4月のにっき(3)


いがみ合いを解決するには、武器でなく言葉を使うということを
我々は子供達に教えなければならない

米コロラド州デンバー郊外銃乱射事件への大統領声明

おまえが云うな,クリントン。

4月30日(金) 飛び石連休抗争
4月29日() GW突入
4月28日(水) 干物箱来たる
4月27日(火) 結婚記念日
4月26日(月) Iさん,ヨメを娶る
4月25日() 広くてすてきな宇宙じゃないか
4月24日() 気まぐれシェフの手作りジャム
4月23日(金) スプートニクの恋人
4月22日(木) 春風邪は馬車に乗って
4月21日(水) 崎陽軒のシウマイ


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4月30日(金)「飛び石連休抗争」

今日は平日だったが,有休をとって7連休にした。
…つもりが,10時頃,会社から呼び出しを受け,渋々出社。こーゆーのは休日呼び出しにならないので,非常に悔しい。しかも,出社してみたらトラブルとおぼしき事象は僕の懸念通り只のタイムラグで,出社は全くの徒労に終わったのだった(ま,対応に一日潰すような障害よりはずっとマシである)。
オフィスは閑散としていたが,それでも若干名のひとが緊張感なくお仕事をしていた。
て,僕に緊張感がないからといって,他の皆さんを巻き添えにしちゃいかんな。
1時間ほどして,同じく呼び出されていたYさんと共に帰宅。Yさんは「さあ,これから奥さんとスペースワールドに行くぞ」と身支度を整えた矢先の不埒だったらしい。お互い7連休画策に土がついたという感じである。これも英国の300人委員会の謀略がなせるワザか。

今宵は今宵とて中間へレイトショウ。
流石に今夜はもう奥さんはつきあってくれないので,今日で公開終了の「虹の岬(99・日)」を観る。
見事に客は僕ひとり。上映前ぎりぎりにゲートを通ったのだが,AMC側は既に上映する気がなかったらしく「10分遅れちゃいますけど,構いませんか」。
勿論。ボクは三國センセイが観たいのだ。と,ひとりで悠々と老いらくの恋の顛末を見届ける。そんなに悪くない映画でした。
これで「共犯者(99・日)」も落としてしまった。あと「完全なる飼育」とか。
こーなったら,来月は邦画を沢山観るナリ。


 
4月29日()「GW突入」

今日はみどりの日,GWの初日だったりするが,特に予定なし。
10時頃,とんくんから電話。「昨夜12時頃電話したんだぞ」ととんくん。
確かにネットやっててその頃回線が一回だけ落ちたけどコールサインには気が付かなかったなあ。
やっさんの真打興行in宇佐について1時間ほど話す。院内町の腹案は,院内独自で真打興行を行いたいので,基本的には宇佐での興行にはタッチしない意向のようだとの事。するってェと,宇佐班は宇佐班で独自展開しなくちゃならないって事で,行く手にはまだまだ険しい尾根が続くようである。協力者のネットワークが広がりつつある状況は歓迎すべきなんだけどね。
で,どういう訳だか5月2日に宇佐で関係者会議をやる事になったんだが,おまえ顔出せる?というのがとんくんの電話の趣旨。ごめん,実家に帰るの翌日だわ。という事でまるで頼りにならない僕に,とんくんからホームワーク2題。

昼からはずっと「平さんがゆく」の更新作業に専念する。「噺の穴」「真打への道」等々。
着々と真打興行の申し込みが続く。悪くない。いつも落語会のレポートでお世話になっている本橋左近さんに直接電話してチケット受け渡し方法を確認する。左近さんはやさしげな声とトーンで話すひとだった。これからも引き続きよろしくお願いします。
更新作業ははかどるが,家頁の更新とSF研会誌関係は滞ったままなのが,魚の小骨のように気がかりである。何だか,連休後に瀬戸口くんに平謝りしている自分の絵が浮かぶんだよなあ(て,誰に向けて書いているんだ,オレは・笑)。

奥さんとパソコンを交代している間に村上春樹「スプートニクの恋人〜The Sputnik Sweetheart」(講談社)読了。相も変わらず「喪失」と「自分探し」を巡る冒険譚なのだが,いつもとラストの方向性が変わったというか。いつもと同じで決して風に逆らっている訳ではないのだけれど,風見鶏がちらりとだけこちらに横顔を見せたというか。秋波を呉れたというか。何だか可能性を感じさせる最後の数頁であった。て,非常にもどかしい感想でごめんなさい。かっこう。

