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Pi-50 Pi-50 Current Mode Headphone Driver
概要工業製品の伏魔殿であるオーディオ界。胡散臭い製品はその数を知れない…。
ここにまた究極のいんちきアイテム=電流でヘッドフォンを駆動するアンプを製作しました。
雑誌等に電流でスピーカーを駆動するアンプの実験記事を見かけるが、ヘッドフォンならどうなるか?
例によって、手持ちの部品で製作し、コンストラクションは前作Ri-40イコライザアンプのスタイルを踏襲することにしました。
原理
一般アンプ(電圧駆動型)とのちがい
一般のヘッドフォンアンプは、ヘッドフォンの負荷が変化しても一定の電圧で駆動できるように出力インピーダンスが低く
なるように作られています。
しかし、実際の製品はヘッドフォン端子をショートしても壊れないように保護抵抗が入っていて数10〜100オーム程度出力の
インピーダンスを持つものが多いようです。
本機はヘッドフォンの負荷が変化しても一定の電流で駆動できるように出力インピーダンスが高くなるように作っています。
実際には数10キロオーム以上のインピーダンスでヘッドフォンを駆動しいます。 構成本機もRi-40 と同じような構成、トランスはエフェクター小僧(ウソ。本当はエフェクターオヤヂ)が集まる楽器店の
ジャンクコーナーにあったものです。
100円ながら、セパレートボビンで温度ヒューズ捲込みのすぐれものです。
増幅部基板
増幅部はすべてバイポーラトランジスタで構成した全段対称無帰還方式
DCバランスを取るためDCサーボをかけています。
半田付のみの全くの無調整で特性を確保し、ヘッドフォンは保護回路なしの直結構成です。
終段トランジスターの立ち上がりを遅くする様にバイアス回路をデザインしたので電源投入時も
POP音なしです。
回路の詳細はこちら(暫定)(NEW)
性能及び一般諸元 型式名称 Pi-50 電流駆動型ヘッドフォンアンプ 構成 電流出力全段対称無帰還式+DCサーボ 周波数特性 0.1〜5M[Hz]-1[dB] (RL=120Ω CL = 15pF)
0.1〜900K[Hz]-1[dB] (RL=120Ω CL = 4700pF)最大出力電流 30[mA](暫定値) 雑音歪率(THD+N) 0.06[%] (1KHz,RL=50Ω,0.707V) 雑音電圧 9.5[μV](R.M.S JIS-A、RL=120Ω,VOLUME=Min) 試聴製作後しばらくたって枯化が進み音質も落ちついてきたので試聴した感想まとめました。
全般には音が明るくなり、クリアーサウンド傾向です。
特に中高音の歪感が減って、音像空間がパッと広がったように印象を受け、コモリ感があるヘッドフォンの場合
そのコモリ感がかなり減少し、ヌケがよくなります。
理由は不明です。結果オーライです。
大きくて重いスピーカーよりはるかに理想的な条件で動作するヘッドフォンが電流駆動でどれだけの
変化があるか疑問でしたが、予想以上の音質変化があり、数年前のSTAX購入以来の劇的な環境改善になり、
この1ヶ月はほかのアンプに殆ど火が入らないようになりました。
各ヘッドフォンとの相性 メーカー、型式 相性 試聴感 SONY
MDR-CD900ST◎ コモリ感が大幅に減った。低音が締まり、中高音のレンジ感がひろがり、HI-FI的にも聞けるようになった。 FOSTEX
T40RP〇 低インピーダンス駆動時のキンキンと鳴るなり方が和らいで、本来持っているレンジ感の広さが感じられるようになった。
しかし、まだ常用に堪える音質レベルには達していない。今後分解してハウジングに吸音材を入れてみる予定。FOSTEX
T40RP(改)◎ 詳細は改造記を参照。 SENNHEISER
HD414◎ 旧型で隠居していたHD414が現役に戻ってきた。
全般に歪感が改善され、解像度があがった印象を受ける。
ゼンハイザーの透明感のあるダイナミックな音の特長はそのままで若返った感じ。現在常用中。KOSS
porta Pro△ porta Proの特長の低音に癖が出て、締まった感じになるもの高低音部にコブが出来たように感じられる。
これはこれで面白いが、元々低インピーダンス駆動でもきれいでスピード感がある音なので、あまり相性がいいとも言えない。