小林桂ライブレポート 2/19UP!


2007年2月13日

☆銀座スウィングシティにて☆

ピアノ・小林洋さん、ベース・安カ川大樹さん、ギター・細野よしひこさんが登場。珍しく洋さんのMCが短いままインストへ。
『There Is No Greater Love』
2曲目はボサノバ曲で優しいムード。
さあ、桂さん登場。
『I Remember You』
ルバートで歌い出す。絶妙の間合いだ。
『You Were Meant For Me』
ギターの速い刻みに思わず聴き惚れる。いつも以上に軽快だ。
この日はバレンタイン前日。と言うことでライブ前からたくさんのチョコが差し入れされたようでいつも以上にゴキゲンな様子の桂さん。次の曲紹介で「でも、美しい!」と力の入った言い方についつい「ふふふ・・・」と笑いが漏れるとすかさず突っ込みを入れてきた。
『But Beautiful』
ここでお誕生日を迎えた二人(女性1人、男性1人)の客の為に恒例のバースデーソング。
もちろん♪How Old Are You Now〜と歌い出したのだが、結局女性客は20歳、男性客に対しては「25歳くらいってことで・・・」と締めくくった。
『A Foggy Day』
とっても久しぶりに聴く曲なので思わず「久しぶり〜」とつぶやいてしまった私。すると「丸聞こえよ」と返す桂さん。「すいません・・・」と言ったがニコニコした表情にほっとする。
『It Had To Be You』
けだくるブルージーに。
『My Funny Valentine』
バレンタインデーを控えたこの夜にふさわしい曲。「一応、季節物」と言って歌い出す。「そのままの君が好き」「ファニーですよ!」と楽しく、優しく曲の説明をする。いつも以上に歌の世界に入り込むことができた。
2ndステージはいつもより10分早く始まった。1stステージが終わるのが早過ぎたらしい。やはり洋さんのMCが短かったようだ。だから、と言うわけではないだろうが早速マイクを握る洋さん。最近は少なくなったらしいが、ピアノの側で普通に飲んでいて、出番が来るとすーっとピアノに近づき演奏する、というスタイルでライブをすることがあったそうだ。すると、「ピアノ上手ですねぇ」とか「昼間は何をしてるんですか?」なんて聞かれることもあったらしい。洋さんもその会話に乗って「銀行員」と答え、挙句「高田馬場、貸付係」なんて言って楽しんでいたようだ。
『Beautiful Love』
笑いたっぷりのMCから一転。細野さんフィーチャーでちょっぴり切ない曲。
『真夜中の太陽は沈まない』
クインシー・ジョーンズの曲をかっこよく。
『'S Wonderful』
ただのワンダフルじゃない!頭に「ス」がつく、と言う紹介と共に歌い出した桂さん。何だか楽しくなってくる。
『If I Had You』
最初はギターとベースのみ。やがてピアノがそっと入ってくる。美しい音色に優しい歌声。桂さんが「ギターが非常に良く似合う」と言っていたが本当にその通り!
『I Concentrate On You』
ボサノバのリズムにやや低音の声を聴かせる。でも本当はボサノバ曲ではない。こんな感じ、と演奏する洋さんだがどことなく「ビギン・ザ・ビギン」に似ている。桂さんも「ビギン・ザ・ビギンみたい、これもコール・ポーターだよね」と言う。
『I Got It Bad』
やけにゆっくり「アイ・ガット・イット・バッド」とタイトル紹介。うまくいかない恋の歌って言う雰囲気をより醸し出してくれる。
「長いバースを踏まえて・・・」と言って一語一語心を込めて歌う。さあ、本編、という時に右手で合図をし、大きく息を吸って歌おうとしたのだが・・・
珍しく洋さんとタイミングが合わなかったようだ。一度止まってから改めて歌い出した。歌い終わった途端、

「もう〜、先に行かないでよ!」と桂さん!

「長年やってても息が合わないことがある」そうで「吸った息全部吐いちゃった」らしい。タイミングが合わなくて桂さんは大変だっただろうが、桂さんの言い方が何とも「素」で普段の表情を垣間見たような、とても楽しい瞬間だった。
『Just In Time』
ピアノとベースに乗って歌う。細野さんは演奏ではなくタッピングで参加。もちろん中盤からギターの音色を聴かせてくれる。
『I Could Write A Book』
歌う前はエリントン談義。何とエリントンは超甘党でコーラにも砂糖を入れていたそうだ。「僕もコーラが好きだけど真似てる訳じゃない」らしい。
『I Didn't Know About You』
「ルバートで」と言いつつ「難しいかな」とも。いざ歌い出すと、本当に美しくて素晴らしい!桂さんも上出来に満足だったらしく、途中で思わず「いいんじゃない〜」とつぶやく。
『It Don't Mean A Thing』
最後はやっぱりスイングしなくちゃ!
終わるとすかさずアンコールを求める拍手、拍手。退場する間もなくアンコールへ。
花束を渡すとそっと顔を近づけて
「春の香りがします〜」
『Take The A Train』
ノリノリのリズムに思わず客席から手拍子が起きる。明るく楽しく終わった。