そうそう,奥さんがティータイムにこさえてくれたピッツァトーストは美味しかった事も付記しておく。
「サント・ノーレ」で買ってきたジャムでこさえたルシアンティーもなかなかイケました。

夜は昨日に引き続き,奥さんと中間にて「ライフ・イズ・ビューティフル(98・伊)」
これ,どうとち狂ったかシネテリエ天神で公開中の作品なのだが,このテの映画を大銀幕で観られるのはある種僥倖と云える。何だか得した気分だ。
1日からは「ロリータ(97・米)」が始まるというし(福岡ではKBCシネマのみで公開なのだ),中間も徐々に単館ロードショー系の作品が上映されつつある。行くかどうかは決めていないけど,実に喜ばしい状況である。

**奥さんのネット懸賞日記**本日の戦果

一、ビーフジャーキー、レモンダイエット、ミネラルシルクコーヒー  Food's Foo


 
4月28日(水)「干物箱来たる」

今日,N山くんが挨拶にくる。5月1日付(よりによってGWのど真ん中である)で部署が代わるのである。
部署が代わるったって,家を引っ越すような大移動な訳でなし,プライベートではこれまで通り会える近さなのだが,入社以来ずっと同じ職場(部署自体は違っていたんだけど)だったので,ちょいと寂しい。こういう事を書くと,またN山くんの奥さんに誤解されるのかなァ(笑)。
まあ,モノの言伝なんかは奥さん経由で済ませられるし,て,O嬢とのツーショット写真とかはちょっと抵抗あるなあ。そのへんはおいおい考えることにする。

夜はドリュー・バリモア俄かファンの奥さんと,中間にて「エバー・アフター(98・米)」
中間でレイトショウを見るのも久しぶりである。つーか,映画そのものが「お見限りね」だったのだな。
今月は観たい作品をじゃかすか落としたからなあ…このGWで何処まで取り戻せるものか。カネはなくとも意志だけ固い31歳・春の宵であった。

夜,やっさんと電話であれこれ。
待望の「噺の穴」の原稿もFaxされてくる。これで最悪の月間連載だけは免れた(笑)。
お願いしてあった通りの古畑ネタ,サーチエンジンで来るお客さんが増えるといいな。
話しててやっさんがぽろっと洩らしたのだけれど,真打興行のネタは全部架け替えていくのだそうだ。恐るべき桂平治に惜しみない拍手を!


 
4月27日(火)「結婚記念日」

今日は2度目の結婚記念日。
本当は有給休暇をとりたかったのだが,かねてより往生している「シケン」の大きいヤツがあったため,やむをえず出社。くだんの「シケン」をどうにかやっつけて,晴れ晴れとした気分で19時に戸畑で奥さんと待ち合わせ。そのままリーガロイヤル小倉へ向かう。
28階。ふかふかの絨毯を踏みしめて,鉄板焼き「なにわ」のコンシェルジェ卓のような受付口へ。
リーガロイヤルがオープンしてまもなく,お世話になった先輩と一度来て以来だから,此処へ来るのは6年振りであろうか。因みに奥さんが一度来てみたかった店でもある。窓辺の厨房と一体になったカウンターがあって,其処でシェフが客の目の前で肉を焼いてくれて,その後ろには地上28階の夜景が広がっているのだ,と僕がこれまでさんざん吹いていたからである。
何より僕ら夫婦はオープンキッチンに非常にヨワかったりする。

で,壁一面の窓に夜景の広がるカウンターに通される。カウンターの向うはすぐ鉄板になっていて,ふたりのシェフが手際よく立ち働いている。
カウンターには僕らの他に3組の客。向かって左側のコーナーを包むように,花村萬月似の,ワインをしたたかあおって茹でだこになった禿頭男を座の中心とする4人の男女。隣に僕らが座って,その横が青いファイルを広げてISO(…ううむ)の話に興じるビジネスマンのおぢさん3人組(こんな席に来てまで仕事持ちこんでるんじゃねえよ,しかもISOを…今日それでどれだけ胃の痛い思いをした事か)。そして右コーナーに女性のグループ。
目の前の鉄板には,丁度,から竹割りされたばかりの伊勢海老が持って来られ,いくつかのアイスキューブと共に蓋がされる処だった。
断面図になった海老の脚はまだ元気に動いていたりする。
「その氷は何ですか」
「蒸し焼きにするんですよ」…成程,水じゃ蓋の中に閉じ込められないもんなァ。
で,さんざん悩んだ挙句,以下の7000円コースを選ぶ。リードボー(胸腺)や先の伊勢海老が出るコースもあったが,今回はコンパクトな処に自主的に落ち着く。


