峠紀行 21


1日目 平成19年2月1日(木)
 当初は1月26日(金)に休暇を取って出掛けるつもりだったが、天気が悪そうなので休暇を2月2日(金)に変更した。今の職場は、自分で調整すれば単発休暇ならどうにでもなるのがいい。
 休暇を変更したのはいいが、天気予報では1日(木)から一気に冷え込み、大雪の可能性が・・・・頭の中は休暇モードになっていたので、取り消す気になれなく勤務終了、そして帰宅。
 20時ぐらいだろうか、雪が舞い出してスパイク号の屋根の上は真っ白になった。やっぱり今回は止めようとテレビを見ながらくつろいでいたが、22時ぐらいに外をみると星が輝いているではないか・・・・・テレビのデータ放送で天気予報を見ると、この後三重県方面に雲が掛かるみたいだ。名阪国道で雪に降られると怖いが、その時はコース変更等を考えることにして、慌てて出発の準備をする。

 23時ちょうどに出発、ガソリンスタンドで給油後、峠紀行9・12と同じコースを進む。30分ちょっと走り、岐阜県海津市の南濃大橋のあたりから湿った雪が降り出し結構な降りになった。畑などは真っ白になり、南へ進むほど雪の降りが多くなっていったが、路面は濡れているだけで大丈夫だったのでそのまま定番コースを進む。

2日目 平成19年2月2日(金)
 0時43分、三重県菰野町でコンビニに寄る。結構な降りになっているが路面はまだ大丈夫。しかし、この先の名阪国道はどうだろうか・・・・そんな事を考えながら進んでいると、鈴鹿市に入ったころには雪が止んだ。
 1時少し過ぎに国道1号線に入ると、路面は乾燥していて星も見える。「鈴鹿峠・雪」の電光掲示が出ていたが、名阪のコメントは無かったので一安心。針I.Cまで雪に降られる事もなく、乾燥路面を走行する。国道369号線に入り、香酔峠の下りになると路面が白くなっていたので、最初は塩カル(凍結防止剤)が撒いてあるのかと思ったが、よく観ると雪が積もっているではないか・・・・・少しの区間だったが、ここらでも雪が降ったんだなぁ。国道370号線に入り、道の駅「宇陀路大宇陀」に2時29分到着、ここの手前からまた雪が降り出した。
 2時50分出発、関戸峠を越えると路面が真っ白になり、県道28号線の小鳥峠付近まで減速運転する。小鳥峠を越えると雪も止み、一転して路面も乾燥している。ゲリラ雪にでも降られた感じだ。
 国道169・370・24号線と乾燥路面を走り、和歌山県橋本市から国道370号線へと進む。当然のごとく酷道371号線は敬遠だ。
 九度山町に入ったところで、コンビニに寄って食料を調達する。このあたりから、再び雪が舞い出した。気温はマイナス1度、この先から山道に入り、濡れているように見える個所は凍っている可能性があるので慎重に進む。
 標高が上がるにつれて、所々に白い路面が現れ出し、国道480号線に入った頃には雪の降りも激しくなりアスファルトが見えなくなった。
新雪の上を走る
 連続カーブを曲がっていて気が付いたのだが、凍結もしくは圧雪のような滑り易い路面ではオーバーステアの傾向が出る。あくまで常識的なアクセルを入れてでの話で、空転するようなアクセルを入れればFF車であるため当然アンダーステアになるが・・・・。これは、スパイク号の特性かスタッドレスタイヤの性能かは定かではないが、路面によって車の挙動が変わるのは少し怖い。多分、タイヤの性能があまり良くない(アルミホイール付で、4本39,800円の特価品)からではないのかなと思っているが・・・。
大門近くにある電光掲示
 無事に4時49分、高野山奥之院駐車場に到着して仮眠する。
奥之院参道
 9時に目覚ましを掛けていたが、寒さと眠たさで9時30分過ぎにやっと起きて、コーヒーを沸かして朝食後、傘を差して奥之院を参拝する。雪のためか、参拝者が数人しかいなかった。
 この先、国道480号線を戻ろうかと思ったが、下り坂の積雪路面でカーブが続き中途半端な交通量がある道は怖いので、県道53号線で天狗木峠を越えることにして、10時35分出発する。
険道53号線に入る
 険道53号線に入ると嫌な看板が目に入ったが、それより天狗木峠の下り坂が心配だった。頂上から険道本線は通ったことがないが、狭い道であることは間違いないだろう。ショートカットする村道は2車線あるものの、激坂が待っている。
 頂上で迷ったが、狭い道よりは広い方がいいと思い村道、上・高野線へと進んだ。少し進むと村道開通記念碑があり、そこから15パーセントを超えていると思われる激坂がしばらく続いている。通常時でも、1速でブレーキを掛けながら下らなければならない下り坂が待っている・・・・・。
この先、激坂が続く
 激坂の前で一旦停まって考えた。左後輪だけチェーンを巻こうかどうしようか・・・・・よく見れば除雪してあるので、これなら大丈夫だろうとそのままゆっくりと車を進める。
 1速でも加速してしまうので、時速10キロメートルぐらいでブレーキを踏んだら、「ダダダダダダダ」とABSが効いているだけで減速しない。「ひえーーーーー」前にはカーブが迫ってくるし、スピードが落ちないぞ・・・・・このまま前部からガードレールに刺さると被害が大きい。スピン覚悟で、ブレーキを蹴飛ばすと同時にハンドルを切ったら、何とか向きを変えてくれ速度も少し落ちた。
 歩くぐらいの速度まで落ちたら、ABSが効くこともなくブレーキを踏んだままで速度を維持できるようになった。何とかゆっくりと下っていくと、今度は前に除雪車が・・・・・停まれんぞ・・・・・何とか停車した。
 除雪車が先に行けと合図するので、恐る恐る抜くと雪が残っている方が滑らないではないか。除雪した後は、除雪車のバケットで雪を押し固めてしまって圧雪のような状態になっていた。雪が残っている状態では、雪が抵抗になっていたため余り滑らなかったのだろう・・・。
 今回は運が良く、どこにもヒットしなかったからいいようなものの、次回同様な路面だったらタイヤチェーンは必ず装着しよう・・・・。ちなみに、FF車は前輪にタイヤチェーンを装着するのが当たり前だが、エンジンブレーキだけでは下れないような激坂ではスピン防止のため左後輪にチェーンを装着する。上り坂で前輪2本にチェーンを装着している場合は、頂上で左側のチェーンを前輪から後輪へと付け替える。なぜ後輪にチェーンが必要かと思う人は、FF車でツルツル路面の下り激坂を前輪2本にチェーンを装着して実際に走行して、後輪が横滑りしたらどれだけ怖いか体験すれば判ると思います。

