憲法調査会・各党の発言(9条関係)
自民党
- 憲法第九条についても当然この憲法調査会でもいずれ議論しなければならない 穂積良行 衆147-05 2000/03/23
- 九条の問題はともかくとして、やはり憲法を改正するというのが正しい。 横内正明 衆147-06 2000/04/06
- 自衛権は国家固有の権利であることを憲法に明記するときが来た。 三塚博 衆147-08 2000/04/27
- 個別的自衛権の行使、そして国連中心の安全保障活動――集団的安全保障という概念でございますが、この枠内での活動もなるべく幅広く認められるような条文にすべき。ただ、集団的自衛権の行使ということについて、これを明定するにはまだ時期尚早ではないか。 船田元 衆147-08 2000/04/27
- 検討すべきは、安全保障について非常に他力本願的な表現を使われております前文であり、また九条であります。あとは、九条の読み方です。自衛戦力の保持並びに自衛のための交戦権まで放棄したものとこれでは解釈せざるを得ませんので、九条は独立した主権国家の憲法としては不的確な表現である。 高市早苗 衆147-08 2000/04/27
- 憲法改正に当たっては、新しい国の形を決めるため、前文、九条、第三章の国民の権利と義務の見直しが不可欠であり、論争が激しくなることをいとって世論の啓発を怠ってはなりません。国を守る義務を定めることや、九条を改正して自衛権の保持を明確にすることは最優先課題であり、容易に合意できる環境権等の新しい価値観の付記だけに終わってはならない。 山崎拓 衆147-09 2000/05/11
- 憲法九条問題を避けて憲法調査を進めるということは適当でない 山崎拓 衆149-01
2000/08/03
- 自衛力は国に与えられた固有の基本的な権利だから明記する必要はない。素直に、だれが読んでも、日本の国に軍隊を持つのは当然だ、軍隊を持つことが軍国主義でもないし平和主義を害するものではないということを明記できるような形で表現した方がいい。前文の、国際社会の中で名誉ある地位を占めたいと思うのと、憲法九条の規定という、何かわかりにくい、専門家の意見を求めないと自衛隊すら合憲か違憲かわからないというような表現は好ましくない。 小泉純一郎 衆147-09 2000/05/11
- 最も基本的なテーマは、やはり第九条である。安全保障の方法としては、私自身は、勢力均衡、抑止力、さらに補完的な意味では相互依存という三つがこれまで人類が獲得した経験済みの知恵でありまして、我が国も、これらをどう組み合わせてみずからの安全保障を得るかを構想し、憲法改正に臨むべきだ。 柳沢伯夫 衆147-09 2000/05/11
- 集団的自衛権というのは個別的自衛権と同じようにドロワナチュレル、つまり自然権。九条のいかんにかかわらず、集団的自衛権は、権利はあるし行使もできる。 安倍晋三 衆147-09 2000/05/11
民主党
- 初めから憲法改正を目指すことを前提とするのでなく、しかし、絶対に改正をしてはならないという前提を置くのでもなく、憲法とこれを取り巻くあらゆる問題を真っ正面から議論の対象としていきたい。現在の憲法が基本的原則としている三つのこと、すなわち平和主義、民主主義、基本的人権、これはこれからもこの国の形の原則であり続ける。その意味では現在の憲法の三原則は変える必要はないし、逆に変えてはならないものと思っております。 江田五月 参147-02 2000/02/16
- これからはイデオロギーを脱却した改憲論をしていかなければならない。そのポイントは九条の問題。この九条は乗り越えないといかぬ条項であろう。例えば自衛隊は認める、シビリアンコントロールを徹底するために国会承認の項目を入れる、そのことを明確にして、はっきりした文章にして――理想を忘れろとは言いません。ただ、理想ある現実主義に基づいた新しい憲法をつくっていく必要があるのではないか。 樽床伸二 衆147-07 2000/04/20
- 第十三条、生命権や自由権を国は守る義務があるわけであります。そういう視点からなぜ自衛の問題、防衛の問題はもっと論じられないか。日本国憲法をもっと根本的に洗い直す、組みかえ直すということが必要ではないか。風格ある憲法をつくりたいものだ。 中野寛成 衆147-08 2000/04/27
- 九条は、これからは一項と二項にきちんと分けて議論すべきで、一項の不戦条約を踏まえたものにつきましては、今後も、我が国外交の政治的価値として貴重なものであるという観点は忘れてはならない。ただ、この二項については、今後、制定過程を見ましても、きちんと議論していく必要がある 島聡 衆147-09 2000/05/11
