備忘の都 2001 −FEBRARY 〜 MARCH−  ◆

やっぱり、十一代目文治をちゃんとこさえてから、隠居したいですからね。

桂文治


151.頭痛と車検152.師匠とドリフ
153.他人に2日続けて映画の梯子を強いるひと
154.「弱虫」を観る弱虫155.取調室13

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 151.頭痛と車検

2001/2/27(Tu)

朝からひどい頭痛。うふう、最悪。
昨夜、成り行きで奥さんのやってたgooリサーチの自家用車についてのアンケートを引き継いだのはいいが、これが幾ら答えても終わらない。1時前にちょっちょっと片付けるつもりで始めて終わったのが2時過ぎ。ポイントが貯まると図書券が貰えるらしいのだが、此処で普段の奥さんの地道な努力を知る。で、知ったついでに寝不足上がりの偏頭痛にかかってしまったらしい。助けて、オリバー・サックス先生。

今朝は車検に出す為に、穴生にあるトヨタカローラ福岡へスパシオを預けてから、筑豊電鉄とJRを乗り継いで通勤。
初めて筑豊電鉄に乗ったのだが、電車の車輌の奥手にモニタがあって、各駅停車前後に80年代みたいな濃い目のメイクのお姉さんの画像が「毎度、乗車ありがとうございます。次は萩原、萩原でございます」などとアナウンスしてくれる図がちょっとサイバーっぽくてなかなか良い(笑)。しかも、何故かアフレコで後から声を重ねているらしく、微妙に口パクと声がずれたり、口パクだけになったりするのがまた良い。どうせなら金髪の外人さんモデルを使って思いっきり吹替え臭くしたら面白いのに。画面下に無意味な英語字幕が入ったりなんかすると尚良い。でも西鉄の100円バスに乗り付けてると、初乗りが150円を超えただけで理不尽さを覚えてしまう。おーほっほっほっほっほ…それは貴婦人

結局、会社にいる間中、頭痛がおさまらず、でまたこんな日に限って打ち合わせが2本もあって、しかも自分が沢山喋らなきゃいけなかったりする。
スパシオを受け取りに行く為に18時退社。ブレーキパッドが磨り減ってたり、オートマ・オイルを交換したりして総費用約14万円なり。アンテナの交換だけ間に合わなかったので後日、もう一度持っていく事にする。しかし代金の振込先が佐賀銀行なのは何故?

当のスパシオだが、5月にフルモデルチェンジするらしく試乗会にも是非と誘われるが、車検を通した以上は乗りますよ、あと3万キロくらいは。



「いしむら」に寄って苺シューとおはぎを買って帰ったのに肝腎の奥さんが37度の熱出して(平熱は36度を切る)すっかり参っていた。
夫婦揃って倒れる訳にもいかないんだが、悠都だけは笑っちゃうくらい元気なんで助かる。とりあえず夫婦して死ぬ。明日は回復するといいのだが。




 152.師匠とドリフ

2001/2/28(We)

以前、文治師匠の映画出演作を追いかけた事があったが、その追加情報。
何とドリフの「全員集合シリーズ」第11作目に桂伸治の名がある。


「チョットだけヨ全員集合!!(1973・日)」(90min)

監督・脚本・原作:渡邊祐介
脚本:田坂啓
出演:ザ・ドリフターズ/小鹿ミキ/寺尾聡/獅子てんや/瀬戸わんや/桂伸治/左とん平/都家かつ江/玉川良一/益田喜頓/天地真理(特別出演)


天地真理が「特別出演」扱いになっているあたりが時代を感じさせる。彼女が白雪姫と呼ばれ、トイレなんか行かないと公言してた頃ですね。
会津若松ロケ敢行!(といわれても…)だったらしいが、一体、文治師匠はどんな役でお出になったのか。大変めでたい事にドリフの「全員集合」シリーズは全作品ビデオ化されたけど、俺、ビデオ借りないもんなァ。師匠は当時の事を憶えていらっしゃるのだろうか。でも、役者でもないのに寅さんドリフと(どちらも松竹だ)邦画史に残る喜劇物にちゃんと名前を連ねているあたりに当時の師匠の売れっ子振りが窺える。70年代を丁寧に洗い出したら、他にも桂伸治名義の出演作がぞろぞろ出てくるのかも。

