5月のにっき(2)

「39」って何だと思います?
数字を間違えないで下さいよ。
「69」じゃありませんからね。
「39」って言うのは“刑法第三十九条”のことなんですよ。
これは21世紀に向けて大問題になる法律なんです。
“アルマゲドン”以上の大問題です。
それはどういうことか?
「39」を見て下さい。
サンキュー(「39」)

映画『39刑法第三十九条』BBS/1999年4月28日15時11分投稿
「草間検事役の江守徹です」より,江守徹

5月20日(木) 長万部(ここ)より永遠に
5月19日(水) とっておきの青春
5月18日(火) 遊星より愛をこめて(続)
5月17日(月) 遊星より愛をこめて
5月16日() 宮本輝が読みたい読みたい読みたい
5月15日() ビョルン・アンドレセン
5月13日(木) 小倉兄妹
5月12日(水) 星野☆明美の近況報告
5月11日(火) 湾岸署の刑事さんと同じ名前の青島です


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5月20日(木)「長万部(ここ)より永遠に」

昨日の日記について井沢先生より丁寧なお返事をいただく。
日記でフェイスマークの事を触れたら,お返事には沢山フェイスマークがついていた(笑)。
近い将来,ご自分のサイトを開設される用意があるそうなので,皆んな期待して待つよーに。

朱鷺の雛が孵化を始めたという。殻の内側からコツコツ音がし始めたらしい。
「2個目の有精卵が確認されたようです」と興奮するニュースキャスターの笑顔に,少し鼻白む。
トキ保護センターで中国産のニッポニア・ニッポンの雛が生まれるのは,上野動物園でパンダが出産する程度の感慨しかないと云えば不遜に聞こえるか。少なくとも僕らは日本の朱鷺は一度絶滅してしまうのだときちんと認識した方がいいと思う。云い間違いではない。金網の中で交配能力に乏しい老いた鳥しかいなくなった時点で,人々の見世物になった時点で,確かにこの鳥のこの国での絶滅は約束されたのだ。やがて来る,老いた朱鷺の最後の一羽がいなくなる時,確かにこの国の朱鷺はいなくなる。このあと,仮に(ありえないことだが)野に放ち,田んぼを群舞するだけの朱鷺を育めたとしても,それは日本に帰化した別の鳥なんだと,それだけは知っておきたい。ただ,朱鷺が田んぼを荒らす害鳥になるくらい増えるのなら(実際に遥か昔農村では害鳥扱いだったんじゃなかったっけ),それはそれで素敵なのかもしれないけれど。

続けて,由利徹さん逝去の報を聞く。享年78歳。肝臓がんだったそうだ。
僕は,由利さんはいつまでも死なないひとなんだと思ってたから,かなりショックだった。
「のど自慢」でも,そして九州ではこれから公開の「ワンダフル・ライフ」でも元気なお姿を見せていたのに…。「ワンダフル・ライフ」は,死んだひとたちが自分の思い出のワンシーンを映画に撮るというお話。監督は由利さんにどんなエピソードを割り振ったのだろう。来月の必須鑑賞作品になってしまった。
こないだ英ちゃんに「燃えろ!ロボコン」で水木一郎の歌う旧作主題歌の楽屋オチがあったと聞いていたので,いつか遠い昔に警察を退職したという町田老人が,今のロボコンと邂逅して「ロボコンく〜んっ」とよよばかりにしがみつき,うろたえた今のロボコンとの「おじいちゃんなんか知らないよ」「そんな冷たい。ワタシを忘れたのかね」「だから本当に知らないんだって」というシーンが観られれば,と夢想したのだが,それも叶わぬ夢となった。て,ただの妄想狂か,それじゃ。
でも,由利さんなら制作サイドから乞われれば出演したと思うんだよね。だって,その昔,所ジョージや斎藤晴彦と「11PM」の司会をやっていた頃に自分はロボコンに出ていたんだもんねと自慢されていたのをよーく憶えてるもん(斎藤さんは「私だって『ロボット8ちゃん』やってましたよ。『おい,ハチ!』」と即座に切り返して,所さんだけ置いていかれるのが妙に楽しかった)。

