管理人出没情報〜音楽 特選4


2006年10月17日

シブヤらいぶ館 (NHKふれあいホール)

この日は2番組の収録。最初はギターデュオのDEPAPEPEと、厚木を代表するハーモニカ奏者・井上初美さんと大内友哉さんによるデュオのBom×Boaが出演。
まずDEPAPEPE登場。
『START』
さわやかなDEPAPEPEサウンドの特色が良く出ている。演奏終えるといつも通り
「はい、どーも!DEPAPEPEですっ」と三浦君。番組収録、という硬さはまるでなく普段通りのライブ感。
アコースティックギターというと「癒し」とか「しっとり」というイメージがあるけど自分達は「がつがついきます!」という宣言も彼ららしい。その言葉通り、次はロック調で
『JAC(K) IN THE BOX』
アコギの可能性を改めて思い知らされる曲。エレキでなくてもこれだけの表現ができるのだ、という二人の気持ちが伝わってくる。
ここでDEPAPEPEは一旦退場。次に登場したのはBom×Boa
『バルセンティーノ』
ハーモニカの為の曲で「小さなワルツ」という意味らしい。とっても小さいハーモニカとかなり長いハーモニカを駆使する二人。これがハーモニカ?!って驚くほど不思議なハーモニー。誰でも一度は吹いたことのある楽器だが、とても同じ楽器とは思えない!いや、実際かなり違う。
『Hava Nagila』
『Take 5』
二人とも本当に楽しそうに演奏している。その姿を見ているだけで楽しくなってくる。ものの見事にハーモニカのイメージを覆された。二人の出会いはハーモニカのコンクールだそうだが、ハーモニカは通常3人以上で演奏するそうだ。それをデュオで演奏すること自体革命的なのだ。
再登場したDEPAPEPEと司会の渡邊あゆみアナウンサーに二人からプレゼント。キーホルダーサイズの小さなハーモニカだ。穴が4つしかないがちゃんとオクターブ出るらしい。青、緑、赤と三色あり、すかさず徳岡君は「僕は青!」。三浦君は「「僕は緑!」。二人とも一生懸命吹こうとするがなかなか音が出ない。そんな様子をニコニコしながら横で見ていた井上さんは軽やかに演奏してみせる。DEPAPEPEも渡邊アナも改めてBom×Boaの技量を思い知らされたようだ。
いよいよ彼らのセッション。徳岡君がエリック・クラプトンが好きだということもあり
『Change The World』
ギターとハーモニカの共演なんて初めて聴いたが、とても素晴らしい世界を作り出すものだ。
再びDEPAPEPEの演奏で
『Night And Day』
昼と夜のコントラストを強調したという曲。メリハリの効いた二人のギターが交互に重なり合う。
『きっとまたいつか』
きれいなハーモニクスが優しさを倍増する。
最後に・・・
小さなハーモニカをどうしても吹きたい様子の徳岡さんに井上さんが一言「反対!」。どうやら反対向きのまま吹こうとしていたようだ。「道理で吹けないはず!ずっと反対でやってた(笑)」

次の収録は京谷弘司クァルテートタンゴの演奏。

日本を代表するバンドネオン奏者京谷さんとピアノ、ベース、ヴァイオリンという編成だ。
『ブエノスアイレスの夏』
いかにもアストル・ピアソラらしい情熱的な曲だ。バンドネオンとピアノはとても力強く、ヴァイオリンとベースは優しい。
『天使の死』
ドラマティックで切ないメロディ。
『アディオス・ノニーノ』
ピアソラが父親の為に作った曲らしい。何とも言えない物悲しさがある。
京谷さんはピアソラと交流があったそうだ。通常バンドネオン奏者は椅子に座って演奏するが、京谷さんは立って、台に右足を乗せて、その膝の上でバンドネオンを操るように演奏する。それはピアソラから「これからのバンドネオン奏者は座ってちゃダメだ」と言われたからだとか。実際には8kg以上もある楽器を立って演奏するのはとても大変だと思う。しかし、見ている側からすると、より躍動感に溢れている。
『月の砂漠』
美しいメロディがより際立つ。しかもちゃんとタンゴだ!
『Monologue』
バンドネオンの独り言、だそうだ。とても伸びやかで音にふくらみがあるのがよくわかる。夜が更けてからお酒片手に独りで聴きたくなる。
『El ultimo guapo』
「最後の下町やくざ」らしい。ノリノリでかっこよくて、情熱的!これぞ大人の音楽世界を堪能した瞬間だった。


2006年10月9日

押尾コータロー (調布市グリーンホール)

真っ暗な舞台から「ドン」「ドン」とドラム音が聞こえてくる。その音に合わせるように手拍子が起きる。舞台が明るくなると赤系シャツにジーパン姿の押尾さんが現れる。右手でギターを叩いている。左手拳を突き上げる。
『Departure』
ノリが良くてさわやかなメロディはオープニングにぴったり。
さらにもう1曲演奏した後にご挨拶。久々の関東!初調布!超満員の観客を見て「本当に嬉しい!」と言う押尾さん。
『Friend』
気づけば途中から「森のくまさん」に変わってる。そして「クラリネットこわしちゃった」だ。♪ドとレとミと〜の所を何度も何度も繰り返す。手拍子がどんどん大きくなる。しまいには右手と左手で「かえるのうた」を輪唱する。簡単そうに弾いているけど、普通左右の手で違うメロディを弾けるはずがない!でも確かに輪唱しているのだ。
いつも立って演奏することの多い押尾さんだがこの曲は椅子に腰掛けて演奏。一般的にロック系のミュージシャンが「アコースティックに」と言って演奏する場合椅子に座って演奏することが多い。そこで「アコースティック=座る」と思ってこの曲から椅子に座ったそうだ!
いつもコンサート会場のある土地にちなんだ曲を演奏する押尾さん。調布と言えば「ゲゲゲの鬼太郎」の目玉おやじ(らしい)。昔、本当に「ゲゲゲの鬼太郎」がこわくてトイレも弟と一緒に行ってたそうだ!
「ホンマ、こわい〜」
早速「ゲゲゲの鬼太郎」のテーマソングを演奏する。ところが演奏し出してすぐ、ちょっと間違えてしまった!珍しい。すると「今のはなかったことに・・・」と言って再び「調布と言えば目玉おやじ・・・」と話し出した。会場から笑いが起きる。改めて演奏。いかにもおどろおどろしいメロディをうまく弾きこなす。会場からも「こわかったよ〜」と声が掛かる。
「こわないやろう!」と返す押尾さん。
もう一つ、調布と言えば石原プロ。何と言っても「太陽にほえろ」とばかりにテーマソングを演奏する。オリジナルはいわゆるバンド演奏だが押尾さんはギター1本で見事に表現してしまう!「太陽にほえろ」のテーマソングは曲調を変えて色んな場面に使われている。殉職シーンではゆっくりと演奏される。ジーパン刑事の殉職シーンを演じながら(?!)演奏する。本当に多才だ。
さらに、さらに、調布と言えば昔「ウルトラセブン」で隊員役だった人が今中華そば屋をやってるらしい。この歌の冒頭♪セブン〜、セブン〜とハモッていくところを客席を上手、真ん中、下手に分けて歌わせる。そして演奏!最後はスペシウム光線を放つ仕草まで。
ここで重大な報告が!何とレコード会社を移籍。で、11月には新しいアルバムも発売されるとか。今、TBS系列のミニ番組「hito」で使われている曲が収録されていて、ようやくこの曲のタイトルも決まったのだ。
『インディゴ・ラブ』
インディゴは藍、ラブも愛。つまり「あい」と「あい」。あったかい空間をイメージして作った曲にふさわしいタイトルだ。静かで優しいメロディにようやく名前がついて不思議な感じ。
さあ、ここからは観客も押尾さんも立ち上がる。
『戦場のメリークリスマス』
前半はゆったり、後半の盛り上がりはドキドキ。
『翼〜you are the HERO〜』
何度聴いてもかっこいい!
『サバンナ』
コンサートが盛り上がってきた時にはやっぱりこの曲!途中で曲調ががらっと変わる瞬間が気持ちが良い。

そして、やっぱり客席に降りてきてくれた!