そうそう、文治師匠のインタビュー記事を見つけた。これは必読でしょう → 右團治さん(て、もう読んでるか)。

朝計ったら、奥さんの熱はやはり37.5度だった。全然、ダメじゃん。
病院に連れて行くの、大丈夫ので喧嘩になるが、彼女は花粉症のせいだと考えているらしい。
確かに彼女の花粉症は相当キツかった筈だが。とりあえず、今日も様子を見る事に。悠都がいるので、不安ではある。
でも、昔、花粉症が騒がれていなかった頃って、春風邪と花粉症の区別ってついてなかったのかも。症状的に重なる部分も多いし。



奥さんの命により、マックのドライブスルーに寄って、マックシェイク120円とダブルバーガー200円とホットアップルパイを買って帰る。

「もうすっかり元気になったよ」と奥さん。
「熱、計んなきゃ」
「さっきもう計った」
「で?」
「──36.8度」
「駄目じゃん」

しつこいようだが、彼女の平熱は36度を切る。
悠都のご機嫌は相変わらず良かったので、奥さんの微熱はやはり花粉症によるものなのかもしれない。でもなァ…。

「明石家マンション物語」今日のダメダメゲストは唐沢さんで、依頼人が三谷さんだったので要チェック。
三谷さん「僕は何が得意ったって『あいうえお作文』がいちばん得意なんですよ」って自分を売り込む売り込む。
本当に来月くらい何食わぬ顔で出てくんないかなァ。邦衛さんと一緒だと尚良し。




 153.他人に2日続けて映画の梯子を強いるひと

2001/3/2(Fr)

今年も山口さんから桃カステラが届いたので、夕食后、早速、抹茶のお茶請けでいただく。
桃カステラをいただくと、強く弥生三月を自覚する。ああ、旨い。たまらんなァ。



福岡では明日から1週間限定で、望月六郎「弱虫(チンピラ)」が公開される。しかも毎日19時からの回1回のみである。
それだけならまだしも、会場は、中洲の風俗街にあって陸の孤島の如き福岡東映である。
風俗苦手映画人には「大長編ドラえもん」くらいの冒険が待つ。僕らには粘着質なポン引きを迎え撃つ「ひらりマント」も「空気砲」も与えられてはいない。シネリーブル博多の閉館は辛かったけど、唯一の安堵はもう彼の地に赴かずに済む事だったのに。いちいちおにいさん達を断るのにどれだけストレスがかかる事か。しかもお目当ての作品は或る意味、そこいらの成人映画よりうんと性愛過剰だし(R-15指定らしいが、本当にそんな生ぬるい扱いで大丈夫なのか)。

ひとりだとぞっとしないので夜、英ちゃんに電話して、明日の計画に巻き込む。
呆れた事に英ちゃんは福岡にいた。「回路」「ヤンヤン 夏の想い出」「PARTY7」と映画の梯子をしたらしい。
何も映画の日の翌日に有休を使わなくてもよかろう。

「明日、映画行こ、映画」
「え…」

そりゃ絶句もするって。この齢になると(一体幾つだ)僕だって2日続けて映画の梯子はツラい(からしなくなった)。
負けるな英ちゃん、映画の神様に笑われるぞ。と叱咤激励するものの、明日の昼からでどう?と手加減を加える。
ま、全ては明日の英ちゃんの残存体力次第だな。



という訳で、今日は仕事もキツかったし(昨夜は3時に電話があった)このへんで寝る。




 154.「弱虫」を観る弱虫

2001/3/3(Sa)

雛祭りったって、我が家に未婚の女性はいないのでひとまず黙殺(ごめんな → 奥さん)。

で、結局英ちゃんにフラれ(笑)、ひとりで福岡東映に出向く事に(泣)。
あ、そのまえに博多駅で2本続けて観た増村保造レトロスペクティヴ「卍(まんじ)(1964)」の上映前に、小柳帝のトークショーがあった事を付記しておく。て、不勉強なんで小柳さんが誰だかよく知らなかったんだけど(とりあえず「小柳帝」で検索すると山のようにヒットしますね。肩書きは編集者/ライターという事のようだけど、毎月来福して大橋方面でフランス語も教えているらしい。よく分からんひとである)。何だか普通のもっさりした人の好い感じのおぢさんでした。

夕方はひどい雨だったが、ポン引きの皆さんは傘をさしてしっかり街角で罠を張っていらした。
2人の営業熱心なおにいさんにまとわりつかれるものの(だから雨なんだってば)、毅然と振り切って、地下にある福岡東映劇場へ。

で、肝腎のプログラムだが、昼間は東映まんが祭りでお子さまたちのハートを鷲掴みにし、最終回だけR−15指定の「弱虫(チンピラ)」でオトナの股間を鷲掴みにするという寸法だ(これこれ)。だから、1時間程前に受付けに着いたのに、前の映画が終わってお子様がデジモングッズを買い終わる迄は入場させてもらえなかった。

