就職して1年目の冬、たまたまゲームセンターの前を通りかかったとき、UFOキャッチャーの景品にピグレット(くまのプーさんに出てくるキャラクター)のクリスマスリースがあったのです。めちゃくちゃかわいくて、私はぽんに「取って。」と頼みました。そしたら、なんと一発で取れたのです。これが運の尽き。それから3年以上に渡ってUFOにのめり込む羽目となりました。私は最初は見てるだけでしたが、優しいぽんは、私の欲しいものなら何でも取ってプレゼントしてくれるのです。もらってるばっかりじゃ気の毒です。私だって取ってぽんにプレゼントしたくなります。もちろん、腕などありませんが大体が熱くなるタチなので、取れるまでやってしまうようになりました。UFOキャッチャーなんて、お金をかければ大抵の物は取れます。それに、ある程度粘っていれば、お店の人が取りやすいように置きなおしてくれるのです。社会人ですから、二人とも小金はあったのです。ついついムキになり、金に糸目をつけずにやってしまう毎日でした。会社帰りにほぼ毎日ゲームセンターをはしごし、一通り欲しいものを取ってしまったら新作がでるまで退屈なので、いらないものでさえも取って腕を磨いてその辺りに景品を置いて帰ったりしていました。今までの投資額は二人合わせて百万円を軽く越えるはずです。計算するのが怖くて考えないようにしています。景品も家にあふれ返り、どうしようもなくなりました。3年以上そんな日々が続いたころ、いい加減UFO熱も冷め、残ったものはぬいぐるみ、ぬいぐるみ、ぬいぐるみの山。ぬいぐるみだけならまだしも、アイスクリーム製造機や、プランタースタンド、キーホルダー、ルームライトなどなど、今はUFOキャッチャーの景品も多種多様化しています。私の家にも、もちろんそのような、途方に暮れてしまうトホホグッズもたくさんありました。しかも、そんな大量のUFOグッズを抱えた状態で会社の解散が決まり、ぽんも私も解雇されることになってしまったのです。ぽんも私も会社の寮に住んでいたため、引っ越さざるを得なくなりました。とりあえず、引越し先にぬいぐるみを移動させましたが、ぬいぐるみだけで大きな段ボール箱が10個以上。引越し先でも段ボールに入れたまま、出す気にもなれません。困り果てた私は、とうとう、とあるところに「UFOキャッチャーの景品をお譲りします。」という広告を載せました。驚くことに、「ピカイチ」という番組の制作サイドの方から取材させて欲しい、とのメールまでいただきました。どうも、ジャニーズJr.がうちに来て、お宝(?)の鑑定をしてくれるらしかったのですが、テレビに出る勇気がなかったので、丁重にお断りさせていただきました。でも、この広告のおかげで、おびただしい数の戦利品があっという間に数えるほどになってしまいました。あーよかった。でも手元に残ったのは不人気なものばっかり。それも困りものです。捨てちゃおっかなぁ。でも、どれもこれも自分たちで取った思い出深いものなので、誰かにもらってもらうならまだしも、捨てるのは忍びないなー。というわけで、やっぱり捨てられないのでした。トホホ・・・。 |