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近頃,小文さんのサイトを立ち上げる関係もあって,桂文治一門関係を色々とあたっているのだが,中でも文治師匠の銀幕出演についてはチェックした事がなかったので(そりゃしないわなァ),この際ネット検索してみた。とりあえず「桂伸治」名義で2本ほど見つける。
1本は大映映画「与太郎戦記 女は幾万ありとても(70・日)」。
公開は昭和45年というから,ちょうど大阪万博の年ですね。
柳昇師匠の新作落語が原作(新作落語が原作というと,僕などは三枝さんの「ゴルフ夜明け前(87・日)」を思い出す。三枝さん扮する近藤勇が刀を使ってこっそり座敷でゴルフのスイングの練習をするのだが,つい熱が入り過ぎて畳をぼろぼろにしてしまうアレだ。ちなみに社長シリーズの松林宗恵さんの数少ない80年代の監督作でもある…て,本当にオレは道草が長い),フランキー堺主演の「与太郎戦記」シリーズもので4作撮られているうちの,これは最終作。キャスティングを一瞥しただけで浅草の香りがぷうんとしてくる,誠に分かり易いオールキャストであるが,これはビデオレンタルでも入手が難しそうなブツである。
もう1本は何と「寅さん」である。「男はつらいよ 柴又慕情(9作目)」。
ん…でも俺,これ観てるよなァ,と思って「映画のタマシイ」を手繰ってみると,やはり96年の夏に「渥美清追悼企画」でしかと観ていた。寅さんが女の子たち相手に,御前様直伝の「バター」で写真撮影に臨むヤツである。キャスト表には「桂文治」で表記してある。この頃はまだ直接お会いしていないが,やっさんの師匠ということで妙に胸がときめいたのを憶えている。役名は「不動産屋(B)の係員」,典型的なカメオ出演である。
残念乍ら,桂文治名義の出演作は見つける事が出来なかった。たぶん,実際に出ておられないのだろうと思う。
噺家ではなく「役者・桂文治」で僕ら若い世代が思い出すのは,やはりいつぞやの「十六茶」のCMでの,将棋を差す大工(でェく)の棟梁であろう。
これはやっさんに訊いたのだが,CM撮影中に師匠がスタンバっている楽屋をCM制作のスタッフが訪ねてきて「小林聡美さんの処へ挨拶に行ってください」とやらかした事があったらしい。スタッフとしてはCMの主役である聡美さんに気を利かしたつもりだったのだろうが,よりによって文治師匠にそんな事を云ってしまうか,というヤツである。ものの云い方もすこぶるまずかったらしく「それは立場が逆でしょう」と師匠が激昂したのは云うまでもない。僕が残念なのは,その一件で師匠が聡美さんに余りいい思い出を持っていないことにある。お双方とも極上の素晴らしきひとたちなんだけどなあ。
さて,僕の個人的な備忘までに上記の映画データを記しておく(尤も,寅さんは「映画のタマシイ」に収蔵済ではある)。
「与太郎戦記 女は幾万ありとても」 (1970.4.18公開) 8巻/2,304m/カラー・ワイド |
| 監督 | 弓削太郎 |
| 原作 | 春風亭柳昇 |
| 脚本 | 舟橋和郎 |
| 出演 | フランキー堺/長門勇/玉川良一/長谷川待子/梅津栄/都家かつ江/柳亭痴楽/桂米丸/春風亭柳昇/桂伸治 |
74.男はつらいよ 柴又慕情 (第9作) (1972.8.5公開) 108min |
| 監督 | 山田洋次 |
| 脚本 | 山田洋次/朝間義隆 |
| 出演 | 渥美清/倍賞千恵子/吉永小百合/松村達雄/前田吟/中村はやと/太宰久雄/佐藤蛾次郎/笠智衆/三崎千恵子/宮口精二/青空一夜/高橋基子/津坂匡章/佐山俊二/吉田義夫/宮口精二/桂伸治 |
スキャットマン・ジョン氏,死去。53歳で世に出たというのに享年57歳は余りにも若過ぎる。
今でこそ「ウォレスとグルミット」が隆盛を奮うグリコの「プッチンプリン」もほんの数年前はスキャットマンの天下であった。OL時代にグリコが仕事先のひとつだった奥さんによると,かの会社は決算期に余った広告費を一気に放出するらしく,プッチンプリンのCMはいつもその恩恵を受けていたようだ。スキャットマンの起用もそのひとつなんじゃないかって。何はともあれ,合掌。
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