松本さんの
こんなこと、ありました(国内編)9908号
バックナンバー
『大阪ワクワクレポート(4月26日〜28日)』
−−テーマは「サービス」−いつもの2人組で、大阪施設見学と大阪人ウォッチング(?)に出かけました。何十年ぶりの大阪ですが、行ってみれば何とかなるさ!だってここ日本だもの。大阪人はさっぱりしているというのが私の印象です。「つん」としたすました感じもないし、おしつけがましいところもない。さりげなくて人なつっこくて、「隣組」的連帯感があるのでは?東京vs大阪、3日間の体験と感想を書いてみました。
1.合理的な移動? 4月26日(月)7時50分、JR総武線・津田沼駅から話を始めましょう。今回も総武線津田沼駅で「誘導」をお願いしました。「新幹線で大阪に行き、放出(はなてん)まで行きたいんですが・・・。」これだけでOK!「駅ホームで駅員がお待ちしております」VIP待遇?とカン違いしてしまいそうでした。津田沼→東京→新大阪→大阪→京橋→放出と乗り換え駅に駅員さんの配置をしてくださり、右も左もわからない大阪で、何一つ不便を感じることなく目的地にたどり着くことができました。(あまりにもスムーズに)
東京駅はやはり前回同様(九州旅行)、「お荷物」通路を移動することになりました。ちょうど搬入の時間帯だったのでしょうか?「お荷物専用エレベーター」には鍵はかけられていませんでした。(前回は鍵がかけられていた)また私たちは「お弁当」なのかと残念な気持ちを抱きながら、渋々駅員さんの誘導に従いました。
この順路は2回目で、一旦地上に上がって、再び専用地下通路へと覚悟ができていたからでしょうか、少し「あきらめ」気分でした。「博多行きは、新大阪駅の停車時間が1分30秒なので、大阪止りの方がいいと思います」「ドアに近い座席で、禁煙車両がいいんですが・・・」「そうですね・・・」時刻表を見ながら丁寧に対応してくださいましたが、彼は、このような対応は過去に経験なかったのでしょうか?かなり緊張していたようにも見えました。お疲れさまでした。そしてありがとう。
考えてみれば、朝のラッシュ時、一般通路をかき分けかき分けの移動は大変だったでしょう。事実、荷物を搬入している方と私たちは、お互いに譲り合い、「おはようございます、失礼します」と声をかけ合いました。これが一般の通路だったら、「すみません、すみません!」の連発で、東京を発つ前に疲れ切ってしまったでしょう。むしろ、この「お荷物通路」の移動は合理的?なのでしょう。前回は、「何故こんなところ!」と恨みにも似た気持ちを抱いてしまいましたが、反省・・・。
2.目から鱗 新幹線の中でトイレを使用。水洗のレバーはどこ?まず点検。センサー?足踏み?友人と杖で探ってみても見つからないのです。この際、どなたか通りかかるのを待ちましょう。電話の終わった男性に声をかけました。
きっと関係者?と思いたくなってしまいそうな説明を受け、驚きと感激・・・。当事者である私は、今まで、こんなにわかりやすい説明を仲間にしたことがあっただろうか?