小さい子供のそばまで来ると「ドラえもん」のテーマソングを演奏する。子供はニコニコして喜ぶ。本当にサービス精神旺盛!
ああ、間近で見ると本当にスタイリッシュで理屈ぬきにかっこいい!笑顔が素敵だ。
『Dancin' コオロギ』
曲の途中からメンバー紹介が始まった。まずは地味な存在、ベースの押尾コータローさん!ベース音を奏でる、奏でる。
続いては、ちょっかっこつけのエレキギター、押尾コータローさん!ギュイーンとエフェクターを効かせて演奏する。本当にエレキギターにしか聴こえない!
さあ、今度は津軽から来た津軽三味線、押尾コータローさん!舞台中央に正座してかき鳴らす。どんどん拍手が大きくなる。「いつもより余計に弾いております!」
押尾さんは最初からインストだったわけではない。原点はやはりフォークギター!24年前「もてたい」と思って始めたギター。最初におぼえたのがEm。これだけでは足りないとおぼえたのがAm。そしてB7。ものの見事に暗〜いコードばかりだが、これがあるから今があると、教えてくれた友人に感謝する押尾さん。いつものようにアリスの「チャンピオン」を歌い出した。いつもは1コーラスの半分くらいなのだが、「もっと〜」と会場から声が掛かるとほぼ1コーラス歌ってくれた。低音で本当にかっこいい歌声。下手な歌手よりずっとずっとうまい!
最後はドラムの押尾コータローさん!どうしてギターがドラムに変わってしまうのか本当に不思議。何度聴いても驚くばかり。
『HARD RAIN』
またしても左手1本で弾いて右手拳を高々と掲げる!音が次々重なってきて、とても一人で弾いてるとは思えない!
もう終わってしまった・・・。退場する押尾さん。長い間アンコールを求める拍手が続く。やがて再登場した押尾さん、今度は青系のシャツを着ている。新しいアルバムには大海原を連想した新曲があるらしい。いかにも海を連想させる衣装だ。タイトルは
『ビッグ・ブルー・オーシャン』
白波と心地よい風を連想させるようなメロディに酔いしれる。
『Brilliant Road』
どこかで聴いたことのある「あの」メロディ。聴いてるだけで「あのかわいいギターデュオ」を思い出す。そう、DEPAPEPEだ。今回移籍するレコード会社はDEPAPEPEと同じ会社だそうだ。まるでDEPAPEPEのコンサートのように客席ではみんな手を振り、歌まで歌う。おまけにもう一度客席に降りてきた!客席の至る所に満遍なく視線を向ける押尾さん。歩きながら演奏してしゃべって歌って笑顔を向けて、本当に素晴らしい!
曲が終わると「まあ、座って」と言う押尾さん。「日本語っていいな」としみじみ語る。「ずっとこうしていたかった」「ずっとこうしていたい」
今の押尾さんは「ずっとここで演奏していたい」・・・そうだ。その一言で観客の心をわしづかみだ。もちろん曲はインディーズ時代に作った
『ずっと・・・』
静かで優しい曲。ノリノリの曲だけでなくこういう優しい曲も本当に似合うのだ。曲が終わってもなかなか拍手が鳴り止まない。ちょっ感極まった様子の押尾さん。まるで涙をぬぐうように右手拳を目元にやる。さらに拍手が起きる。舞台上手、中央、下手、とそれぞれに「どうもありがとう」と挨拶をして静かに去って行った。

2006年10月6日

SEASONS CONCERT 秋 (原宿クエストホール)

「音、光、アロマの香り・・・五感で楽しむコンサート」という副題通り、心地よい香りに包まれた会場で朗読と演奏を堪能しました。

<第一部>
朗読:夕暮れの時(ヴェルレーヌ)
フランス語を交えてVIE VIEさんが優しく静かに朗読する。

『マドリガル』
『シチリアーノ』
『ヴィットリオ広場』
『ペ・デ・モレケ』
ヴァイオリン・鈴木理恵子さんとギター・西村正秀さんの演奏。

朗読:秋の歌(ヴェルレーヌ)
フランス語の響きが心地よい。

『エオリアン・ハープ』
鈴木さんの独奏。ヴァイオリン独特の音の膨らみを消した演奏はまるで雅楽器のよう。今までに聴いたことのない不思議な世界だ。

朗読:ノックの音が(ヴェルレーヌ)、とかげ(ヴェルレーヌ)、七つのバラがやぶにさく(ブレヒト)

『七つのバラがやぶにさく』
朗読の世界を体現するように鈴木さんのヴァイオリンが美しく響く。
『アヴェ・マリア』
アストル・ピアソラの作曲。普段聴き慣れた「アヴェ・マリア」とは違うスペイン風の切ないメロディを鈴木さんと西村さんが奏でる。
『タンゴの歴史』
もう1曲ピアソラ作品。タンゴとギターは良く似合う。ヴァイオリンがさらに膨らみを与える。

<第二部>
朗読:隅田川(永井荷風)
演劇集団キャラメルボックスの看板俳優・岡田達也さんが登場。さすが舞台俳優!声が良い。朗読と言うより役を演じている、という感じだ。

『Beyond The Window』
二十五弦筝の小宮瑞代さんが演奏。通常の琴(十三弦)に比べて大きさ、音域の広さに圧倒される。
『竹田の子守唄』
馴染みある民謡もまた違う音色に聞こえる。

朗読:秋の祈り(高村光太郎)
詩の世界が目の前に鮮やかに蘇ってくる。読み手が素晴らしいので言葉一つ一つが生き生きしている。

『道』
いかにも尺八らしい厳かな音色に圧倒される。
『月の鏡』
静かで優しい曲の世界でいっぱい。

朗読:額田女王(井上靖)
とても大好きな作品を大好きな俳優・岡田さんが朗読してくれるだけで幸せだ。額田女王と中大兄皇子が目の前に蘇る。想像力をかきたてられドキドキしてくる。言葉の力、声の力を改めて感じる。

『空』
道山さん独奏。相変わらず息が長くて曲の世界に吸い込まれそうな演奏。
『Street』
小宮さんオリジナル曲を道山さんと共演。ポップなメロディも軽やかに吹きこなす道山さんに感心するばかり。
『ふるさと』
やはり琴と尺八は相性の良い楽器だ、と思う。シンプルなメロディだからこそ曲の良さがよくわかる。

朗読:丘の白雲(国木多独歩)
本当に岡田さんは表情が生き生きしていて楽しい。朗読がこれほど素敵なものだとは思わなかった!

『時-とき-』
最後も道山さんと小宮さんの共演。しかし、これだけでは終われない。最後にもう一度全員が舞台に勢ぞろい。
西洋と東洋の楽器が融合して演奏したのは
『赤とんぼ』
どの楽器も主張しすぎず、互いの音を生かしあった共演でとても耳に心地よい。もっとこの4人での共演を聴きたいくらいだ。

この公演の収穫は何と言っても岡田さん!「役者」としての彼しか見たことがなかったが、共演者に気を遣い、万遍なく話をふり、楽器の説明を求め、観客が知りたいと思っているような素直な質問をする。そして、しっかり宣伝もする!優しく明るく楽しい素顔を垣間見ることができた。

2006年10月5日

「題名のない音楽会」公開収録 (文京シビックホール)

<第一部> 「ジャズ界のモーツァルト・松永貴志〜オーケストラ楽器入門」
2006年10月29日(日)放送予定

『Shukudai』
松永君が独学でオーケストラアレンジに挑戦した。テレビ放映を見ないと何とも言えないが、会場では松永君の躍動的なピアノ演奏がほとんど聴こえなくて残念。初めて松永君の演奏を聞く人ががっかりしなければいいな、とちょっぴり心配。演奏後、司会の羽田健太郎さんが添削をしていた。なるほど、とばかりに素直に感心する松永君が微笑ましい。ほんの少しの工夫でかなり印象が変わるものだ。でも、弦楽器、管楽器、打楽器とたくさんのパートを書かなければいけないオーケストラアレンジを独学でできるなんて、やはり天才松永君!できれば添削後の演奏を聴きたかった!
『青少年のための管楽器入門』
オーケストラの構成がよくわかるような曲。こちらは放映をお楽しみに。

<第二部> 「谷村新司〜音楽世界旅」
2006年10月22日(日)放送予定

『群青』
羽田健太郎さんのピアノと共演。美しいピアノに朗々とした歌声。
『いい日旅立ち〜世界へ』
アメリカ合衆国風〜中国風〜オーストリア風〜アルゼンチン風〜スペイン風
歌で世界を旅する。♪日本のどこかに私を待ってる人がいる〜という歌詞はここでは変えた方がいいのでは、という羽田さんの提案に対して、「日本で待ってる人がいるから世界を旅できる」という谷村さん。スパニッシュギターがあったりタンゴダンサーが登場したり、不思議な世界に包まれた。
『昴』
さらに壮大な世界が広がる。
『風暦』
谷村さんの現在の旅の歌、だそうだ。様々な情景が思い浮かんでくる。良い歌、良い演奏を聴いたという充足感に包まれた。