◆ 玄海 Genkai (7000円コース)

日替わり野菜の取り合わせ
Zensai(Assorted Appetizer)

車海老・帆立貝・文甲イカのバター焼き
Sauted Prawn and Scallop

今日入荷の魚のソテー又は牛ヒレステーキ
Sauted Fish of the Day or Tenderloin Steak

焼野菜
Hot Vegetables

季節のサラダ
Salad in Season

御飯,赤出し,香の物
Rice,Soy Beans Soup,Pickles

デザート
Dessert

コーヒー
Coffee


メニューにはただのごはんとあったが,僕は此処のガーリックライスのファンだったのでぶーぶー云っていると,すかさずシェフが「300円追加すれば,お取替えできますよ」というので万事解決する。実際のお皿は上のメニューとは多少順序が異なった。
飲み物(オレンジジュースとジンジャーエール)を頼んだ後,まずグリーンサラダ。ドレッシングがごまだれと和風と2種類から選択できる。
そして前菜にはサーモンのマリネ。マリネをいただく間に目の前の鉄板ではシェフが海鮮食材を並べ,こてと調理用ナイフを使って器用に切っていく。
見てるだけで楽しい。イカ・海老・ホタテは,梅を潰したソースとタルタルソースのお好きな方を。プリプリしたイカ,プリプリした海老。旨くない筈がない。
野菜は南瓜ときぬさやと茄子。じっくり時間をかけて焼いてあるから,南瓜がほこほこして美味しいの何の。
「お肉の焼き加減はどういたしましょう」
「僕はミディアムで」
「じゃあ,私はレアで」
目の前に胡麻だれと和風だれの小さな小皿が置かれていく。
月並みな云いかたで恐縮だが,シェフの魔法のような手さばきに,生にんにくのスライスがひたひたの油の中でカリカリのガーリック・チップに生まれ変わり,下味をつけ,焼き目をつけた肉が見る間にブロックに切られ,最後の塩を振られ,皿に盛られる。柔らかそうなフィレ肉。これで美味しくなかったら,僕の味覚がどうかしてるかシェフが別の意味で天才的技能を持ち合わせているかのどちらかだ。
久々にこれがステーキなのねと噛み締められるステーキ肉に再会した気がした(それはそれで悲しいな)。ひたすら柔らかく,表面の焼きで封じ込められた血が,ひと噛みする毎に口の中でしたたり広がる。やっぱり良い肉は旨いのだ(何をしみじみと)。
肉を7分目くらい食べ終えた処で,追加してもやしのソテーが食べている皿により分けられる。太くてしゃりしゃりして佳いもやしである。
時間をかけて(目の前で作っているから余り苦にはならなかったが,結構待たされたのだ)丁寧にお焦げをこさえたガーリックライスは奥さんにも満足してもらえたようだ。なめこの赤出しと青菜と大根の一夜漬け。
今回,脇で作っているのを見て雑魚御飯(勿論焼き飯である)というのがあるのも知った。
奥さんは「次回はアレにしよう」と云ったが,次回は一体いつのことやら。
花村萬月のグループが先に席を立つ。どうも全部あのタコのおごりになるらしい。確かに先刻「一体これまで此処に何人の女の子を連れてきたっけ」などと嘯いていた。やたら此処の高いワインも呑んでいたようだが,萬月,そんなにバブリィな男なのか。ひょっとしてカネでしか友達が釣れない男なのか。
奥さんは,臭いが気になるからとガーリックライスを頼まなかったくせに脇で煙草を喫かしていた連れのおねえちゃんに怒っていた。僕の隣のおじさんなんか左手に火のついた煙草を持ったまま肉食べてたぞ。肉と交互に煙草をくわえて。ああいうの,シェフの皆さんは気にならないんだろうか。
此処のテーブルが禁煙になっていないのは,大いなる失点と云える。

