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華奴の「短歌あの日この日」 バックナンバー
2003年9月
9月30日(火)
一生は待つものならずさあれ夕日の海驢が天を呼ぶ反り姿
佐佐木 幸綱
海驢が叫ぶのは繁殖期だけなのだろうか。このごろ 義父は 夜中でもなんでもかまわず突然雨戸を開けて、吠えるような大声をあげるそうだ。歌を歌い出したり。なにか相当イライラしたもの、わけのわからない不安やなにかいろいろたまってるらしい。発散のしようがなくて、義母に憎まれ口ばかり言っていじめているらしい。義父が散歩に出ている間にと、義母から電話で呼ばれる。「わしは100まで生きたる。おまえはあと一年くらいやろう。」などと悪態をつくそうだが、「残ってんのわしだけや、だれもおれへん。みんなもう先逝ってまいよった。」と口癖のようにいう義父。おそってくるさみしさ、不安と戦ってるのだろうか。社交的にだれかれとおしゃべりする質ではないので、なにか発散させる方法はないだろうか。元気なのをいいことに そうマメにご機嫌伺いしてなかったけど、いよいよ 足繁く通うべき時が来たみたい。このままやったらわたし殺されるわ、なんて、荒れる義父ちゃんにほとほと弱り果てる義母ちゃんである。
9月29日(月)
神劔ひらめくや即ち四方展け清明く大いなる天明至る
齋藤 史 歌集『朱天』
この歌は 開戦後 昭和17年の歌。
対しまして、お話は平成15年 脳天気な主婦の昼下がり、剣神を振りかざすロトの剣の舞。
う、うでが、上がりません。鼻の頭を掻こうとして容易に手が上がらず、え、えらいこっちゃと思ったら、それどころやない、お箸があがらん。口元まで行かんのじゃ。口のほうをお箸に持っていく。なにをしたんやって? 剣の舞です。今日は アッキーのお家で いまどきの体感型テレビゲームを体験したんです。TVゲーム玩具「剣神ドラゴンクエスト 甦りし伝説の剣」。指先の操作ではなくて、テレビの前で 剣を振りかざしてモンスターを斬りまくるんです。汗だくになって、夢中になって剣を振り回し、気ぃついたら、う、うでがぁ、、、い、いたい、、、、こ、これでは 録音機器の操作ができません、、、、。
9月28日(日)
白鳥のねむれる沼を抱きながら夜もすがら濃くなりゆくウラン
岡井 隆
今日見たテレビ。湾岸戦争、そしてイラク戦争と アメリカは劣化ウラン弾を使い続けたんだって。しかも、アメリカ兵はそんなこと知らされもせず汚染されたところにいるそうだ。ひ、ひどい。自衛隊派遣なんて、とんでもないよお。
9月27日(土)
曼珠沙華のごとく生きめやある朝あらはれたれば全きすがた
横田 千加子(水甕 2003.1)
足さきのすこしつめたい朝が来て無性に見たい真っ赤な曼珠沙華
9月26日(金)
シシトウはごぐんと太き緑色ははの畑の小指と親ゆび
行方 祐美 (水甕 2003.10)
天王寺で円山応挙見て、ランチに食べ放題の串カツ。シシトウ3本食べて 一本は大当たり、ひーひー辛かった。
バイキング形式でとってきて テーブルで 衣をつけて揚げるの。時間制限1時間で950円。 なんとなく落ち着かないけど、20本は食べました。ルシアス16階。
バナナのカツ って初めて食べた。けっこう おいしい。甘酸っぱくて。
焼いて食べるバナナじゃなくて ふつうのバナナだけど、イケマスよ。
9月25日(木)
朝顔のひねりほどかれ咲く時にかすかな流血あるとおもう
江戸 雪 『椿夜』
September Rain。。。。。。九月の雨は冷たくて。。。。。。
朝顔 まだがんばってます。師走になってまだ咲いている朝顔見たことあるから、まだまだいけるだろう。
明日の朝咲く朝顔の蕾 ひりひり痛い夜をたえつつ
9月24日(水)
天敵をもたぬ妻たち昼下がりの茶房に語る舌かわくまで
栗木 京子 『中庭』
