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白百合衆は、2006年3月に解散した「月刊ヘップバーン(黛まどか代表)」において、「ヘップバーン俳句賞」を受賞したメンバーにより組織されています。 俳句座☆シーズンズでは、会員指導及びマンスリー投句選者を務めます。 |
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<鈴蘭衆>
「鈴蘭衆」は、「白百合衆」が年間の実績等を考慮して選ぶ、 「シーズンズ俳句賞」受賞者であり、白百合衆のサポート役として 句会指導等にあたっています。 |
  菅野奈都子 地元イベントの人前結婚式に偶然立ち合った。町の花コスモスの咲き誇る公園。そこに集う人々皆の祝福をこめた数多の風船が秋晴の空に放たれた。 |
残照 目鼻無き案山子暮色に吹かれをり しんがりを走り切つたる風の色 月満ちて腕に眠る子の重み 残照を湖にたたへて汀女の忌 風立ちて案山子の空のがらんどう |
  松下美奈子 十五夜の月を海辺で愛でていた ら、一人のカメラマンと出会っ た。泊まりがけで来ている彼の 目的は、満月の他にもう一つ、 鷹だと言う。天草が鷹の渡りの ルートだと、初めて知った。 |
水の秋 袖ふりの峠に香る葛の花 背番号ゆづられてゐる案山子かな 白砂の濡れて輝く汀女の忌 銀輪の風を連ねて水の秋 濡れ縁に夫を呼びたる月夜かな |
  高尾早弓 帰省してコーラを飲んでいると、母から「今まで飲んだことがなかったのでさっきちょっともらったよ」と言われびっくりしました。きっと厳格な父に遠慮して飲まないできたのでしょう。いくらでもどうぞ。 |
時間割 鵯や色分けて塗る時間割 颱風裡借りたる傘の男物 雁渡いくつ持ちたるパスワード 天の川リュックサックを枕とし 菓子焼いて森の外れの一軒家 |
  石井優美子 「ありがとう」「すいません」など、基本的なことが言えない代わりに、「ウザ い」「キモい」を連発する子ども達。少なくとも、季語を知り、感じる力を持つ 子ども達は、いじめをしたり、荒んだ心を持たないと思う。愛情と誠実さと季語 の力さえあれば、子どもは健全に育つに違いない。 |
一番星 碇泊灯ともして星の降りにけり 案山子立つ一番星に背を向けて 人形の瞳を見開いて月の闇 りすの森やまねの森に木の実雨 蛇笏忌の蒼深めたる雨後の山 |
  堤亜由美 10月は誕生日と結婚記念日がある特別な月。いつものように金木犀の風を吸い込ん で、今年も無事にその日を迎えられることに、感謝。 |
石ころ 掌に包む石ころ鰯雲 秋雨や美術館への道標 青空へ深山へ案山子手を広げ 銀漢のほかは波打つ音ばかり 旅果ててより東京の良夜かな |
  降矢とも子 遠方の客があり、久しぶりに小田原城址公園を訪れた。象のウメ子はゆっくりと私たちの前にやってきて、しばらくこちらを見つめていた。数日後、ウメ子は亡くなった。推定62歳。ウメ子、長い間ありがとう。 |
終の一矢 ハート星花船小鳥菓子焼きぬ 一反の稲穂に風を呼ぶ力 子規の忌の古書肆に匂ふ埃かな 台風の尾の打ち鳴らす梢かな さはやかに終の一矢を放ちけり |