テーブルを移動してのデザートは苺のシャルロットとライチのソルベにカット・フルーツ盛り合わせ。僕は1階にある「メリッサ」のケーキだと踏んだが,奥さんはクリームの感じが違うと云う。ひょっとすると隣のフレンチレストラン「シャンボール」のパティシエの手によるものかもしれない。でも,レストランのケーキっぽくなかったんだけどなあ。
奥さんは新人らしい給仕人にロイヤルミルクティーが呑みたいのだと,相変わらず困らせていた。彼が,鳩がマメ鉄砲を食らった表情をした時点で,んなものがないのは自明だったが,とりあえず彼は「暫くお待ち下さい」と厨房に走っていった。「生憎扱っておりません」と戻ってきた坊やに「じゃあフツウのミルクティーください」と云った奥さんも大概意地悪であった。フツウも何もミルクティーはミルクティーなのだ。
気分が良くなった処で,また別の親父さんが女性にISOの講義をしているのが聞こえてくる。
いいからもう今夜くらいISOから解放してはくれまいか。折角のデザートだと云うのに,その品質が気になってしまうではないか。
という訳で,たまには鉄板焼きもいいですねというお話。
因みにランチなら2500円程度で,今夜のコースとさほど遜色ないものが食べられるようである。


夜,SF研先輩@Iさんから電話。再来月,結婚披露宴出席の儀。
僕がひとまず様子をみようと考えたのが,何故分かったのだ(笑)。
加えて「余興よろしく」のネゴだったので,それについては全力でご辞退申し上げる。 ボクなら何か面白いことができるだろうと思ったんだけど,とはIさんの言。
これは多くのひとが陥りやすい誤解なのだが,ふだんの僕の傍若無人的脊髄反射系くすぐり「べしゃり」毒舌風から,座を盛り上げるなんて訳ないだろうと思う方が多くて困る。僕はひとの粗探しと的確なツッコミが得意(最低の長所である。そもそもこれは長所か)なのであって,ツッコむ場のない処に「笑い」など産めやしない無力なヤツに過ぎない。しかも,実は赤面恐怖症ですらある(何故か信じてくれないひとが多い)。だから,今まで友人・知人の結婚式のスピーチは可能な限り避けてきた。
Iさんによると「全くフツウの披露宴」との事だったので,じゃ歌います,会場にカラオケあるんでしょと訊いたら,あめんさんが絶唱する予定とのこと(個人的には中森明菜の「DESIRE」をシャウトしていただきたいが,それはないな)なので,そのあとで長友くんをつきあわせて(ってまだ長友くんの出欠確認は済んでいないそうだが,何ならあめんさん再登場だって射程に入れる)何かテキトーに歌うからそれで勘弁してくださいと押しとおす。
この国で行なわれる大半の披露宴が困るのは,宴の場つなぎとしての余興が必要な処と,あくまで「場つなぎ」な為に頼まれた側のプレッシャーが報われることなどまず決してない処。なら,無理に場つなぎなどしなくても披露宴の時間をとっとと切り上げれば良さそうなものだが,なるべくカネを落とさせたい式場側が決して納得してくれない。結局は式場側の都合で大部分の新郎新婦の友人知人は歌うたったり,ゲームしてたりするんだな。そういう意味じゃ今は昔,僕らの結婚披露宴はたいそうしあわせだった気がする。
愚痴はさておき,SF研OB会にはなりそうなので,出席はさせていただくことに。
それにしても,Sさんが受付ってのは無難なセンだと思う(本当は僕が立候補したかった)。とりあえずぱっと見いちばん普通っぽい人だし。実際は尤も濃いひとだという気もするが。

深夜,奥さんも寝静まった後にビデオに録っておいた「古畑,風邪をひく(「灰色の村」改題)」を鑑賞する。OPタイトルに犯人の名前がふたり出る(松村達雄/岡八郎)というのは史上初である。黒岩博士の時だって春峰堂のご主人の時だって,栗貫や角野さんの名前は挙がらなかった(彼らは途中で被害者に転じるからだと思うけど)。
後半部のドラマ部が佳くて,最后の15分をもう一度観てから寝る。

**奥さんのLinux日記**
万策尽きたのでNIC替えた。メルコのLGY-PCI-TXR(北九州市内じゅう探しまわったけどこれと今持ってるLGY-PCI-TRしかなかったのでしょうがない)。
予めダウンロードしておいたvia-rhine.cをコンパイルして組みこもうとしたら、なんだかカーネルのバージョンが違うとかいうエラーが出て組みこめない。今ここでコンパイルしたのにバージョンが違うってのがどーも解せないんだけど、でも気にしないでコマンドにオプションつけて無理矢理組みこんだら、組みこめちゃったのでよしとしよう。
そしたらあっさり認識できたし、ルータもちゃんと見えている。私のこの約十日間の努力はいったいなんだったんだろう……(T_T)。
とりあえず、今度の課題は「専用線につなげる」こと。DNSサーバ立てないといけないんだけど、方法がわからない〜。そもそもDNSサーバってナニ?


