峠紀行 7


1日目 平成15年9月24日(水)
 23日から6連休である。恐山へ行って東北北部の峠を巡り、前回行かなかった渋峠を帰りに攻めようか?それとも、近場の紀伊半島内陸部を攻めようか?これまた近場だが、能登半島でも一周しようか?結局、決定できずに22日の勤務が終わった。旅支度はすでに済んでいるので、荷物を積み込めば即出発できる。
 いつものパターンは勤務終了後の夜出発であるが、22日は5時15分出勤の外回り仕事で、泊明け勤務ではなかった。少し考えたが、疲れもあるし22日の出発は止めにした。
 そうなれば、日程から東北はボツである。そこで、紀伊半島の峠を巡り高野山へ寄る3日間の予定で出発する事にした。高野山は、上司が行きたいと言っていたので自分も行ってみたくなったのだ。

 23日の夜出発しようと思っていたが、何だかんだで0時を過ぎ24日1時31分に出発した。しかし、上着を忘れ自宅に戻り1時47分再出発する。高所では上着無しではキツイ。それと、後に気が付いたがコーヒーも忘れていたのだ。出発してすぐ、パラパラと雨が降り出した。天気予報では、夕方から雨になる予報だった。ちょっと降るぐらいと思っていたが、結局最後まで降られる事になった。
 コースは、定番の堤防道路を木曽三川公園まで進み、三重県員弁郡大安町からミルクロードは通らずに国道306号線を進んだ。三重郡菰野町に酷道区間が少しあるものの、信号の数は少なくミルクロードより走り易く感じた。亀山市に入る手前で少し休憩して亀山ICから名阪国道に入る。
 奈良県山辺郡都祁村の針ICで名阪国道を降り、国道369・370・169号線で吉野郡川上村の道の駅「杉の湯川上」に5時25分到着。風が強く、雨は本降りになる。ここまでの走行距離、213キロメートル。

 少し仮眠して、7時30分出発。国道169号線を南下して県道40号線に入り大台ケ原駐車場に8時22分到着。本降りの雨の中、景色も何も無い。ちょっと嬉しかったのは、10台ほどしか車がいないのにフォレスターが2台あった事。やはりこういった所にもってこいの車か・・・・。
大台ケ原駐車場
 景色が見えないので、少しふて寝して9時20分出発。ドライブウェイ途中に小処温泉の看板があり、林道辻堂山線が分岐しているのでそちらに進む。途中の東屋で少し早いが昼食にする。
林道辻堂山線
 10時20分出発し、県道226号線で国道169号線に出て北上、国道309号線に進む。入口に嫌な看板が置いてある。11時から12時まで通行止で、次の通行可能が12時から13時である。現在の時刻は11時02分、最悪・・・・・・。
酷道309号線 時間帯通行止
 工事は15分ほど山道を上った所で行なわれていたが、雨のため中止されていて難なく通過できた。雨で得をする事もたまにはあるものだ。
酷道309号線 行者還トンネル
 トンネルを出て吉野郡天川村側は路面も悪く、道幅も極端に狭い場所がある酷道である。林道から昇格した国道なので、その名残が要所に見られる。
 天川村中心部からは、県道53号線を大塔村へ進む。整備された2車線と未整備険道を繰り返す生活道路で、非常に走りづらい道だ。また、こういう狭い生活道には必ずといっていいほど「暴走おばさん」が出没するので要注意だ。
 大塔村へ向かう途中には、温泉と薬湯がある。いつも温泉ばかりなので、たまには薬湯もいいかと思い、12時16分、天川薬湯センター「みずはの湯」に寄る。
 薬湯を出発し、一旦国道168号線に入り、再び県道53号線を進む。野迫川村に入り、一部林道か農道を迂回して、和歌山県境の天狗木峠に13時29分到着。雨は一時的に止み、日も少しだが射した。
天狗木峠 標高1,000メートル
天狗木峠より 奈良県側
 峠を下りるとすぐに、高野山奥の院があるが、そのまま高野町の中心部へ進んだ。
正智院
高野山総本山 金剛峰寺
 高野の街は、数多くの寺があり独特の町並みである。高野山総本山は見学料が必要なので、中には入らなかった。その後、奥の院まで戻る。写真は撮らなかったが、奥の院は見学料は必要無く、一度行ってみる価値はあると思う。
 奥の院を15時20分出発。再び市街地へ向かい国道371号線に入るが、入口は冗談みたいな道で、標識は「有田」と出ているだけで、ナビゲーションを見ていなかったら絶対間違える。
 まず標識通りに斜め左に入ると、国道371号線の標識がある。直ぐに変則Y字路になり、右へ行きたくなるが、標識の無い左の狭い路地が本線だ。次に狭い十字路に出るが、標識の無い所を左折して、直ぐの突き当たりを右折して急勾配の狭路を上る。この右折が非常に狭く、セルシオクラスではかなりキツイと思う。この後は、高野の街の東側から来た道との合流点まで狭い酷道が続く。
  酷道371号線
 酷道480号線の分岐を過ぎ、箕峠で高野龍神スカイラインに入る。有料道路だが、料金所さえ避けて通れば無料なのだ。(現在は終日無料です)
高野龍神スカイラインに入る
 この道は、笹ノ茶屋峠でA・B区間(どちら側がA区間か忘れた)に分かれていて、料金所はどちらも入口にある。高野町側が1,150円で、龍神村側が940円だ。
 笹ノ茶屋峠を越え、龍神村側の料金所下に出る林道入口を見つけたが、荒れた未舗装路で通行止の看板が置いてある。県道733号線を経由して十津川村に出る林道は通行可のようだが、この道を下ると今後の予定が狂う。16時22分、「ごまさんスカイタワー」に到着。ここから酷道425号線、牛廻峠の西側に出る林道を下ろうと思ったが、非常に荒れた未舗装路で通行禁止の看板が出ている。これは困った。何とか料金所をパスできないかと考えていると、ふと思った。これだけ交通量の少ない道だから、夜間料金所は無人になる筈ではないか・・・・。
 スカイタワーの売店に入り、「料金所は何時まで人がいますか?」と尋ねてみると「20時か21時まで居てはるよ」と教えてくれた。何も買わないのは失礼と思い缶コーヒーを買って売店を出る。
 よし決めた。今日はここまでにしよう。雨は少ししか降っていないが、風が非常に強いので車内で飯を作って食べる。しかし、風で車が揺れ寝るのには都合が悪いので、食後は少し高野町側へ下り風の当たらない場所に車を停める。ここまでの走行距離、396キロメートル。