男性 ちょっと右手を貸してください。ここがドアですね。左端がこちらです。この左端の正面が手すりになっています。この手すりの左側が・・・。
こんなふうに説明が続く。まず始点を決め目的地点を説明する。わからなくなったら始点からやり直す。「目から鱗」でした。私は視覚障害になって何年経つのだろう。反省することしきり。
3.音と音声案内 新大阪に到着。ホームに駅員さんが待っていてくださいました。東京駅に比べ、無駄な「音」がないせいでしょうか、「静かな駅」という印象です。ホームの放送もよく聞こえましたが、車内の放送もよく聞こえます。駅名を知らせる車内放送は、「絶対聞こえます」という駅員さんの対応が印象に残りました。誘導されるままに乗り換え、放出へ。「席が空いているわよ」と教えてくださった方としばしおしゃべり。「ホームと電車の間が広く開いているから気をつけてね。ほら、ホームに駅員さんが待っているわ」やはり、日本ライトハウスのお膝下?一声多いかもしれません。
乗り換えごとの駅員さんの誘導で、移動は確かにスムーズでした。何度か手違い(?)で「迷子」になってしまったのですが、「どこ行くの?」と声をかけていただいたり、ウロウロしていたら、通りがかりの方に、「駅員さんに連絡しますから、ちょっと待っていてください」と通報(?)していただきました。「へェー、千葉から来たの!」と、ご親切に声をかけていただき「どこに行くの?」、「どこ行って来たの?」と聞かれても、地理が頭に入っていないので説明ができません。
地下鉄の路線図(点字、墨字併用)をいただいて、帰る頃に、やっと何とかいくつかの駅名を覚えたという始末。迷子になったら、見学場所の住所と伝話番号のメモがあるから大丈夫!次は「心斎橋!」車内放送を聞き逃さないようにしましょう。
全駅ではないそうですが、地下鉄の改札近くの階段下に、「音声付き駅案内触地図」が設置されているのには驚きました。さしずめ関東の「誘導チャイム」の音声番といえるでしょうか。誘導チャイムの、一見便利な「ピーンポーン」という音は、一体どこの改札なのか、どこへ続く階段なのかわかりません。とりあえず行ってから聞いてみるしかないのです。一見便利な誘導チャイムも、アッチからもコッチからも聞こえたら、自分の位置がわからなくなる場合もあります。この地下鉄の「音声案内」は、「こちらは○○駅北改札です・・・」と常時音声で案内し、いくつかのボタンがあり、数種類の案内も用意されています。音声案内なので、触地図がわからない私にも大変便利です。私にとって「聞こえる」案内は大変助かります。「かゆいところに手がとどくサービス」と言えるかもしれません。
視覚障害者にとって、「音」は重要な情報源ですが、常時聞こえる方式は便利です。川越駅に、階段の手スリにふれることによって音声案内が聞こえる設備があるそうですが、知らなければ手すりにふれないでしょう。誰もが同じく情報を得られるという点で、この音声案内が広く採用されることを望みます。
4.バリアフリーホテル 観光課で紹介してもらった、「障害者が安心して泊まれるホテル」に二泊しました。なるほど、いろいろな工夫がなされています。玄関の自動ドア前にマットがあるので、ドアを容易に探すことができました。(タクシー、シャトルバスは停車位置を考慮しているようです)レストランに向かう階段、エレベーター手前の階段にはスロープがあり、部屋の自動ドアの開閉は、10×2×2cmほどのペン状のキーで操作します。横開きで、幅も車いすでも十分なようです。部屋の壁には多くの手すりがあり、トイレ、洗面台にも手すり、非常時の通報設備があります。段差のないバスは、車いす、身体に障害のある方には便利なようです。
もちろん2日間快適でしたが、困ったなと思ったことをいくつか書いてみます。
1)自販機には点字表記がなく、「いくらかな?200円入れてみようか、足りないのかな?」、「これ何だろう?・・・スポーツドリンク!」と自販機の前で友人とぶつぶつ。まるで「あみだくじ」のようです。
2)エレベーターは数えたら5階は確かにわかります。開く、閉じるもわかります。しかし、点字表記があれば、さらにわかりやすいのです。加えて、何階に着いたのかもわかりません。どなたかとご一緒できればよいのですが、いつもそれを気にしなければならないのも面倒です。「お出かけのときは、フロントにお電話ください」と言われたものの、それも面倒なことです。誰でも、出かけたいときに出かけたい、のでは?