 激坂を下れば所々白くなっているだけで、さっきまでの恐怖が嘘のようだ・・・・・11時44分、天川村の「天の川温泉」に到着。駐車場が有料になっていて、入浴すれば1時間まで無料とある。1時間では、ゆっくりと休憩もできないではないか・・・・おまけに、入浴料も600円に値上げされていた。
 のんびりと降る雪をみながら露天風呂を楽しむつもりだったが、無料の1時間が気になるし、湯温が高めだったので少し早めに出て、車内でコンビニで買ったおにぎりを食べて12時41分に出発する。国道309号線で定番道に出て、宇陀市の道の駅「宇陀路大宇陀」に13時53分に到着して帰路を考える。

 このまま帰るなら、途中で2時間ぐらい調整をして東名阪を通勤割引で走行できる。しかし、このまま帰っても暇だし、明日は名古屋市内のホンダ店へ1年点検に出したい。
 地図を見ていたらいい案が浮かんだ。青山高原あたりで一泊して、朝の通勤割引で伊勢道を走り、9時から営業のホンダ店へ行けば調子がいいんじゃないかな。14時22分出発、時間があるので国道166号線・県道218号線・国道369・368号線で三重県津市(旧美杉村)の道の駅「美杉」まで進むことにした。途中、雪が降ったり止んだりだったが、三重県に入ると降りが激しくなってきた。
 道の駅「美杉」に15時22分に到着すると、粒の細かい雪が横から降りつけていて、少し時間が経つと今度は湿った雪に変り、次は日が照り出した。青山高原まで行く気がなくなってしまい、交通量が少なく車の出入りも非常に少ない道の駅なので、本日の走行は終了にした。

 車内で携帯テレビを見て、夕食を作って食べても時間が有り余る。17時を過ぎて薄暗くなってきたので、早々と寝てしまった。

3日目 平成19年2月3日(土)
 5時に目覚ましを掛けていたが、寒さで寝袋からなかなか出られない。ガラスの内側が凍っていなかったので、そんなには冷え込んでいないはず・・・・気温はマイナス3度ぐらいだった。
 トイレに行って5時28分に出発、駐車場内はバリバリに凍結していたが、道路に出ると乾いていたので、県道30・43号線へと侵入したが、これが失敗した。日陰になる場所では、路面がヘッドライトでギンギンギラギラに光っていて、まともに走れたものじゃない。こんな路面の険道を攻めたらヒドイ目に遭うのは目に見えているので、おとなしく県道29号線で君ヶ野ダム横を通り、県道15号線に出て久居I.Cへと向かう。
 安濃S.Aで車内を片付け、朝飯を食べて8時03分に出発、名古屋西I.Cで高速道路を降り、庄内川の堤防道路を走り、名古屋市西区のホンダ店に9時04分到着。点検を終えて、11時56分に帰宅する。

 走行距離、537キロメートル。平均燃費、17.5キロメートル/リットル。
 温泉入浴料、600円。コンビニ・食事代、1,100円。
 高速道路代、1,050円。