2006年9月1日

西村 協 (銀座スウィングシティ)

トランペット・高瀬龍一さん、ベース・横山涼一さん、そして細野よしひこさんと岩見淳三さんの2ギターという変則編成によるインストでスタート。
『But Not For Me』他2曲
ここで西村さん登場。彼のオープニングテーマと言えばやっぱりこの曲
『I've Got You Under My Skin』
相変わらず声量たっぷり、オーラもいっぱい。
『It's Been A Long Long Time』
♪Kiss Me Twice〜と歌ってから♪Many Times〜と言い直す。ちょっと歌詞を操作するところがニクイ!
『September In The Rain』
とっても美しいバースは細野さんのギターのみ。素敵な歌声に酔いしれる。
『My Romance』
「ゆったり秋味」だそうだ。歌い出す前カウントは「岩見さんに任せる」と言いつつ、いつの間にかカウントを取っている西村さん。すかさず客から突込みが入る。トランペットはお休みで柔らかい音の世界。
『明るい表通りで』
明るく軽やか。
『Don't Fence Me In』
「僕を責めないで〜」という内容らしいが、西村さんが歌うと何やら楽しげに聴こえてしまう。
『Blue Moon』
♪月がとっても青いから〜なんて歌詞まで加えて美しく楽しく。
『いそしぎ』
ゆったりバースは細野さんとデュオ。
『Lady Is A Tramp』
とってもノリノリで楽しくなる。
『September Song』
一転してムーディになったところで1stステージ終了。
2ndステージもインストから
『All The Things You Are』他1曲。
再び西村さん登場。こちらもお馴染みの曲だ。
『Begin The Begin』
この曲が使われている映画「シベリア超特急」の話で客席と共に盛り上がる。ライブというより身内のパーティのような親近感をおぼえる。
『素顔のままで』
ビリー・ジョエルのお馴染みの曲を朗々と歌う。
『Angel Eyes』
「けだるく」と言って歌い出す。まさしく!と言う感じ。曲の雰囲気を100%満喫。
『マンハッタン』
小粋で軽やか。
『All Of Me』
華やかで楽しい。
『Moon Glow』
優しい雰囲気いっぱい。
『コルコバード』
ボサノバのリズムに乗ってしっとりムード。
『Isn't It Romantic?』
さらにはラブレターを自分自身に書くっていう内容のちょっぴり切ない内容の歌へ。でも何となく楽しげに聴こえてしまうのは西村さんが歌っているからだろうか。
『My Foolish Heart』
思い切り渋〜い。
『Night And Day』
まるでミュージカルの1シーンのように高らかな歌声。
『Someone To Watch Over Me』
ガーシュウィンの曲の中でも特に大好きな曲。優しさが伝わってくる。
『枯葉』
最後はいかにも秋らしいこの曲。様々なタイプの曲をたっぷり堪能〜。

2006年8月26日

10,000 Promises (Zepp Tokyo)

7月某日、原宿で路上ライブをする若者4人組に出会った。とてもきれいなハーモニーに思わず足を止めてしまった。一緒にいた友人は「本物!」と興奮している。テレビ番組等でも活躍しているそうだ。この日初めて彼らの存在を知った。軽快にダンスしながら歌っても歌声が乱れないし、声量も抜群!なかなかその場を離れることができず、結局Zepp Tokyoまで来てしまったのだ。
2時間強の間に20曲以上は歌ったであろうか。残念ながらオリジナル曲のタイトルはまったくわからないのだが、バックバンドに負けない力強さ、それでいてがなることなく美しいハーモニーは見事。MCでは何度も何度もライブが出来る喜び、この場に集まった観客への感謝の言葉を繰り返すメンバー達。とても楽しいコンサートだった。

2006年8月10日

藤原 道山 (東京芸術劇場)

真っ暗な舞台。パーカッションの音が遠くから微かに聞こえてくる。しばらくするとギターやピアノも微かに、微かに聞こえてくる。やがて舞台下手から尺八の音と共に人影が現れる。道山さんの登場。煙幕越しに明るくなる舞台
『月の鏡』
とても静かな立ち上がり。
『はじまりの音』
タイトル通り明るくさわやかな音色。
2曲演奏したところでご挨拶。なんだかいつもより緊張している様子の道山さん。しゃべり始めた途端に噛んでしまった。でも、会場はこれで和やかムード。最新アルバム「かざうた」はもっと尺八に親しんでもらおうという意図もありカバー曲もいくつか収録したとか。その中から
『四季』
まずは大貫妙子さんの曲
『水の影』
次は松任谷由美さんの曲。
耳馴染みのある曲も尺八で聴くと新鮮な音に聴こえてくる。この2曲はギターとのコンビネーションが本当に美しくて素晴らしい。特に「水の影」では途中で尺八を替えて変調。
海が大好きで南の島が好きな道山さん。そんな思いを込めて
『花』
『もらい泣き』
『島唄』
南国情緒たっぷり。特に「花」ではとても長い尺八を使って一段とエスニックな音色を奏でていた。
ここで舞台上はギターの小沼ようすけさんと道山さんの二人きり。良い色に日焼けしている小沼さん。海が好きで海の近くに住んでいるので「地元焼け」だとか。海好きの道山さんと話が合いそうだ。まずは二人でアルバムタイトル曲を演奏。
『かざうた』
ギターが加わるとより涼しげな音色に聴こえる。まるで二人で会話しているよう。"会話"が終わると道山さんは一旦退場。小沼さんのソロで
『When You Wish Upon A Star』
華やかなスタート。澄んだ音色で細かく細かく音を刻んでいく。
再登場した道山さん、羽織袴姿でビシッと決めている。
『鶴の巣籠』
この曲を初めて聴いた時、タイトルを聞く前から鳥をイメージした。本当に鳥が鳴いているように聴こえてくるのだ。この日の演奏はまさしく鶴そのもの。どこか悲しく切なく聴こえるのは気のせいか。
いつの間にか舞台はピアノの妹尾武さんと二人きり。「なんかいつもとテンションが違うね」と妹尾さん。やはりいつも以上に緊張しているようだ。でも演奏中は少しもそんな様子は見せない。
『空』
『Seven Samurai』
2曲とも妹尾さんとの息はぴったり。ここで再び道山さん退場。妹尾さんのソロで
『材木座海岸』
再び舞台には小沼さんとパーカッションの中北裕子さんも戻ってきた。
『蒼茫』
いつもよりどことなくチャイナっぽく聴こえる。普段はピアノとの共演で聴く事が多いがこの日はギターとパーカッションがあるせいだろうか。
『琥珀の道』
『光』
こちらは道山さんのソロ。長く長く音が続く。よくそこまで息が続くものだと感心するばかり。つい熱を入れて聴き入ってしまう。
『東風』
全体的に静かで落ち着いた曲が多い中、この曲はとてもノリノリ。客席からも手拍子が起こる。道山さんも珍しく舞台狭しと動き回って演奏する。ニコニコしてとても楽しそう。

それにしても・・・

首の動きひとつで音階まで変わってしまうデリケートな楽器なのに、よくあれだけ動いて少しも音が乱れないものだ!何気なく見えるけれど、改めて道山さんの技術の高さを感じた。
ここで思いもかけぬ飛び入り参加者!「はじまりの音」と「かざうた」を作曲した川江美奈子さんと、「もらい泣き」を作曲した武部聡志さんが急遽舞台に上がってきた。ますます緊張している様子の道山さんに「なんかいつもよりかしこまってない?」と川江さんから突込みが入る。川江さんの明るい笑顔で少し緊張も解けたようだ。武部さんのピアノ、川江さんの歌との共演で
『かざうた』
なんだかとっても得した気分。
『春告鳥』
優しくてドラマティックな曲で締めくくった。

2006年7月27日

第3回 上妻宏光ファンクラブイベント
 (渋谷O-Crest)

