華という漢字は「十」を6個と「一」の漢字で成り立ちます。
小鼓の皮は調べ緒を通す穴の回りを糸で縫い止めています。その糸の所を漆で塗り補強してあるのが花びらの様に見えるので「花形」と呼びます。
その穴が6つ有ることから華の漢字は鼓の相を表している様に思えます。
又6つの穴を六道に例え、鼓は六道輪廻を表すとも、それに通じる音を出すとも伝えられました。


これらには、鼓を単なる楽器として扱うのではなく、+αを求める鼓に対する思いが込められています。
私たち鼓方は子供の頃から鼓を「楽器」とは呼ばず、必ず「お道具」と呼び大切に扱って参りました。これからも鼓に対するこの思いを伝えて行きたいと思います。


1000年以上の歴史を持ち、能楽と浅からぬ関係を持つ南都興福寺の貫首、多川俊映様の御揮毛です。

 

閉じる