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243.朱夏を過ぎて白秋へ
2001/12/21(Fr)
南原宏治さんの訃報、心不全で享年72歳。
南原さんと云えば、清順翁の傑作「殺しの烙印」の殺し屋ナンバー1のひとである。
宍戸錠と互いを拘束したまま、トイレに向かうばかばかしさといったらなかった。
嗚呼、またひとり邦画界になくてはならないひとが散った。合掌。
とにかくひとつの仕事が片付かない内に次から次へ違う仕事を積むのはやめて。あーやめて。
ピクミンの手を借りたいくらい(でも後味悪そう)忙しい。かくて明日も休日出勤である。しおしお。
BEST電器で「アパートの鍵貸します」「素晴らしき哉!人生(特別版)」のDVDと海援隊「朱夏を過ぎて白秋へ」を買って、少しだけ溜飲を下げる。ごくり。これで良い聖夜が過ごせる(けど、真田広之が屋上でどたばたやるとTVの調子が悪くなるんで注意しろよ)。
さて、海援隊である。
今回のアルバムタイトル「朱夏を過ぎて白秋へ」はかつてのソロ・ツアータイトルでもある。
前作「涙、自ら拭い去る時」が96年3月、5年半振りのオリジナルアルバム。
しかもこのグループには珍しく山下達郎・竹内まりや夫妻方式。
即ち、アルバムからアルバムまでのインターバルに出したシングル曲を網羅したオリジナルであり乍らベストアルバム的性格を持つというもの(此処では、ヒットシングルかどうかは問わない)。たとえば「ライスカレー/おつかれさま」は97年10月のシングルだから、アルバムには4年の間に製作・録音された楽曲が混在している。金八先生の主題歌なんか2曲も入っている(尤も、前作では3曲入っていたが、うち2曲はセルフカバーだ)。海援隊リリース史的には極めて珍しい。ソロ時代の「声援」もそうだったが、オリジナルアルバムリリース時期から外れた楽曲は、たといそれがどんなにスマッシュヒットしてもアルバムに収録される事はなかったのだ(たとえば「心のかたち」とか「思い出が手を振る」とか「恋不思議」とか)。因みに純粋にシングルでないものは「ダメージの詩(ライヴでは「モー娘」や「GLAY」を名指しでおちょくっていたらしいが、アルバム収録に際してソフトな歌詞に書き替えられたのが残念)」と「まっすぐの唄(accoustic version)」だけだが、後者は番組中、挿入歌扱いでよくかかってるし。
しかも、殆どの曲が何らかのタイアップ曲になっているというのも凄い。
帯には記載されていなかったが「友、遠方より来る」は九州電話のCM曲だし、「まい・ぱーとなー」は武田さんご本人がやっていたラジオ番組のテーマ曲である。タイアップがないのは全楽曲中「ダメージの詩」と「BOYS AND GIRLS DON'T CRY」くらいというのも呆れる。尤も、武田さんはソロ時代からシングルは(殆どは本人出演だが)テレビ・映画・CMとのタイアップ曲しかリリースしていないと云っても云い過ぎではないので(何しろ「ヴァージンロード」の時には「CAN YOU CELEBRATE」をカヴァーしようと試みたくらいだ。試みただけだけど・笑)シングル集の趣きのある本作がタイアップ曲集になっているのは別に不思議ではない。逆に云うとタイアップをからめなければレコード・リリースがしにくい状況にある、というのをいちばん承知しているのもまた武田さんなのだ。
海援隊が復活して6年、もう6年なのか、はてまだ6年なのか。
僕が中3の暮れに一旦10年で解散したのだが、来年はデビュー30年の明治座公演が待つ。
パフォーマーである海援隊にとっても、リスナーである僕にとっても時間の流れ方がおだやかになった。昔みたいにやきもきはしない。とは云え、彼らへの思慕に変わりない。どんなにインターバルが空いた処で、リリースしてくれれば、皆が顕在であってくれればそれで佳し。此処はそういうグループなんだから。拙速に走らず、時間をかけて作品を熟成させてくれればいい。もう「若葉物語」のリリースはないかもしれないけれど、時間をかけて寝かせた「走れメロスのように」「ラスト・バラード」が上がってくるのをじっくり待つ事にする(今回「ライスカレー」を収録した上に、同アルバムに「ラスト・バラード」を併録しなかった事は英断且つ賢明な判断だったと思う)。
いずれにせよ、本作が愛聴盤になるのはゆるがない。
奥さんは僕のダメダメな下絵を元にしこしこ年賀状をこさえている。
没イラストもいつのまにか取り込まれてたり。
彼女も半ば投げ出してるというか。年内に投函出来れば由とせい。
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