四国紀行3 PART.1


1日目 平成20年5月18日(日)
 現場復帰し8連休が取れたら、先ずは鹿児島県の指宿、知覧町の「知覧特攻平和会館」、宮崎県と廻りたいと思っていたが、取得できるのが6月の梅雨時になってしまった。
 そこで、土日休みのため敬遠していた四国八十八ヶ所霊場巡礼の遍路旅に出ようと考えた。しかし、8日では廻り切ることが難しいと思われるので、今回の4連休と2回に分けることにした。

 今回は峠巡りとは違い、ある程度行程を考えないといけない。納経所で墨書・朱印が頂けるのが7時〜17時までの10時間でなので、次への移動時間などを考えて行動しなければならないのだ。
 札所での参拝時間を25分として、駐車場からの移動時間等を考慮して考えた1回目のコースは、1日目は12番札所まで。2日目は23番札所まで。3日目は29番札所まで進み、66・67番札所を廻り帰路に着くつもりだ。4日目は健康診断があるので職場へ行かなければならないが、これが無くても深夜割引で高速道路を走るつもりなので、結局は休みの最終日まで四国に滞在できない。

 なお今回の旅で参考にしたのは、鰍jG情報「四国八十八ヶ所クルマ巡礼・ドライブお遍路」と、るるぶ情報版「四国八十八ヶ所」の2冊だ。車で移動するには「四国八十八ヶ所クルマ巡礼・ドライブお遍路」の情報が結構役立ったが、本屋での入手は難しいので、私は「Amazon」でネット注文した。

 10時に泊勤務終了、自宅に帰り5時間ぐらい寝る。全線高速道路を走行するつもりなので、22時12分と遅めに出発する。
 数珠(臨在宗の本数珠)と輪袈裟に、前もって調達した着用白衣(袖つき)、金剛杖、納経帳、御影保存帳、納め札(白)、経本、ローソク、線香と、いつもの放浪旅にはない荷物を持っての出発だ。ウエストバック、リュックでは使い勝手が悪いので、山谷袋は途中で調達した。
 小牧I.Cから名神高速へと進み、菩提寺P.Aで最初の休憩をする。集中工事の期間内だが、土日はやっていなかったので助かった。

2日目 平成20年5月19日(月)
 0時02分、菩提寺P.Aを出発、大津I.C〜京都南I.Cが工事通行止のため京滋賀バイパスへと迂回する。この間は名神本線の方が走りやすいと思った。
 前回の四国は、名神・阪神高速神戸線・第二神明から明石海峡大橋へと進んだが、今回は、大回りになるが中国・山陽から明石海峡大橋へと進んでみた。走り易いのは中国・山陽経由だと思うが、大回りになるのは考えものだ・・・・・。
 明石海峡大橋では強風のため横に流されて怖い思いをしたが、淡路島に入れば風が収まるかと思っていたものの結構風が強かった。朝まで仮眠しようと室津P.Aで1時45分に停車するものの、海沿いのため風で車が揺れるので10分程で出発、緑P.Aで2時11分に再停車する。

 朝飯を食べて5時23分出発、大鳴門橋は強風のため40キロ規制が出でいた。前のトラックが風に煽られて蛇行していた。自分も負けずに蛇行してしまったが、橋の上の横風は怖いものだ・・・・・。
 鳴門I.Cで高速を降り、国道11号線・県道12号線と進み、県道沿いにある1番札所・霊山寺(りょうぜんじ)に5時57分到着する。ここまでの走行距離、332キロメートル。