2007年1月16日

★銀座スウィングにて★

この日はザ・シャイニーストッキングス(以下SS)のライブ。SSさんが登場する前に、ピアノ・小林洋さん、ベース・緑川一男さん、ヴァイオリン&ギター・小塚泰さん、そしてドラムは桂太鼓こと小林桂さんが登場。まずはインストから。
『A Walk In The Black Forest』
桂さんは「僕知らない」と言っていたが、どこかで聞いたことのある曲。タイトルのイメージとは違って明るく弾むようなメロディだ。
ここで村上京子さん、山崎さとこさん、吉田夏希さん、諏訪真紀子さんが登場。
『My Melancholy Baby』
京子さん曰く「ホントはかったるい曲だけど・・・」と言いつつも明るく楽しく歌う4人。
『What A Little Moonlight Can Do』
京子さんは一旦退場し3人で歌う。
『Mockin' Bird Hill』
楽譜には「ラブリーワルツ」と書いてあるそうだが、その通りかわいく優しい歌。
ここで「ロックでは多いけどジャズでは少ない」という叩き語りコーナー。もちろん桂さんが主役だ。
『Our Love Is Here To Stay』
スキャットが一段と素敵。
『Easy Living』
京子さんがソロで歌っていたイメージという桂さん。歌声により優しさが感じられるのはそのせいか。
「調子に乗ってもう1曲・・・」と
『I Remember You』
ここではギターを持った小塚さん。ギターを持つと人格が変わる(?)と言うだけあってまた違う音が楽しめる。軽やかな印象。
普段はもちろんヴォーカルのみの桂さんに「叩き語りは裏版」と言う京子さんだが「こっちが表」と返す桂さん。やはり家族揃ってのSSさんライブには特別な思いがあるのだろう。
ここで登場したのはピアノとチェロの二人組てまり。見かけによらず井の頭公園で屋外ライブまで行っているというアクティブな二人。ファンが1000人になったらCDを出そうと言っていて見事実現したのだそうだ。
『シチューのうた』
歌詞一言一言が優しくて心に迫ってくる。
『花』
春告げ草(梅)、ひまわり、きんもくせい、風花、と春夏秋冬を表す花が4種類登場する。女性らしさが溢れてる。
再びSSさんコーナーへ。
『Shiny's Voice』
SSさんオリジナル曲だが、3人で歌うのは本邦初公開だとか。美しいハーモニー。
『Misty Changes』
1stステージ最後は京子さんも登場して4人で歌ってくれた。何しろこの曲の作詞者は京子さん本人だ。「Misty」で御馴染みエロル・ガーナーが亡くなった時に洋さんが作った曲に勝手に(?)詩をつけたらしい。日本語も交えて楽しくかわいく。
『I Let A Song Go Out Of My Heart』
この曲はかつてピアノトリオの中で純粋に(?)ドラムをやっていた頃によく演奏してらしいのだが、桂さんがヴォーカリストとして歌うようになって「取られた」と言う洋さん。この日は久しぶりにインストが実現した。ベースソロでは手で叩いてとても楽しそう。
ちなみにもうすぐ洋さんの室内バンドコンサートが開催されるが「名ドラマーが出演」しているらしい!
SSさん登場。
『Lullaby Of Birdland』
間奏から速いリズムを刻む桂さん。それだけで曲の雰囲気もがらりと変わる。美しいのにかっこいい。
ここでこの日お誕生日を迎えた男性客にバースデーソングのプレゼント。ちなみに男性は30歳らしい!
『Lover Come Back To Me』
曲紹介で「ばばぁ帰って来いよ」って感じとジョーク交じりに言って退場する京子さん。3人でニコニコして歌っていたが本当はちょっとさみしい内容だ。
『My Favorite Things』
前の曲とは対照的に「この歌はマイナー調だけどニコニコしてもよい」
曲にちなんで「桂君のお気に入りは?」と尋ねるさとこさん。

「一つ挙げろと言われても困る・・・」と桂さん。

お気に入りが一杯ありすぎるのか、それとも内緒にしたいだけなのか?
『You'd Be So Nice To Come Home To』
記念すべき1stアルバムのタイトルにもなった曲だがあれから早7年。本当にあっという間だ。
昔、緑川さんと一緒に川崎球場でラーメンを食べたという桂さん。桂さんもあのラーメン(一昔前の野球ファンなら誰でも知ってる超有名品なのだ!)を食べていたのかと思うとそれだけで嬉しくなってくるのは私だけか!
『When You Wish Upon A Star』
ゼペットじいさんが願いを込めたピノキオのストーリーをじっくり話してから歌い出した桂さん。より歌の世界が心に沁みる。1コーラス目は叩かずじっくり歌い、間奏からブラシをシュシュッと動かす。どっぷりと曲の世界に浸れる瞬間がやって来た。
曲が終わるとそーっと登場する京子さん。「聴き惚れて出て来てしまった・・・」と言うがもう1曲あるのを忘れていたようだ。思わず笑って「お帰りはあちら」と言う洋さん。「一緒に歌う?」と優しく言う桂さんだが改めてもう1曲
『Day By Day』
久しぶりに聴いたが叩き語りにぴったり!という印象。
ここで再びてまりの登場。誰でも知ってる曲だから「当ててみてください・・・」と言って歌い出したのは
『神田川』
二人のハーモニーが本当にきれい。今までは男性が歌っているのを聞いていたのだが、よくよく考えてみれば歌詞の内容は女性。よりストレートに伝わってきた。
『風にゆれるワンピース』
てまりオリジナル曲。これは「乙女」の歌だなあと思う。きらきらとまぶしいばかり。
SSさん登場。
『ブロードウェイの子守歌』
楽しくかわいく歌ったが、どうやら時間が余ってしまったらしい。そこで桂さんにもう1曲促す京子さん。「急に振られても困る」と言う桂さんに「ベテランでしょ」と返す京子さん。なんともかっこいい母子会話!
その言葉にやや苦笑いの桂さんの口から出たのは「エートレ」。もちろん
『Take The A Train』
王道!って感じ。ドラムもヴォーカルもバッチリだ。
再度登場したSSさんが歌ったのは
『Moonlight Serenade』
そして・・・
『クロージングテーマ』
この日のライブはバラエティに富んで一段と楽しい夜だった。

2007年1月4日

☆銀座スウィングシティにて☆

年明け最初のライブ。ピアノ・小林洋さん、ギター・細野よしひこさん、ベース・安カ川大樹さんが登場。「そろそろおせちに飽きてマクドナルドのハンバーガーとか食べたくなってきた」と言う洋さん。
『I'll Close My Eyes』
ギターとベースの刻みが何とも言えない。「目を閉じて」って言うより「目を開けて」「目を見開いて」って感じと語る洋さん。確かにそんな感じ。さらにちょっぴりエッチな話題などを盛り込んで「次はちゃんとした曲を・・・」(もちろん1曲目もちゃんとした曲です!)
『こまつぐみ』
タイトルは馴染みがなかったが聞き覚えのある曲だった(決してこまどり姉妹ではない!)
2007年最初の桂さん登場。正月らしく(?)琴の音色風に演奏する細野さんだが「琴の音色はきらい!」と桂さん。いつまでもクリスマスに浸っていたいらしい。ほとんど毎年カウントダウンイベントに参加している洋さんだが今回は珍しく家にいて桂さんとチャンネル争いしていたそうだ。おまけに洋さんはすっかり飲み疲れてしまったらしい。
『On A Clear Day』
やはり新春1曲目もこの曲から。まずはルバートでピアノと共に歌い出す。やがてギターとベースも加わりより明るく。
『You Were Meant For Me』
いつもよりアップテンポでより軽快に。
『Moonlight In Vermont』
ベースとギターのゆっくりとした音色に乗せて歌い出す。美しい歌声にしばし聴き惚れる。以前、最後の最後の「t」の発音をほめられたことがある桂さん。以来「t」の発音に命を賭けてるそうだ!歌い終わった後に何とも言えない余韻があるのはこの為か。
ここでお誕生日を迎えた二人の女性客(しかも同じ名前!)の為にバースデーソングの大合唱ですっかり和やかムード。
『Almost Like Being In Love』
お祝いの場にはぴったりの明るく華やかで楽しい曲。
『They Can't Take That Away From Me』
久しぶりに聴いたがやっぱり素敵だ!
『P.S. I Love You』
さらにムーディな曲を歌った後で・・・
なぜだか右手で横っ腹を叩く桂さん。「餅の食い過ぎ」で久しぶりに腹式呼吸を使ったらしい。じっくり聴かせた後ほど夢のないMCを楽しんでいるようだ。  
『Pennies From Heaven』
空からお金が降ってきたらいいなという景気付けの曲で1stステージ締めくくり。ポロン、ポロンと高音を叩く洋さん。その音色がまるで雫のよう。歌も演奏もとても楽しい。
2ndステージ。最近北村英治さんと共演した洋さん、「52歳でまだまだ伸び盛り」と言われたそうだ。何となく嬉しそう。でも1stステージよりMCが短い。しゃべると「品位が落ちる」から(?!)「何も言いません!」
『タンジェリン』
洋さんはオレンジかみかんの名前と思っていたそうだが、どうやら人の名前らしい。
『Fools Rush In』
ボサノバのリズムが心地よい。
再び桂さん登場。
『You'd Be So Nice To Come Home To』
ベースソロでスタート。めちゃくちゃかっこいい。途中スキャットでベースと掛け合いが素晴らしい。
『I Concentrate On You』
この曲も久しぶりに聴く。以前より低音で歌っていてより大人のムードたっぷり。ピアノの裏をコツコツと叩いてリズムを刻む。
この日は1stステージの二人の客だけでなく、他にもお誕生日の客がいました!そこで再びバースデーソングの大合唱。その女性からのリクエストで歌ったのが
『When I Fall In Love』
アルバムではピアノとのデュエットだが今回はトリオと共に。