 
4月26日(月)「Iさん,ヨメを娶る」

SF研先輩@Iさんから結婚披露宴の招待状が届く。6月20日,ジューンブライドか。
先日「電網天動説」の部室内でIさん自身による重大発表(つまりこの結婚ね)があったばかりだが,まさか披露宴それ自体に招待していただけるとは思わなかった。僕もIさんをお呼びしたが,あれは二次会だったし。
おめでたい話なのは結構だが,招待状に挟んであった「余興をお願いします」のメッセージカードに,出席意欲が急激に失われていく。
Iさんは僕に何を期待しているのだ。
とりあえず,あめんさんに相談してみるか。

今日届いた「東京かわら版」5月号の巻頭インタビューは,やっさんと歌助さんのご両人。
愉しく読ませてもらうが,やっさんに書くだけ書かせて未だ「平さんがゆく」に掲載していない桂平治自伝・噺家以前からのエピソードが多数披露されている。しまった,掲載を急がねば。

明日は「シケン」だが,開き直って「スプートニクの恋人」を少し読んでから寝てしまう。
もうあとは野となれ,大和撫子七変化である。


 
4月25日()「広くてすてきな宇宙じゃないか」

10時過ぎに黒崎駅で大分から出てきた次妹を拾う。彼女に逢うのはお正月以来である。
去年一杯,寮の役員をやっていたので,その引継ぎと卒論と就職活動に忙殺される中をかいくぐっての来福。どうも昨夜は寝てこなかったらしい。若いうちは確かに無茶が出来るもんだが,女の子なので過度の睡眠不足はお薦めできません,と瞬時に思ってしまったあたり,僕もおぢさんに差しかかっているのか。

正午過ぎに親父んちに到着。マンションの廊下で丁度やってきた長妹に出くわす。
昨夜は快諾したくせに「オレは聞いていない」とか「ゆっくり寝ていたいのだ」などと駄々をこねるB型の親父をなだめすかして(て,蒲団の中にいるくせに頭だけばっちりセットが済んでいるのはどういうことですか,おとーさん)家族一同(但し母抜き),昼食へ。
ももちが14時開演なのと,お昼は何処だって混んでいる事を加味して,割りと近くのロイヤルホストへ。おとーさんのお金で心行くまで呑み食いする。余談だがロイホの洋定食は結構良いと思う。前菜(今回はオニオングラタンスープ)とメインディッシュ(今回はビーフシチュー)とデザート(今回はプディング)にライスと飲み物をつけて1600円そこそこである。親父は家にカレーが作ってあるというのに,カレーを頼む。まるで僕のようなオーダーの仕方である(そりゃ親子だからなんだけど)。奥さんはシチリア風魚貝のスープ煮のふだん家では夫の偏食で我慢を余儀なくされているムール貝を精一杯胃袋におさめていた。

13時45分,ももちパレス。此処でキャラメルボックスが上演するのは「風を継ぐ者」以来ではないか。
今回は福岡初のハーフタイムシアター。「銀河旋律」と「広くてすてきな宇宙じゃないか」の二本立て。しかもそれぞれの芝居の片方しか長妹・次妹は前売を買っていなかったという変則Ver.であった。当時はふたりとも芝居に行けるかどうか分からなかったので(でもキャラメルには行きたかったので),それぞれ片方のチケットだけ購入しておいたのだ。しかも何故かふたり別々のお芝居。ま,不思議な姉妹であることは確かである。
芝居の詳細はそのうち舞台のタマシイにて詳述する予定なので,そちらを参照のこと。
あ,二本目の「広くてすてきな宇宙じゃないか」は偶然,野坂医師のグループが僕らに隣り合わせたので,「温水夫妻」のプログラムを閲覧して自慢する。それにしても彼女は年間何本の舞台を観ているのだろうか。結婚してすっかり現役を退いた身(本当です。年間観劇数は1/3位に減っているです)には全く羨ましい限りである。
舞台は感動のうちに終了。次妹は「銀河旋律」の後,親父んちに帰っていたので,3人でバスに乗る。