でも,同じ脱線トリオの南利明(「ハヤシもあるでよォ」のオリエンタル・カレーのおじさんと云えば分かってもらえるか)が晩年,渋い脇役に徹していったのに比べ,このひとは何処までも「現役」の喜劇役者を貫いた。北島三郎や吉幾三や数多の演歌歌手の舞台を重鎮として往年の「かっくん歩き」や「おしゃまんべ」で沸かせた功績は称えられて然るべきなのだ。そういう意味でも高平哲郎の由利さん聞き書きの本2冊は貴重なんだよなあ。やっぱり買うしかないかなあ。

とうとう,「おしゃまんべ」も殿堂入りしてしまった。
「花街の母」に合わせて踊る由利さんの裁縫姿はもう見られない。


 
5月19日(水)「とっておきの青春」

4月15日の日記で何気に「手塚治虫物語」を取り上げた。
その中で「いがらしゆみこ役で登場した斉藤由貴のコメディエンヌ振りはご愛嬌(脚本が井沢満だし)。」とこれまた何気に書き散らしてあったら,あろう事か,当の井沢満先生ご本人からメールを戴いてしまった。
曰く,此処で自分が出てくるのはどういう事だろうか? と。

僕は先生が10年くらい前NHKに書いた「とっておきの青春」というドラマを「今でも」愛している。
これは,緒形拳と斉藤由貴が恋人のような親子を演じた,三世代それぞれの文字通り「とっておきの青春」を描いた佳作で(これが後のこれまた好きだった「青春家族」へと連なっていくのだろう),実は未だに時々ビデオを取り出しては夜更けに見入ってしまう。今簡単にビデオで手に入らないのでひとにお薦めできないのが残念だが,はっきり云って名作である。役者もこれでもかとばかりに多彩を極めたし(小澤さん,山岡さん,河内さん《このふたりに新村礼子さんを加えたおばさん三姉妹のアンサンブルは最高傑作である》,そして上原謙さん…気がつくと皆さん故人になってしまわれたなァ)。
で,僕としては「手塚治虫物語」も井沢脚本のドラマということで,あの斉藤さんも賑々しくカメオ出演されたのね,ぐらいの軽いトーンで書いたつもりだったのだが,改めて問題の箇所を読み返すと何処となく井沢先生のホンをクサしているように読めなくもない。
…しまった(汗)。
遠慮気味に「どういう意味でしょう?」と聞かれてはいるが,きっとアレを読んでお気を悪くされたに相違無い。
それに思い当たって冷汗三斗の心境に陥る(今だよ,たった今)。
という訳で,井沢先生,決して脚本をどうこう云ったつもりは毛頭無いので,どうかお許しください。
むしろドラマ自体はたいへん楽しませていただいたのです。
斉藤さんも彼女自身の存在感ってやっぱ一服の清涼剤だわ。美味しいとこ持ってくなァ,と云いたかったのです。本当は。
ああ,そんなのもこんなのも全部返事に書き忘れてるわ,何て気の利かないオレ。この莫迦,莫迦,莫迦…。

しかし,自分の筆力の無さが,かつて夢中で観たドラマを書いた脚本家の先生にメールを書かせてしまったのだから,これもまた怪我の巧妙か。
いやあ,個人サイトとは云え,webなんてどんな人がやって来るか「本当に」分からんもんだというのを痛感した。
それなのに,あ,井沢先生でもフェイスマーク使うんだ,などと莫迦な事を感心したりして。
懲りない男である。


 
5月18日(火)「遊星より愛をこめて(続)」

昨日はああ書いたものの,僕自身の備忘の為に,セブン幻の12話のあらましを紹介しておく。


「ウルトラセブン」第12話「遊星より愛をこめて」(1967.12.14.初回放映)

