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2001.7.12〜14 ISOT2001 第12回国際文具・紙製品・事務機器展レポート

2001年7月12日から14日までの3日間東京ビッグサイトにて第12回国際文具・紙製品・事務機器展(ISOT2001)が開催されました。会場は東1から3ホールとかなり広いエリアを使って行われていました。出展は日本、中国、台湾を中心として世界各国の企業が見られました。ただ、私としてはどちらかというとモンブランやウォーターマン、ステッドラーやカステルなどの高級筆記具を扱っているメーカーの出展を期待していったのですが、そういった企業の出店は見られませんでした。残念。
最初にお断りしておきますが、館内は写真撮影禁止のため写真はトップの1枚のみです(^^;)。数年前まではそういうショーもありましたが、最近はプライベートショーでもない限り写真撮影OKなんですけどね。文具はデザインが商品の価値の大きな部分を占めるので、ほかの企業にパクられない為なのでしょうか?ぜひ来年は解禁してほしいものです。
 ということで今回は集めてきたカタログから気になったものを紹介したいと思います。

 今回見学して多かったのは環境に配慮した商品です。エコロジー、リサイクル、グリーン購入法をキーワードとして各社地球にやさしい商品の提案を行っていました。

 

 

 

デジタルペン数社で開発中

 デジタルペンってご存知ですか。紙に書いた文字をそのままパソコンに取り込めるハイテクペンです。仕組みはというとこのシステムは専用の紙とペンからできています。まずは紙です。紙自体は普通の紙なのですが、これに0.3mmピッチ程の細かいドットが一見不規則に並んでいます。ドットのピッチは余りに細かいので、普通に見た限りでは少しグレーがかった紙にしか見えません。この不規則に見えるドットのパターンは2mm四方をひとつの単位として紙の上の座標を表現しているわけです。このパターンで表現できる紙の広さはなんとアジアとヨーロッパを合わせた面積ほどもあるそうです。つまりこのパターンを印刷したノートのあるページのある部分2mm四方のパターンを読み取ればそれが何ページ目の紙のどの位置であるかを知ることなんて朝飯前なわけです。次にペンのほうです。ペンはパターンを読み取るカメラと筆記する部分であるボールペン、そして読み取ったデータをパソコンに転送するBluetooth(ブルートゥース)トランシーバーなどから構成されています。Bluetoothという言葉を聞かれた方も居られると思いますが、これは比較的近距離での機器間の無線通信を行うための規格です。もともとは携帯電話会社のエリクソンやノキア、半導体、PCを扱う東芝、インテル、IBMが1998年に携帯電話とPCを無線で接続し利便性を高めるために規格検討を始めたものでした。現在では携帯電話だけでなくデジカメ、プリンタ、PDA、オーディオなどにも応用が検討されています。そのひとつとしてこのデジタルペンもあるわけです。

これらの基礎技術はスウェーデンのAnoto(アノト)社が開発しており日本ではペンについては(株)パイロット、三菱鉛筆(株)、用紙についてはコクヨ(株)、ダイゴー(株)が提携して商品化を目指しています。海外ではモンブランなどが提携しているそうです。気になる発売時期ですが、2002年の年末ぐらいになるようです。

 

 

 

 

パイロット

パイロットはとにかく活気がありました。前述のデジタルペンもそうですが、従来の筆記具に留まることなく次々新しいものに取り組んでいるようです。

バーコードリーダータッチペン

これはバーコードリーダータッチペンです。デモではPalmのPDAにシリアルで接続して文房具の受注管理をバーコード入力で簡単に行い携帯電話を接続してメーカーへ注文を発行するといった内容を行っていました。ペン先がバーコードリーダーでもあり、タッチペンでもあるので、いちいちペンを持ち換えることなくスムーズに入力が行えるとのことです。現状ではシリアル接続ですが、商品化に向けてはSDカード接続にして、携帯接続用にシリアルポートを空けるようにするつもりとのことです。

 

チョークレスボード

この画像だけ見るとただの黒板ですが、名前のとおりチョークを使わない黒板です。突然ですが、タカラの「せんせい」ってご存知ですか?おもちゃ屋さんにある磁石のついたペンで何度も消したり書いたりすることのできるボード、そう、これは「デッカイせんせい」なんです。せんせいと異なるのは消すときも普通の黒板と同じように黒板消し(イレーサー)を使うことです。このボードには専用マグネットペンのほかに従来のホワイトボード用のペンも併用出来るようです。病院や工場、調理場などクリーンさが要求されるような場所に最適です。価格は写真のもので6,8000円です。

 

ラベルライター「P-touch」(ブラザー)

ブラザーからはラベルライターがいくつか紹介されていました。ブラザーのラベルプリンタはパソコンと接続して多彩なラベル作成ができるPCラベルプリンターが人気ですが、これは手のひらサイズの超小型ラベルプリンターです。「P-touch240」(黄色い方)が24mmテープ幅まで使用できて10,800円、「P-touch160」(赤い方)が16mmテープ幅まで使用できて5,980円です。

 

 

 

 

 

PDA ポケットキーボード(フェローズ マニュファクチャリング ジャパン株式会社)

PDA用のキーボードでPalm用のものは各社からいろいろ出ていますが、これは超小型スタンド付のキーボードです。静電容量検知方式のようで、クリック感はありませんでしたが、確実に入力は可能でした。まあ、余り必要ないのかもしれませんが、タッチペンでの入力は出来ないようです。9,800円で今年の秋頃発売予定だそうです。

 

 

 

 

プニョプニョピン(コクヨ)