「久しく歌っていないので・・・歌います!」

少しためてから「恋をした時私は何を・・・」と意味深発言。この曲は映画「めぐりあえたら」でも使われていたらしい。この映画の元になった「めぐりあい」の話にも及び洋さんがほんの少しだけテーマソングを演奏した。とても素敵でもっと聴きたかった。
『Just In Time』
昨年12月山下洋輔さんと共演した桂さん。その時にこの曲を一緒にやったそうだ。山下さんと言えば独特の世界を持っているが、さすがに「TPOをわかっている!」彼はあくまでスタンダードソングとして演奏したそうだ。いつもの彼らしいフレーズをほんのちょっと聴かせてくれた洋さんの多才ぶりにも驚き。
『On The Streeet Where You Live』
映画「マイ・フェア・レディ」でオードリー・ヘップバーンの代わりに歌を歌った人が、実は「ウエスト・サイド物語」でも主役の歌を代わりに歌ったというマメ知識を披露する桂さん。思わず客席からも感嘆の声が漏れる。
『For All We Know』
あくまで静かに、静かに歌い上げる。
『It Don't Mean A Thing』
今年もスイングしよう!と言う気合が感じられる。
アンコールを求める拍手の多さに退出することもなくすぐに応じるメンバー達。曲は
『In A Mellow Tone』
楽しいスキャットに心踊り、2コーラス目から自然と手拍子が起きる。終始和やかムードで終わった。


2006年11月16日(木)

★銀座スウィングシティにて★

ピアノ・小林洋さん、ベース・佐藤ハチ恭彦さんに加えて思いもかけぬスペシャル(?!)ゲストが登場。何と、何と、ドラムは"あの"桂太鼓さん!!今回はドラムのすぐそばの席だったので、大いに叩き語りを堪能しました。
早速トリオによるインストから。
『Secret Love』
とても優しいメロディ。シュシュッとブラシを動かす桂さんの様子がよく見える。離れたところで聴くと軽いタッチに思えた桂さんのドラムだが、間近で見て、聴くと想像していた以上に力強いことがわかる。それでも、洋さん曰く、桂太鼓さんのギャラは小林桂さんの半分だとか?!
『I've Grown Accustomed To Her Face』
ミュージカル「マイ・フェア・レディ」でお馴染みのバラード。落ち着いたムードだ。
さあ、ここからいよいよ「小林桂さん」の登場!
「今日はちょうど良く晴れて・・・」と叩き語りを始めた曲はもちろん
『On A Clear Day』
ルバートで、と言ってスタート。桂さんのドラムはソフトな歌声にそっと乗っていると思っていたが、やはりすぐそばで見ると印象が違う。リズムを取り、ピアノやベースとのバランスを合わせ、歌う。色々気を遣っているのが本当によくわかるのだ。また、本当に目の前なので声の響きが全然違う。全身が震えそうになるほど素晴らしい響きに驚くばかり。
『You Were Meant For Me』
いわゆる「告白ソング」。「こんなことを言われたら女性はメロメロ〜」と桂さん。「今日は叩きながら告白を・・・」と言って歌い出した。
ここで、「お水飲ませて」と言ってこちらを振り向く。これ以上ない!と言うほどとびっきりの笑顔でにっこりと会釈する桂さん。あまりにも間近過ぎて満足なリアクションもできず、申し訳ないくらい!
『But Beautiful』
曲紹介で「でも美しいぜ!」と言って自ら「江戸っ子ちっく」と表現する桂さん。でも、べらんめぇ調と言うにはあまりに上品な感じ。
この日お誕生日を迎えたお客へ、桂さんからバースデーソング。「Gで大合唱を」と言う桂さん。でも、やっぱり一緒に歌うよりも桂さんの歌声に聴き惚れてしまう。
『Almost Like Being In Love』
この曲の紹介でも「恋してる気分じゃねぇか」とかわいらしいべらんめぇ。お誕生日のプレゼントには最高の歌だ。
10月、ダウンロードCDが出た桂さん。今までに録音した中から厳選した曲ばかり!「人間は日々成長」していると語る桂さん。きっとこのダウンロードを聴くと声の変遷、桂さんが刻んできた時の流れがよくわかるのだろう。
『It Had To Be You』
「Just You」の中でいやらしく歌っている小粋な曲。今まで色んな人と付き合ったけれどやはり君だけ、といういわゆる「図々しい男」。でも、これが歌になるとやっぱり素敵。とくに程よいけだるさが最高だ。叩き語りにぴったりの1曲。さすが「伸ばす音では自分で装飾音を入れている」のが効いている。
ここで「そろそろ立って・・・」と水を持って真ん中に移動する。反対側にいた人たちに「よく見えなかったでしょう」とさりげない気遣い。
『It's Easy To Remember』
真ん中で歌うとまた響きが違う。さらに膨らみが増した感じだ。
『You'd Be So Nice To Come Home To』
「あなたの待つ家に早く帰りてぇ」とあくまでべらんめぇの桂さん。イントロで軽くトントンと叩く。見ればニコニコ。もうすぐ2コーラス目が始まる、というところで再びドラムに戻ってくる。最初すぐ近くにいて、一度離れた桂さんがもう一度近くに帰って来てくれた!別に「帰って来た」わけではないのだが、嬉しさが広がる。曲の力か、それとも・・・