3)部屋番号の確認ができません。センサーで開閉するので、「開いたら大当たり」なのでしょうが、大きめの凸数字で部屋番号を明記するという方法はいかがでしょうか。 もちろん、スロープがあれば、手すりがあれば、点字表記があればというものでもありません。それらの設備と伴に、「人的サービス」が必要なことはいうまでもありません。この点では、このホテルは「花丸」です。ホテルの従業員の方々、暖かいお心づかいをありがとうございました。
![]()
5.りんくう公園のサービス 関空手前に、いろいろな工夫が施されている公園があると聞き出かけてみました。大阪駅8:03発のりんくう快速に充分間に合うようホテルを出たはず・・・。ホテル→新大阪→大阪、ここまで順調だったのは、ホテルの方、駅員さんの誘導があったからなんです。「環状線に乗り換える?何それ!どこ?」何とか改札を見つけ誘導を依頼したところ、「人手がないので、できません」の一言。とりあえず、「右側の通路を進んで、エレベーターに乗って・・・」と教えられるままに行くしかない。こんなとき、不慣れな旅行者のためのガイドサービスはないのでしょうか? 何とか環状線のホームにたどり着いたものの、8:03の快速電車には間に合いませんでした。「しょうがない、おうどんでも食べようか」。 りんくうタウン駅に無事たどり着いたものの、公園事務所はどこ?有人改札で尋ねたところ、「事務所に連絡しましょう」ああ、助かった。
りんくう公園は、関空の手前にあるユニバーサルデザインを意識した公園です。約1kmの「おすすめコース」は、幅27mm高さ7mmのレールで誘導され、要所要所に触地図とMDの音声案内が周囲の風景を説明してくれます。しかしこの誘導レールは、あまり心地よいものではありませんでした。必要以上に意識してしまいます。金属のレールではなく、芝生と土、コンクリートと芝生など、素材の違いを利用した誘導路も可能かと思います。 何よりうれしかったのは、園内を散歩している間、職員の方が花の名前、釣りの様子、花火大会の様子、苦心談などいろいろな話をしてくださったことです。「これは良くできてると思うんですが」、「こんなふうにした方が良かったんでしょうか」などの話の中に、多くの方々に楽しんでもらえる公園づくり、をなさっている様子を感じました。このように、誘導するためのレールや音声案内だけではなく、人的サービスは、いろいろな施設の(美術館、駅、ホテルetc)、「より快適な」空間づくりに必要なサービスではないでしょうか。職員の方の、「仕事ですから」とおっしゃっていた言葉が印象に残ります。
6.エイジレスセンター ニュートラムに乗ってみました。これは、南北線、ゆりかもめと同様のホームドア型の電車です。ホームドアは、ホームと電車のドアの位置が一致し、ホームと電車間の高さ、幅が解消される点でも安心感があります。また、車内放送も自動放送のため聞きやすく、とても快適でした。 見学を事前に連絡し、職員の方に駅まで迎えにきていただきました。建物の中には一部誘導ブロックが敷設されていますが、駅からの連続性はありません。視覚障害者のみでの移動は、やはり人的サービスが必要です。 ATCエイジレスセンターは、ニュートラムのトレードセンター駅近くにあります。(パンフレット引用−−エイジレスセンター:年齢やハンディのあるなしにかかわらず、子供からお年寄りまで、あらゆる人々が積極的に社会参加し、心豊かに生活できる社会の実現を目指して、様々な提案を行っています。−−)センター内を見学し、多くの展示や体験、イベントなどに参加することによって、現実の問題としての高齢化社会、障害を考えるきっかけになるのではと思いました。高齢を迎え、あるいは他のハンディを持ったとしても、こんな便利な介護器具がある!とほんの少し将来が明るくなりました。しかし一方で、確かに便利な道具が開発されていますが、実際、わが家で・・・と考えたとき、経済的な不安が頭をよぎりました。将来的に、これらの便利な道具が、手軽に、誰もが利用できるようになるのでしょうか。これが素直な感想です。また、センター内の便利な道具は、タッチパネル式が目立ったような気がします。世の中が、視覚障害者が操作不可能なタッチパネル式に移行しつつあることに不安を感じます。
**−**−
7.3日間大阪の街を歩き感じたこと
たった3日間だったので、「これが大阪!」などということはできませんが、ウロウロしているとき、声をかけてくださった方、バス停で、「もうすぐバスが来ますよ」と教えてくださった方、タクシーの運転手さんにもさりげなさを感じます。駅職員の誘導も、「手慣れた」感じがしました。誘導マニュアルがあるのでしょうか?肩に力が入った接し方ではなく、受け手側に心地よさを感じさせます。これぞ「サービス」なのでしょう。(車いすの方の誘導は多いそうですが、視覚障害者の誘導は少ないとのことでした) 大阪モノレール全線で、これまでの優先座席に加え、すべての座席を、お年寄りらに譲るよう、車内の啓発ステッカー(高齢者、障害者、妊婦、乳幼児連れのマークをあしらったもの)で、乗客に呼びかけるそうです。譲り合う気持ちは、人の心に本質的に存在するもの。もっと自然にと考えます。この譲り合う気持ちが最近失われつつあるようですが・・・。
7月28日、JR大崎駅近くのO美術館に出かけた。いつもの2人組、なかなかのコンビネーションの凸凹二人組である。おしゃべりに興じて目的の駅で降りそこなったり…、そんなこともありましたね。今回は、乗るべき電車を間違えただけ…。アララ、ずいぶん空いている東京行きだなと思ったら、各駅停車の千葉行き!この際仕方ない、稲毛まで行こう!その分たっぷりおしゃべりができたからいいじゃない。明るくなったら(地上駅)品川なんだから…。アラッ!もう品川に着いちゃった!