「ロビーのソファは全部撤去したんでどうせ座る場所ないですし、次の開場時間にまたいらしてください

て、おばさん、外はどしゃ降りなんだよ。
しかも5mも歩けば、傘差したおにいさんたちが手薬煉引いて待っているのだ。
という訳で入口付近で無為な時間を過ごす。

客の入りは初日とは云え、10人足らず。ま、雨降りだけどさ、認知度低すぎ。
そこそこ若い女性客がチラホラいたのは北村一輝の追っかけだろう。
でも、この公開規模でこんなでかいスクリーンで観れたのは僥倖。映画にとってもしあわせかも。
映画には満足。今月観た中ではイチバン。でも、「皆月」に比べるとダメ度というか畜生度が心持ちソフトになったかな。
でも、包丁でリュックの猫をメッタ刺しにするシーンは思わず目を背けました。女の子、切ないよねー。

帰りに、知人と談笑している岡部はち郎(幾分、酔い気味)と擦れ違う。
山口良一に似ていると思うのは僕だけか。
あ、そう云えば、Z−SIDEの玄関前広場特設ステージで信川竜太も見たぞ。
今日からサッカーくじ「toto」が発売開始だったんで、販促要員で駆り出されてたらしい。
今日の映画:「『女の小箱』より 夫が見た(1964・日)」「卍(まんじ)(1964・日)」「弱虫(チンピラ)(2000・日)」



 155.取調室13

2001/3/4(Su)

門司にて、会社のUさんのお父さんの告別式。
昨日、ふきやで肉玉を食べていたら、会社から電話で訃報を聞かされた。

午前中のうちに、K川さん、M長くんと待ち合わせて車を出す。
車を出した途端に雨、みぞれ、雪、晴れ間、雹(ひょう)、晴れ、雪、晴れ、と実にせわしない(家にいる時には雷も鳴った)春先の空。風が強いせいで、晴れ間と雪雲が交互に襲って来る感じ。小さい子供がこんな日に出歩いたら体調を崩すかも。
都市高を降りたまでは良かったが、目的地までの車で10分程度の移動距離に似たような名前の祭儀場が連なっていて(「誠善社」「積善社」「明善社」)皆んなして頭を抱える。ちなみに正解は「明善社」。

20代半ばのUさんのお父さん、享年62歳とのこと。癌で2年間の闘病生活を送られたそうだ。
自分も否応無く親を送る齢の圏内に入ったのは、夏に親父に倒れられて嫌でも自覚したけど、他人の親ですらしんどいもんなァ。
ふた親ぶんの祖父母を送った時に「順番通りにコトが進んでいるなァ」と或る意味、腑には落ちているんだけど、覚悟とかいった虚心坦懐の境地にはまだまだ全然達していないのが僕の現実。

相変わらずメチャクチャな天候の中、15時くらいには帰宅。
高須にガソリンを入れに行ったついでに「明屋書店」で梶尾真治「さすらいエマノン」(徳間デュアル文庫)を購入。



夜、半月程寝かせておいた火サス「取調室13」のビデオ鑑賞。
犯人は、元人気女優中丸マリ(十朱幸代)篇。そういえば「取調室12」もまだ手つかずのまま、ライブラリに放置してある。

しかし、主演の水木警部補こと長さん以外、キャストが一新されていて唖然となった。
西田健は、そして沼田爆は何処へ行ってしまったんだ。ていうか、いつのまにか田中健と渡辺哲にすげ代わってしまって。若手刑事は「ユリイカ」「弟切草」の斎藤陽一郎だけど、彼のポジションだけは前シリーズでもころころ変わってたから。いや、微妙に華のあるキャスティングになった気がしなくもないけど、でも、僕は西田さんも沼田さんも大好きだったんだよお。
水さん行き付けの定食屋も消滅して、代わりに今迄ドラマで描かれなかった水木家の家庭が初お目見え。
奥さんが藤田弓子で娘が有森也美と、出番が少ない割にやはり何処となく華のあるキャスト。
しかし、奥さんが藤田さんで右腕が渡辺さんじゃヅメさん主演の「新・赤かぶ検事」みたいだ。

犯人役とは云え、十朱さん自身に気を使った犯人像とライティング(笑)。
アップの度にソフトフォーカスがかかるというか影が飛ぶというか。
「狗神」で淡路恵子さんがざんばら髪のノーメイクで出てきたのとは対照的。
でも、この58歳は凄いです。48歳の役に不自然は全くなし。



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