#9 科学クラブの独裁者 “Geek Like Me”
ゼルダとヒルダは秘密のクローゼットの整理で、いらないものを廊下に運び出していた。
ゼルダが重そうな鎧を文句を言いながら運んでくると、ヒルダが「私の鎧!捨てるなんてダメ!」と文句を言う。他にも、暗黒時代のこん棒だの大砲だの物騒なものばかり。ゼルダは「1週間以内に使わないなら捨てて」と言うのだが、ヒルダは「1週間もいらないわよ。この3つはどれもすごく役に立つんだから!」と自信満々。とりあえず大砲を片付けようと動かしていると、サブリナが部屋から出てきて「お願い!撃たないで。部屋片付けます!」
ヒルダ「ね?役に立つでしょう?」
プール先生の科学の授業が終わるや否や、「人生を変えるかもしれないお知らせ」と称して、科学オタクのゴーディが連絡を。
「科学クラブは、今週サイエンスウィークを記念して毎日集まります!皆も来てください」というゴーディだが、リビーは「オタクウィークでしょう、もう帰っていい?」と笑いながらからかうのだった。
その後も、ゴーディに「あんたってなんでそんなにダサいのか科学的に説明してくれない?」と意地悪ばっかり言うリビーだが、サブリナはゴーディに同情。
「今日科学クラブに出てみようかな」と言うサブリナに、ジェニーは「それやっちゃったら終わりだよ。何かに熱入れたり打ち込んだりするのがオタクってことでしょう?蹴ってくれって看板下げてるようなもんじゃない?」と呆れ顔(でも、そう言って去るジェニーの背中に“KICK ME(蹴って)”というイタズラの紙が貼ってあった!)
カフェテリアでランチをとってると、ハーヴィーまでが科学クラブをオタク呼わばり。「なんで皆そうやって型にはめようとするわけ?私は自由でいたいの」と怒るサブリナだが、ハーヴィーは「仕方ないよ。君だって今は転校生だけど、そのうちグループ分けされる」とクール。そういうハーヴィーは「半分体育会系で、半分文学青年、ちょいニヒルなグループ」、ジェニーは「アウトサイダーに入りたかったけどそこからもはみ出しちゃった!」。
そこに、リビー率いるチアリーダー部がカフェテリアの中央に進み出て、今週末の試合に備えてパフォーマンスをと応援を始めた。サブリナとジェニーは、そんなリビーを「あれだってオタクじゃない!」と陰口を言うのだが、ハーヴィーは「なんでそんなことを言うの。いい子じゃない」と不思議そうに尋ねる。
ハーヴィーが席をはずしていなくなったその時、科学クラブのゴーディがランチのトレイを持ったままリビーにぶつかり、リビーのユニフォームを汚してしまった。リビーは怒ってゴーディに食って掛かり、止めに入ったサブリナにも「あんたも変な奴だからオタクをかばうわけ?あんたたちお似合いよ!」と言い放って去っていくのだった。
放課後の科学クラブでは、去年と同じ、オタクばかりの5人が参加。プール先生は「火星で生命の痕跡が見つかった」という議題に意見を求めるのだが、彼らは皆「政府はこの発見を隠してた!スカリーとモルダーの言う通り!真実はそこにある!」と力説、プール先生が「Xファイルはフィクションだ。スカリーもモルダーも実現しない」と諭すと一様にガッカリ・・・。
そこにサブリナが「参加させて」と科学室に入ってきた。
オタクなメンバーは、初めての女の子の参加に「クラブに女の子が!落ち着け!!」と声をうわずらせる。
クラブを終えて科学室を出ると、サブリナはリビーにばったり。リビーは科学クラブに入ったサブリナを早速オタクとからかい、サブリナが落とした本を蹴っ飛ばして去ってしまった。
ヒルダが例の鎧を着て、ゼルダに「くつろぐのにぴったり!」とやせ我慢をしていると、サブリナが帰宅して「あの大砲どこまで飛ぶ?!」と憤慨している。リビーになんとか思い知らせてやりたいサブリナだが、ゼルダは「武力では何も解決しないのよ」と説得。事情を聞いたゼルダは「友達のキケロを紹介するわ。相談に乗ってくれるから!」と2階に上がるのだった。
ゼルダの部屋の魔法の本の中で、ローマ時代の哲学者キケロを発見。「人類初のオタク」であるキケロに、サブリナは「学校に意地悪な女の子がいてオタクっていじめられるんだけどどうすればいい?」と質問。キケロは「身をもってわからせればいい。その子をオタクに変えて オタクの気持ちをわからせるんだ」と答えるのだった。