- 九条二項で現行の自衛隊の存在を読むことはできない。ここはきっちりとした自衛隊の責任なり位置づけが必要であるし、国連憲章なり国際貢献、国際協力について、はっきりしたガイドラインもひとつ憲法に明記すべきである。 石井一 衆147-09 2000/05/11
- 九条については問題があるのではないかという認識を持っております。個別的自衛権はよくて集団的自衛権はだめだという法理が本当に確立するのかどうか。今の政府解釈の集団的自衛権は、武力行使との一体化というところの一点のみにその根拠を求めております。これが果たして妥当なのかどうなのか。私からすれば欺瞞であり、全くナンセンスな議論だ。九条の自衛権ということを考えたときには、私は、基本的に個別的自衛権、集団的自衛権の違いはないという考えに立つべきであって、今回の憲法改正の議論では、自衛権をしっかり明記するということが必要だ。 前原誠司 衆147-09 2000/05/11
- 戦勝国が敗戦国に対して一番してはいけないことは、その国の憲法に手をつけるということだろう、その点からも問題があり、中身におきましても、当時も、また五十年たった今も、現実との乖離がある。その辺はやはり整理をしなければいけない。当然憲法は改正すべきだ。戦争放棄、この理想を高く掲げた現憲法はいい。しかし、現実の世の中では当然、自衛に対する権利と、それを行使する、そのことだけはやはりちゃんと認めていかないと平和に対する精神が薄っぺらなものになってしまうのではないか、その点はしっかりと加えていきたい。 牧野聖修 衆150-06 2000/12/07
公明党
- 党として一致している視点というのは、国民主権、平和主義、基本的人権というこの三原則を堅守する、憲法九条を堅守するという立場で現憲法全体を幅広に議論していこう、論憲という立場が党の基本的立場です。 白浜一良 参147-02 2000/02/16
- すぐ九条の問題ではないということを示すためにも、基本的人権の原則の辺から入るのも必要ではないかなというふうに思っております。 大森礼子 参147-02 2000/02/16
- 憲法九条は堅持し、国民主権、恒久平和、基本的人権の尊重の三原則は不変のものと確認した上で、十年をめどに国民的な論議を展開する。 平田米男 衆147-02 2000/02/17
- この憲法制定過程で注目をいたしましたのは、芦田修正でございます。GHQも、また極東委員会も、自衛のための戦争、またそのための戦力保持の可能性も認めていたというこの事実というものを、私たちは重く受けとめなければならないのではないか。 平田米男 衆147-09 2000/05/11
- 集団的自衛権の行使というものについてはやはり憲法に改めて規定する必要があるだろうというふうな位置づけをとって、その上において、集団的自衛権の行使を今の日本が認めることについては現時点では非常に否定的なのです。同時に、国連軍だとかあるいは国連軍に近い形としての多国籍軍というもの、いわゆる集団的安全保障というものに対して日本がかかわることについては憲法にもう少しはっきり明確に書くべきであって、それに日本が参加することは大いにいい、そういうふうなスタンスを持っている。 赤松正雄 衆150-06 2000/12/07
自由党
- 九条を素直に読めば、自衛隊は違憲だと思います。どんな理屈をつけてあれを読んでも、自衛隊が合憲だというふうになりません。 二見伸明 衆147-05 2000/03/23
- 憲法改正の中心は、まさに九条をどうするかということになろう。第九条の第一項の精神は堅持する。ただ、あれは自衛権を放棄していないんだけれども、すべての戦争が悪いという解釈がずっと戦後あったものですから、侵略戦争はしないというふうに明確に書いた方がわかりやすいのではないか、第二項は全面的に改めて、国連の平和活動には協力できるという考え方を盛り込む必要があるのではないか。 二見伸明 衆147-09 2000/05/11
- 戦争放棄、九条についても、産業社会をベースとした帝国主義的闘争を念頭に置いて書かれたものでありまして、端的に言って古いわけであります。 達増拓也 衆147-08 2000/04/27
- 第九条、戦争の放棄、そこで言っている戦争というのは、もうこれは帝国主義戦争、列強の角逐、そういう戦争をやめましょうという話であって、今のような相互依存が深まった国際社会の中で起きる紛争をどう解決するかなんという発想は、全然ない。 達増拓也 衆150-06 2000/12/07