 明日は早朝にスカイラインを下れば、料金所は無人で通過できる筈だ。その後は、酷道425号線で尾鷲市まで進み、北牟婁郡海山町から県道603号線で水呑峠を攻めて宿泊地探しをしよう。

2日目 平成15年9月25日(木)
 2時40分、雨の音で目が醒める。風は収まっているが、雨の降りが激しい。天気予報では、今日は一日雨である。多分、酷道425号線を進めば雨量規制で撃沈されるだろう・・・。
 やーめた。帰るぞ。2時51分、高野町側へスカイラインを下る。当然、料金所は無人だ。奥の院の駐車場は雨の当たらない所があるので、そこで車内を片付け帰り支度をする。この先、橋本市へは酷道371号線を通るのが酷道巡りでは筋だが、雨が激しく降るので雨量規制に引っかかっても面白くない。国道370号線で橋本市まで出る事にした。しかし、こちらが高野山への本線の筈だが、道幅が中途半端でカーブ、勾配がきつく走りづらい。昼間なら観光バスも多いだろう。昼間に走る事を考えるとちょっとゾッとした。
 橋本市からは、国道24・165・169号線で名阪国道天理ICまで進み、亀山ICから東名阪自動車道に入り、御在所SAに7時05分到着。このまま進むと、通勤時間帯で渋滞に遇うかもしれないので、和歌県伊都郡九度山町のコンビニで買ったおにぎりを食べて少し寝る。

 同僚が今日から4連休なので、「コーヒー行くぞ」とメールを打ったら「行く」と電話があった。8時10分出発、清洲東ICで降りて国道22号線を進み、愛知県一宮市の同僚宅へ8時58分に到着。喫茶店に入り、オートバックス、ディスカウントストアなどふらふらして、16時に帰宅。自宅でテレビを見ていると、紀伊半島南部では100ミリを超える雨が降った場所がある。そのまま旅を続けていたら、撃沈間違いなしであっただろう。

 走行距離、697キロメートル。平均燃費、11.4キロメートル/リットル。
 温泉入浴料、510円。コンビニ他、569円。
 高速道路代、2,050円(ETC前払い)。