定点観察
高層マンションのベランダでシクラメンを育てています。花屋の友人が毎年暮れになると、選りすぐりの鉢を贈ってくれます。たいした手入れをしないのですが毎年、花が終わる初夏には休眠状態に入り、春には花を咲かせます。この繰り返しを続け、一番古い鉢は1993年に頂いたもので、10年以上咲いています。なかには夏を越せない鉢もあるのですが7割方は毎年咲いています。そうこうしているうちに鉢が集まったので毎月20日前後に写真を撮る事にしました。1年間の成長をお楽しみください。

1993年から2000年にかけて7鉢(98年は2鉢)を
2002年に真上から撮影。

1月
前の年の夏から秋にかけて休眠した7鉢。葉が茂り、株元には小さな蕾を持っています。「葉の数だけ花が咲く」といわれていますので、たくさんの花が期待できそうです。時計の3時の位置にある95年鉢の中央から早くも1輪顔をのぞかせています。

2月
やわらかい日差しが入り始める頃になると、花数がポツリ、ポツリと増えてきました。どの鉢もそうなんですが、1本の花梗がスーッと葉の間から伸び、しばらくすると次から次へと花梗が伸びてきます。まるで最初の1本が世の中を観察して、咲いても大丈夫と感じるとほかの花たちにGOサインを出しているかのようです

3月
順調に開花し続け、いずれの鉢もみごとに咲き出しました。暑い季節に休眠して夏を越したこのような鉢は3月から4月にかけて開花の最盛期を迎えます(クリスマス、正月にかけて咲いてる鉢はその時期に咲くように調整されているそうです)

4月
3月から咲き続けていますが、鉢の中央にまとまっていた花も徐々にあちこちに広がりはじめました。花の色があせてきたら花梗をねじりながら付け根から抜きます。早めに摘み取ったほうが次の花が咲きやすくなります。

5月
4月下旬から5月上旬にかけて花数が少なくなり、しだいに終焉に近づいてきました。この頃になると、まったく咲かなくなった鉢、ポツポツ咲いている鉢ーーとさまざまです。花が終わった鉢から水やりをやめました。

6月
すっかり枯れてしまいました。高温多湿の夏は苦手なので涼しくなるまで眠って待ちます。
(植物は生育不適の環境時には休眠するそうです)。日の当たらないベランダの隅に置いて、秋の彼岸頃まで水は一切やりません。

7月
枯れた葉はちょっと引っ張って抜けるものだけを抜き、力を入れないと抜けないものは無理せず、そのままにしておきました。梅雨明けから真夏になりきる過程で株が腐りやすいそうです。

8月
枯れ葉はすっかりなくなり丸坊主です。土もカラカラ。こんな状態で本当に大丈夫かしら?また咲くのかしら?と毎年同じ心配をしながらながめています。

9月
彼岸ごろ鉢の中をじっと見つめると、どの球根の上にも小さな芽を発見。無事に夏を越せた証拠です。鉢の植え替えをして水やりの開始です。
(中央の93年鉢の株は直径18pにも育ちました)

10月
93年鉢の葉はすでに30枚ほど出てきました。右下の花が咲いている鉢は前年の暮れに頂いたものです。この鉢は夏に休眠しないまま咲いているので、みんなの仲間入りをして記念撮影をしました。(この鉢のように水やりを続け、枯らさず夏を越す鉢もあります)

11月
左上のひと鉢(98年)を除くすべての鉢に葉が出てきました。休眠しなかった鉢は花数が増えてきました。(時計の9時の位置にある白い鉢とその下の鉢を逆に置いて撮影してしまいました)

12月
葉数を増やしながら生育中です。中央の鉢の葉群の中には蕾を持ち始めています。ほかの鉢も後に続けとばかり育っています。きっと来春には鉢から溢れんばかりの花が再び咲くことでしょう。楽しみです。

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