翌日学校でリビーに会ったサブリナはさっそく魔法をかける。ロッカーに頭をぶつけたリビーは「コンタクトはずしてくる」と他のチアリーダーに言って洗面所に行くのだが、帰ってきた姿は別人!縁の太いメガネをかけて、授業開始のベルがなるや「授業に遅れちゃう!テストに出るところ聞き逃したらどうすんの!」と走っていき、他のチアリーダー仲間はあっけにとられる。
リビーに仕返しができたサブリナはランチの時もゴキゲン。リビーはパフォーマンスでも全然踊りについて行けず、ヘンなシャックリを繰り返す。他のチアリーダーから除名処分を言い渡され、怒りまくるリビー。
ハーヴィーだけが「リビーはいい子だって」と肩を持つのだが、ジェニーはスカッとした様子。
トイレで悔し泣きをしていたリビーをサブリナは慰めに行く。サブリナは「人間は中身ってことがわかったでしょう?」というのだが、リビーは「どんな服を着ようと私は私、勇気が出てきた!」と叫び、今度はオタクの仲間入りをし、そこで権力者になろうとするのだった。
「オタクはもう安全」と言ってその日の放課後も科学クラブに行ったサブリナだが、科学室ではリビーが新部長に君臨して部員5人を手下にしていたばかりか、プール先生にお菓子を買いに行かせていた。
「あなたは完全なオタクじゃないから仲間とは言えないわ。」とツンケンして入部を断るリビーに 部員の皆も同調するのだが、いつもいじめられていたゴーディだけはサブリナの肩をもち、「サブリナを入れないなら僕はやめる」と宣言。一緒に科学室を追い出されてしまった。
サブリナが家に帰ると、ヒルダがこん棒で夕食に使うお肉の塊を叩き、柔らかくしていた。「こん棒はキッチン用品としても使えるでしょう?」と自慢するヒルダにセーレムも呆れ顔。サブリナは「科学クラブを追い出されちゃったの!」と代わりにこん棒でお肉を叩いてうさばらししながら、リビーがどこに行っても強引な独裁者であることに気付いてくやしがっていた。
「もとに戻しちゃおっかな・・・」
次の日、リビーはダサいトレーナーとジーパンを着て、科学クラブのオタクたちとチアリーダーをやり込めていた。言い負かされて逃げて行くチアリーダーを見て、ジェニーも「オタクがチアリーダーに勝つなんて革命的!」とサブリナに言うのだが、サブリナはリビーにかけた魔法をちょっとだけ解いてしまう。サブリナは「チアリーダーに戻ったら?」と聞いてみるのだが「あんなの手を叩いてるアシカと一緒。私は高等な生き物なの!」と高慢に言い放った。
「リビーがオタクを楽しんでるなんて予想外!」とつぶやくサブリナだが、ジェニーは「私は驚かない。どんなグループだろうと女王様でいられすれば満足なのよ」。
その日の放課後、サブリナはジェニーやハーヴィー、そこらへんにいた5〜6人に魔法をかけ、科学クラブに一緒に行く事にする。サブリナ自身も縁の太いメガネをかけ、シャツの裾をズボンに入れたダサい格好になり、科学クラブに乗りこんだ。
クラブで盛りあがっていたリビーは、科学クラブにゾロゾロと新メンバーが入ってきたのをみて唖然。
喜ぶプール先生をよそに、リビーは「科学クラブはオタクオンリーのはずでしょう?こんなんじゃ、ただ共通の趣味を持ってたむろしてるだけの集団じゃない!家で髪でも洗ってる方がマシよ!」とクラブをやめてしまうのだった。
翌日からは、リビーもオシャレなチアリーダーに戻り、仲間とも元通りになっていた。オタクを見つけていじめようとするのだが、途中で気が変わって「オタクも人間なんだからいじめられたら可哀想じゃない!」と自慢げに言っている。「じゃ、誰をいじめるの?」という仲間だが、すれ違いざまにサブリナにはイヤミを言うリビー。サブリナはお返しに、去っていくリビーの背中に「KICK ME(蹴って!)」という張り紙を魔法でくっつけるのだった・・・。
家では、隣りの部屋の悪ガキが、水風船をサブリナの部屋に向かって投げつけていた。これに怒ったヒルダは、とうとう大砲発射!!「ほらね!役に立つでしょう?」とヒルダはニッコリ。
[ 出演 ]
サブリナ ゼルダ ヒルダ セーレム ハービー リビー ジェニー プール先生 キケロ(佐々木梅治) ゴーディ