![]()
![]()
朝5時起床。外は雪。机に向かって昨日分の日記を書き始める。6時半、1階フロント横の食堂へ朝食。まだ誰もいない。ハム、チーズ、ヨーグルト、フルーツなど種類は豊富。温かいゆで卵もかごに入れられていた。定宿として今後利用するかどうかのポイントのひとつがこの朝食。ホテルを決める際に室料、部屋の向き(山側)、設備、駅からの距離などはだいたい分かるのだが、分からないのが食事のメニューと味。こればかりは行ってみないとわからない。今回のホテルは合格点。
朝8時、ホテルを出る。今日は世界遺産に指定された『ザンクトガレン修道院の大聖堂』への観光だ。雪は小降りになったものの寒い。コート、マフラー、手袋と防寒対策バッチリだ。例のゴムスパイクも威力を発揮している。駅への近道を発見し5分ほどで駅に到着。切符の自販機で『9-Uhr Pass(9時パス)』を購入。(50フラン紙幣は使えず、近くのキオスクで絵はがきを買ってくずす) 8時20分発のSバーンでヴインタートゥールへ。2階建ての最新式車両で乗り心地は抜群。当然2階席に陣取る。空港駅までは見慣れた風景が車窓を流れるが、その後は真っ白い雪原や丘と、黒々とした木々のコントラストが素晴らしい冬のスイスならではの光景が続く。空は雪雲に覆われて薄暗い。車内にも照明がついている。35分で乗換駅ヴィンタートゥールに到着した。
駅のインフォメーションで切符のことを尋ねる。担当の駅員さんは二人とも女性。こういうところは日本と大違い。話を聞くと、今持っているパスではザンクト・ガレンへは行けないとのこと。パスの有効範囲からそのことは分かっていたが、範囲ギリギリの駅から先の分の追加料金を払えばいいのかと思ったが、ここヴィンタートゥールからザンクト・ガレンまでの往復(2等)を再び買うことに。だったらパスを買わずに最初からチューリヒ〜ザンクト・ガレン往復切符を買うんだった、とちょっぴり後悔。気を取り直し、ザンクト・ガレン行きの電車に乗り込む。相変わらず雪が舞っている。
チューリヒを出て1時間半、定刻通り9:53、ザンクト・ガレン駅に到着。ここでも小雪が舞っている。やはり冬のスイスだなぁ。駅近くのミグロ(ショッピングセンター)でトイレを拝借。ここは無料。歩いて修道院へ。途中、道が分からなくなり雪かきをしているおじさん達に道を尋ねる。ドイツ語だったが「5分」というところだけ分かる。そちらの方向へ歩いていくと右手に素敵なホテルが・・・そしてその先にやっと目的の大聖堂らしい建物が見えた。前の広場はもみの木販売所になっていて何本ものもみの木が置いてあった。結構遠回りしたようで、駅を出て30分以上もたっていた。おそらくここだろう、とドアを開けてみると・・・・ほんのり暖かい聖堂の内部の装飾に言葉をなくしてしまった。金箔を施した祭壇、天井の装飾画の荘厳さ、華麗さにすぐに引き込まれていく。
スイス北東部に位置するザンクト・ガレンの歴史は7世紀まで遡る。アイルランドの修道士ガルスが伝道の旅の途中、この地に小さな庵を建てたことが街の始まりと伝えられている。西暦720年頃、庵の跡地に修道院が建ち、彼の名にちなみ『ザンクト(聖)・ガレン』と名付けられたのだそうだ。その後、ベネディクト会の修道院として名声を博し、神学研究の地としてヨーロッパにその名を轟かせた。しかし、火災や宗教戦争などで建物が破壊され、修道院が現在の後期バロック様式に立て直されたのは18世紀中頃のこと。内部の装飾も素晴らしく、所々に青緑の壁や飾りを施した聖堂の天井画に見とれていると時間を忘れてしまいそうになる。静寂の中、祈りを捧げている人もいて、写真の撮影も憚られる雰囲気で、あまりシャッターを押せなかった。聖堂奥は柵のため入ることが出来ないが、金箔をふんだんにあしらった祭壇や豪華絢爛な額が施された聖人の肖像がよく見える。後ろを振り返ると大きなパイプオルガンが目を引く。ユネスコの世界文化遺産に登録(1983年)されるに相応しい大聖堂だ。聖堂内を一通りまわりして、ロウソクを捧げて外に出る。
