見つけました−鉄道編
JRの新型車両のトイレ
2000年12月6日
JR西日本の東海道線で、車いす使用者も利用可能な、車両トイレを覗いて来ました。
JR東日本の中距離列車にも、この12月のダイヤ改正時から、多数導入されているそうです。
トイレの中はこんな様子。
撮影者は個室内めいっぱいに、後ろに引いて撮影しています。
入口は自動扉。扉の開口幅と同じ幅で余地があります。
ちなみに、トイレの外は、車いす使用者用スペースになっており、扉前には十分な広さがあります。個室内は回転するには十分とはいえないかもしれませんが、外が広い分、多少の融通がききそうです。
手をかざすと作動する、フラッシュバルブ。その左隣には、非常用のボタンがあります。
操作する部分には四角の色面で表示があります。
表示と操作部が同じ色になっていて、関係つけられています。
手洗いも自動です。少々ボールが小さいような感じですが、、、
「飲料水ではありません」の表示があります。注意書きは、操作説明とは別なデザインです。
自動扉で利用者から意見がでるのが、鍵の問題。自動扉は鍵がない場合が多いので、
「本当に外から開けられないか、不安である」との声が聞かれます。
このトイレは鍵がかかります。外にも乗客が沢山のっているので、鍵付の安心感はポイント高いですね。
操作部には多きなシールで操作方向を説明しています。
もう少し大きめで回転軸からの離れが大きいレバーハンドルの方が使いやすいように思います。
その下にあるのが、自動扉の開閉ボタンです。
何よりも「列車のトイレ」とは思えないような、きれいなトイレでした。
満員電車の時はここに篭もる人が出てきそうです。
川内美彦氏から、このJRの車両のトイレについてのコメントです。
課題が沢山あるようです。
【川内 美彦氏より】
フラッシュは非接触式ですが、しばらくかざさないと作動しないので、全盲の人にはこれがフラッシュだと認識するのが困難です。
周囲を青い輪で囲っていますが、のぞみや長野新幹線はオレンジで囲っていたように思います。視覚障害のある人への配慮なら、統一した方がいいと思うのですが・・。また車いす使用者のうち便器にトランスファーしないで使う人には位置が奥過ぎて、結構不自然な姿勢をしないと流せないということもあります。
自動ドアは力がなくても使えるし、非接触式は衛生的だし、メリットはあるのですが、のぞみで起こっている問題点をそのまま積み残しているのはどうしたことでしょうか。新幹線は高速化に伴って胴体が小さくなり、その分トイレも小さくなっています。100系まではまだましだったのですが、300系と500系は電動では厳しい人がいるでしょう。車いすでアクセスできるトイレの対面には車いすでアクセスできる個室がありますが、これも小さくなって非常に使いづらくなっています。
一般客室にも車いすでアクセスできる席がありますが、東海道、山陽新幹線は指定席の喫煙席しかないので、とても選択肢の一つにはなりません。
座席予約も2日前までにと時刻表にあるくらいで、コンピューターによるオンラインの外にあるので、多くの旅行社は扱ってくれません。しかし完全予約制なので、東海道新幹線などは柔軟に対応してくれているものの、東北などは飛び込みで行くと「いまから乗せろなんて無理だ」といわれます。仕事で帰る時間が決まっていない場合は実用になりません。ごり押しして乗るしかないので駅員さんと気まずい雰囲気になります。それでも介助を受けないと乗れないのです。この気持ち、分かっていただけます?
自動扉について、新幹線に乗った折り、車掌さんといろいろ話してみましたが、いまは「閉」を押しても鍵はからなくなっていて、手動で鍵をかけるようになっています。ただ以前は開かずのトイレを何回か経験しているので、途中から改良されたのか、車両が違うのかよく分かりません。実は新幹線は同じ300系でも東海と西日本とで微妙に異なる仕様で作られているようです。
しかし自動ドアになじみがないのは事実のようで、観察していると開け方が分からずに諦めて行ってしまう人が結構います。あるいは非常時のためにある小さな彫り込み引き手で開けようとして、重いと言っている人もいました。