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GIMMY HEAVEN
2005年 日本映画
配給 アートポート
本編 122分
監督:松浦徹
脚本:坂元裕二
原作:
製作総指揮:
撮影:高間賢治
美術:
音楽:nido
出演:江口洋介 安藤政信 宮崎あおい 石田ゆり子 松田龍平 小島聖 鳥肌実 北見敏之
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■STORY
ある豪邸で、殺人事件が起こった。現場に駆けつけた警視庁のキャリア組の警部・柴田亜季と刑事の柘植は、果物ナイフで刺された主人の死体を階段から眺めると、その血痕が不気味な模様を描いていることに気づき、改めて不審感にとらわれる。その家の養女である麻里は、幼くして親を亡くし、施設で育てられた。これまで3度、富豪の家に養女にもらわれたが、その受け入れ先の家族はすべて謎めいた死を遂げているのだ。病院の一室。カウンセラーから、不由子は、恋人の葉山新介が持っている“共感覚”についてのレクチャーを受けている。自分が感じたり、見たものが、他人と違う感覚で脳にインプットされてしまう症状を持つ、共感覚者…。その彼らの孤独についてのカウンセラーの説明に、不由子は言い知れぬ淋しさを感じる。
新介は、デザイン事務所をやっているが、実際は閉業状態で、弟分の貴史と一緒にヤクザの紺野 の下請け仕事として、インターネット上で盗撮サイトを運営している。更衣室、女子トイレ、医療現場、女性の部屋でのプライベートな日常等を隠しカメラで撮影し、会員に映像を配信するシステムである。社会のメインシステムからこぼれ落ち、ダークサイドでしか自分の居場所を見つけられないふたり。しかも誰にも理解されない“共感覚”という感性を持ち、恋人と一緒にいても満たされない心の空洞を抱える新介にとっては、貴史と軽口を叩きながら無為な日常をやり過ごすだけが生きる術だった。
しかしある日、ある盗撮サイトで異変が起こる。私生活を映像で公開している女性が失踪し、ベッドに付着した血糊が奇怪な絵模様を描いていたのだ。とっさに新介は、その絵模様が、アンダーグラウンドのサイトで<死の商人>と呼ばれている伝説の男ピカソのマーキングであることに気づく。そしてそのマーキングは麻里の家に残された印と符号していた。
その後、盗撮ビデオが設置された地域で、投身自殺をはじめ、不可解な事件が次々に起こる。都内を流れる河川の排水口敷きの映像には倒れた若い女性が映っており、ふたりは彼女を事務所に連れ帰る。それは行方不明とテレビで報道されていた麻里であった。
3人の奇妙な同居生活が始まった。やがて貴史は、ビー玉のような目を持つ麻里に惹かれていく。麻里はあいまいな表情のまま、彼らと生活を共にする。しかし麻里は、新介とふたりきりになったある日、彼に「スプーンは何に見える?」「モニターの絵は?」と、それまで見せたことのない表情で激しく迫っていくのだった。
3人の、バランスを欠きながらも平穏な生活は、ピカソの挑戦的な侵入によって壊されていく。狙いは麻里だった。「麻里を返せ」と、そのヴァーチャルな存在は脅迫してくる。
危機を悟った3人は、逃亡を企てようとする。しかし、不由子の妊娠を知った新介は、その逃亡を諦める。貴史と麻里の逃亡が始まった。しかし貴史の「大丈夫、僕が守ってあげる」という言葉に、麻里は表情を固くし、嫌悪感を表すのだった。
共感覚というのはこの映画を観て初めて知りました。その人たちが出会う確率が何万分の1というのも初めて聞きました。
もし自分の見ている世界が周りの人たちと全く違うものだったら、孤独で気が狂うかもしれないし、死んでしまうかもしれませんよね。こういう人たちが出会ってしまうのは、果たしていいのか悪いのかわかりませんが、この映画を見ればあるひとつの結末はわかったような気がしてきます。
江口洋介 Yosuke eguchi1967年12月31日、東京都生まれ。1987年「湘南爆走族」で映画デビュー。妻は森高千里。
1996年 「スワロウテイル」
2000年 「アナザへブン」
2002年 「凶器の桜」「竜馬と妻とその夫と愛人」
2005年 「ギミー・ヘブン」「戦国自衛隊1549」