「飲めや食えや歌えや・・・って歌うのは僕だけですけど」

と言って1stステージを終えて一旦退場する桂さん。
2ndステージもインストから。
『For You』
ベースソロではスティックを使わず手で叩く。遊び心を感じる。
『Over The Rainbow』
ひたすら細かくリズムを刻む。カンカンと高音のシンバルを響かせ、全体的に賑やかで華やか。
ここまでは「前座」!でいよいよ本番。
『Take The A Train』
「A列車に乗ってハーレムまで直行しようぜ!」と勢いよく歌い出す。以前間違えてA列車に乗ってしまったという桂さん。「こわかったけど今となっては良い思い出」と語る。
『I Could Write A Book』
この曲は叩き語りで聴くとより優しい響きに聴こえる。
『Autumn In New York』
ピアノソロから静かに始まる。じっと腕組みをして歌い出す。しばらくしてベースが加わる。やがてゆっくり叩きだす。本当に美しい音の重なり合い。
1stステージでバースデーソングを歌った桂さんだが、もうひとりお誕生日を迎えた客がいたそうでバースデーソングのアンコールが始まった。1stステージではみんなほとんど歌わなかったので再び大合唱を求め「Gですよ!」と促す。今度は手でドラムを叩く。ハチさんは弓弾きでベースを奏でる。同じ曲でも印象が変わる。
『Just In Time』
桂さんファンにはお馴染み(?!)、「分からない人はわからない」変態おじさんソング。10年以上も所属しておぼえたのがこれ1曲だった、と言う桂さんに対して、もう1曲あったよ、と洋さん。でも何の曲かはおぼえていないらしい。
ここで再び水を持って立ち上がる桂さん。「水を持って歩くとジンを持ってうろうろしてるみたい」と自らの姿を表現。
『枯葉』
美しいメロディは最後の最後に転調する。父子間では当たり前なのだろうが「ハチさんにとっては我慢大会」と言う桂さんと洋さん。おまけに洋さんは「てんちょー!」なんて叫んでみせる。ちょっぴり苦笑いのハチさんの表情が何とも言えない。
『My Romance』
曲紹介「恋に必要なシチュエーションなんて要らない。ただ君がいてくれりゃあいいんだよ」と再びべらんめぇ。何故か美しいバラードに限ってこんな紹介をする。様々な表情を見せてくれるのだ。歌詞の内容をもっと詳しく語る。「ギターもいらない・・・」振り向いて「今日はギターいないよね」と確認。「少し金があって、家があって・・・」と何故か増えていく!
いよいよ「今宵最後です・・・」
『It Don't Mean A Thing』
やっぱり最後はノリノリ曲!昔は色んなところでアカペラで歌っていたこの曲。「よく歌っていたもんだ」と自分で感心している様子。やはり時を経れば経るほど、難しさを実感していくのだろう。スキャットもいつにも増して最高!最後にまた叩き語りで楽しませてくれた。
終わるとすぐアンコールを求める拍手、拍手。
「一度引っ込んで出てくると、山越え、谷越え・・・」というわけで退場はせずにそのまま打ち合わせ。ハチさんがライブ前に銀ブラをしていた間に父子でリハーサルをしていた曲を演奏することに!楽譜はないらしいが「知ってる曲なら・・・」と応じるハチさん。シティで今年最後のライブなので一足早くクリスマスソングのプレゼント!
『Santa Claus Is Coming To Town』
さすがハチさんはプロ!打ち合わせなんてなくてもさらっと演奏してしまう。もうクリスマスの飾りつけも済ませてしまったという桂さんはやっぱり嬉しそう。聴いてるだけで楽しくなってくるような歌い方。
この日の桂さんはいつにも増してリラックスしているように見えた。とても楽しくて、歌声が素晴らしくて、今年一番のライブといってもいい、素敵な一夜だった。


2006年10月31日(火)

☆銀座スウィングにて☆

この日の主役ザ・シャイニー・ストッキングス(以下SS)が登場する前にインストから。メンバーはピアノ・小林洋さん、ベース・緑川一男さん、ヴァイオリン&ギター・小塚泰さん、そして、ドラム・桂さんというお馴染みが揃い踏み。
『飾りのついた四輪馬車』
明るいメロディでスタート。
『金木犀のサンバ』
ヨウ・パクリンさんの実力発揮?!この季節にぴったりな「あの曲」をマイナー調からメジャー調に変え、さらにはリズムを変える。すると・・・
「あの曲」は「枯葉」だった!よく聴けばそうだが、まったく新しい曲になっている!さわやかな曲調にただ、ただ、驚くばかり。
ここでSSさん登場。黒とカーキをベースにいかにも「秋色」という感じの衣装が大人の雰囲気を醸し出す。村上京子さん、山崎さとこさん、吉田夏希さん、諏訪真紀子さん、4人揃って『The Shiny Stockings』の後は
『Moonlight Serenade』
普段はエンディングに歌うことが多いが珍しくオープニング。SSさんは明るい調子で歌うのでオープニングにも良く似合う。
『月光のいたずら』
お月様つながり。京子さんは一旦退場。マーチ調で明るく楽しく元気いっぱい。
『It's Only A Paper Moon』
再びお月様つながり。トップパートの真紀子さんをフィーチャーして一段とかわいらしい歌になった。
ここで桂さん叩き語りコーナー。
『I Remember You』
最初はドラムを叩かず洋さんのピアノとのデュオで静かにスタート。相変わらず優しい音を奏でる。
『My One And Only Love』
ピアノとヴァイオリンのハーモニーが絶妙。「恋もしたことねぇくせに」と自分で自分に突っ込みを入れる桂さんだが歌声は十分熟成している感じだ。
『I Can't Give You Anything But Love』
♪But Love〜の後一瞬動きを止めてかっこよくポーズを決める桂さん。歌声だけでなくビジュアルでも楽しませてくれる。
『Sunday』
この歌は「母のイメージ」という桂さん。その声に推されるように京子さんが登場。最近では桂さんよりも声が低くなってしまったという京子さんだが、本当に歌い方が桂さんそっくり!いや、桂さんが京子さんに似ているのだ。
再びSSさん登場。
『Blue Moon』
またしてもお月様つながり。さとこさん、夏希さん、真紀子さんの三人で。出だしは厳かに「月光」から。歌はとても軽やか。
『明るい表通りで』
1stステージ最後は思いもかけぬ飛び入り参加者!元SSメンバーの「もうひとりのきょうこ」さんだ!結婚を機にSSをやめてアメリカへ行ってしまったきょうこさん。もう一度歌いたいという気持ちがわいてきたようだ。歌の通り明るい表情で歌うきょうこさんの姿がまぶしい。SSさん独特のかわいらしい振り付けもしっかり参加!まったくブランクを感じさせない。
2ndステージもインストから。
『Here's That Rainy Day』
とてもきれいなボサノバのメロディ。
ここでメンバーたちにいつから楽器を始めたのか尋ねる桂さん。ちなみに小塚さんは5歳でヴァイオリン、18、9歳でギターを始めたそうだ。緑川さんがベースを始めたのは何と21歳らしい。さて洋さんは、と言うと・・・

やったことない!これからやろうと思ってる!?