帰り途,長妹がシュークリームを買ったので,親父のマンション到着後に皆でお茶にする。
明日があるので(明日は皆んなにあるんじゃ(C)田中美佐子)早々においとまを申し上げて帰路につく。
夜はぶつぶつとシケン勉強で最后の悪あがきにいそしむ。


 
4月24日()「気まぐれシェフの手作りジャム」

20日振りくらいに映画を観る。それにしても今月は映画観てないなァ。
シネリーブル博多にて「大阪物語(99・日)」
浪速の夫婦漫才師には沢田研二・田中裕子の黄金コンビ。漫才の素人が漫才師を演じて成功した例など悉く無く,この映画も決して例外ではないのだが,市川準の編集の妙(子供たちが近所のひとを集めて,両親と同じネタをやってみせるのをカットを細かく刻んでモンタージュで見せる。これだとジュリーの間延びしたボケも最小限にカヴァーできる。というか素人臭さを最大限に緩和できる)でスレスレで切り抜けている印象。市川演出の旨さの所以である。ま,実上映時間の20倍もフィルムを廻しているからこそなせるワザとも云えるが。

次に予告篇で心惹かれたケネス・ブラナー主演の「ヴァージン・フライト」を観るべくソラリアに走ったら,予定より一週間程早く上映が終了していて腰砕けになる(昨夜までは上映していたのだ)。で,なんで「踊る大捜査線」が返り咲いているんだよ。
すっかりシラけてしまったので,代わりの映画は選ばず「ふきや」でチーズ玉を食べてから天神をあとにする。「大阪物語」が面白かったので悔いがなかったというのもある。


帰りに久し振りに香椎の「サント・ノーレ」に立ち寄ってケーキを買う。
店先の「気まぐれシェフの手作りジャム」ののぼりに惹かれて,1ケ450円也の苺ジャムも購入する。
此処で,オーナーシェフの島田さんからのメッセージをざくっと引用。

サント・ノーレのイチゴジャムは完全無添加。和白,奈多,志賀の島産の『とよのか』限定で当店のキッチンにて砂糖,レモンだけで味をととのえました。ペクチン等一切加えておりませんので,プレザーブタイプのジャムができあがりました。

蓋を明けると鼻腔に広がる「とよのか」の芳香。ジャム自体は思った以上にとろとろと水っぽい感じ。
これはルシアンティーに使うといいかもしれない。

先週観そびれた「プリズン・ホテル」だが,2回目にしてどうにか観る。
主演・松本明子ったって名ばかりで,群集劇というかチームプレーで魅せるドラマなため,ひとりひとりの持ち時間はひどく短いがテレ朝にしてはなかなかいい感じ。これも堤幸彦の演出力のなせる効果か。それにしても大杉漣はいいなァ。すごくいいなァ。武田さんの親分はやたら説教臭いのがご愛嬌。

夜は妹たちと明日のキャラメルボックス鑑賞の打合せ。
何とふたりとも万難を排して駈け付ける所存らしく,明日はハーフタイムシアター故の煩わしさがつきまといそうで少し不安になる。親父にも連絡して,皆で昼飯でも食べようよと伝える。


 
4月23日(金)「スプートニクの恋人」

N山くんが村上春樹「スープと肉の恋人〜Croton et Cresson」もとい「スプートニクの恋人〜The Sputnik Sweetheart」(講談社)が面白いと絶賛するので,退社後,書店に走る。N山くんは1時間で読み上げたそうだが,僕は恐るべき遅読なので読み上げるのに4時間はかかるだろう。だから20ページ読んで今日はあきらめる事にする。

鼻声が治る気配はない。次妹と電話で日曜のキャラメルボックスの打ち合わせをした時もまず風邪かと訊かれた。

**奥さんのLinux日記**
NICの設定をメールのとおりに見直して、ne2k-pciを除いてneを入れた。そしたら認識すらしなくなった。(T_T)
やっぱne2k-pciのほうがいいのかなぁ……。と思っていたら新しい投稿。ne2k-pci2.0.35以上ならVT86C926をサポートしてるとのこと。
んー、やっぱ戻した方がいいのか。でもまた元の木阿弥だし。……なんかNIC変えようかなという気分になってきた。
LGY-PCI-TXRの在庫がもう1箇所のほうのバイト先(PCショップ)にあることを確認したので、via-rhine.cをダウンロードしてきてコンパイルだけしておく。買うかどうかは明日マネージャにおねだりしてみよう。\2500(更に此処から割引有)。いや\2500出すくらいならDebianをRedHat5.2に替えたほうがラクチンなのか。でもデバイスドライバってカーネルのハナシだからディストリビューション替えてどうなるモンでもないような気がするし……。