近頃,若い女性が突然昏倒する奇病が多発していた。患者には白血球数の異常な減少が観られ,加えていずれも同じ腕時計を身につけていることが判明した。また,腕時計からは地球外物質であるスペリウム,そして結晶化された白血球が発見されるのだった。
アンヌは,高校時代の友人サナエ(桜井浩子)がその腕時計を付けていたことに気付き,それをプレゼントした恋人サタケに探りを入れたが,誤魔化された。その時,腕時計を勝手に使っていたサナエの弟シンイチが昏倒したとの知らせが入る。
ダンとアンヌはサタケを尾行し,彼がサナエの時計をすり替え,持ち去るのを目撃する。
サタケはスペル星人の工作員であった。彼等の母星は開発中のスペリウム爆弾の実験によって放射能汚染されてしまい,彼らの白血球への影響が深刻になった為に,地球人の白血球を利用すべく吸血時計を用いて白血球の適性実験を行っていたのだった。シンイチから採取した白血球が最も高純度であったことから,彼等は子供の白血球を収集することに決めた。
「ロケットを描いて宇宙時計を貰おう!」と言うチラシに釣られ,大勢の子供達がロケットの絵を持って,スペル星人が仕組んだビルの前に並んだ。彼らの企みに気付いたウルトラ警備隊は子供達を避難させようとするが,ビルが爆発して,其処からスペル星人の円盤と巨大化したスペル星人が出現した。スペル星人はウルトラホークを倒し,姿を消した。
一方アンヌとソガは,サタケがスペル星人である事が信じられないサナエと共に,シンイチを連れ去ったサタケを追って奥多摩のひかわ貯水池に向かっていた。他の隊員達も後を追う。貯水池近くの森でアンヌとソガ,サナエはサタケ等に追いつき,シンイチ救出に成功すると,サタケはスペル星人に変身した。
スペル星人の円盤が再び出現したが,ウルトラホークが迎え撃ち,また巨大化したスペル星人にはウルトラセブンが勝利した。
全てが終わり,サナエは失意の表情で腕時計を投げ捨てた。
「あたしは忘れないわ。決して地球人も他の星の人も同じように信じ会える日が来るまで」
『そうだ。そんな日はもう遠くない。だってM78星雲の人間である僕がこうして君たちと一緒に戦ってるじゃないか』
ダンもまた胸の中で呟くのだった。

「古畑」はかねてから話題の黒井川先生の巻。
「絶対音感殺人事件」「絶対音感」を利用した「殺人事件」ではなく,「絶対音感」が解決の糸口となる「殺人事件」であった。
これまで市村正親の舞台を観る機会に恵まれなかったのだが,舞台役者ならではのオーバーアクションなど微塵も感じさせない自然な演技にまず驚かされた。特に古畑とのやりとりは素で閉口しているんじゃないかと思わせるリアクションで,名優のひとつのかたちを見た気がする。指揮者としての黒井川先生も堂に入っていたとは,学生時代に今泉くん同様クラリネット奏者だった奥さんの弁。指揮棒の打点を押さえるのはかなりの技術を要するらしい。また,彼を取り巻く他の配役をテレビの垢がついていないひとで固めたあたりもなかなか好感が持てた。


 
5月17日(月)「遊星より愛をこめて」

ウルトラセブンがDVD化されるようだが,どうやら今度も第12話「遊星より愛をこめて」の収録はないらしい。
今日はその幻の12話「遊星より愛をこめて」について書く。
子供(主に小学生高学年)の頃,怪獣図鑑の巻末にあったセブンの放映リストには「第12話は永久欠番とする」とあるだけで,当の第12話は空欄になっており,子供心に聖域を感じたものであった。当時,永久欠番というと長島茂雄しか知らなかったから,何だか名誉なものを想起していた。例えば何かの殿堂入りとか。で,名誉な割りに観られない。事情を知らない小学生にとって謎は深まるばかりであった。
実は,その経緯は92年発行の別冊宝島「怪獣学・入門」初版に詳しい。
しかし,どういう訳か重版分は別のコラムと差し換えられるのだが。

以下,ダイジェストでお送りする。
昭和45年,小学館の「小学2年生」11月号付録「怪獣決戦カード」の当該作品に登場したスペル星人の写真に「ひばくせいじん」との説明書きがあるのを見つけた中学1年生の女の子が,原爆被害者団体協議会の委員をつとめる父親にタレ込んだ。
父親が小学館へ抗議の投書をしたが,その回答が来る前に「人権派」朝日新聞が記事としてスクープし,話が大きくなった。その後,他社の出版物からも「スペル星人」の記述が集められ,激しい糾弾が始まった。結局の処「ひばくせいじん」などというネーミングも,制作者側の手によるものではなかったのだが,円谷プロは,第12話「遊星より愛をこめて」を欠番とし,以後あらゆるメディアへの露出を「封印」した。
糾弾側の主張は「被爆者を怪獣あつかいするのは,差別の助長につながる」であった。
最后にこの一家が被爆者ではなかったことを申し添えておく。