N子 「一番端っこに乗り換えればいいんだよ。駅の近くに友達の家があって、何度か来たことがあるからね。さて、階段はどっちかな?」
電車から降りた人は階段に向かうだろう…。アッチかな、コッチかな?キョロキョロしていると、
駅員さん 「工事をしていますので、足元が大変悪くなっております。お気をつけください。」
確かに足元はゴム張りらしい。階段を上がるとまた声がかかる。
最近、声をかけてくださる方が多くなった。この日の前日のことである。駅に向かう途中、何かありそうな気配。何だろう?と立ち止まると、
工事関係者 「この先に大きな車があります。ご一緒しましょう。」
方向がわからなくなったとき、迷ってしまったとき、私は立ち止まることにしている。そして小首を傾けて、アララ…。困った顔をしてキョロキョロ。困ったときは困った顔をする。なかなかの芸達者な私。そのためでしょうか、「どうしましたか?と声をよくかけられる。そのご親切を機に、何人もの方に、『誘導の仕方』をご教授させていただく。「ちょっと右腕を貸していただけますか?」と。
**−**−**
さて、『メビウスの卵展』?正直なところ、どんなんだろう?面白そうだからとにかく行ってみよう…。結果…行って良かった。とにかく面白い。理屈抜きに面白い!○○の美しい絵ももちろんすばらしいけれど、想像を十二分に膨らませてくれるこれらの作品は「すばらしい」の一言につきる。手でふれて、鼓膜の振動を感じ、嗅覚までも総動員して感じる芸術。人それぞれの感性で感じ、120%楽しむことができる体験型ミュージアム。
ほんの一例
『音のカーテン』…焼き物をビーズ状につなげて(玉のれんのようなもの)手でふれたり、風にゆれて透明な音を楽しむ。
『雨だれ沐浴』…ポツリポツリと落ちる雨だれを360度の聴覚で感じる 魚さんの気分
『立体パズル』…積み木を箱の中にきれいに納める なかなか難しい
体験コーナー…
セパタクロウ(60cmの紙テープを6本使い、かご網で作る素朴なボール)を作ってみた。私が視覚障害者であるために、言葉での説明が多くなってしまうのかなと思ったが、端的で的確な説明は決して無駄がなく、大変わかりやすかった。多分、ああだのこうだのと説明が多かったら、かえってわからなくなってしまうだろう。
数々の新しい芸術にふれられ、驚きと納得の繰り返しだった。実際に触れてわかることは日常たくさんあるが、自分でふれることが大前提になっている今回の展示会をこれからも続けていってほしいと思った。
****
作品の説明をしてくださった関係者の皆様
お忙しいところ、ご丁寧に案内をしていただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
8月10日、東京国際フォーラムで開催されている『大英国展』に出かけた。今回はガイドヘルパーさん(船橋市にガイドヘルパーとして登録している方)と一緒である。館内はとても広く、恐らく、視覚障害者のみでの見学は不可能であろう。音声のガイド器具<使用料500円>を借りたが(電卓のような形で、1〜0の数字と「スタート」<ストップ>、「キャンセル」のボタンが並んでいる)、展示されているものと同じ番号を入力すると、その展示の簡単な説明がイヤホーンから聞こえる仕組みである。しかしその説明は決して完全なものではなく、その他の説明のパネルはガイドさんに読んでもらわなければならない。また、入力した番号と展示の番号が一致しない場合、全く異なる説明を聞くというおかしなことが起こる。産業革命に関する展示はすべてガラスケースの中で、正直なところ実感はない。所詮こんなもの。音声ガイドの説明を聞きながら、持ちうる知識を総動員する、いつものパターン。
ガーデニングのコーナーは感激した。花の香りがすばらしかったし、ほんの少しさわらせてもらった。ふれられないことは十分わかってはいるが、十分な説明が受けられたら満足できる。一般的に、障害者は入場料無料だが、入場料を支払い、展示物の説明が受けられるような方法を考えてほしい。
タイタニック引き上げ展を見るために渋谷へ出かけた。とにかく暑い。駅前の信号の変わるのを待つ間でさえも苦痛を感じる。車の排気、冷房の排気、照り返し…。都会って、ホント暑いな。