大聖堂の隣には付属図書館がある。スイスにおけるロココ様式の最高傑作の大広間を有するこの図書館には、中世の貴重な写本が2000冊以上も保管されている。入口が分かりづらかったが、どうにか図書館に入れる。入場料(7フラン)を払うと大広間の入口に大きなスリッパが用意されている。靴のままそのスリッパを履いて中を見学するようになっているのだ。寄せ木細工で作られた床を傷つけない配慮だろう。天井や本棚の絢爛さは大聖堂に負けずとも劣らない。内部は撮影禁止だったため、その素晴らしさをお見せできないのが残念。もうひとつの見所はこちらでも紹介している「少女のミイラ」。修道院付属の図書館になぜ?未だによくわからない。
図書館を出た後、ケーブルカーに乗り高台へ登る。上に着いてから階段を登り小高い丘に立つが余りよく見えずすぐに引き返す。もう少し先に行った方がよかったようだ。再び、ケーブルカーで街へ降りる。修道院前を通り、旧市街へ。街には可愛らしい店がいっぱい。一番のヒットは『Laeckerli Huus(レッケルリ・フース)』というお菓子のお店。スイス北西部の街バーゼルの名物菓子レッケルリ。ドライフルーツやナッツを入れて焼いた砂糖菓子。甘くてモチモチっとした食感が特徴。その支店のようだ。ピッコロ・レッケルリも美味しかったが、コーラ飴も美味しかった。ブリキの入れ物が可愛らしくオクサンはいくつか購入。その後、ミグロの1Fにあるレストラン『ル・ビストロ』で昼食。地ビールも注文する。飲みやすくて美味かった。それにしてもスイスの食事は高い。この時の昼食代はビール2杯を含めて50.5フラン(約4,000円)。昼食で1人2,000円ということだからやはり高いと感じるだろう。その後、近くのお店で友人達へのお土産を購入。晩酌用のスイス南部産赤ワインも一緒に買っておく。
14:47発ジュネーヴ空港行きのIR(特急)に乗り、ザンクト・ガレンを後にする。切符の関係で途中、ヴィンタートゥールで乗り換えるが、4時過ぎにチューリヒに戻ることが出来た。荷物を置きに一旦ホテルへ。そしてバーンホフ通りの夜景を見に、再び街へ出かける。相変わらず小雪が舞う。風はほとんどないが底冷えの寒さだ。通りには小さな電球をたくさんつけたひも状の電飾が規則正しく垂れ下がっている。作りは単純だがとても綺麗。旧市街地に入る脇道、レン通り(Rennweg)のイルミネーションはもの凄い。バーンホフ通りと競っているようだ。オクサンは『BALLY』でバッグを購入。とても気に入ったようだ。(後日談:日本でも同じ型のものを見つけたそうで値段を見てビックリしたらしい。半額以下で購入できたとのこと)その後、いくつかのお店を覗いたりしたが、閉店が早い!!! ナント午後6時で閉まってしまう。その後、中央駅へ戻り1時間ほどクリスマスマーケットを見て回る。マーケットが終わる8時、昨夜と同じ店で夕食を買い求め、ホテルへ。部屋での夕食はサンドイッチ、エビフライ、ワイン、ビール・・・・しかし、そのうちに眠くなって・・・・シャワーを浴びて就寝。何時だったのかなぁ。
ザンクト・ガレン&ボーデン湖観光局
大聖堂付属図書館
レッケルリ・フース(バーズラー・レッケルリ専門店)
BALLY(バリー)(現在工事中。まもなくオープン)
チューリヒ中央駅のクリスマスマーケット チューリヒ・バーンホフ通り公式サイト