処でクレームがついたのは45年であるから,実はオンエアされて3年の間は幾度となく再放送されていたりする。ビデオ化こそされなかったものの,そこはそれ,蛇の道はヘビなのか,映像自体はダビングを重ねて画質の悪い裏ビデオのように姿を変え乍ら,今も闇ルートで取引きされているようだ。
あの宮崎勤の部屋がマスメディアで公開された時,堆く積もったビデオコレクションの中に第12話「遊星より愛をこめて」のタイトルが燦然と輝いていたのを,今でもよく憶えている。尤も,米国放映版についてはそんな経緯はどーでもいいことなので,アチラでは"Crystalized Corpuscle"というタイトルで堂々とオンエアされている。ほんの2年程前の事だと思う。勿論,英語吹替版である。アチラの怪獣オタクなら存外ビデオを持っていてもおかしくはなかったりする。

上記経緯を読んでいただければ分かる通り,騒ぎは全くコトバ狩りの類であった。
あくまでも「ひばくせいじん」の記述が問題なのであって,物語がどう被爆者を差別しているかどうかが問題ではなかった。被爆ということで云えば,同じセブンのギエロン星獣も放射能に犯されて地球に飛来した訳だし,差別ということで云えば,金城哲夫の幾つかの沖縄VS本州を扱った作品も考えようでは差別の助長につながりかねないという云い方も出来た。ハードなテーマでSFドラマを書けば,そういったものは常に紙一重なのだと云っていい。原爆被害者団体協議会がそういう目で番組をチェックしていけば,人柱(星人柱)はスペル星人だけではすまなかったに違いない。そういう意味ではギエロン星獣は,そしてラゴンは,ジャミラは,数多の怪獣たちは旨く逃げおおせたとも云える。
もっと云えば日本の怪獣映画の祖ゴジラだってまごうかたなき被爆怪獣なのだ。
「被爆怪獣」と「ひばくせいじん」にどれほどの隔たりがあるのか。彼らが議論を重ねていない証拠である。

少なくとも今なら永久欠番になどなりえない(ハズである)。
残念なのは当時なされた「封印」が21世紀を迎えつつある現代でも見事に生き延びていることにある。
円谷プロが頑固なのか,原爆被害者団体協議会が頑固なのか。
いずれにしても困ったものである。こーなったら渡米してセブンの再放送を待つしかない。

どうしてこんな話を長々としているかと云えば,先の土曜日に博多駅バスターミナルにある紀伊国屋で佐々木守の脚本集が置いてあるのを見かけたからである。彼は当時多くの子供番組を手がけたライターでセブンも何作かは彼が手がけた。で,あろうことかこの脚本集に収録されたセブン作品は何故か第12話「遊星より愛をこめて」1本きりなのである。あきれたというか,確信犯というか,ま,何にせよとにかくエラい。
しかも,ゲストのひとりは桜井浩子(アンヌの友達役)である。彼女は「Q」「マン」「セブン」と唯一3作品に顔を出した奇跡の女優だったのだ。日本にいる限りその勇姿はどうあがいてもお目にかかれないのだけれど。
という事で,志の高いヒジョーにエラい本なのだが,此処にも問題はある。
1冊10,300円もするのだ。
たぷん今レジに出すと10,500円払わされるのだろう。伊達や酔狂でしか買えない本なのである。

という訳で,気が向いたらいつか12話のストーリーも此処で紹介する。
あさりよしとお『宇宙家族カールビンソン』中にもダイジェストが出てくるそうだが,不幸にも僕は読んでいない。
あくまでも,気が向いたらなので,余り期待しないように。

昨夜,FAXにて「そろそろ…」と瀬戸口くんの手口でやんわりプレッシャーをかけておいたら,今日の昼頃,やっさんから噺の穴が届いていた。
やってはみるものである。忙しいのを知りつつ,悪いトモダチと重々承知の上で,遥か東国,練馬の空へ手を合わせる。
そうそう,昨夜は網中くんからも昇進祝いメッセージが届いていたんだった。
網中くんは高校時代,やっさんが主催する落語研究会に所属していたやっさんとは切っても切れないひとである。