らしい。学校のブラスバンドではフルート担当だったそうだ。やはり洋さんは天才だったのか!
『Mr. Wonderful』
本来はバラードだが何故だか明るくポップに変化。こんなアレンジは「おれだけ」と洋さん。洋さんアレンジは不思議な曲だ。
SSさん登場。『The Shiny Stockings』の後は
『My Melancholy Baby』
ここで京子さんは一旦退場。
『Mockin' Bird Hill』
楽譜には「ラブリーワルツ」と書いてあるそうだ。三人がかわいらしい振り付けと共に歌う。
『Lover Come Back To Me』
本当は明るい内容ではないと思うが、からりと明るい曲調がよく似合う。
ここで桂さんコーナーへ。何故か「はぁ〜」とため息。「リズムやテンポが変わって忙しい」のだそうだ。でも、疲れそのものを楽しんでいるよう。
『I Could Write A Book』
恋をして一番楽しい時を書き残しておきたい、という内容。でも桂さんは「ずっと恋しいですよね」!まるで夢見る乙女のようだ。だからこそかわいらしい歌をかわいらしく歌えるのだろう。
『I Thought About You』
やっぱり恋の歌は続く。桂さん本人も「こんな曲ばかり・・・」
『My Foolish Heart』
♪サバダバダ〜と軽くハミングも加える。粋な雰囲気いっぱい。こちらはリクエスト曲だったそうだ。
さあ再びさとこさん、夏希さん、真紀子さん登場。久しぶりにエリントン・メドレーだ。
『Take The A Train〜It Don't Mean A Thing〜Caravan〜再びTake The A Train』
SSさん独特の「汽車ぽっぽ」スタイルの振り付けがとってもかわいい!
『枯葉』
さとこさん曰く「秋と言えば失恋のイメージ」。と言いつつも失恋の経験は「秋にはないわ!」ときっぱり。ところが夏希さんから突込みが入るとトーンダウン。最後は「内緒!」とかわいらしいさとこさん。
『ブロードウェイの子守歌』
聴いてるとスウィングしたくなるかわいらしいメロディ。
『クロージングテーマ』
いよいよ終わりだ・・・
ところで、この日の京子さん、とてもしゃれたヘアスタイルだな、と思っていたら久しぶりにかなりの長さを切ったそうだ。いつもポニーテールにしているのだが切った後でポニーテールにしたら「佐々木小次郎!武蔵はどこだ?!」(京子さん談)
そんなわけで高い位置で一つに束ねた髪の毛先を右横に流していたのだ。小次郎でも武蔵でもなく、とても素敵でした♪


2006年8月27日

★STB139にて★

ピアノ・小林洋さん、ベース・安カ川大樹さん、ドラム・田鹿雅裕さん、アルトサックス・安保徹さんが登場。4人の音が重なり合うとすぐ桂さん登場。
『'S Wonderful』
お馴染みの曲を軽快に。すかさず
『As Long As I Live』
とても久しぶりに聴くので新鮮な響き。
『Love Letters』
サックスはお休み。ピアノとのデュオでスタート。ゆったり優しく歌う。
『Almost Like Being In Love』
サックスのファンキーな音色でスタート。明るく楽しい雰囲気。
『L-O-V-E』
安カ川さんの渋〜いベースに桂さんの歌が乗っていく。やがて他メンバーも加わって音が広がる。そして最後は再びベースとのデュオ。まさしく「安カ川さんとのデュオに始まり、安カ川さんとのデュオで終わる」展開。
『Wave』
夏になると何故だか聴きたくなる曲。桂さんが歌うとさわやかな涼風を運んでくるようだ。いつもどうやって歌い終わるか迷うそうだが、最後は♪togather〜を繰り返す。「以前、トゥギャザーしようぜ!って言ってた人がいましたね」なんて言う桂さんの言葉に思わず笑いが起きる。
ここでインストコーナー。桂さんは一旦退場し、安保さんのグループのオリジナル曲を。
『ブルース・フォーTA』
ビッグバンドの演奏を連想させるようなノリの良さ。
ここで桂さん再登場。足元を見るとタップシューズを履いている。待ちに待った桂さんのタップだ。タカタカタカッとだんだん速度を上げる桂さんに思わず拍手。すると「気を遣わなくていいです!」
でも、再びタップを踏み出すと今度はごまをするような仕草を見せる。「拍手ちょうだい〜」という表情だ。安カ川さんや田鹿さんに即席タップ講座!だんだん桂さんメンバーはタップが上達しているようだ。
『Pennies From Heaven』
もちろんタップヴァージョン!まるでミュージカルの1シーンそのもの。
『Come Rain Or Come Shine』
この曲は思わずこぶしを握りたくなるという桂さん。まさしく演歌を歌うかのように情緒たっぷり。
『Perdido』
この曲も本当に久しぶりに聴く!ラテン調でノリノリ。おまけに桂さんお得意の「人間トロンボーン」も飛び出す。一体どこからあんな音を出すの?!って思うほど野太い音を奏でる桂さん。なかなか芸達者だ!
『In My Life』
ふと気づけば舞台には洋さんと二人きり。しっとりと優しく歌う。究極のデュオだ。
『スウィングしなきゃ意味がないよ』
曲のタイトルをあえて日本語で書いたのは、桂さんが途中でこう歌ったから!その瞬間、歌のボルテージは最高潮!
『When You Wish Upon A Star』
アンコールは優しく、優しく・・・


