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1.対称なn次元汎斜方陣
(1) 次数 m = 4
私は 2004 年8月に,4次の対称な n 次元汎斜方陣が,全ての奇数次元 n ≧ 3 に対して存在することを証明した.
(5次元・7次元の例は上に示した.3次元の例はこちらを参照.)
一方,偶数次元においては,全ての4次の n次元汎斜方陣は完備(定和対蹠点型)である.従って,偶数次元においては,4 次の(正規な)n 次元汎斜方陣は対称になり得ない.特に,4次の対称な平面汎斜方陣や四次元汎斜方陣は存在しない.
(2) 次数 m = 4x, m ≧ 8
私は 2004 年8月に,m 次の対称な n 次元汎斜方陣が,全ての次元 n ≧ 2 と 全ての8以上の4の倍数次 m ≧ 8 に対して存在することを証明した.
(8次の場合について,4次元・5次元・6次元の例は上に示した.3次元の例はこちらを参照.)
なお,次元 n が偶数ならば,m 次の対称かつ面相結な n 次元汎斜方陣が,全ての8以上の4の倍数次 m ≧ 8 に対して存在する.
(8次の場合について,4次元・6次元の例は上に示した.奇数次元の方陣は,同時に対称かつ面相結になることはない.)
(3) 次数 m = 4x+2, m ≧ 6
私は 2008 年5月に,m 次の対称な n 次元汎斜方陣が,全ての奇数次元 n ≧ 3 と 全ての半偶数次 m ≧ 6 に対して存在することを証明した.
(6次の場合について,5次元・7次元の例は上に示した.3次元の例はこちらを参照.)
一方,偶数次元においては,半偶数次の対称方陣・汎斜方陣いずれも存在しない.
2.n次元全斜方陣
私は 2004 年12月に,次の場合に m 次の全斜 n 次元方陣が存在することを証明した:
2e > n+1 なる最小の整数 e に対して,次数 m が 2e の倍数である場合.
例えば,8次の全斜方陣は,6次元以下のときには常に存在する.また,16 次の全斜方陣は,14 次元以下のときには常に存在する.
(8次の場合について,4次元・5次元・6次元の例は上に示した.3次元の例はこちらを参照.)
なお,私は 2008 年5月に,7次元の8次全斜方陣が存在しないことを証明した.
3.4次のn次元2-斜方陣
私は 2008 年5月に,4次の n 次元2-斜(面斜)方陣の存在に関して次の定理を証明した:
もし n ≡ 3 (mod. 4) ならば,4次の n 次元2-斜方陣は存在しない.それ以外の次元 n ≧ 2 に対しては存在する.
例えば,2・4・5・6・8次元では4次2-斜方陣が存在し,3・7・11次元では存在しない.(4次元・5次元・6次元の例は上に示した.3次元で存在しないことはよく知られている.)
一方,4次の n 次元3-斜(体斜)方陣は,全ての次元 n ≧ 3 に対して存在する.
4.n次元桂馬跳び方陣
私は 2009 年5月に,m 次の n 次元桂馬跳び方陣が,全ての奇数次元 n ≧ 3 と 全ての4の倍数次 m ≧ 4 に対して存在することを証明した.
(5次元4次・5次元8次・7次元4次の例は上に示した.3次元4次の例はこちらを参照.)
一方,偶数次元 n ≧ 4 に対しては,n 次元桂馬跳び方陣の存在は未だ知られていない.Awani Kumar 氏は,2008年9月に4次元4次の桂馬跳び準方陣(4次元対角線不成立)を作成した.彼は,2次元12次・3次元8次・3次元12次・3次元16次の桂馬跳び方陣,5次元4次の桂馬跳び準方陣(5次元対角線不成立),3次元および4次元立方体表面上の2次元8次桂馬跳び準方陣(2次元対角線不成立),など多数の桂馬跳び(準)方陣を作成している.
桂馬跳び方陣に関しては,以下のサイトを参照されたい.
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