 
5月16日()「宮本輝が読みたい読みたい読みたい」

朝はゆっくり起きて,新潮四月臨時増刊「宮本輝」を丁寧に読む。
ブランチにレタスとソーセージの炒飯をこさえてもらってから,午後も日がな新潮四月臨時増刊「宮本輝」
表紙の篠山さんが撮ったモノクロの輝さんもダンディで良いが,此処はやはり内表紙の老ビーグル「マック」をいとおしそうに抱いた油断しまくりの輝さんの笑顔がひたすら愛らしい。広い人脈が彼の生来的な,根源的な「優しさ」を語り,「軽井沢日記」の中で「オレは小説を書く機械やないんや。オレは人間なんや」と癇癪を起こした後,奥さんにあしらわれ「きょうは,もう寝る。飲んでやる」と筆を置く駄々っ児さもいとおしい。他にも水上勉翁の愛らしさや山田詠美の甘えっぷりなど輝さんを通して見えてくる他の人々との胸あたたまる交流を垣間見せてもらうのもいい。この増刊,しみじみ佳い企画である。
そう云えば,最近(「月光の東」以来か)輝さんの作品を読んでいないなァ。「青が散る」「優駿」そして実は川三部作など未読のものは多いのだが,何だか無性に本屋に行きたくなってしまった。それにしても最近は「ひとたびはポプラに臥す」しか出ないなァと思っていたら去年から今年にかけて未曾有の5連載をやっていたとは…今年の後半から2000年にかけて新刊ラッシュになるのかなァ。おなか一杯にしてもらうのが今から待ち遠しい。

政江おばさんからいただいた梅ういろうでお茶。刻んだ紫蘇が入っていて美味しい。
僕は元々ういろうは大嫌いだったのだけれど,奥さんと結婚してからいつのまにか好きになっていた。
赤味噌のおみおつけももうすっかり当たり前に感じるし,名古屋人の味覚のとば口くらいには立てているのだろうか。

夜,瀬戸口くんにせかされている会誌の原稿をぼちぼち始める。まずは星野明美「黄昏バスガイド」の表紙イラスト描き。
色を塗ると何とか様になるが,線画だと悲しいくらい様にならないのは基礎デッサン力の欠如というヤツである。トホホ。
しかし多色刷りでもないのにシコシコ色塗っても意味ないじゃん(涙)。

**奥さんのネット懸賞日記**本日の戦果

一、図書券1,000円  Amazonet


 
5月15日()「ビョルン・アンドレセン」

英ちゃんとの映画行で家を出る間際にとんくんから電話。
今夜天神で福岡在住四高同窓生が集結する(つったってとんくんを含め4人なんだが滅多にない事である)ので付き合わないかとのお誘い。
やっさんの落語会を宇佐だけではなく福岡でもやれたらというのがあって,足場作りをそろそろという事のよう。
篤っちゃんやお久しぶりの高原くんに会うというのもなかなか魅力的な申し出だったが,英ちゃんとの先約があるので辞退する。皆が集まる同時間帯に天神にいるくせに冷たいオレである。来週は来週で宇佐行きを蹴るし,とんくんを振ってばかりで恐縮はしているんだよ(て,誰に向かって云い訳してるんだろ)。

正午過ぎには博多着。お腹が空いたので駅チカのカレー屋で特製ハヤシを食べるが,ショウケースのサンプルとは天と地ほどの差がある水っぽいルウに失望するが,今更引き返せないので,仕方なく腹におさめるだけはおさめる。
一足早く映画館で寛いでいると英ちゃんからPHSが入る。下の紀伊国屋にいるというので早く来いとせかす。
13時。先週亡くなったばかりのダーク・ボガード追悼という事で先週迄は予定になかった「ベニスに死す(71・伊仏)」
ルキノ・ヴィスコンティってのは僕には鬼門になりそうな予感。だって上映の間中,退屈で死にそうだった。英ちゃんは「好きかもしんない」と云っていた。
ビョルン・アンドレセンは今で云うと滝沢クン型美少年。スチール写真で見るともっと冷たい彫像のような感じがするがスクリーンではしゃぐさまはかなり滝沢顔(少し前の今よりあどけなさがより残ってた滝沢クンね)だと思った。