2006年8月22日

☆銀座スウィングにて☆

スウィングと言えばもちろんザ・シャイニー・ストッキングス(以下SS)のライブだが、まずはピアノ・小林洋さん、ベース・緑川一男さん、ヴァイオリン&ギター・小塚泰さん、そしてドラム・桂さんが登場。インストを楽しんだ後はSSさんの登場。
『Zing! Went The Strings Of My Heart』
村上京子さん、山崎さとこさん、吉田夏希さん、諏訪真紀子さんの4人で軽快に歌う。歌い終えてMCを始める京子さん。店の紹介をした後「私もだいぶ老舗になって・・・」と言って笑わせた後は若い3人に任せて一旦退場。
『熱風-Hot Wind-』
歌詞のないスキャットのみなのにたくさんの言葉が伝わってくるようだ。3人のハーモニーの美しさが際立つ。
『Many Classic Moment』
何故かわからないがSSさんがこの歌を歌うと澄み切った青空を連想してしまう。それだけ澄んだ声だからなのか。
ここから桂さんコーナー。インストメンバーは「打ち合わせしたわけじゃないけどアロハシャツ」だが緑川さんだけは赤いチェックのシャツを着ている。思わず桂さんも「緑ちゃんはちゃんちゃんこ」なんて言う。
『On A Clear Day』
「最初はルバートで」と桂さん。ゆったりスタート。途中からスウィング。何故か「イパネマの娘」も乱入してくる。
『Sophisticated Lady』
1コーラスはドラムレスで。2コーラス目からヴァイオリンが加わり物悲しさを増していった。
『I Could Write A Book』
最後は♪シュバダバダ〜と言って静かに終わった。
ここでピアノとチェロの女性二人組てまりが登場。まずは
『You've Got A Friend』
キャロルキングの曲を弾き語り。
『シチューのうた』
こちらはてまりオリジナル曲。日常の風景が目に浮かぶような優しい歌だ。
再びSSさん登場。まずは
『モッキンバードヒル』
さとこさんと夏希さんと真紀子さんの3人でかわいらしく。
『ハナレイムーン』
ボサノバのリズムに乗って優しく歌う。気づけば桂さんも加わって一段とムーディ。
歌い終えると京子さんが登場し、この日お誕生日を迎えた客にバースデーソングの大合唱で1stステージ終了。
2ndステージもインストから。
『Take The ロ〜ング A Train』
ドラムソロでのピアノとヴァイオリンのユニゾンが何ともかっこいい!
SSさん登場。
『My Melancholy Baby』
まずは4人で軽快に歌う。
『スー町のスーちゃん』
ちょっぴりふざけたかわいいこの曲は桂さんも加わって4人で。ドラムを叩きながらSSさんとハモッている桂さんの表情が何とも言えず明るくて楽しそう。
1stステージの最後でバースデーソングを歌ったSSさんだが、他にもお誕生日を迎えた客がいたそうで再びバースデーソングの大合唱。
『パイナップルプリンセス』
京子さんはお休みしたが、この曲も桂さんが加わり優しいワルツを奏でる。ちなみに京子さんは昔「パイナップルプリンセス」というグループだったらしい。「すごい人気があったのよ〜」という京子さんに「50年も前!」と突っ込みを入れる洋さん。夫婦の掛け合いが楽しい。
再び桂さんコーナー。まずはフツーに
『Take The A Train』

「ハーレムまで行ってみましょう〜」と言って歌い出す桂さん。

本当にハーレムまで行ってしまいそうなほどノリが良い。
『P.S I Love You』
今度は一転ムーディ。最後に「I」を強調して静かにトーンダウン・・・。
『Pennies From Heaven』
もう一度明るいテンポに戻した後は再びてまりの登場。まずはてまりオリジナルの
『風にゆれるワンピース』
素直な少女の気持ちが伝わってくるようなあったかい曲。思わず遠い昔を思い出してしまうような感覚にとらわれる。
『I've Got A Friend』
1stステージでも歌ったが聞けなかった人たちの為にもう一度。何度聴いても二人に良く合っていて気持ちが良い。
ここでSSさん登場。
『Misty Changes』
エロル・ガーナーが亡くなった時洋さんが作曲したものに京子さんが歌詞をつけたオリジナル曲だ。ちょっぴりふざけてて、でもちょっぴりしんみり・・・
『さよならと言わないで』
この曲では桂さんも一緒にハーモニー。優しく、静かに、ひそやかにライブは終わった。



2006年7月31日(月)

★銀座スウィングシティにて★

ピアノ・小林洋さん、ベース・高尾幸宏さん、ギター・岩見淳三さんの午年トリオが登場。いつものようにマイクを握った洋さんだがかなり風邪声だ。心配・・・
『Beautiful Friendship』
この曲を演奏するのはこれが2回目くらいとか。「なかなかいい曲でしょう〜」と洋さん。確かにきれいな曲だ。まるでこの日のトリオのよう。
『さくら』
小林家の愛犬さくらちゃんが先日亡くなった。そのさくらちゃんに捧げる為、森山直太朗さんの曲を本邦初演!本当は4ビートだがスローボッサ。
インスト2曲演奏したところで桂さん登場。午年トリオを「three horses」と紹介。
『Our Love Is Here To Stay』
『'S Wonderful』
ガーシュウィンの曲を続けて歌う。体調の良くない洋さんも「アルプス一万尺」を挟んだりして演奏は元気だ。
『But Beautiful』
「10代からこういう歌を歌ってます・・・ふふふ・・・・」と何やら意味深な笑みをたたえて歌う桂さん。
『Almost Like Being In Love』
何とベースソロからスタート。今までに聴いたことのないアレンジだ。聴きなれた曲なのに初めて聴く曲のようでとても新鮮!
『Wave』
いかにも夏にふさわしく、涼しさを運んでくれる曲。洋さんは1度だけアントニオ・カルロス・ジョビンを生で聴いたそうだ。その時は客席のほとんどがミュージシャンばかりだったらしい。日本に来ていた外国人も滅多にないチャンスと喜んだらしい。ちなみに、桂さんはよく「ボサノバに合う声」って言われるが本人曰く「そんなことありゃしねぇ〜」と急に江戸っ子調でノリ突込みをする。いざ歌い出すと、やっぱりボサノバがよく似合う!最後のスキャットはフェイドアウトする。でもピアノはややテンションを上げる。そのコントラストが楽しい。
『My One And Only Love』
曲調に合わせて店内の照明がやや落ちる。よりムードが高まる。さすが桂さんにとって「古いレパートリー」と言うだけあって歌い込んでる感じがありあり。この曲は色んな人がカバーしているが、やはり「コルトレーンとハートマン・・・あれを越えるバージョンはない」と言う桂さんがジョニー・ハートマンの歌い方を真似る。低音で渋くて大人の男の声!ハートマンの雰囲気そのままだ。最後は高尾さんの弓弾きベースが余韻を残す。
『Don't Get Around Much Anymore』
1stステージ最後はエリントンの軽快なナンバーで締めくくった。
2ndステージは3人の掛け合いが楽しいインストからスタート。
『I've Never Been In Love Before』
「シリアスもあるけど、とことんユーモラス」でと言う洋さん。「洋ちゃん、真面目にやれよ!」なんて声が掛かることもあるらしいが真面目にふざけるのが洋さんの演奏だ!「たまにはいいでしょう〜。ジャズもどき・・・お笑いのような・・・」と言うが決して「もどき」ではありません!
『When Lights Are Low』
この曲を演奏していたベニー・カーターという黒人男性と白人女性との恋物語を話してくれた洋さん。素敵な話にすっかり酔いしれたところで桂さん登場。
メンバー紹介では「今更ですが小林桂です・・・」と自己紹介。そういえば1stステージで名前を言った記憶がない?!
『I Remember You』
まずはピアノソロでゆったりスタート。ベースとギターが加わって次第にテンポアップ。小粋でかっこいい。
ここでこの日お誕生日を迎えた桂友さんへバースデーソング!