 
4月22日(木)「春風邪は馬車に乗って」

朝起きたら,喉が痛い。咳をすると喉の奥にずんと楔が穿たれる。鼻も詰まってる。
そして,何より厄介なのが,ひねもすつきまとう倦怠感。…どうやら風邪をひいたらしい。
奥さんが総合感冒薬の服用を勧めるが「イヤだイヤだ」とかぶりを振って断る。
何にでも効くなどという効能書きは何にでも中途半端にしか効かないという八方美人の証明である。薬を服むなら,抑えたい症状を絞り込んでモノを選ばないと,結局気休めに終わってしまう。
それにしても,たいした風邪でもないのにやたらとしんどいあたりに,三十路坂を越えたのだという実感が伴う。うへェ,どんどん無理がきかなくなるなァ。

「その男多忙につき」をビデオで再鑑賞する。オンエア時は,やはり状況証拠だけで追い詰めてしまう詰めの弱さが気になったものだが,丁寧に外堀を埋める演出上の伏線を再検証しているうちに「やっぱ,面白いわ」と納得してしまう。
それにしても,下の日記の奥さん,柄悪いなァ(笑)。

**奥さんのLinux日記**
NICの件、昨夜、思い余ってLinuxのメーリングリストで質問してみた。
以前入っていた某メーリングリスト(イヤになって抜けた)は、学歴職歴のお高い(←つまり高いってコトをひけらかすカンジ)スカした奴らばっかりで、因縁めいたイチャモンとフレームに満ちていた。あんたの使ってるメーラは気に入らないので変えろとか、漢字変換の間違いや略語の使い方のミスで、ちょっと見れば類推できる程度のケアレスミスなのに、重箱のスミをつつくようにねちねち嫌味な投稿を繰り返したり。そんなにそういうハナシをしたいんだったらRFC822メーリングリストを立ち上げるとか、なんか別のトコロでやってほしいものです。そもそもメーリングリストで本題以外のハナシ(例えそれがRFCなんたらのハナシであろうと)を延々し続けるなんてオカシすぎると思う。
とにかくそんなワケで、だから、「きっとLinuxなんてやってるカシコイひとたちなんて、あのときみたいなスカしたひとばっかりなんだろうな、質問してまた因縁とかつけられたらヤだな」と思ったが、ダメモトだ!と思って。
そしたら意外といい人が多いしフレームなんてなかった。私の質問にもいっぱいの人が丁寧に教えてくれた。ほっとした。
なんだか、カーネルをもういっかい再構築して、LANカード付属のDOSFDでポートを変えればあのLANカード使えるみたい。戴いた回答を全部スクールに転送しておく。
明日スクールに行ったら全部印刷して、もういちどチャレンジしてみよう。


 
4月21日(水)「崎陽軒のシウマイ」

夕食に羽田で買ってきた「崎陽軒のシウマイ」をいただく。
売店には既に真空パックのものしかなく,マクシミリアンルールで仕方なくそれを選んだのだが,何だ,充分旨いではないか。
奥さんが云うようにホタテが入っているかどうかは気付かなかったが,さっぱりしている。

電網天動説では,夏コミ用の原稿をがんがん編集中である(瀬戸口くんが)。
今まで掲示板やメールで垂れ流していたテキストも集めてみれば,そのまま原稿として使えるモノが結構残っていて感激する。
だって,それだけで優に100ページを超えるいきおいだもの。今回新たに書き起こす原稿なんてもはや不要なんじゃないか。

例の談志師匠の「酔っ払い追い出し」事件だが,結局は原告請求棄却になったそうだ。
師匠自身が近況(パンフレット収蔵の覚書)に,今回の一連の騒動を整理してあるので,興味のある方は参照されたし。
「客至上主義」「芸人拝金主義」を履き違えた東京北区75才の俳人がボコボコにされてます。



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