大慌てで天神へ移動。続けて僕は「ニュートン・ボーイズ(98・米)」,英ちゃんは「永遠と一日(98・ギリシャ)」へ。
いや「永遠と一日(98・ギリシャ)」は僕も観るつもりにはしているのだが,ヴィスコンティの後にテオ・アンゲロプロスでは「僕的には」拷問に等しいので今日観るのは遠慮した。続けてアキ・カウリスマキの笑えない喜劇に耐えるよりも5000倍くらいはましだと思うが。
英ちゃんより映画が少し早く終わったので待ち合わせの「リブロ」にて,森繁先生の随筆の新刊で此処んところ立て続けに亡くなった名優たちを偲んでから,英ちゃんと落ち合ってカレル・チャペック/保川亜矢子訳「ダーシェンカ あるいは子犬の生活」(SEG出版)新潮四月臨時増刊「宮本輝」を買う。「ダーシェンカ」の方はそーすると奥さんが喜ぶので,贈答用のラッピングをしてもらう。リボンつけて。やれやれ(笑)。
レイトショウまでにはまだ時間がうんとあるので,閉店間近で空いているのを狙って「ふきや」で腹ごしらえ。
それでもまだ時間があるので,英ちゃんの探し物につきあう。
ブツはベビィ用の蚊帳だという。「どーして蚊帳なの」と訊いたら僕とも同級だったOちゃんへの出産祝いだという。そー云えば,英ちゃんは上京すると練馬は石神井(決して公園内ではない)のOちゃん宅に厄介になる事が多い。とりあえずダイエーの家具売り場とベビィ服売り場をあたるが「お取り扱いしていません」のいらえ。Oちゃんの奥さんによると大きいデパートには必ず置いてあるみたいな話だったようだが,いっそ佐賀であたった方が見つかるかもという事で,ちょっと早いがKBCシネマへ向かう。

21時,「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(64・英米)」
KBCシネマのスタンリー・キューブリック追悼特集第1弾なのだが,次回の「現金に身体を張れ」といい,なかなか渋い特集である。
傑作。その昔,大学の学祭(当時は黒髪祭と呼称していた)でウチのSF研の教室企画としてビデオ上映したのを観たのが最初で最後だったのだが,こりゃ銀幕で観にゃいかんばい。空軍兵士の役で若かりしジェームズ・アール・ジョーンズが出ていたのが拾い物。深みのあるバリトンは今と少しも変わらず。
英ちゃんが,ストレンジラヴ博士がクセになっている服従の挙手を押さえ込むのを見て,志村けんの仕種の原典を指摘していたがさもありなん。あのひとがいっぱいいっぱいこういう映画を観て研究しているのは有名な話である。

家に帰り着いたのは0時半くらい。
奥さんが「ダーシェンカ」を抱きしめて黄色い声をあげる。ページをめくってバカ犬の表情を見つける度にきゃーきゃー云っていた。喜んでもらえて何より。
夜も遅いのでお茶漬けで済ませ(じゃ「ふきや」のアレは何だったんだ)枝雀師匠の追悼番組を見ながら就寝。
そう云えば今日電話でやっさんから僕の所在を訊ねられて,奥さんが「映画に行ってて帰ってくるのは午前様」と答えたら大笑いしていたそうである。
そ,そんなに可笑しいかな…。ま,笑えない道楽よりは良しとしておこう。

**奥さんのネット懸賞日記**本日の戦果

一、図書券500円  ドゥ・ハウス
ここんとこ1週間で当たった図書券を合計してみたらなんと5,000円!めざましテレビの運勢はよくなかったんだけど……いい方へはずれるならいいか。

**奥さんのポストペット・スタンプラリー日記**

クリアした!
ゲットしたのは宝物3、部屋3、おやつ1。
以下ネタばれ。
【宝物】「ダイヤ」ワラシベでゲット。もしくはワラシベで古タイヤかわたを取ってから、きのこ集会場で交換する方法もOK。「Dr.アキバROM」クリアしたときに自動的にアキバにもらえる。「超ボタン電池」クリアしてからつっちーのところへ行ってもらう。
【部屋】「Red Room」クッキーに入館証をもらってから、オオカミ研究所の研究室で拾う。「White Room」むしとりの森でフリーのネコにもらう(ネコは24:00〜8:00まで寝ているのでその間はもらえない)。「床照明2001」クリアしてからぷまリビングでもらう。
【おやつ】「奇跡のスタンプ」クリアしてからオオカミ研究所・家庭科室でクッキーにもらう(話をしてから、いちど部屋を出て入りなおす必要があります)。
他にもワラシベで、【宝物】「自転車」【部屋】「金庫部屋」をゲット。(でもこれはスタンプラリーとは関係ないのかも)
質問とかあればこちらへ(ペット可)。ワタシにわかることならお手伝いできるかも。
まだ宝物ありそうな気もするけど……。「失われたボタン」っていうんだからボタンとか。あとワラシベに宝物とかまだありそう。
部屋とおやつは、はちやさんが「部屋3、おやつ1」って談北に書き込んでたので、これでコンプだと思います。
それにしてもスタンプラリーの期間中は談話室北村の雰囲気が殺伐としてアレですな。ま、企画が企画だけにしょうがないけど。ポスペの掲示板でネチケットやら何やらについてヒステリックに叫ぶのって、それが例え正論だとしてもカッコ悪いカンジがします。


