こんにちは!波田須です。百名山・荒島岳に登りました。一読いただけ
れば幸いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2002.6.14
「荒島岳(1524m)」山旅
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーS.Hadasu
日時 : 2002年 5月 26(日)〜27(月) 単独行
北陸の小京都・越前大野の城下町を散策して未踏の荒島岳に登る1泊2
日の歩く旅。一番のお目当ては荒島岳のブナ林、二番が大野の町並み。
5/26 東名〜名神〜東海北陸自動車道を走り、白鳥IC から油坂峠道路で
九頭竜湖畔に出る。大野までローカル鉄道を楽しみたいのでJR越美
北線の終点・九頭竜湖駅前に駐車。ダイヤは1日5往復。待ち時間を
利用して和泉村を散策。
駅裏にある笛資料館を訪ねる。復元された青葉の笛、篠笛、能管な
どが展示され、横笛作りも体験可。笛の音が青葉の笛にまつわるこの
地のロマン・源義平(源義朝の嫡子)悲恋伝説を物語る。
11:11発1両編成のワンマンカー(ディーゼル)に乗る。荒島岳直下の
長いトンネルを抜け、開けた盆地を走り約 30分で越前大野駅着。駅
から天守閣の見える城下まで歩いて5分。繁盛するそば屋・福そばで
腹ごしらえ。大野名物の「名水そば」は通には見逃せない逸品とか。
城下町の歴史を伝える道・碁盤の目は400年の歴史を持つ。東西の通
りの名が本町,二番,三番,四番,五番,寺町。南北の通りを六間,七間,八
間,石灯篭と呼ぶ。こじんまりと落ち着きのある雰囲気がいい。朝市が
開かれるのは七間通り。寺町通りにはあの名曲の風情がある。
『家並みがとぎれたら お寺の鐘がきこえる・・・わたしの城下町 』
武家屋敷を見学して亀山(250m)山頂の大野城天守閣に上る。東南の
彼方にそびえるのが荒島岳、ピラミダルな独立峰は容姿端麗。山を下
り名水百選に選ばれた湧水・御清水(おしょうず)、郷土歴史館、朝倉
義景墓所を見て駅に戻る。
名所巡りはのんびり歩いても3時間。17:43発の列車に乗ると天候
が急変、激しい雷雨になる。九頭竜湖駅から車で国民宿舎・パークホ
テル九頭竜へ。夕食後ハーブ風呂に入るが明日の天気が心配。泊。
5/27 起床すると雲間から日が射している。予報は曇り時々晴。朝食を済
ませ車で登山口・勝原(かどはら)スキー場へ。駐車場にはマイクロバ
ス1台と乗用車数台、30人ぐらいが登っている。8:30 身支度を整えて
歩き出すがいきなりゲレンデの急勾配は苦しい。タニウツギの花に励
まされ 50分で登り切り樹林帯に入る。
....
ブナ一色の森が1時間以上続く。道沿いの大木に見とれる。木漏れ
日に新緑が輝き、小鳥たちはブナ讃歌をさえずる。森林浴を満喫して
2度目の急勾配を登るとシャクナゲ平。夫婦連れに追いつきしばらく
同行する。
苦しい登りでは寡黙になるものだがこのペアは例外。陽気なご主人
がジョークを連発して夫婦間の会話が途切れない。スローペースだが
こんなに楽しく登れる人達が羨ましい。
3度目の急勾配はモチガ壁と呼ばれる痩せ尾根。新しい木製の階段
が取付けられ不安はない。年間2万人の登山者が訪れる荒島岳。手を
打たないと表土の流出でブナが枯れる心配がある。階段や麻袋で登山
道の補強が進められている。
壁を越せば頂上は近い。尾根に咲く花(カタクリ,イワカガミ)や残雪
が目を楽しませる。山頂到達 12:00。興ざめと不評の廃屋(コンクリー
ト施設)は一昨年撤去済み。残る2枚の反射板も撤去が決まった由。
(百名山の品格を取り戻すため?)
この山が百名山?と感じる人々もあるとか。深田久弥著「日本百名
山」には荒島岳の選定について『もし一つの県から一つの代表的な山
を選ぶとしたら・・・福井県は・・・能郷白山か荒島岳か 』の記述
がある。福井は著者の故郷。身びいきしたい気持ちが良く分かる。
「ふるさとの山はありがたきかな」だから。
降り出した雨の中で昼食。あのご夫婦もにこやかに到着。雨は止ん
だが白山や北アルプスの展望はなし。同じ道を下る。登山道はぬかる
んで滑り易い。3度尻餅をついて下山。15:15
帰途、露天風呂のある九頭竜温泉・平成の湯(アルカリ性単純温泉)
で汗を流す。荒島岳はさしたる高嶺ではない。しかし登山の標高差は
1200m 、思ったよりハード。展望には恵まれなかったがブナ林で過ご
した至福のひとときは忘れ難い。
完
追:七間通りの朝市は春分の日から大晦日まで毎日。
追:勝原の民宿・林湊に泊まれば早立ち可、車なしの山旅も可。
追:百名山には愛知県の山が無い。もし荒島岳の代わりに故郷の山を選ば
せてもらえるなら鳳来寺山か明神山?山頂の鉄骨(展望台)はイマイチ
だが乳岩からのルートは変化に富み秀逸。明神山を選びたい。
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