ラーメン博物館

 ラーメン博物館

札幌すみれ 東京勝丸


 先日八景島シーパラダイスに行ったのですが、その帰り道、ラーメン博物館に寄りました。お腹がすいてきたので「ラーメンが食べたいよー。そういえば横浜(新横浜)にはラーメン博物館があったよね。」といったらみんなが賛成してあっという間に、いくことに決まりました。私はどんなところか全然知らなかったのです。ラーメン博物館めざして、せっかくのレストランがいっぱいあるシーパラダイスを後にしました。

八景島からラーメン博物館まで1時間はたっぷりかかりました、実は迷って新横浜の駅をぐるぐるまわっていたのです(汗)。やっとみつけたころは日もとっぷりと暮れ、お腹と背中がくっつきかけていました。とても人の少ないとおりなのにそこだけは黒山の人だかりで押し合いへし合いしていたのでびっくり。雑踏の中をやっとのことで通り抜け、中に入ろうとしたら、大人が300円、子どもが100円の入場料がいるのです。ここってレストラン(ラーメン屋さん)じゃないの?(汗)。映画館???それともアトラクション?意味がわからずかなり混乱してしまいました。

入り口にプラカードをもつ係の人がいて、その横にたくさんの人が列をつくっています。プラカードには何やらお店の名前が書いてあり、待ち時間が60分だの、150分だの書いてあります。まるでディズニーランドのようです。列は建物の奥深くにつながっていて先が見えません。プラカードを持った人がしきりに「最後尾はここでーす。60分待ちになっておりまーす。」と叫んでいます。(これなに?もしかしてこれってやっぱりラーメン待ってるの?うそお〜〜〜。)

入場料まで払ったけどもう出ようかしらと本気で考えましたが、みんなはどんどん中に入っていくのでつられてはいっていくと、中はびっくりするような世界が広がっていました。夕焼けの街並みが広がっているのです。お客さんはみな、お祭りの縁日にきたみたいに楽しそうに歩いています。パンフレットをみながらどのお店のラーメンを食べるか相談したり、建物の仕掛けを覗いたり、駄菓子を食べたり、楽しみながら列を作っています。みんなよく知っていてちゃんと事前に調べ、有名なおいしいラーメンを食べにきているんだなあということがわかってきました。でもそんなことを知らなかった私はお腹がぺこぺこなので長い列を見て気が遠くなりそうでした。



でも博物館を見て歩いていると、なんだか不思議な気持ちになりました。この博物館は昭和33年ごろの街並みが表現されています。民家や街やお店、地下鉄にバー。お風呂やさんにパン屋、串かつ屋、駄菓子屋‥‥そして街の真ん中にメインのラーメン屋さんが8件、軒を連ねています。昭和33年といったら私はまだまだ生まれていないのに、やはりどこか懐かしく、さらに知るはずもない平成生れの子供たちでさえ、心ひかれるものがあったらしいのです。家に帰ってスケッチブックに露店で食べたあげぱんやラムネを書いていたので随分印象に残ったのだろうと思います(笑)。

私が特に面白く感じたのは、その街並の意外な場所にふっと懐かしさをおぼえることでした。どうしてこんなものが?と思うようなものなのに、次の瞬間それと重なって小さく切り取られた懐かしい記憶の断片が、意識の中に飛び込んでくるのです。たとえば昔、おばあちゃんの家にいったときこういうドブ板があったなあとか、駄菓子やさんのショーケースの中に三角形の形をしたコーヒー牛乳を見つけて、ちょっとなつかしくなったりもしました。子どもの頃、夏休みの地蔵盆で、お菓子のセットとこのコーヒー牛乳をともだちのとしこちゃんと飲んだなあ。なんて(笑)。ちょっと子どもの頃を思い出したりします。不思議とお腹がすいたことも忘れ、色んなお店を覗いているうちに、ラーメン屋さんの集まる広場へ降りていきました。

京都新福菜館

幸いなことに列はあるものの、とても回転の速いお店があり15分並んだだけで中に入れました。思い掛けない幸運に(人間なんでも幸せを味わえるものですね)感謝しつつみんなでラーメンを食べました。チャーシューとネギのいっぱい入ったスープの濃厚なラーメンでした。そのおいしかったこと!やっぱりここまできてよかったと思いました(ゲンキンなもんです)。

こどもの絵

そのあと、もう1度ゆっくり露店をのぞきにいきました。「あげパン」と看板に書かれたお店が気になってしかたがなかったのです。3種類の揚げパンやミルメークが売っています。揚げパンは注文するとその場であげて熱々を手渡してくれます。ラムネや例の三角形のパックに入ったコーヒー牛乳もあり、私は興味がひかれます。横では大の大人がうれしそうにビン入りの牛乳を買って、キャップをはずし、なつかしそうにごくごく飲んでいるのでみんあ一緒なんだなあと面白くて見ていました。みんな童心にかえったような笑顔をしているんですもの。

子どもの絵

子供たちはラムネを飲んだりアイスクリームをのぞいたりしていました。ヨーヨーのかたちのアイスクリームもありました。

こどもの絵

あげぱん屋さんのお隣には串かつ屋さんもあって、おじさんたちがおでんや串かつを食べながらビールをぐいーと飲んでいました。

最後に私が気に入ったものはラーメンの展示室にある昔のコマーシャルでした。ほとんどが白黒の映像なので子どもは目をぱちくりさせていました。

まだインスタントラーメンが世の中に知られていなかったのでしょう。インスタントラーメンのうたい文句が滋養食品とか栄養満点!とかいてあってびっくりします。また、映像の中の子供たち、特に男の子はまだ幼稚園ぐらいの年なのにみんな髪を七三に分けているので笑ってしまいました。ある意味とても新鮮で、しかもほのぼのとした雰囲気が伝わってきていつまで見ていても、飽きませんでした。思いがけずなつかしいようなめずらしような不思議な気持ちを味わえた博物館でした。


新横浜ラーメン博物館 〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21 TEL:045(471)0503(代表)
11:00〜23:00(入場は22:00まで)
日曜祭日は10:30に開館
ラストオーダーは22:05
入場券 おとな300円 こども(小学生)100円 小学生以下は無料


●ラーメンの写真を見て、思わず食べたくなっちゃった方、大丈夫。急いでかけつけなくても通信販売で買い求められるそうです。よかったらどうぞ(笑)。

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2002年4月10日(水)

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