- この九条のように、私は解釈で自衛隊は合憲だと思っておりますが、いろいろな解釈があり得るからこそ、それを一致したものにするために明文改憲をすべき。 藤島正之 衆150-04 2000/11/09
共産党
- 私たちは自衛権、自衛する権利、それは自然権ですからあるわけで、そういうものまで否定するわけではなくて、それの発動としての武力行使そのものについて今の憲法は否定しているわけで、私たちは、今の憲法九条が非常に先駆的な内容を持っているものであり、世界に広めていくものだ、社会主義の理想にも合致するものだという立場をとっております 吉川春子 参147-03 2000/03/03
- 憲法九条は自衛権まで否定しているのかというのに対して、我々は今も九条が日本の固有の自衛権を否定しているものだというふうには解釈しておりません 佐々木陸海 衆147-03 2000/02/24
- 70年代末のガイドラインのときとかあるいは最近のガイドラインのときとかいう折に触れて、言ってみればアメリカ発の改憲論が出てきている 佐々木陸海 衆147-04 2000/03/09
- 日本にアメリカ側から再軍備の要求を突きつけてきて、それが警察予備隊、保安隊、自衛隊という形でずっとつくられていくという過程があると思うのです。 佐々木陸海 衆147-06 2000/04/06
- 二十一世紀というのは、軍事力によるテリトリーゲームの時代ではなくて、やはり道理に立った外交、平和的な話し合いが世界を動かしていく力になっていく、そういう時代だと思う。そういう認識を持つだけに、憲法九条の改悪や再検討でなくて、やはり平和外交の強化と九条の値打ちが生きる、そういう仕事を大いにやりたい。 山口富男 衆150-06 2000/12/07
社民党
- 何だか、九条だけ変えたいから憲法調査会を設置したいというような危惧がある。 辻元清美 衆147-07 2000/04/20
- 社民党が重視するのは、改憲の動きの戦略的な目標が、つまるところ、結局は憲法前文と九条の平和主義を変更しようとすることに置かれているという懸念です。 伊藤茂 衆147-02 2000/02/17
- 憲法前文と九条二項とを改正しようという意見がありましたが、社民党はこれに反対です。今や十九世紀、二十世紀の世界戦争のあった世界ではありません。今求められているのは、戦争と紛争のない時代のビジョンと外交戦略です。世界戦争があった時代の集団的自衛権ではなくて、集団的安全保障、新しいアジア太平洋ビジョン、共通の安全保障の構想です。冷戦時代の発想を超えることが必要です。新世紀の国際貢献の方向を、今の日本国憲法の精神の発展において構想すべき。 伊藤茂 衆147-08 2000/04/27
- 戦争も核兵器もない二十一世紀をつくるためにこそ、今の日本国憲法やその中に盛られている前文、第九条こそが大切な役割を果たしていくのではないか。 金子哲夫 衆149-01 2000/08/03
- 私には憲法の第九条を変えるということの方が容易な道に思えてなりません。武力による安全保障ではなくて、理性や知性による安全保障を模索していくべきではないでしょうか。私たち日本人に根づいたこの九条が変えられるようなことが起これば、その変えられた憲法こそ、国民にとっては押しつけの憲法だと思います。 原陽子 衆149-01 2000/08/03
- この国で自衛軍として明確化したり、あるいは集団的自衛権の行使を明確化していく、あるいはアメリカとは手を切って、国連安保理の決議があれば単独でも何か軍事行動ができるようにしていくということになると、結局、そのことはアジアにとって物すごい不信感、脅威を与えるという結果になって、実はこの国の国益を守ることにはならない、むしろ逆の効果になるんじゃないか。 日森文尋 衆150-06 2000/12/07
無所属の会
- 制定から五十年たった現在、国内での憲法の役割、あるいは日本自体の国際的な役割、あるいは日本を取り巻く国際的な環境が大きく変化をしてきているという中で、改正をも視野に入れた見直しをするのは当然のこと。無論、九条などの議論もタブー視すべきではない。 水野誠一 参147-03 2000/03/03
二院クラブ
- 現実との乖離が余りにも甚だしいのが第九条、これをどうすべきかということも真剣に議論さるべき。 佐藤道夫 参147-03 2000/03/03
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