 
5月13日(木)「小倉兄妹」

昼イチの会議を15分押しで帰ってくると,奥さんからメールが届いていた。
大分から次妹が小倉に就職の最終面接に出てきたのだが,夕方出て来れないかと電話があったらしい。ごはんでも食べてきたらと奥さん。
早速妹に電話して,次の会議が終わるのが17時くらいだから,あとでもう1回電話するとだけ云い置いて,戸畑から八幡へ移動。
妹は19時前に小倉を出るつもりでいるらしい。17時に八幡でそれから車で小倉か…八幡駅から電車で行くべきか真剣に悩む。本当は17時以降にある勉強会をさぼる良心の呵責に悩むべきなのだが(これこれ)。後に続く会議が奇跡的に30分前の16時半で終わったので,八幡から車をぶっ飛ばすと,これまた奇跡的に17時ちょいには小倉ラフォーレの駐車場に滑り込む。

妹にはついこないだ会ったばかりだったが,鬱陶しいと髪を短くし,マニキュアを透明なものに変え(笑。こないだは濃い紫系だった),且つ濃紺のリクルートスーツだったので,だいぶ印象が違っていた。学生寮の委員の任期が終わった事でかなり肩の荷物が降りたらしく,せいせいした顔をしていた。何処を受けたのかと訊ねると,東海地方のさる大手出版社であった。もしも晴れて入社したあかつきには,衛藤さんの後輩になってしまう。いや,別に構わないんだけど。
とりあえず駅ビルから小倉そごうに移動し,11階のテキトーな店に入ってふたりしてカルボナーラを頼み,僕はレモンスカッシュを頼んだ(後でレシートを見た奥さんが「レスカはあなたね」と自信たっぷりに当てたのだが,どーして判ったのだ?)。

その後紀伊國屋をぶらぶらして,レコード屋で「ドラ・ザ・ベスト」をどちらが買うかでひとしきり揉めた後(ヤな兄妹だ),今夜は友達んちに泊まるというので,「じゃあ,土産が要るな」と地階に降りると,丁度エスカレーターを降りた処でMorozoffが期間限定販売のワゴン販売をやっていた。「神戸北野 水トリュフ」とある。最初,瓶詰めされた三大珍味の水煮を想像したが,チョコの方だった。
詳細はモロゾフのサイトに譲るが,簡単に云うと,水まんじゅうの餡がトリュフに変わったものを,洋酒の強いシロップに浸したものだと思えばいい。妹とふたりして,店頭でどうしたものかと迷っていると,当の僕らが呼び水になったらしく,客がどんどん集まってしまった。
皆の勢いに押されて「ま,珍しいし」と二個セットを妹と僕と一箱ずつ買う。
「新しいおいしさ,新しい食感のデザートチョコレート」という程新しい食感でもなかったが(まごうことなき水まんじゅうである),美味しかったのは確かだ。
ただ1個150円にしてはあまりに一口サイズ過ぎるかな。確かにこの値段なら試そうという気になるけど。

ま,そんなこんなでほんの2時間弱を彼女と過ごして,19時には別れる。
処で,店頭のリーフレットに以下の解説があったので転載しておく。

● Truffle Chocolate:チョコレートに、生クリームとコニャック(クルボワジュVSOP)を加えた、柔らかな生チョコレート。
● Syrup:グラニュー糖と水で炊き上げたシロップに、さらにコニャック(クルボワジュVSOP)を加えて風味をつけました。
  コニャックの風味と甘さをおさえたシロップが、生チョコレートの新たな味わいを引き出しました。
● Jelly:厳選した天然糊料で作った柔らかな、もちっとした食感のゼリー。
  和菓子のような柔らかなゼリーが、優しく生チョコレートを包み込み、シロップ、チョコレート、それぞれの味を大切に守っています。