 駐車場に停まると、京都ナンバーのセダンに乗った60才前位の男性がガスコンロでコーヒーを沸かしていた。6時20分ぐらいに、その男性は参拝の準備を始め、車の中でくつろいでいた私に「私は4回目になりますが、ご主人は何回目になられますか」と声を掛けてきた。
 「初めてなんです」と答えると、エッという表情をしていた。服装を見て、よほどの達人かと思ったのだろうか・・・・。この男性は、普段着に白衣を着用していた。
1番札所 霊山寺
 6時30分少し前から最初の参拝をする。いかにも「お遍路さん」という全身白装束に菅笠、金剛杖を持ったスタイルではなく、作務衣の上に白衣を着用して、輪袈裟に金剛杖というスタイルで参拝した。ちなみに、作務衣は家を出るときから着用している。

 本堂と大師堂で、合掌礼拝から開経偈・般若心経・御本尊真言(本堂のみ)・光明真言・御宝号・回向文と読む(正式には、懺悔文・三帰・三竟・十善戒・発菩提心真言・三摩耶戒真言を読む)のだが、般若心経以外は経本を見ながらでも詰まってしまい、ぎこちない参拝になってしまった。もっと勉強しておくべきと反省した。
 7時前に墨書・朱印が頂けたので、7時ちょうどに出発する。

 県道沿いにある2番札所・極楽寺(ごくらくじ)に7時02分到着。参拝を済ませ墨書・朱印を頂き、御影(おすがた)を頂いて失敗に気が付く。1番札所で御影を頂くのを忘れたのだ。1番札所に戻り、白衣を着用せずに納経所へ行ったら寺の関係者と間違えられてしまったが、無事に御影を頂いて3番札所へと向かう。
2番札所 極楽寺
 県道を外れて住宅街に入り、3番札所・金泉寺(こんせんじ)に7時36分到着、7時58分出発。
3番札所 金泉寺
 住宅街を抜ければ、後は広い道を進み、4番札所・大日寺(だいにちじ)に8時07分到着、8時27分出発。ここでついに雨が降り出してしまい、傘を差しての参拝になる。
4番札所 大日寺
 4番札所から真っ直ぐに進み、5番札所・地蔵寺(じぞうじ)に8時30分到着、8時50分出発。
5番札所 地蔵寺
 案内標識に従い迷う事無く進み、6番札所・安楽寺(あんらくじ)に8時56分到着、9時18分出発。雨は一旦止み、ここからは傘なしで参拝できた。
6番札所 安楽寺・駐車場
 次へは案内標識どおり進めばよいが、手前の路地を入れば近道になる。7番札所・十楽寺(じゅうらくじ)に9時20分到着、9時40分出発。
7番札所 十楽寺
 案内標識どおり進み、8番札所・熊谷寺(くまだにじ)に9時45分到着、10時10分出発。駐車場は無料だが、協力費の入れ物があったので100円を入れた。
8番札所 熊谷寺
 案内標識どおり進むと、田んぼの中を走る。カーナビ画面(ルート案内なし)と案内標識を合わせて確認しながら走行する。9番札所・法輪寺(ほうりんじ)に10時13分到着、10時32分出発。
9番札所 法輪寺
 ここからは狭い住宅街を走行して、札所へと案内標識に従い右折すると冗談みたいに狭い区間がある。10番札所・切幡寺(きりはたじ)に10時40分到着、11時13分出発。山門北側の駐車場から333段の階段を登らなければならない。
狭い区間 帰り道
10番札所 切幡寺・山門
ここから333段を登る
 次へは吉野川を渡る川島橋(潜水橋)が遍路道になっているが、県道12号線の交差点に「この先、水道工事通行止」の案内看板があり、変な迂回で迷ってもかなわないので、国道318号線で吉野川を渡り、後は案内標識に従って走行する。11番札所・藤井寺(ふじいでら)に11時35分到着、12時12分出発。ここの駐車場は民間経営で200円が必要だ。観光バスが3台も停車中で、墨書・朱印を頂くのに時間が掛かってしまった。ここからまた雨が降り出してしまう。
11番札所 藤井寺