この日33歳のお誕生日を迎えた上妻さん。久しぶりのファンクラブイベントは何とライブハウスでオールスタンディングライブ。上妻さんもいつもよりノリが良くてテンションが高いようだ。真っ赤な上着に黒いパンツ姿が鮮やかでかっこいい。
キーボード・野崎洋一さん、ドラム・田中栄二さん、そして久しぶりにベース・佐藤慎一さんとの共演。
『游』
この日の上妻さんはとてもゴキゲン。会場が熱気ムンムンなので思わず「撥の形で扇ぎに行きますよ。但し1回千円で」と口も滑らか。
『In Memory Of NY』
いかにもライブハウスにピッタリな演奏。この曲はとても久しぶりに聴く。久しぶりの演奏で昔のことを思い出したようだ。1stアルバム発売時、マスコミ関係者を集めたコンベンションで「風」を演奏した時音が出なくて、その後しばらく「風」を弾くのがこわかったこと、今回の会場の階下にあるOn Air Eastでライブしたことなど懐かしそうに話してくれた。
『In The Sky』
曲の出だしはまるで雷雲を連想させるような低いドラムが印象的。やがて晴れて澄み渡った空のようにクリアになっていく。いつもと一味もふた味も違う雰囲気。
『FUN』
途中バースデーソングを挟む野崎さん。そんな野崎さんに応えるかのようにどんどん速弾きになっていく上妻さん。どこまで突っ走って行くのだろう、と思うほど。いつもよりかなり演奏も長くてしかも速いのだから相当弾いたに違いない!
『音乱舞-じょんがらよさこい-』
8月9日に発売される新アルバム「○-エン-」に収録されている曲をいち早く披露してくれた。2年ほど前、中学生の女の子からもらった手紙に、よさこい祭りで上妻さんの曲を使っていることが書いてあったそうだ。そこで今回よさこいとじょんがらをミックスさせた曲を作ったのだとか。いかにもお祭りにふさわしい楽しい曲。早くアルバムを買って聴きたい、と思う!
演奏後ファンからの質問コーナーで4/10から禁煙していることが分かった上妻さん。ファンとして嬉しい限り!今、絵を描きたいという気持ちもあるそうで、すっかり穏やかな表情の上妻さんからますます目が離せない!

2006年7月26日

ゴスペラッツ (国立代々木競技場 第一体育館)

SOY SOUL、Skoop On Somebody、ナニワエキスプレスなども出演してかなり大掛かりなイベント。皆さん今まで聞いたことのないメンバーばかりでとても新鮮。なかでもSkoop On Somebodyはとてもムーディでソウルミュージックが良く似合う。何故かエナメル兄弟(?!)なんて名前で登場した鈴木雅之さんとゴスの黒沢薫さんは低音と高音できれいなハーモニーを奏でる。
ゴスペラーズも相変わらず息の合った歌声を聴かせてくれた。
しかし、何と言ってもこの日の主役はゴスペラッツ!
鈴木さん曰く、日本一のベースヴォーカルで小学校から一緒だったという佐藤善雄さん、トランペットも歌も超一流で幼稚園から一緒だったという桑野信義さん、そしてゴスの村上てつやさんと酒井雄二さん。もちろんリーダーは鈴木雅之さん!
桑野さん以外は顔を黒塗りし、白い手袋にピンクのスーツ姿でまさしくラッツ&スターそのもの。酒井さんに至っては普段の長髪姿から一転してリーゼント。いつもより断然かっこいい!
『街角トワイライト』、『夢で逢えたら』など懐かしい歌が続いて嬉しい限り。
『バレンタインキス』や『リンダ』などのかわいらしい曲も素敵。
最後の最後、全員で『め組のひと』を大合唱!とってもとっても楽しいイベントだった。

2006年6月23日・29日

押尾 コータロー (青山劇場)

「六弦六夜〜ALL ALONE at 青山劇場」と題して六日間行われた押尾さんのソロコンサートの初日と千秋楽を見に行きました。真っ暗な場内、インパクトのあるベースやドラムの音が聞こえる。その音に合わせるようにライトが点滅し、客席に向けてフラッシュがたかれる。
ふっと明るくなる舞台中央、押尾さんが唯一人せり上がって来る。
そう、ベースやドラムだと思った音はもちろん、押尾さんがギター1本で奏でる音。初日は静かなスタートだったが、楽日はさすがに観客も慣れているのか、手拍子が起きる。ノリの良い『Busy2』でスタート!何度聴いても不思議な音の世界。絶対後ろに誰かが隠れているのでは、と思ってしまう。おまけに左手拳を天に突き上げ、右手一本で弾いている。
次の曲では右手を突き上げ、左手で弾いている!
もちろんノリノリ曲だけではない。『Merry Christmas Mr.Lawrence』のように静かな優しい曲でも押尾さんの世界を作り上げる。
MCも全開!「今日初めて友達に連れて来られた人・・・押尾って誰?いつになったら歌うんや?!随分長いイントロだと思っているでしょう。次は新曲ですが、初めて来た人には最初から新曲でしょう〜」
決して長いおしゃべりではないのだが、ユーモアがあって観客の心を惹き付けて離さない。新曲はTBS系列で木曜夜9時54分から約5分ほどのミニ番組「hito」のテーマソング。「あったかい曲を作ってほしい」というリクエストに応えて作曲したそうだ。
「あったかいって何だろう・・・周りにストーブ置けばいいのかな?
いや、あったかいって今日登場した時のみんなの笑顔!」と嬉しいことを言ってくれる。まだタイトルは未定らしいが、本当に聴いててほんわかしてくるような優しいメロディ。
続く曲も新曲でタイトル未定。こちらは「元気になれる曲」!コンサート中に書かれたアンケートを読んでいると「いいタイトルが浮かびました」と書いてあったそうだ。
書かれたタイトルは「ファイト!」
客席からクスクスと笑いが漏れる。「ここで笑った人は相当な押尾ファンですね」。そう、この曲は既に演奏済なのだ。さらには「SPLASH」と書いた人もいたそうだ!
人によっては怒り出してしまいそうな内容にもかかわらず、笑い飛ばしてしまうところが押尾さんのすごいところ。おまけに演奏後は「やったぞ!」とでも言うようにガッツポーズまで決めてしまう。
大盛況のうちに終わった六弦六夜コンサートだが、話をもらった時は「本当に大丈夫なのか?」つまり客が入るのか心配だったそうだ。インディーズ時代にはわずか50人ほどしか入らない店で一人も客が来ない、なんてこともあったらしい。あわてて友人に電話すると「急に言われても・・・」と断られ、それでは早目にと思って1ヶ月程前に連絡すると「もう少し近くなってからにして」と言われる始末。何故客足が悪いのか?と考えるとやはり告知下手だったそうだ。せっかく客から「次いつやるんですか?」と聞かれても「いつかなぁ・・・」という状態だったらしい。
昨年東京国際フォーラムを満員にした押尾さんですら、かつてはそのフォーラムの"前で"熱〜い缶コーヒーで凍えた手を温めながら演奏した、なんて話を聞くと感慨深い。手がかじかむと演奏がどう変わるか、「禁じられた遊び」を使って実演。その音色が実に素晴らしい・・・。
隣の青山円形劇場でコンサートした時は360度観客がいるのでスピーカーの位置を様々工夫したそうだが、場所によってはどうしてもモノラル演奏に聴こえてしまう所もあったらしい。