…ゼリーってあるけど,結局くず菓子なんだよな。チョコあんの。ちなみに僕はコニャックがきつくって,シロップは呑み干せなかったです。

**奥さんのネット懸賞日記**本日の戦果

一、図書券500円  日本リサーチセンタ
一、図書券3,000円  JMRB
ここんとこ図書券づいてる。いいカンジ!レコード商品券の懸賞もあればいいのに。


 
5月12日(水)「星野☆明美の近況報告」

調査と内部レヴューに明け暮れた一日。
Yさんに海老チリ入りのたい焼きの旨さを力説。帰りは共にサティへ。1階の立体駐車場はガラ空きだったが,何故か入口を塞いであって,そう来るか,と2階を経由して1階に降りてくると,一方通行になっててそのまま屋外駐車スペースへ追い出される。此処って時々理不尽なのは何故。何だか悔しい。
Yさんがたいやきを買いに行っている間に,僕は「さかえ屋」で昨日見かけて気になっていたすいかケーキを買う。Yさんは「じゃ1個だけ買おうかな」と云っていたが,戻ってきたその手には海老マヨ入りのたこ焼きも下げられていた。たい焼き2個半ぶんの値段である。

帰ると星野明美ことMちゃんからA4茶封筒が届いていた。
彼女からは月曜日に,僕が土曜に送った原稿の校正版が届いたばかりで,まだ校正反映版(即日,瀬戸口くんが仕上げたが)は送り返していなかった。
こーなるとちょっとした文通である。いや,僕は一向に構わない(笑)。
中身は作家としての彼女の近況報告であった。「スレイヤーズ」の神坂一への一辺倒人生を赤裸々に語っている。
僕にはいっちょん分からん話であった。勿論,会誌掲載用の原稿として書いてきているのである。
「5月の或る真夜中に唐突に「近況報告」が書きたくなりました」とある。久々に小説を書いて「書くこと」に目覚めたか。良い傾向である。
彼女は自宅からネットに繋げる環境にないし,仕事でも私用に使わない誠実なひとなので,此処にもSF研のサイトにもアクセス出来ないのだが,実に勿体無い話である。書きたいこと溜まってそうだし,お友達増えそうだし,誰よりも電網界に馴染みそうなひとなんだけどなァ。
尚,彼女の新作「黄昏バスガイド」「電網・天動説」にて会誌版先行公開中なので,夏を待てないひとは直ちに読んでください。

処で,すいかケーキには西瓜は一切使われていなかった。
すいかの赤は苺ペースト,すいかの種はチョコチップ。昔おやつに出されたみたいな非常に懐かしい味。
一緒にモンブランも買ってみたのだが,これもおやつおやつした感じ。これが「さかえ屋」のトーンなのか。また人気を盛り返しつつあるのか。
そー云えば,石田プリンは売り切れていましたね。



 
5月11日(火)「湾岸署の刑事さんと同じ名前の青島です」

会議と折衝に明け暮れた一日。
なのに気持ち良く片づいた仕事がひとつもないので不完全燃焼のまま帰宅。
帰りに戸畑サティで海老チリ入りのたい焼きを買って帰る。んまい。これはヒットと云っていい。

帰ると「通販生活」の最新号が届いていた。
いや,普段はそれがどーした,なのだが,今号の表紙は青島幸男がアースグリーンのフィールドコート(しかも本人の昔からの愛用品)を着こんで名刺を差し出して「湾岸署の刑事さんと同じ名前の青島です」とやっている。コロンブスの卵というか,思いついたもん勝ちというか。タレント青島もついに解禁したんだなァと改めて実感した次第である。しみじみ。フジも来春あたりから「意地悪ばあさん」を復活させたらどうだろう。三波豊和と白石まるみ救済ということもあるが,今なら絶対に数字とれると思うぞ。きっとイッセーさんならひと肌脱ぐと思うな,ばっちゃん。

尼子くんから電話。奥さんが送った手作り小冊子サンプル一式が届いたようである。
かなり気に入った模様なので良かった。7月の挙式本番に向けてこちらでも打ち合わせ作業が始まることになる。何か,最近そういうので立てこんでるなあ。
奥さん,あとは任せたからね。

「古畑」,暗転シーンで本当は最終回のエピソードにしたかったと古畑当人が自画自賛するのも決して謙遜じゃない,「罠」のテイストが入った,ちょっといい話。津川さんも大熱演であった。これを途中に持ってきたという事はこれを上回るラスト・エピソードを思いついたという事なのか。
三谷さんのたくらみに今からわくわくさせてもらおうじゃないか。



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