では 様々な賞がいろんな猫に贈られる中、セーレムはなんとかアメリカン・ショートヘアの第1位に選ばれる。

一方、今日は満月ということでゼルダはヒルダを誘ってクローゼットから魔界の「フルムーン・ビューティーショップ」へ。アジア系のよく喋る店員に勧められるままに「新発売の“男を追い払いたい時の香水”の大瓶を買わされるゼルダと、“自分に自信をつけるビューティーアップミラー”を買わされるヒルダ。しかし、店員が目を離した隙にヒルダはレジの近くにあった試食用じゃないミントのキャンディーをつまんでしまい、みるみるうちに縮んで子供サイズになってしまった!そして、元に戻す為に交換条件としてミント代、元に戻る薬、ギフト券までもゼルダのツケで買わされる羽目になるのだった。

アメリカンショートヘア部門第1位になったセーレムは審査会場にある檻の中で一晩を過ごす事に。最後まで一人残っていたサブリナは「勝ち残れるとは思わなかった」とセーレムにミルクをあげて一旦会場の外へ出て行った。
すると、部屋の鍵を閉めて帰ろうとするボブ・ゴードンの携帯電話が鳴った。電話に出たボブは「ブリーフケースに入っているものを見ろ」と言われ、中から写真を取り出し「どこでこの写真を!?言ってくれ、いくらでも出すからネガを返せ」とうろたえる。
不審がって話を聞いていたセーレムだが、ボブは何かを要求してきた電話の相手に「・・・わかった、ネガを渡してくれさえすれば 明日あんたの猫を優勝させると約束する」と言うのを聞いて飲みかけたミルクをブッ!と吐き出してしまう。
そしてボブは慌ててオフィスに戻り、手にしていた写真を細かく破ってゴミ箱に捨てて帰ってしまった。

会場に戻って来たサブリナは帰りがけのボブが機嫌が悪かったのを見て「どうしたの?」とセーレムに聞き、セーレムは「脅迫電話があったんだ。写真をネタに“自分の猫を勝たせろ”って」と事情を説明。そしてサブリナはオフィスのゴミ箱に捨てられていた写真に魔法をかけ、破られた写真を複製・・・そしてそこに映っているものを見て「ウソでしょ?これ大スクープじゃない!」
するとボブが携帯電話を会場に忘れていたため取りに戻って来た。「ドアは閉めたはずなのに」と不思議そうにオフィスに向かうボブに、セーレムは檻の中から咳をしてサブリナに合図をする。しかし、隠れる場所もなく窮したサブリナは自分に魔法をかけブロンドのトラ猫に変身!間一髪でボブに抱き上げられ「キレイな猫だねぇ〜、しかし・・・優勝は諦めてくれ」とセーレムの隣りの檻の中に入れられてしまうのだった。

ボブが帰った後、サブリナはセーレムに「最悪!指がつかえないから魔法が解けない!」と猫の姿のままオロオロ。するとヒルダとゼルダがサブリナを探して会場にやってきた。檻から出され、ヒルダに顔だけ元に戻されたりと遊ばれたうえに無事人間の姿に戻してもらったサブリナは家に帰って二人に事情を説明する。
ゼルダは「ボブ・ゴードンは“ニューイングランドの良心”と呼ばれているのに」とキャットショーでイカサマが行われようとしていることに意外そうな表情。ヒルダは「諦めないで、要はその脅迫者を突き止めればいいのよ」と助言し、ゼルダはサブリナが持ち帰った問題の写真を手に「アングルを逆にすれば犯人がわかるわ」と魔法をかけた。
すると、写真を撮った人物の写真が出来あがったのだが、暗い場所で大きなカメラをかまえた姿のため、わかった特徴は“右手の人差し指が短い”ことだけ!

翌日、サブリナは手がかりをもとに会場で犯人探しをはじめる。しかし、エリックソン夫人をはじめ、アヤしいと睨んだ相手は手袋をしていたり猫のグルーミングミトンをつけていてまるで手がかりがつかめない。すると、「犯人はわかった?」とヒルダとゼルダが会場にやってきた。サブリナは「全然!有力な容疑者は三人とも巧妙に手を隠してるの」と愚痴るのだが、ヒルダが魔法でおいしそうなミニキッシュを出し、サブリナが三人にそれを勧める。すると、それに手を伸ばした三人の全員の人差し指が短いことが発覚!!理由は電ノコで切ったり昔ペットに飼ってたワニに噛まれたりと様々だが、三人は「信じられない!私達支援団体を作るべきよ」と意気投合してしまった。