思い出をかみしめるようにバラードメドレー

『ちいさな輝き』〜『見上げてごらん夜の星を』〜『星に願いを』〜『ずっと・・・』などなど。ノリノリの曲だけでなくバラードも本当に素敵だ。
初日は厳かな音色の『ジュピター』に酔いしれた。圧巻は楽日の『ボレロ』
CMでも流れていたのでお馴染みなのだが、この曲も本当に不思議。最初は本当に消えてしまいそうな程小さな、小さな音。遠くからかすかに聞こえてくる感じ。
それが曲が進むにつれて、どんどん音量が大きくなる。最後はこんな音をどこに秘めていたのか、と驚くほど!
「みなさんの声を聞かせてください!」と言って『サバンナ』では観客と掛け声の応酬。全員の声を聞いた後は男女別。「男子諸君!」「オッス!」ここまでは普通に男らしく。「オイッスゥ〜!」「次いってみよう〜」「ダメだこりゃぁ〜」だんだんいかりや長介風に。「では女子!」「イェーイ!」「いや〜ん」「ばか〜ん」「うふ〜ん」と様々なことを言わせる押尾さん。ところがすっかり押尾さんに乗せられてる客席は、笑いながら、そして照れながらもついつい言ってしまうのだ。
そしてお待ちかねのメンバー紹介!
「まずは花形のエレキギタリスト押尾コータローさん!」本当にエレキギターとしか思えないような演奏を続ける。最後はモニターにギターを近づけてわざとハウリングさせる。
「次は青森からお越しの津軽三味線奏者押尾コータローさん!」舞台中央に正座して、津軽独特のフレーズを演奏する。思わず大きな拍手が沸き起こる。
「次はフォークギタリスト押尾コータローさん!」最初におぼえたコードはEmだったそうだ。じゃら〜んと鳴らして一言「悲しい〜」次におぼえたのはAm、やはり悲しい。さらにB7、もっと悲しい。だが何故だか笑いが起きる。そしてアリスの名曲「チャンピオン」を熱唱。正直フルコーラス聴きたいくらいにうまい!素晴らしい歌声だ。
最後はベースとドラムをまとめて紹介。本当にベースとドラムが同時に聞こえてくる。楽日にはなんと"特別ゲスト"マリオブラザーズまで登場。お馴染みのゲーム音をギター1本で再現する。これこそどうやって鳴らしているのか、さっぱりわからない。
『翼〜you are the HERO〜』そして『HARD RAIN』で再び盛り上げ、『オアシス』の優しい音色で締めくくった。もちろんアンコールを求める拍手は鳴り止まない。再登場した押尾さん「めっちゃ嬉しいです!」
『Brilliant Road』
この曲の出だし、そしてサビの部分を聴くと何故だか手を振り、ハミングしたくなってしまう(?!)DEPAPEPEの"ある"曲とよく似ているのだ。初日に「今日はDEPAPEPEが来ているかどうかわかりませんが・・・早い話パクりです!でも、DEPAPEPEも自分も同じインスト同士!」
観客も心得たもので自主的に(?!)手を振り、ハミングする。
『黄昏』
本当に、最後の最後の曲はマイクを通さず生音で。舞台中央のへりに腰掛け静かに演奏する。最初はとても小さな音に思えたが、だんだん耳が慣れてくると自分だけの為に演奏してくれているような錯覚に陥る。切なくて哀愁のあるメロディはいつまでも耳に残って離れない。
演奏後、初日はギターをそっと胸に抱きかかえるようにして退場して静かに終わった。
一方、楽日は片手でギターを持って達成感のある表情で退場するも再登場を求める拍手が鳴り止まない。客電もつき「本日はありがとうございました」と場内アナウンスが流れてもまだ尚拍手がやむ気配がない。
ついに押尾さんが再登場した。もちろんもうギターは持っていないが、深々と頭を下げて礼を言う。そして「これで終わりじゃないし!」
本当にその通りだ。


2006年5月29日

新田 昌弘 (平塚RAIN)

最近、若い津軽三味線奏者が次々デビューしているが、その中でも人気・実力共に群を抜く存在の新田昌弘君。まずは
『津軽じょんから旧節』
旧節らしいしっとり落ち着いた演奏で始まり、徐々に盛り上げていく。
『十三の砂山』
昌弘君の演奏で聴くことはあまりなかった曲。味わい深い音色だ。
『津軽あいや節』
最初は馴染み深いメジャー調。途中マイナー調もはさむ。
ここで藤沢で活躍する20歳の津軽三味線奏者
中田誠君が登場。
『秋田荷方節』
何と二人で演奏!この難曲を合奏なんて初めて聴いた。派手で華やかで若々しい。
『津軽じょんから節』
中田君のソロ演奏。客席ととても距離が近いせいかやや緊張気味に見えたが、いざ演奏し出すと実に堂々たる態度だ。
『津軽おはら節』
今度は昌弘君のソロ。おはら独特のリズムが生きているので、思わず歌を口ずさみたくなるほど。
『道南口説き』
昌弘君のお母様は民謡歌手。そのお母様がよく歌っていたというこの曲。ちょっぴり「津軽よされ節」風で流れが良くてかっこいい!しかも音に深みがある。
あっという間に1stステージが終わってしまった。
2ndステージ。まず登場したのはアメリカで津軽三味線をやっているというケヴィン・メッツとマイク・ベニー。二人並んで音合わせをする際、ケヴィンが「はいっ」「はいー」と掛け声を上げる。いかにも「正統派の」演奏方法にまず驚く。そして演奏し出したのは
『トルコ行進曲』
曲が始まったらさらにビックリ。昌弘君が「信じられない指遣い」と言うのも頷ける。二人の合奏は本当に見事で、しかも楽しい。
『ウインド・ソック』
ケヴィンが作曲したそうだ。昌弘君が加わって3人で演奏。ちょっとアイリッシュ風で踊りたくなるような曲だ。国籍を超えて3人の息はピッタリ合っている。
『モンスター』
こちらはケヴィンたちの為に昌弘君が作ったそうだ。ノリノリで誰が聴いても楽しくなってしまう。
『ともだちの鳥』
こちらも昌弘君の曲を中田君も加わって4人で演奏。本当は「ともだち」にしようと思ったそうだが「羽ばたきたい」という思いを込めて翼のある「鳥」をつけたそうだ。曲調は「羽ばたく」と言うか「飛躍する」感じ。まさに掛け合いの演奏!
『優喜の花』
タイトル通り、とっても優しいメロディ。4人とも優しい表情で演奏する様が印象的。ここで終わったがアンコールを求める拍手!
「静かなアンコールありがとうございます」とユーモラスに挨拶。「用意していた曲を・・・」と
『津軽じょんから節』
まずマイク、次にケヴィン、中田君、そして最後に昌弘君とソロ演奏。一人一人の個性が光る。最後は4人で大合奏。まさに乱れ弾きで幕を引いた。


2006年5月19日

藤原 道山 (山野楽器)

3月22日に発売された道山さん6枚目のアルバム「かざうた」発売記念ライブ。まずは道山さんのソロで
『かざうた』
落ちついたメロディだ。終わるとすかさずこの日のゲスト山本愛香さんのピアノが入る。
『はじまりの音』
聴いてるだけで弾んだ気分になる。
「本日は足元の悪い中ありがとうございます」と、いかにも道山さんらしい丁寧な挨拶。せめてみんなが帰るまで天気がもってほしいという心遣いも嬉しい。1stアルバム「UTA」は童謡中心、2枚目「yume」はコンピューターを駆使、3枚目「EAST CURRENT」は琴との共演でオリジナルかカバー中心、4枚目「空-ku-」は弦楽クラシック、5枚目「壱」は原点に帰って古典中心、と今までテーマを決めてアルバムを作成してきたという道山さん。今回のアルバムはJ-POPを中心に親しみやすい内容にしたのだとか。「何を隠そう・・・って隠してないけど海が好き」で石垣島でアルバムジャケットの撮影をして、竹富島で演奏したのは
『島唄』
尺八を演奏していると言うより唄っているという感じがよく出ている。最近テレビやラジオ出演、雑誌等大忙しの道山さん。中でも一番興味深いのはNHK「食彩浪漫」(6月4日放送予定)。ゲストが料理をする番組でちょっと変わり種の餃子を作っているそうだ。でも「あっ、もちろんちゃんと演奏もしてますよ!」
楽しいおしゃべりをしているとあっという間に時間は過ぎてもう最後の曲
『東風』
縞模様の洒落た尺八で演奏。くるくると音が変わっていくような不思議な感覚。アップテンポで勢いがあって、とても尺八とは思えない!
ここで進行役の女性が登場。道山さんが言い忘れてしまったテレビ番組情報も追加。NHK教育「芸術劇場」でドビュッシーのフルート曲「シランクス」を演奏したそうだ。「この曲を知らない人はここでCDを買って」としっかり宣伝する道山さん。対して進行役の女性は「カラー5ページで「婦人画報」に載るので立ち読みでも、お買い求めいただいても・・・」と「そんなこと言わないでください!」と苦笑いの道山さん。それでも「道山さんは先ほど最後の曲とおっしゃっていましたがまだ聴きたいですよねぇ」と言うと大拍手。「なんか催促したみたい・・・」と恐縮する道山さんだが、初めて聴いた時から気に入って「自分で演奏しててもグッとくる」というこの曲で締めくくった。
『春告鳥』

2006年5月1日

吉田 有希 (銀座シグナス)

