
光消えないうちに
旅に身を置けばすべてが新鮮に映る。その新鮮な感覚で俳句を作ると言うのが旅の目的。
「ものの見えたる光り消えざるうちに言ひとむべし(芭蕉)」
ものが光って見えるというのが旅の効能である。そして光は今言い留めなければ過ぎ去って
しまい帰ってこない。ものが光って見えてくる角度がある。このことも大切なこと。そこに身を
置かなければ見えて来ないのである。
俳句を作るのに嬉しい悲しいと述べない。季題がその思いを運んでくれる。感動の実体、本
質を具体的に述べる。このことに初学もベテランもない。
(冬野平成18年7月号より要約)
池田 昭雄
池田昭雄のプロフィール
昭和2年 福岡県三井郡生
九州大学卒業
昭和42年 「ホトトギス」初入選
平成4年 「ホトトギス」同人
平成13年 「冬野」主宰
俳句を河野静雲・小原菁々子・高浜年尾・
稲畑汀子に学ぶ
日本伝統俳句協会九州支部 評議委員
句集 「明易し」