ユニークなネーミングのピン(画鋲)です。輪になった部分はシリコンのやわらかい帯になっていてピンの部分に穴があいています。刺したときに帯の部分がつぶれて両側にはみ出るので、抜くときはそこを持つことにより簡単に行えます。また、普段保管しているときは針先を保護していますので、安全でまた、床に落としたときなどにも針先が上を向く心配がないそうです。10個入り250円です。

 

ステープラー(コクヨ)

早い話ホチキスなんですけど(笑)、どこがスゴイかといいますとレバーがてこの原理のようになっていて今までの半分の力で使うことが出来るそうです。大型ホチキスのメカニズムを小型に応用したということでしょうか。700円です。

 

PLAYERS パワータンクボールペン(三菱鉛筆)

インクカートリッジに3000hPa(ヘクトパスカル)の加圧を行うことにより宇宙でもかけるという触れ込みのパワータンクが1,000円で発売されたことは記憶に新しいかと思いますが、これはそれの廉価版です。ただリフィルは同じですので性能はそのままです。会場ではぬれた紙にも書けるということで、びしょびしょにした紙を用意して来場者に体験してもらっていました。まあ、私は濡れながら字を書くような切ない状況(笑)に遭遇したことはないのですが、アウトドア派にそう言う需要があるようです。ストラップ付で680円です。

 

CALNO(カルノ)ボールペン(トンボ鉛筆)

低粘度の新開発油性インク「ゼロGインク」を使用することにより油性ボールペンながら驚異の軽さ、滑らかさを実現したボールペンです。ゲルインクのような滑らかさをお試しください。100円です。

 

多用途筆(LONGREEN MARKETING)

この多機能ペンを見てピンと来た方は相当の文具フェチです(笑)。セーラーの多機能ペンにQuadα(クォードアルファ)というものがありますが、瓜二つですね。こういうデザインというのは意匠登録しないのでしょうか?しかもこのペン、ドイツの有名文具メーカー「ST*****R」のマークが入ったものをお店で見かけたことがあります。大学のころ図学の時間に「ST*****R」のコンパスを使っていた私としてはちょっとショックでした。まぁ、物自体が良ければ許せるんですけど、クォードアルファと比べても今ひとつ精度感がないんです。ちなみにこの香港のメーカーはGグリップのそっくりさんもやっています(笑)。

 

テープもの

テープのり ESCALU(フジコピアン)

修正用テープ(リキッドペーパーのテープ版)に始まり最近はいろいろなテープものが発売されています。これはテープ型ののりです。スティックのりのようにはみ出したりせず、また紙がふやけたりしない所がウリのようです。6mm×20m巻きで500円です。

 

 

テープのり Pit tape S(トンボ鉛筆)

こちらもフジコピアンの物と同様なのですが、張るタイプのものとはがせるタイプのものが用意されています。はがせるタイプのものはポストイットと同じ使い方が出来るということですね。8.4mm×8.5m巻きで350円です。

 

チェックテープミニ(ゼブラ)

これは学生が試験前に暗記するときに使う便利グッズです。記憶したい所にこのテープ(赤)を張って緑色のプラスティックシートを通して見ると文字が黒く隠れるというものです。優れているのはあとでテープの張った所を消しゴムで消すことが出来るということです。赤以外に緑色のものもあります(効果は同じ)。5mm×6mで350円です。

 

ライトペン モンテラ(アド・メルコ)

LEDを使ったライトペンです。ここ数年で、白色発光のLEDも高効率で低価格になってきました。このぺんは発光色をブルー、グリーン、ホワイト、ライト・ブルーから選ぶことが出来ます。暗がりでメモを取るときに便利です。価格は左のエグゼクティブが3,200円、右のフォースが2,200円です。

 

 

 

 

 

 

LEDライト&静電気除去 UB+light(ペンテル)

光ものつながりということで、これはペンテルから発売されたキーホルダーです。LEDのライトに加え静電気除去機能もついています。車の乗り降りなどに威力を発揮するのではないでしょうか。1,600円です。

 

 

 

 

 

ペンいろいろ(Winson Development Company)

香港のこのメーカーはいろいろなバリエーションのペンを出展していました。

時計入りボールペン

 

ELフラッシングペン。「LOGO」の所に企業名を入れたりするそうです。

 

FMラジオ入りペン

 

 

 

 

 

 

 

月刊「文具と事務機」(ニチマ)

平成12年度の商業統計によると全国の文具・事務用品小売店は18,000店だそうで5年後には減少を続け3分の1になるという見方もあるそうです。この雑誌はそれらの方々をターゲットとした月刊誌ですが、結構厳しい業界ですね。興味のある方は購読されてはいかがでしょうか。年間購読料は税,送料込みで12,600円だそうです。お申し込みは

株式会社ニチマ 出版部
Tel 03-3265-5461

です。ちなみに私とは何のつながりもありません(笑)。

 

 

 

万年筆

本当はこの辺を期待して行ったんですが、思惑が外れました(笑)。まあ,国内メーカーはパイロット、プラチナ、セーラーとそれぞれ展示をしていました。パイロットはナミキブランドのマジックのような太さ(笑)の蒔絵万年筆を展示したり、セーラーは長刀砥ぎの解説などを展示したりしていました。でも残念ながら新しいトピックスはありませんでした。海外もさっぱりですね。唯一コンウェイスチュアートがブースを持って万年筆を展示していたくらいです。何でもっと積極的に出展してこないのでしょうかね。モンブランぐらいは出てきても良さそうなんですがね。次回に期待しましょう。

以上ISOT2001レポートでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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