ピアノ・岩谷泰行さん、ベース・山口良夫さん、ドラム・上村計一郎さんのトリオによるインストから
『That's All』他2曲
踊るようなピアノ、ノリノリのエレキベース、地の底から響いてくるようなドラム。個性的な音が重なる。
本日の主役、吉田有希さん登場。5月5日は有希さんのお誕生日ということで少し早いバースデーライブとなった。
オープニングテーマは好きな人に対しては白旗を揚げちゃう、と言うような内容らしい。実際有希さんも直下型で白旗揚げちゃうタイプだそうだ。
『Wives And Lovers』
有希さんの妹・夏希さんのリクエスト曲で、女性への警告ソングらしい。結婚してもきれいでいないとダメだよ、って感じなのだとか。有希さんのハスキーボイスによく似合っている。
『ベサメ・ムーチョ』
岩谷さんのアレンジは「砂漠の中にビルが建っちゃった」というくらいに個性的。聴き慣れたこの曲のイメージとはまったく違う、ポップス調だ。岩谷さんと共演するときは「ジャズジャズしい」曲よりもポップス調の曲を歌うことが多いそうだ。
『One Day In Your Life』
マイケル・ジャクソンがジャクソン・ファイブ時代に歌った曲だそうだ。残念ながら原曲は知らないがミドル・テンポで優しい歌は有希さんにピッタリ。
『恋人も濡れる街角』
以前雨をテーマにしたライブをしたそうだ。その時ふっとこの曲が口をついて出てきたとか。普段は英語の歌を歌うことが多い有希さんだがせっかく日本に生まれたのだから日本語の歌を歌いたい、でも奇をてらったことはしたくない、歌いたいと思った歌がたまたまこの曲だった、という自然な気持ちが伝わる。スローボッサで「すんばらしい〜」アレンジに仕上げたのは岩谷さん。とっても雰囲気たっぷり。ややゆったり、ハスキーな声がムードを静かに盛り上げる。
『Old Devil Moon』
1stステージ最後はジャズで締めくくり。かなり低音で、小粋に歌う。
2ndステージもインストから。
『I'm Walking』
思いっきりノリノリ。
『Stella By Starlight』
優しくて、ポップな感じ。
『On The Street Where You Live』
長いスキャットがとてもかっこいい。踊りだしたくなるような楽しさが伝わってくる。
『スイート・メモリーズ』
有希さんが「こんな感じで歌いたい!」という要望を岩谷さんに示し、それ以上になって帰ってきたというこの曲。もちろん松田聖子さんの歌の中でも最も有名な曲だが、まったく違う曲に聴こえる。さらりとしてカラッとした雰囲気に感じる。
ここで飛び入りゲスト登場!もちろん有希さんの妹、夏希さんだ。
早速マイクを夏希さんに渡す。歌い出したのはもちろん「バースデーソング」。おまけにHow Old Are You Now〜
とっても嬉しそうな表情の有希さんへ贈った曲はカーペンターズの
『青春の輝き』
普段ザ・シャイニー・ストッキングスで聴いてる声と違って、地声に近い自然体な感じ。コーラスではない夏希さんの歌まで聴くことが出来て贅沢気分。
再び有希さんへバトンタッチ。
『Papa Loves Mambo』
とってもノリノリの曲。おまけに良いタイミングで山口さんが
♪Papa Loves Mambo〜と合いの手を入れる。有希さん曰く「スピードを持って合いの手を入れるのは難しい」らしい。しかし本当に絶妙のタイミングで声が入って楽しさ満点。
『You Are The Sunshine Of My Life』
スティービー・ワンダーの曲を4ビートで。残念ながら原曲は知らないが穏やかな空気が漂う。
『イパネマの娘』
ボサノバのリズムに乗って軽やかに歌う。
『Stardust』
最後はゆったり優しいメロディで締めくくった。

2006年3月30日

SPACE SHOWER TV SOUND BREEZE (Zepp Tokyo)

NEC提供のイベントということでNECのコマーシャルでもお馴染みの玉木宏さんが登場しご挨拶。立ち姿がかっこいい。
さあ、いよいよ本番。まずはDEPAPEPEの登場。
ニコニコ手を振る三浦君、両手拳を突き上げるように登場する徳岡君。
軽く演奏したと思ったら、急に演奏を止めて
「はい、どーも!デパペペですっ!」と三浦君。何や

ら大きめのペットボトルで青い飲料を口にする。いつもはオレンジ色の飲料らしいがこの日はブルー。
『JAC(K) IN THE BOX』
徳岡君曰く「元々はロック小僧だった」という二人。アコースティックギターでこんな演奏ができるのか、と驚くようなロック調の曲。ノリノリだがエレキとは違う柔らかさがある。
『きっとまたいつか』
ハーモニクスがきれいでDEPAPEPEらしい。
『シュプール』
『哀愁バイオレット』
今回のイベントタイトルにちなんでみんなで声を出そうと言う三浦君。自分が「サウンド」と言うからみんなは「ブリーズ」と言ってほしいという。「I say Sound, You say Breeze」と言う三浦君だが、何となく関西訛りと言うかカタカナ語と言うか。その一言だけでも面白い。また三浦君は、徳岡君の演奏が止まる度に「サウンドブリーズ」ときちんと(?!)言えるらしい。しかし、いつ演奏を止めるのかわからない。徳岡君は三浦君の顔を見ながら止まるタイミングを計っている。三浦君がそろそろ言おうと構えていると止まらない。ちょっと油断するとパッと止める。二人の掛け合いが面白い。
楽しい三浦君に「たくちゃーん」と女性ファンから声が掛かる。「はい、何ですか」と返事する三浦君。「気軽な声かけ、好きです」と言う三浦君に今度は野太い男性の声で「三浦〜」と声が掛かる。次々声が掛かる中、遠慮がちに「徳岡君」と言う声が。「気を遣わなくていいです」と徳岡君。
『START』
最後はいかにもDEPAPEPEらしい爽やかな曲。サビの部分は観客みんなで曲にあわせて手を左右に振る。軽くハミングもする。客席全体がほんわかした空気でいっぱいになった。
次はつじあやのさん登場。
『風になる』
『春風』
『年下の男の子』
『黄金の月』
『恋人同士』
『桜の木の下で』
ウクレレを弾きながら歌う。
春らしい爽やかなサウンドが続いた。
さあ、最後は押尾コータローさんの登場だ。
『Busy Busy』
『翼You Are The Hero』
『オアシス』
『Hard Rain』
相変わらずの超絶技巧に驚くばかり!特に「Hard Rain」はギター1本のはずなのにどう考えてもベースやパーカッションまで聴こえてくる。何度聴いても、実は誰かが隠れているんじゃないか、と思うほど。
そんな中「オアシス」はとてもしっとりと落ち着いた優しい曲。ハーモニクスはまるでハープのようにきれいに響く。これもやはり超絶技巧か!
途中、DEPAPEPEの真似(?!)をして客席との掛け合いが始まった。何度も何度もできるまで繰り返す。「関西人はしつこいんです〜」。いつしか観客も押尾さんの世界に引き込まれていく。DEPAPEPEの「START」の時のように手を振らせたり、ハミングさせたり。演奏もライブ運びも楽しい。
いよいよアンコール。まず押尾さんとDEPAPEPE登場。このユニットは通称「デパペコ」と呼ばれている。何でもデパペコのテーマソングを考えたそうだ。演奏しながら3人が歌う。

♪デパペコ デパペコ 俺たちゃデパペコ〜

(押尾さんと三浦君)
 デパペコ〜(徳岡君)
なんだかゆる〜い曲だ。それにしても、普段はあまり声を出さない徳岡君が歌うなんて珍しい!すっかり押尾さんに乗せられてしまったのだろうか。
続いてつじあやのさん登場。彼女を紹介する際、噛んでしまった三浦君。その後、DEPAPEPEと言おうとしてつじさんが噛んでしまった。すると徳岡君が「仕返し?!」、さらには押尾さんまで「根に持つタイプ?!」とからかう。
『恋は桃色』
かわいらしい歌と美しい演奏で幕を閉じた。

2006年3月29日

NOBU'S COLLECTION (目黒ブルースアレイジャパン)