ホランティアさん(晴眼者)と3人で出かけたが、今回も障害者は入場無料とのこと。受付で展示物の説明をお願いしてみたところ、「ご案内いたします。」ラッキー!2人の若い女性が私たちに展示品の説明をしてくれた。資料を時折見ながらの説明だが、装飾品、食器などの説明は見事である。周囲の来場者に気を配りながら、私たちに気兼ねをさせない配慮は見事!ごく自然な説明はあたかも見ているような錯覚を私にさせた。ヴァイオリンの生演奏にも感激し、見応え(?)のある展示会だった。正直なところ、丁寧な説明を受けたにもかかわらず「障害者は無料」というのは…。たとえ障害者であろうと、十二分に楽しんで料金を支払いたいものだ。満足をしたにもかかわらず「無料」なんて、申し訳ないような、少々、「後ろめたさ」のようなものを感じてしまった。
駅近辺の歩道の拡張工事と歩道橋の整備が行われるという。常日頃不便を感じていた歩道が歩きやすくなることは歓迎するが、その間の安全は確保できるのだろうか。安全の確保といっても私の場合多少違う。工事中の看板で危険を知らせても私にはわからない。コーンを置いて危険個所を知らせたとしても、果たして私にわかるのだろうか。先日駅の改修工事中のことである。ホームに降りる階段下にコーンが置いてあった。偶然出会った方に、
女性 危ないわ。もっと右側を降りた方がいいわ、コーンがあるのよ。こんな所に置いて、危ないわね。
片付け忘れたのか、意味があるのか…。見ればわかる?ところが私には見えない。こんなこともあった。作業中であることに気づいたときも、気づかぬふりをしてつっこんでみた(柵で囲ってあったが)。すかさず作業関係の方が、こちらをお通りくださいと私に声をかけた。見ればわかる?安全確保も仕事だろう!と言いたくもなる。工事中の誘導は、あらかじめお願いしてあったんですけどね。
***
早速、今回の工事の誘導を土木事務所にお願いしましたが、今回の工事はさて、どうなることでしょう。私の安全はどのように確保できるのでしょう???
にぎやかな7名の珍道中。行き先は「横浜・中華街」。にぎやかなおじ様方との『ブレーメンの音楽隊』などというのは誰?新京成・新津田沼駅で待ち合わせてJR津田沼駅へ!!!何?人人人・・・
誘導係 黄色の枠の内側に並んでください。
そう言いながら人混みを整理している。黄色の枠???黄色の枠なんてあったかな?臨時に何かあるのかな?歩道上の誘導ブロックの上に大勢の人々が列をなして並んでいる。きょうはM大型ブックストアの開店の日だったんですね。某女流作家の講演もあるとのこと。並ぶのも無理ないな。ちょうど10時で開店の時間である。かき分け、かき分け駅に向かおうとしてもなかなか前に進まない。ここまで来て、やっとさっきの「黄色の枠」の正体がわかったんです。「黄色の枠」とは、何を隠そう、「誘導ブロック」のこと。なるほどなるほど…と感心するやらあきれるやら。と同時に、これだけの多くの人にとって誘導ブロックの存在は一体何なんだろう。ただの黄色の枠なんだろうか。一体何人の方が私たちの存在に気づいてくださったのだろうか。「誘導ブロック」は、視覚障害者の安全な歩行を確保するために敷設されたのだが、今日のこの例だけでなく、誘導ブロックのみならず、危険を示す点状ブロックの上に自転車などの障害物が放置(整然と並んでいるときもある)されていることは決して珍しい現象ではない。確かに、近頃より点字ブロックを敷設しようとする傾向があるが、敷設すること以前に、何かすべきことはありませんか?
昨年のスイス、イタリア旅行以来、またカメラを持ち歩くようになった。視力が低下し始め、「写真なんて無理よ」と思っていた私が、最近ではあちらこちらでパチリパチリ…。「誰かの手のクローズアップ」や「生首の行列」なんて写真も時にはありますけれど。この度、使い捨てカメラを卒業し、カメラを購入したのです。APSフィルムは挿入が簡単で、望遠可能、レンズカバーつき。軽量で手になじむ。そんなカメラを購入したんです。先日上野動物園で、撮影方法の具体的な指導をいただき、自信が持てるようになったのが購入のきっかけです。また1つ「できること」が増えました。「白杖とカメラ」、何となくミスマッチ???