それでもサブリナは「諦めない!」とセーレムに宣言し、ちょうど会場に到着したボブをつかまえてオフィスに呼び出した。「脅迫されてるんでしょ?あの写真見ちゃったの」と言い出したサブリナに、ボブは「何が欲しいの?準優勝?」と慌てる。サブリナは「隠してるから脅されるんでしょう?言っちゃえばいいのよ、実は・・・カツラだって!」と真相を明かすのだが、ボブは「そんなことが明るみに出たら僕のキャリアはおしまいだ。髪がないと好感度に関わるって調査結果もある」と拒絶する。「誠実さはジャーナリストに必要」と説得するサブリナだが、結局「君に僕の気持ちはわかりっこない」と怒られてしまう。

優勝猫の結果発表の時間になり、ハーヴィーも会場に駆け付けた。サブリナは憮然としてセーレムを抱いているのだが、ボブはかまわずにエリックソン夫人の猫デュークを腕に抱いた。
「このデュークは骨格といい、尻尾といい、ヒゲに至るまで申し分ない」とデュークをなでるボブだが、ヒゲを触った途端それがとれてしまった。そして、セーレムが自分が言ったと気付かれないように「その猫はつけヒゲだ!」と叫ぶ。他の参加者は失格だ!と騒ぐのだが、エリックソン夫人はルールブックに“つけヒゲが違反”とは書いてなかったと反論。
そしてボブはデュークを抱いたまま話し始める
「確かに。飼い主が猫を少しでもよく見せる為につけヒゲをつけたければそれは自由だ。どうしてもマヌケに見えるし、バカらしいし、無駄なあがきだが・・・・・・いや待てよ?この猫は私と同じだ!この際言ってしまおう!今夜のトップニュースはこれです!」
そしてボブ・ゴードンは頭に手をやりカツラを取った!参加者は一様に驚くが、エリックソン夫人は「皆、見なかったことにして!」とカツラを頭に戻そうとする。
するとサブリナがそのカツラを奪い、「ゴードンさんは信頼を得る為にカツラをかぶっていたの!でも、髪のあるナシは関係ない!信頼の基準は知識と誠実さと、正確な報道よ!勇気をもって地肌をさらしたんだから立派よ」と皆に訴えた。
そして、ボブはエリックソン夫人のデュークを失格にしてしまい、新しい優勝猫として・・・「他の猫とは全く違う珍しい猫・・・セーレム・セーブルへ−ゲン!」と発表。
喜ぶサブリナ、ヒルダ、ゼルダ、ハーヴィーだが、ボブは「この猫は非常に魅力的なだけじゃなくて知性もある、従って今回優勝はこのセーレム・セーブルへ−ゲンに・・・と思ったけどちょっと待った!そういえば、もう一匹いた!見た事もないほど美しいブロンドの猫が!あの猫はどこにいったんだろう?」と言い出す。

それを聞いたサブリナは「私、その猫知ってます!」と会場を飛び出した。ハーヴィーは「黙ってたら自分の猫が勝つのに!」と驚くが、ヒルダとゼルダは涼しい顔。そして、ブロンドのトラ猫に変身したサブリナが会場に入ってくると、ゼルダが自分の飼い猫“サブリナ”として紹介し、無事グランドチャンピオンを勝ち取るのだった!(拍手の中、セーレムだけが「そりゃないだろう・・・(泣)」。

優勝した猫“サブリナ”を抱き、欲しがるハーヴィーだが、ゼルダは「ダメよ、売るつもりはないの」とやんわり断る。そしてヒルダはボブ・ゴードンのオフィスに、先日「フルムーン・ビューティーショップ」で買った“自分に自信をつけるビューティーアップミラー”をプレゼント。それを覗きこんだゴードンは後光のさす中での自分の輝いた顔を見て「オイオイ、ま、なんと・・いい男じゃないか!イケてるイケてるイケてるよ!」と自信を取り戻すのだった!

その晩、すっかり機嫌を損ねたセーレムにサブリナは一生懸命謝る。「これで私はファンランドに行けるし、セーレムは借金を返せるのよ!」と笑うサブリナは優勝の受賞リボンを「これはあなたのよ」とセーレムの首にかける。そして、セーレムは嬉し泣きをして二人の仲も元通り。

翌日、郵便配達人のダークがやって来た。ダークを部屋に入れお茶に誘うゼルダにダークは「夢見たいだ」と喜ぶ。「僕はあなたと郵便だけの関係で終わりたくない。両親に会ってくれませんか」と言い出したダークに、ゼルダは背を向けて「その前に本当の私を見てちょうだい」と“男を追い払いたい時の香水”をふりかける。
すると、ゼルダの顔は眉毛はボサボサの出っ歯なオバさんに変わってしまい、ダークも唖然とするのだった。


[ 出演 ]
サブリナ ゼルダ ヒルダ セーレム ハーヴィー ボブ・ゴードン(西村知道) エリクソン夫人(京田尚子) ダーク(堀之紀) ヘイリー(五十嵐麗) 飼い主(立木文彦) ビューティーショップ店主(滝沢ロコ)