パーカッション・斎藤ノブさん、ベース・松原秀樹さん、ギター・古川望さん、ドラム・鶴谷智生さん、キーボード・久米大作さんが登場。
『スネーク』
オープニングにふさわしいノリノリの曲。音が踊っているようだ。曲が終わると「(スペシャルゲストを待ってるかもしれないけれど)もうちょっと聴いてくださいね」とノブさん。
『カンタロープ・アイランド』
こちらもノリの良い曲。メンバー紹介で自分の番になると「司会進行の斎藤ノブです」とご挨拶。さあ、ようやく本日のスペシャルゲスト、津軽三味線奏者の上妻宏光さんが登場!それだけで爽やかな風が吹いてきたよう。斎藤さんも「清廉潔白って感じ。こっち(他メンバーを指して)はドロドロ」
『ザ・サイド・ワインダー』
普段はあまり演奏しなさそうな曲。前撥でリズムを刻む。
ゲスト出演すると何故だか遠慮してほとんどしゃべらない上妻さん。ノブさんが話をしてもニコニコしながら頷くばかり。いざ話そうとした瞬間、「はいっ!」と言ってわざと遮るノブさん。するとマイクを持って口パクでしゃべるふりをする。まるで漫才コンビのような絶妙な間だ。色んな人とセッションしていると音だけでしつこい人、優しい人がわかるそうだ。グルーブ感溢れる演奏ならそこに乗っかるだけでいいそうだ。しかし、津軽三味線奏者でそんな器用なことができるのは上妻さんくらいだろう。
『セント・トーマス』
かなり長いソロ回しが続く。上妻さんは何故か「ハイサイおじさん」を挟んできた。
『Take 5』
タイトル通り5拍子の曲。変拍子について聞かれると自分のオリジナル曲でも変拍子があるという話に。4拍3拍で7拍子の「情熱の薔薇」だ。ほんのさわりだけ演奏する。メンバー達は一生懸命拍を数えている様子。そんなメンバーを見て「ミュージシャンはすぐ数えたがる」とノブさん。
ソロパートでは休符をうまく使ってよりかっこよく。ギターとの掛け合いはこのままずーっと続いてほしい、と思うほどスリリングな音が続いた。
2ndステージも5人のインストから。ノブさんのタンバリンの叩き方はかっこよすぎる。そんなかっこいい演奏の直後に古川さんが何やら物を落して拾っている様子。「かっこいい演奏の後にすごいオチだね。10円拾った?」とノブさん。ノブさんは今エジプト・北アフリカに行きたい病だそうだ。そんな気持ちを和らげるのはこの曲しかないだろう。
『チュニジアの夜』
ウィンドチャイムを妖しく鳴らすノブさん。ピアノのソロはアップテンポ。ギターソロはスローテンポからアップテンポに変化する。観客の拍手も増す。嬉しすぎたのか「ハクチュ(拍手)・・・」とすっかりかわいくなってしまったノブさん。
再び上妻さん登場。
『ティー・タイム・フォー・エリック』
上妻さんもすっかりリラックスした様子。
どうしても上妻さんの演奏が聴きたい、というノブさん。
『津軽じょんから旧節』
激しい音なのに静かさを感じる。上妻さんが「(民謡は)盛り上がると言うより凛とする」という言葉の意味がよくわかる。「良い音だねぇ〜良い顔してる〜」とノブさんもべた褒めだ。
いよいよノブさんと上妻さんとの二人だけのスペシャルセッション。ノブさんはカホンを用意する。赤いつやぶきんで三味線を拭いていると「それ、何?」とノブさん。「つやぶきんです」と上妻さん。「上妻の赤頭巾?!」なんて言葉遊びを楽しんでいる間に調弦する上妻さん。
まったく何も決めてないという二人。「締めがこわい」と言いながら始まった。ある時は激しく、ある時は静かに。二人の息遣いが伝わってくる気がした。

すごい!何も決めてないんだよ!!

ノブさんが興奮して叫ぶ。素晴らしい演奏をしてよほど大満足らしい二人。「よし、明日から営業に行こうっ!(演奏を)録ってたら売るよ!面白れぇ〜」とノブさん本当に嬉しそうだ。
最後は全員でキッチンならぬ
『チキン』
長い長いソロ回しがあっという間に感じられる。上妻さんのソロは特に最高♪このままずーっと終わらないで欲しい。久しぶりにそう思える素晴らしいライブだった。

2006年3月28日

西村 協 (六本木サテンドール)

ピアノ・ 森下滋さん、ベース・金子健さん、ドラム・黒沢健二さんのトリオによるノリノリのインストでスタート。『Body And Soul』で落ち着いたムードの中、西村さん登場。
『I've Got You Under My Skin』
西村さんにとってはオープニングテーマとも言うべき馴染みの曲を歌った後はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の話題などで盛り上がる。
『Just In Time』
『Fly Me To The Moon』
『Night And Day』
この歌を歌う直前、舞台を照らすライトによってタバコの煙が浮いているのが見えた。「いや、別に吸ってもいいんですよ!」と言いつつもふぅ〜と息を吹きかけてタバコの煙を遠くに追いやる。そしてさりげなく「煙が目にしみる」を一節歌う。やっぱり粋だ。
このライブの数日前、作曲家の宮川泰さんが亡くなられた。西村さんも何度も一緒に仕事をしてとても楽しかったそうだ。「頭からやりましょう」と言うと「頭から?」と言ってピアノの鍵盤にガーンと頭をぶつけたりしたそうだ。「楽譜の頭からです」と西村さんが言うと「そうなの?」という感じだったそうだ。そんな宮川さんを偲んで
『ウナセラディ東京』
いかにもムード歌謡といった風情。こういう曲も似合うのだな、と魅力再発見だ。
『Stardust』
バースはピアノとのデュオでゆったり。本編に入ると何と、ボサノバ!こんな「Stardust」は今まで聞いたことがない!実に新鮮だ。最後の♪Stardust〜はきれいな裏声。
最前列の女性客に水割りを作らせながらもう1曲歌い終えると「宮川さんに献杯!」
『You Belong To Me』
『テネシーワルツ』
『Nature Boy』
第一声から衝撃的!美しくてどこか悲しげなこの曲の魅力を最大限に引き出してくれた。
『Volare』
元々はイタリアンカンツォーネだが最近ではビールのコマーシャルでジプシーキングスが歌ったのが有名だろう。西村さんの歌は陽気で楽しい。
2ndステージもインスト2曲から。『4月の思い出』は何と、ラテン風。
『Mack The Knife』
「そろそろ疲れた頃かと思いますが手拍子を・・・」と言う西村さんに乗せられて一緒に歌を楽しむ。
『My Foolish Heart』
「恋とは愚かなもの。わかっていてもまた男に・・・いや、女に惚れちゃう〜」とちょっぴりユーモラスな会話だったが歌は大人の雰囲気たっぷり。何か年輪を感じさせる。
『The Gift』
元々女性が歌う方が多いそうだ。そんな話をしていると「リー・モーガンのトランペットはいい」と男性客から声が掛かる。すかさず「歌なんだけど・・・」と西村さん。西村さんがこの歌を歌うとたまらなくかっこいい。男女に関係なく何度でも聴きたい。
『上海リル』
アメリカ人が書いた中国の歌だそうだ。客席にはリルを横浜のメリーさん(←知らない人はすみません、あえて説明は避けます)と勘違いしている人もいたが、「メリーさんは違う」とさりげなくフォロー。最初は日本語で、2コーラス目から英語で歌う。これぞブルース!って感じ。
『I'll Wait For You』
映画「シェルブールの雨傘」でお馴染みの曲。さらりと歌うのに切ない。
『Embraceable You』
日本語で言うと「かき抱く」!だそうだ。ちょっとそんな仕草を見せながらゆったり優しく歌う。ピアノの音色がより効果的。
『ビギン・ザ・ビギン』
『We Are All Alone』
何とボズ・スキャッグスの曲まで聴くことができるなんて!
『ローズ・タトゥー』
ピアノが切なく妖しい。低音部の声が一段とムーディ。
『Route 66』
ベースがリズミカルでかっこいい。西村さんの歌は本当にアメリカを横断(or縦断)している気分にさせてくれる。

『The Shadow Of Your Smile』

映画「いそしぎ」のテーマとしてお馴染み。西村さん曰く「当時、高校生の僕には刺激的!」というラブシーンもあったそうで、そんな思い出に浸るように優しく歌う。
間奏では手を交差するように演奏する森下さん。メロディよりリズムの方が高音だとより切ない印象を受ける。
最後はよりドラマティックな曲で締めくくった。

2006年3月25日・26日

上妻 宏光 (東京国際フォーラム)