横浜・らぽーるで、M社が開発している音声情報案内システムを体験した。出入口、受付、公衆電話、売店などに小型の発信器をとりつけ、手元の受信器で情報を受け取る仕組みだ。イヤホンの使用も可能で、なかなかの勝れものだ。知りたい情報を手元で入手できるのは大変便利だ。JRの券売機の音声ガイドは、「私は切符を買っています」と周囲に知らせてしまうという点で少々恥ずかしさを感じてしまうが、この器具は、「私の知りたい情報を私が知る」という点でプライバシーを守ることができる。歩行訓練を受け、単独歩行に自信のようなものを感じてはいるが、情報を効率的に取り入れることによって、さらに行動範囲が広がることだろう。また、音声と同時に文字での情報も入手でき、聴覚障害者、健康であっても不慣れな場所での移動など利用範囲は広く、共用品になりうるだろう。様々な道具の出現によって、障害が障害でなくなる1つの例であろう。このシステムは、さらに広範囲に応用されるとのこと、大変楽しみである。
**−**−**
利き手の人差し指を怪我してしまい、キーボードの操作、小銭の取り出し、押しボタンの操作など大変不便をしている。障害は様々で、どのような状態にあってもより使い勝手のよい道具、ある程度ファッショナブル、入手しやすい価格…誰もが便利に使える道具を心待ちにしている。
取材場所 JR総武線津田沼駅
JR津田沼駅は外出のときよく利用する。昨年、すべての券売機が新式パネル券売機に変わった。音声ガイドつきでテンキー操作も可能なため私たち視覚障害者も使えるが…。ここで問題なのは、金額を入力しなければならないこと、その金額を調べるための点字料金表はとても読みにくい位置にあること、音声ガイドの音量が大きすぎることである。この点字料金表を読むことは私にとっては至難の技である。そのため、回りの方に教えていただくか、友人改札で駅員さんにという方法をとる。点字を読むことができる友人は、混雑時には周囲の方に遠慮しながら、不自然な姿勢で読まなければならないと言う。たとえ料金がわかっていたとしても、押しボタンを間違えたり、まごついてしまったときに、「……この料金の切符はありません」、「やり直してください」などと大声で注意(?)されてしまう。恥ずかしいやらみっともないやら…。デリカシーがないといつも思う。料金の検索方法、料金表の位置、音量の再検討をお願いしたい。大声で、「やり直してください」と言われて恥ずかしい思いをしたことはありませんか?
取材場所 JR中央線・甲府駅
JR中央本線・甲府駅北口に幅150cmほどのスロープがある。スペースの問題だろうが見事なヘアピンカーブ。このスロープの始点と終点にも点状ブロックが敷設されている。このブロックの凹凸はどうだろうか。車いす、ベビーカーのお母さんにとってはどうだろう。キャスターが引っかかってしまった経験をもつ旅行者も多いことだろう。視覚障害者のための点状ブロックかもしれないが、素材の違いでスロープを知らせることができるはずだ。階段、エスカレーター、スロープ、ホームなど、点状ブロックが多く使われ過ぎていると感じるのは私だけなのだろうか。点字ブロックの整理の必要を感じる。
取材場所 F市福祉会館
F市福祉会館は、駅に近くとても便利だ。数年前、敷地内の出入口までの空間に誘導ブロックが敷設された(施設内のホールは以前から敷設されている)。この福祉会館は障害者福祉、老人福祉、保健センター、母子福祉などの複数の施設と同居する複合施設であるので、当然、老人、乳幼児、障害者が利用するため安全を確保しなければならないはずなのですが………。ところが誘導ブロックの上には自転車が……この通り。施設利用者以外の自転車もあるらしいが、手近なところに…、自分さえよければ…?誘導ブロックの意味が理解されていないのか、敷設されている位置の問題ナノか?ほんのちょっと自転車を置く場所を考えてみませんか。歩道上(点字ブロックに限らないが)に、自転車、お店のワゴン、車…などというのはよく見かける光景だが、安全はみんなのもの。誰もが歩きやすい歩行空間をつくりましょう。(99年3月現在では改修されて良くなったそうです)
**−**−**
最近、ますます自転車の数が増えたような気がします。「置きたい放題の自転車」なんて絵にならない。「暮らしやすいまちづくり」を身近な自転車の整理から始めてみませんか、みなさん!
___________________________________________________________________________