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白百合衆は、2006年3月に解散した「月刊ヘップバーン(黛まどか代表)」において、「ヘップバーン俳句賞」を受賞したメンバーにより組織されています。
俳句座☆シーズンズでは、会員指導及びマンスリー投句選者を務めます。

菅野奈都子松下美奈子高尾早弓石井優美子堤亜由美降矢とも子

<鈴蘭衆>
「鈴蘭衆」は、「白百合衆」が年間の実績等を考慮して選ぶ、 「シーズンズ俳句賞」受賞者であり、白百合衆のサポート役として 句会指導等にあたっています。

桐山陶子宮本素子かしまゆう宮沢恵理    鈴蘭衆のページへ

 

  菅野奈都子

麦秋の季節を迎えた。青々として いた麦が、そこだけ季節を違えた ように色づいていく。麦はいつし か琥珀に変わり、金色の波となる。 ある日、麦は刈られ、忽然と姿を 消す。ドラマのやうな初夏の光景。

改札

夏ショール巻いて銀座の顔となる
春陰の水面掠める鳥の影
定期券かざす改札風薫る
エレベーター開いて渦中の夏ショール
給食の献立表や麦の秋
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  松下美奈子

不治の病に冒された母は、私 に「山笑ふ」という季語を伝 えて逝った。そして父は、そ の季節を選んで身罷った。哀 しみ寄り添って下さった皆様 に、心から感謝申し上げます。

山笑ふ

闌にふつと消えたる花かがり
頬伝ふごとく玻璃戸を春の雨
弔ひの夜を引きよせて夏ショール
箸先の白骨ほろと夕蛙
母に添ふ父の戒名山笑ふ
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  高尾早弓

「星合集」の製作が始まっています。各句会の担当の皆さんが、サイト上の掲載句と間違いがないか、ひとつひとつ突合せをしてくださっています。これが以外と大変。感謝です。

挨拶

尾根に吹く風に夏鶯の声
囀りの天より高きところより
朴開きけり挨拶のおのづから
船に張るロープ真つすぐ雲の峰
噴水にライオンの髭龍の口
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  石井優美子

風が薫りだす頃は、レアチーズケーキが美味しい頃。しっかりと冷蔵庫でねかせたそれを、庭に出したテーブルの席でいただきます。お伴は、熱いイタリアン・ ロースト珈琲がベスト。

東京

鳥の恋缶に鳴りたるドロップス  *
燕の子うだつに雨の上がりけり
潮風に放れたがりて夏ショール
噴水やスカイツリーの点る街
東京の雨の気配に修司の忌
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  堤亜由美

春の大潮の夜、海底の珊瑚たちは年に一度だけ一斉に産卵する。澄み渡る満月の下、地球の確かなうねりを感じた。

叱られて

叱られて噴水高く上がりけり
また話題攫つてゆけり夏ショール
青葉木菟森に七つの言ひ伝へ
島の子に任す道順仏桑花
若葉冷ショパンで終はるリサイタル
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  降矢とも子

渋谷で現代美術家・杉本博司氏を追った映画「はじまりの 記憶」を鑑賞。その足で同氏の個展開催中の原美術館へ。 映画館で見かけた人が幾人か。考えることは同じだね。

風の音

黄金週間大玻璃戸磨きあげ
オープンエアストローを弄び
夏近し瀬音にまさる風の音
悩みある手に噴水のつかまらず
木蓮の空に手向けるごと咲きぬ
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(2012.5.15更新)