♪ベベーン、と三味線の音が響く。暗い舞台の中央にライトが当たる。白いシャツに和柄が施された上妻さんが眩しい。津軽じょんがら節を独奏する。エレキ三味線とは思えないほど柔らかい響きだ。1コーラス演奏すると舞台両サイドから音が聞こえてきた。舞台上手に西元さん、下手に久保田祐司さんが羽織袴姿で座っている。まさしく
『じょんから乱れ弾き』
最初から津軽三味線の醍醐味満載だ。終わると笹路正徳さんのシンセサイザーで馴染みのあるメロディ。
『Beasms』
煙幕が上がる。ベース・樋沢達彦さん、、サックス・竹野昌邦さん、包国充さん、臼庭潤さん、ドラム・村石雅行さん、和太鼓・大塚宝さんと見事なビッグバンドが現れた。ノリの良い曲だけにビッグバンド編成がよく合う。しかも、ビッグバンドなのに上妻さんの三味線が負けてない。よほど良い音のとり方をしているのだろう。
25日は開演時間より15分ほど遅れてスタートしたので最初の挨拶が「大変お待たせして・・・ライトがまぶしくてすみません」。対して26日はリハーサルも含め準備万端だったようでより完成度の高い演奏に聴こえた。
普段の活動はマイクを通さない生一丁コンサーかアルバム発売時等のツアーコンサート中心。今回のコンサート「音絵巻U」は目で見て耳で楽しむ、いわば年に一度のお祭りなのだそうだ。
次の曲は聞けば誰もが知っている「あの曲か!Part1」
イントロのサックスではわからなかったが、上妻さんがメロディを奏でるとすぐにわかった!
『りんご追分』
味わい深いメロディは津軽三味線にピッタリ。
『雨模様』
ピアノソロから始まりベース、ドラムが加わる。しっとりした空気を感じる。
またしても「あの曲か!Part2」。今度は音楽をかじった人、ジャズを聴く人ならわかるはず、わからない人はわからない、と演奏し出したのは哀愁あるアルハンブラ。このメロディで始まる曲と言ったらあれしかない!
『Spain』
上妻さんの演奏で聴くのは久しぶり。正直言ってチック・コリアよりもノリが良くてかっこいい!一旦上妻さん退場。ここからは和のテイストたっぷり。
『Special Joint』
和太鼓に土屋智明さんが加わり大塚さんと二人で素晴らしい音を響かせる。再登場した上妻さんは袖なしで全身黒を基調とした服装がまたかっこいい。三味線に合わせて黄金色の翁をつけた岡本京一郎さん登場。刀を持ち、あるいは鈴の付いた杖を持って華麗に舞う。
『Solitude』
この数年の人気上昇で色んな人たちが寄って来ては去っていく、という様々な経験をしたという上妻さん。周りに沢山人がいても感じる孤独。そんな想いを込めたこの曲。バックはソプラノサックスとピアノが中心。特にソプラノサックスの都会的な音色がより孤独感を高めてくれる。これほどこの曲にピッタリな楽器があったのかと驚くばかり。今までに聴いた中で一番素晴らしい演奏だった。
『游』
洋楽は2、4拍の手拍子が普通だが民謡は1、3拍が主流。その為か4拍手拍子が聞こえる。すかさず演奏を止めて手拍子の練習を始める。何とかうまく行くと「そう〜!」と満足そう。
『Fun』
25日は♪咲いた、咲いた〜(チューリップ)のメロディを挟んでいたが26日はもっと様々な手を入れて演奏に膨らみを感じた。
今年始めエジプト旅行をした上妻さん。ピラミッド等古いものを見て「良いものは残るのだ」と実感したそうだ。将来よぼよぼになって二音しか出せなくなっても良いものを残したいという思いがあるようだ。そんな上妻さんの思いを凝縮したのが次の曲だ。

『あいや組曲』

舞台下手後方に横川裕子さんと福士あきみさんが登場。
元々あいや節九州の牛深から北前船で北上し佐渡を通って津軽に来たもの。そこでこの組曲では南下した。
まずは「津軽あいや節」
マイナー調のあいやを演奏する上妻さん。あきみさんが歌う。歌い終えるとすかさずメジャーに転調。あきみさんが太鼓を叩き、横川さんが歌う。
次は「佐渡おけさ」
西さんと久保田さんも加わる。あきみさんと横川さんが交互に歌い、合いの手を入れる。
最後は「牛深ハイヤ節」
まるでトランスのようにノリノリだ。あきみさんも横川さんもとっても楽しそう。そんな二人の姿をニコニコしながら見つめる上妻さんもやっぱり楽しそうに演奏している。
「民謡ってこんなに楽しかったっけ?!」と再認識した人も多かったに違いない。「良いものは残る」という上妻さんの言葉が意味を持った瞬間だ。
あっと言う間にアンコール。
『宴』
アンコールはさらに、さらにノリノリ。岡本さんや土屋さんも再登場してみんなで楽しく音を作り上げる。
最後の最後は上妻さんの独り舞台。
『津軽よされ節』
やはり上妻さんの三味線は極上だ。

上妻 宏光 生一丁ツアー

2006年5月20日(土)アミュゼ柏にて

『津軽おはら節』
たった一人で進行する生一丁ライブ。誰も助けてくれないつらさがあるようだ。「一人で弾くと間違いがわかっちゃう。特に今日のように1曲目から拍手をくれるような通のお客さんが多いと・・・」なんて言っていたが、やはり拍手が多いと嬉しそう。
柏に程近い茨城出身。ようやく上京してからの年数の方が長くなったそうだ。「ここで年を数えないでください。なまりが取れないひろみっちゃんです」と笑わせる。さらには「柏って都会ですねぇ」。練習中女性の叫び声が聞こえてきたらしい。うるさいぞーってしかられてるのかと思ったら何と鶏の泣き声。ちなみに昔チャボを飼ってたけどコケコッコーと鳴くのではないそうだ。都内から実家まで車で移動するのに昔は野田あたりで降りていたが今の家から2時間ほどで行けるようになった。「良い時代になったもんですね〜。32歳でこんなことを言うの何だけど」。さらには占いの話まで。「女性は好きですねえ」と言うが上妻さん自身もO型しし座、としっかりアピール。
『津軽あいや節』
6/8拍子で訛りがある。メジャー調の中にややマイナーメロディも挟む。
「今日は暑いっすねぇ。天気が良いから鳴りが良い。もちろん雨の日にはこんなこと言わない。かと言って乾燥しすぎも良くない。皮が破れたり棹にヒビが入ったりもする。皮が破けたらタダの人」と相変わらず口も滑らか。海外には必ず2丁持っていくそうだ。エレキ三味線は9ボルトの電池から変な線が出ているので空港でX線を通すと怪しまれるらしい。
『牛深ハイヤ』〜『佐渡おけさ』〜『津軽あいや』と北前船で北上していくメドレー。
「あいや」はマイナー調からメジャー調へ、とより細かく表現。途中「安里屋ユンタ」もちらっと演奏。
『津軽じょんから旧節』
最初はゆっくり、徐々にスピードアップ。途中は手踊りのスピードだ。
細かくかき鳴らす「ちりれれ」は一歩間違うと「カネクレ(金をくれ)」になる。速弾きは「かちゃましい」し、芸じゃなくて曲芸。10代の頃は「味がない」なんて言われたこともあったそうだが、「10代で味があったらどんな人生よ!」と乗り突っ込みをする。でもSP盤聴くとそんな先輩たちも速く弾いてるのだとか!
ここで上妻さんの手拍子講座!?
民謡の手拍子は1、3拍で手もみが入る。2、4拍はオヤジ世代でも首が動く。ここで「祭り囃子」の練習。
「オリジナルやろうと思ったんですが・・・」で拍手が起きる。
「が!」「が!」と慌てて強調。挙句は「話聞いて!」
結局は練習のみで終わり。
『田原坂』
1フレーズだが本当に素晴らしい!
やはり「オリジナル・・・」と言いかけた時の拍手が気になったのか「せっかくだから」と
『紙の舞』
子供の頃、海外に行きたいけどお金はない。何とかタダで行けないかな。風で紙が舞う姿を見て「風になれたらいいな」と思った、そんな思いを込めた曲。志村けんさんの好きな曲。志村さんが練習していると、志村さんの犬が最初は近づかなかったのが最近は近づいてくるようになったらしい。
かつて民謡酒場等で演奏した時、1万円を割り箸に挟んでビール瓶の上に置いてあったそうだ。そんなエピソードに応えるように

「よっ日本一!」

良いタイミングで声が掛かる。歌舞伎なども色々タイミングがあるそうだ。
『津軽よされ節』
全国大会で優勝した思い出の曲。「嫌な世が去れ」という意味もある。
皆さんの拍手で安心する。安心できない出来事が続いていた。エジプト、ニューヨーク、オマーン3度も飛行機が飛ばなかった。
地震もこわい。できれば自分がいない時に起こってほしい。みんなの拍手で地震が、自信がついた!
昔は実家に帰ると親戚が「仕事ないのか?!」
今では「やると思ったよ!」
全国を回っているが竹山さんもそうだった
『津軽音頭』
哀愁あるメロディ。
『津軽じょんから新節』
軽く「ハッ!」と言って演奏。最初は旧節調。徐々に新節。
何と大雨が降ってきたそうだ。また最初から2時間ほどやりましょうか!
アンコールは決めてないけど・・・男性客から「秋田荷方!」「渋いですねぇ」
終盤「よっ日本一」
それでは・・・と一旦演奏を止めて最後は高速で演奏。大拍手の嵐、嵐。


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