Gで!大合唱ですよ!

と言うが、やっぱり桂さんの歌だけを聴いていたい。
『You Were Meant For Me』
お祝いの曲はやっぱりこの曲!
『I Didn't Know About You』
ギターソロから歌い出してまったりムード。
『I Thought About You』
かわいくいやらしい・・・と言う桂さんの要求に応えるような洋さんピアノが素晴らしすぎる。ベースのビヨ〜ンという音もいやらしさを増長する。歌い終わった後、「いやらしくなってたでしょう〜ちょっとベタだったかな」と言う桂さんだが、そのベタさ加減がよいのだ。
『P.S. I Love You』
ギターが入っているせいか、より優しいメロディに聴こえる。最後は「I」を強調するように歌う。またいつもと少し変えてきた。
と、ここで外からにぎやかな声が聞こえてきた。思わず「平日ですよね?」と桂さん。そしてそんな外のにぎやかさに「対抗して!」と歌い出したのは
『You'd Be So Nice To Come Home To』
何と♪サマータイム〜なんて声も聞こえる。確かに似たようなフレーズだ。スキャットの掛け合いも乗ってきた。そのままアンコールを求める拍手に突入。退場する間もなく何やら打ち合わせ。
ベースをボロン、ボロンと鳴らし出す。何の曲だろうと思っていると
『All Of Me』
とっても久しぶり!♪All Of Me〜と歌い出した瞬間「おおっ」という歓声と拍手。その拍手は手拍子に変わり、歌もどんどん乗ってくる。桂さんのスキャットとトリオの楽しい掛け合いが長く続いた。

2006年6月24日(土)

☆銀座スウィングシティにて☆

ピアノ・小林洋さん、ベース・緑川一男さん、ヴァイオリン・小塚泰さんが登場。
?????
これは前回のSSさんライブと同じメンバー!その為かとてもリラックスムードに見える。
『This Can't Be Love』
さわやかなインストでスタート。
『How Deep Is The Ocean』
「海より深く・・・なんて表現もあるが」と洋さん。優しく美しいスローボッサ。
さあ、桂さん登場。
『On A Clear Day』
ピアノソロでは「イパネマの娘」らしきメロディも。「これを歌えば雨のジャズフェスも晴れる」と桂さんが言うだけあって、外は良い天気。
『I Let A Song Go Out Of My Heart』
出だしのピアノ、左手から生まれる低音が何とも粋だ。桂さんの歌い方はさらに粋。ピアノソロで襟を立てポケットに手を突っ込む姿にゾクゾクする。
『Moonlight In Vermont』
いわゆる「ご当地ソング」。桂さん自身は行ったことはないらしいが、ペギー葉山さんがトラップ一家の子孫を訪ねる番組を見たことはあるそうだ。曲名紹介では最後の「t」をためて、ためて、発音する。何でも「t」に命を賭けてるらしい。「終わりがよければ中身は良い、と父が申しております」と桂さんもおどける。いざ、歌になると涼風を運ぶような澄んだ声。
『How High The Moon』
お月様つながり。久しぶりに聴く曲がつながると何となく得した気分。前に聴いた時よりずっと歌の幅が広がっているようだ。
『I Concentrate On You』
曲紹介で「とにかく集中」!自らを「集中力のない僕」と言っていたが、そんなはずはない!桂さんほど集中力のある人が他にいるのだろうか?!最後にピアノをノックする仕草がかわいらしい。
『I'm In The Mood For Love』
邦題は「まるで恋の気分」と紹介する桂さん。「まるで」は要らないと応じる洋さん。親子の掛け合いが楽しい。原題紹介では最後のLoveに力を入れる。歌う時も同様、軽くコケるように力を入れる
『I Can't Give You Anything But Love』
「何も差し上げられるものはございません!」と愛ではなく素晴らしい歌を提供してくれる桂さん。ベースとの「愛のデュエット」で歌い出す。そのデュエットに合わせるようにピアノの鍵盤裏を叩く洋さん。ちなみに邦題は「捧(ささ)ぐるは愛のみ」だが「棒(ぼう)ぐるは・・・」と間違えた人もいたそうだ。漢字を思い浮かべてから「ああ〜」と納得した表情の客も何人かいた。ソロ回しの素敵なスキャットに酔いしれて1stステージ終了。
2ndステージ。ファイルに楽譜を閉じて洋さん登場。なんでも楽譜に番号がふってあるのでメンバーとの打ち合わせに便利らしい。
『Whisper Not』
静かに優しく、真面目な(?!)インストからスタートした。
インスト2曲目は今までに演奏したことがない曲。しかし、曲紹介をした途端に客席からは喜びの拍手が沸いた。「私は全然野球はわからない。桂くんもわからない。ただCMで聞いただけ」と洋さん。でも「こんなに受けるとは!」とまんざらでもない様子。さて待望のその曲は・・・

『Take Me Out To The Ball Game』

まさか、ホットドッグをほおばり、わくわくしながら野球観戦している時の気持ちをここで再現できるなんて!本当に夢のよう。この曲は何度も聴いているがヴァイオリンで聴くのは初めて。驚くほど曲のイメージに合っている。この1曲を聴くことができただけでも来た甲斐があったというものだ。あまりにも客受けがよかったからなのかどうかはわからぬが珍しくもう1曲インスト。
『Temptation』
この曲も初めてらしい。「変わった妖しいアレンジでそんじょそこらで聞けない」と言うだけある。アラビア風というか聴いてると今にもヘビが飛び出てきそうだ。「面白ければいい」という洋さんだが、この不思議アレンジは何故か曲の雰囲気に合っている。ここで桂さん登場。
『'S Wonderful』
軽快にスタート。
『Candy』
この曲も久しぶりだ。恋人を甘〜いキャンディに例えたかわいらしい曲。「ん、あ、ん、あ、」とリズムを取ってから歌い出す。歌う前は「歌詞覚えてるかどうか・・・でも歌わないと歌えなくなっちゃう」と心配していたが間違いもなく無事歌い終えた。「間違えたってわかりゃしない」という桂さんに「いや、なめちゃいかん!」と軽妙にたしなめる洋さん。
ここで「恒例」バースデーソング。何とこの日は二人も幸運な桂友さんがいたそうだ。それも店の両端にいた。まるで「ステレオ」と表現する桂さん。素敵な歌でお祝いされて幸せだ。
『Someone's Waiting For You』
お祝いにふさわしい曲だ。ピアノソロはポップス風で盛り上がる。
『Just Friends』
この曲も本当に久しぶりに聴く。CDよりもずっとアップテンポだ。曲紹介でやや寒そうな桂さんだが洋さんは扇子で仰いでいる。寒がる桂さんに「心が寒いんだ」と洋さん。
『But Not For Me』
またしても久しぶり。この曲にしては珍しくボサノバだ。2ndコーラスはは節回しを変えてきた。生歌ならではのアレンジが嬉しい。ラストは互いに見合いながらもまずまず普通に終えた桂さんと洋さん。本当は「親子の対決」をするつもりだったらしい。
『My Foolish Heart』
「私バカよねぇ〜」と紹介する桂さん。確かに日本語に訳するとそんな雰囲気だ。歌はもちろんゆったりまったり。最後♪My Foolish・・・とためを作るが早くも拍手をする人が!一瞬歌をやめ「まだです。気持ちはわかります」と桂さん。ようやく♪Heart〜と歌い、1拍ほど間をおくと「はいっ!」と拍手を促す。せっかくの美しいバラードに水を差された気分だが、うまく桂さんが楽しい雰囲気に変えてくれた。その対応振りはやはりさすが!もっとも桂さん、客に先に「Heart〜」を歌われてしまったこともあるそうで、先走りの拍手なんて何てことないのであろう。
『Day By Day』
「フォーフレッシュメンがじょわ〜とハモッていた」とそうだ。この曲も久しぶりに聴くが、前に聴いた時より小粋で洗練された気がする。あっという間に終わってしまったのだが、アンコールを求める拍手は続く。「聴きたいの?!」と洋さん。何を歌おうか迷っている様子の桂さんだが結局「困った時のブルース」という事で
『Route 66』
歌も演奏も全てが粋でかっこいい!