 次へは狭い県道31号線で梨ノ峠を越える道路より、大回りになる国道192号線まで戻り県道20号線を進むルートが推奨されていたが、酷険道マニアとしては険道31号線を攻めるのが筋だ。梨ノ峠は楽しい道だが、一部強烈な区間がある。案内標識どおり進み、県道43号線から左折すると街並みの狭い区間があるが、後は楽しめる山道が続く。
 12番札所・焼山寺(しょうざんじ)に13時06分到着、13時50分出発。駐車料金は300円で、納経所で支払う。
険道31号線 狭い区間
焼山寺 駐車場
12番札所 焼山寺
 当初計画では本日はここまでだったが、まだまだ時間があるのでパンで昼食を済ませて出発。このペースなら17番札所まで廻りたい。案内標識どおりに進むが、大日寺の駐車場は手前にあるので、山門まで行ってしまいUターンする羽目になった。山道を降りたころには、雨はまた止んだ。
 13番札所・大日寺(だいにちじ)に14時30分到着、14時52分出発。
13番札所の標識が見えたら行き過ぎ
13番札所 大日寺
 次は直ぐ近くだが、案内標識が無い手前から当たりを付けて進んだら、反対側から向かう形になってしまい迷ってしまった。やはり案内標識に従った方が正解だ。ここの駐車場は道沿いにあり、数台しか駐車できない。
 14番札所・常楽寺(じょうらくじ)に15時到着、15時25分出発。
14番札所 常楽寺
 次も直ぐなのだが、手前の大型車駐車場から、団体が狭い道いっぱに広がり歩いている。ホーンを鳴らす訳にもいかず気が付いて避けるまで追従するが、観光気分の団体には困ったものだ。狭い道だが、乗用車は山門横の駐車場まで進める。
 15番札所・国分寺(こくぶんじ)に15時35分到着、15時52分出発。
15番札所 国分寺
 狭い住宅街を抜けて、案内標識に従い次へ向かう。ここの駐車場も狭く数台しか駐車できない。到着したころに雨が再度降り出す。
 16番札所・観音寺(かんおんじ)に15時58分到着、16時15分出発。
16番札所 観音寺
 まだまだ時間があるので次へと向かうが、よく案内標識を見ていないと道を間違える。途中で安いセルフスタンドを見つけたが、時間が気になり通過する。案内標識どおりに進むと北側の大駐車場に案内されるが、山門横の南側にも駐車場がある。
 17番札所・井戸寺(いどじ)に16時22分到着。次の札所までは約20キロメートルあるので、17番まで廻れないと移動ロスが大きくなるし、街中なので宿泊地を探して山方向へと移動しなければならなくなる。
17番札所 井戸寺
 ここで1番札所で声を掛けられた京都ナンバーの男性が追いついてきた。話を聴くと別格20ヵ所も同時に廻っているそうで、28日には帰らなければならなく、それまでに108ヶ所を廻り、できれば88番から逆打ちで廻れるだけ廻りたいとのことだ。

 少し休憩して17時13分出発、16番からの移動時に見つけたセルフスタンドに寄るが、シェルのスタンドのくせに、シェルカードが使えなかったのでパスする。
 国道192号線から県道203号線・地蔵越で徳島市街地をパスして、峠下りの広い場所で夕食にする。国道438号線と交差する手前の、八万温泉「乙女の湯」でゆっくりと温泉に浸かり、国道55号線に入ったところでセルフスタンドに寄る。カードのキャッシュバックを考えれば、パスしたセルフスタンドより安く済んだ。

 いい宿泊地が無ければ他を考えればよいので、取り敢えず18番札所・恩山寺(おんざんじ)まで進んでみると、駐車場にあの京都ナンバーが停まっているではないか・・・・同業者だったのか・・・・。
 街路灯が明る過ぎるので、すぐ下にある砂利の駐車場に移動して、20時33分、本日の走行を終了する。夜間には雨が本降りになり、雨音で数回目が覚めた。

 1番札所からの走行距離、136キロメートル。