2006年6月6日(火)

★銀座スウィングにて★

この日はザ・シャイニー・ストッキングス(以下SS)のライブ。素敵な4人の前に登場したのは、ピアノ・小林洋さん、ヴァイオリン&ギター・小塚泰さん、ベース・緑川一男さん、そしてドラムは桂さんという最強グループ。
『Girl Of My Dreams』
どこか聞き覚えのある曲。「ちょっとエンディング失敗しました」と桂さん。
『Over The Rainbow』
小塚さんはギターに持ち替え、ボサノバのリズムで軽快に演奏する。ソロ回しはとても自由な雰囲気。
いよいよSSさん本番。吉田夏希さん、山崎さとこさん、村上京子さん、諏訪真紀子の順に登場。白と黒で統一した衣装で大人の雰囲気たっぷり。まずはお馴染み『The Shiny Stockings』のテーマから。
『My Melancholy Baby』
最近は専ら司会に徹しているという京子さん。1曲で一旦退場。
『Paper Doll』
真紀子さんをフィーチャーして柔らかくかわいらしい印象。曲の途中で何度かリズムが変化する。コッツ、コッツとドラムの枠を叩く桂さん。
『When You Wish Upon A Star』
ワルツに乗って優しい歌声を響かせたところで、桂さんコーナーへ。
『Our Love Is Here To Stay』
続けて2コーラス歌って間奏へ。そして再び歌へ。毎コーラス歌い方を変えてくる。これぞ生ライブの醍醐味!
『P.S. I Love You』
ピアノとベースと共にドラムを叩かず歌い出す。音があるのに本当に静かだ。ドラムとヴァイオリンが入ってさらに優しい音色を奏でる。
『How About You?』
「好きな曲しか歌わない。世の中には嫌いな曲を歌う人もいるんですねぇ」と桂さん。この歌は桂さんの心をよく表しているようだ。そんな桂さんのルーツを知るにはやはり京子さんの歌を聴くのが一番。そこで京子さんが登場。「私があなたに似てるんじゃなくて、あなたが私に似てるんでしょう」と軽〜く釘を刺してから歌い出した。
『Lullaby Of Birdland』
考えてみれば京子さんのソロを聴くのは初めてだ。本当に桂さんとよく似てる。低音で落ち着いていて、しかもかっこいい!
ここで4人が勢ぞろい。この日もお誕生日を迎えた人がいるそうだ。楽しくバースデーソングを歌うSSさん。スポットライトを当てられ笑顔の"主役"
ここで京子さんは一旦退場。
『熱風-Hot Wind-』
京子さんのお父様が作られた曲。歌詞はなくてスキャットのみ。これがとてもドラマティックなハーモニー。
『Moonlight Serenade』
原曲よりも軽快に、より楽しく歌って1stステージ終了。
『Canadian Sunset』
2ndステージもインストから。曲紹介で「カナダのしぐれ」と桂さん。
しぐれ?時雨?!
いや、ひぐれ、日暮れだったのだ!考えてみれば桂さんも江戸っ子だ!!
ボサノバかと思えばスウィングしてる。演奏にも"翻弄"されてしまった。
『Smoke Gets In Your Eyes』
ゆったりしてると思ったらテンポアップしてる。
再びSSさん登場。『The Shiny Stockings』のテーマを歌った後は
『Satin Doll』
女性が4人も集まると楽屋はいつも賑やか、夢の話で盛り上がったそうだ。京子さんはステージが始まる時間だというのにエレベータが動かず東京タワーをよじ登ったらしい。さとこさんは頭頂部だけ髪の毛がなくなってて、何とかして横の毛を上に持ってきてごまかそうとするけどうまくいかなかったそうだ。みんなとても楽しそうに歌っているけど、様々なプレッシャーと闘っているようだ。
『Lover Come Back To Me』
京子さんは退場して3人で。「恋人よ我に帰れ」なんて古めかしい邦題がついてるがここではポップな感じ。
『Give Me The Simple Life』
夏希さんをフィーチャーして優しく楽しく。

再び桂さんコーナー

みんなが夢の話で盛り上がっている時、足を組み、やや斜に構えて楽しそうに聞いていたが、桂さん自身はあまり夢を見ないそうだ。ただ舞台がらみの話というと、以前とある大きなジャズクラブでベースがキーを間違えて演奏し出して、結局うまく歌えずもう一度やり直したそうだ。そんな失敗もライブならでは、とばかりに笑いに変えてしまうのは「母譲り」らしい!
『I Could Write A Book』
笑いをとった後に限ってしっとりと歌う桂さん。そんなギャップが楽しい。
『But Beautiful』
歌い出しをどうするか、口パクと手振りで打ち合わせする桂さんと洋さん。「まるで手話みたい」。ピアノの美しい音色だけが静かに響く。桂さんの歌声がきれいに重なる。全体に落ち着いたムード。
『In A Mellow Tone』
「この曲といられれば幸せ!」っていう気持ちが溢れ帰ってくるような桂さんのスキャット!ソロ回しでの掛け合いはスリリング。
ここで夏希さん、さとこさん、真紀子さんの3人が登場。
『Zing! Went The Strings Of My Heart』
『ブロードウェイの子守唄』
明るくノリノリの曲を続けて歌うと京子さん再登場。
『クロージングテーマ』
いよいよ終わりが近づいてきたようで、この曲を聴くと何となく名残惜しく、さみしくなってくる。
『Bye Bye Blues』
それでも明るくお別れして終わった。


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