今日は 午前中<かあさんの木プロジェクト>の打ち合わせ。その後、ランチにファミリーレストランに入って、延々とおしゃべり、気がつくとなんと夕刻5時をまわっていた。そこまで居座るまでに こんないきさつもあるのだから、おばちゃんは コワイモノナシ。というのは……小一時間ほどでランチを食べ終え、一旦会計を終えて出ようとしたところで 外のあまりの土砂降りに怖じ気づく。で、今出たくないね、、、、と、。ランチは 180円プラスでドリンクバーと言っていろんなソフトドリンクが飲み放題になる。が、私たちは 始めそんな長居するつもりもなかったし、今日はドリンクバーはなしで食事を終えた。そこで、せこいことを思いつく。「お勘定した後やけど、ドリンクバーの追加でコーヒー飲むってのいけるかな。」「聞いてみよ、聞いてみよう。」って。おばちゃんは強いぞ、と自認しながら。すると、若いおにいちゃん店長は 実に快く承知してくれて、またのこのこ戻って居座ることとなったのだ。再び出るときに 追加の180円を払おうとすると、「いえ、聞いておりますので、お代は頂かなくてけっこうなはずですよ。」と女性の店員さんが店長に聞きに行った。やっぱり店長は われわれが もともとドリンクバー付きでランチをしたものだと思っていたのだ。「いえ、けっこうですよ。」「いえいえ、あの私たちランチはドリンクバー無しでして、、、、」とやっと理解してもらった。店長は そこまでずうずうしい申し出であるということは思いもつかなかったのだろう。「すみませーん。おばちゃん コワイモノナシで、、、、」 でも また快く送りだしてくれた。さすがに、この店はおばちゃんの客多いし、おばちゃんでシッパイしたらあとがコワイよね。よくわかってるわ。
9月23日(火)
優越感ひとに与ふることだけがおのれ世に在る意味と言ふかも
痩せてこそ人に愛されむと激痩せし愛されざりしを果てなく語る
指導にも治療にもあらずみずからを引き攣らせゐる若きに対ふ 今夜もカウンセリング。
「あくまで」の言葉きこえれば自らを悪魔と思ふ十五歳の苦
まだ笑顔あれど関係妄想に苦しむ少女家に帰らず
伊藤 一彦 歌集 『柘榴笑ふな』
それぞれでいい それぞれがいいと気づくまでのおのれの苦は伏せおき、ひとごとのように思い出した歌を揚げる。今日頂いた 東京のおかき、「 銀座 あけぼの」の<それぞれ>という。しおりも詩のようで ちょっとしゃれているので、引用する。
それぞれでいい それぞれがいい
人もおかきも みんな同じではつまらない
「それぞれ」は八種類の中身がちがう小袋があり
すべてを合わせると五十三種ものおいしさ
八種類の袋は 黄 朱 緑 紺 桜 銀 金 と
日本の伝統色で色分けされ それぞれに異なるおかきが
ひとりで一度に食べられる分量だけ入っている
一人でも大勢でも
それぞれが それぞれにおいしい それぞれがある
9月22日(月)
蕗の薹ほろほろ苦しほろほろと山鳩啼かさう電子辞書のなか
桑原 安之助 (かたしろ 水甕浜松支社誌123号)
蕗の薹の季節じゃないけど。ネットで買った電子辞書が届いたの。古い電子辞書が壊れたので、最新のを買ってしまった。前のはソニーの古いでっかい重たいのだし、修理する気になれなくて。今度は カシオ 薄い。優勝したら安く買えるかも、と期待してちょっと我慢していたんだけど、優勝しても変わらなかった。今度のは 音声は出ないけど、32冊の辞書をカバーしてる XD−V3600。
音訳作業のお役立ちグッズ (^_^)v 44,000円が 送料代引き手数料込みで 24,790円。 だんなに、「わからんことあったらなんでも聞いてやあ、聞いて聞いて」と えばっております。
近頃の生徒さんは 電子辞書が必携らしい。軽くていいね。子供の授業参観に行った友達が びっくりしていた。英語の授業。みんな ぱこって 電子辞書を開いているそうな。で、「わわわ、うちの子とあとほんの数人だけが持ってないやないの。」帰って 子供に言うたそうな。
「あんた みんな電子辞書持ってるやないの。なんで言えへんの!」と。しかし
「ええねん。ぼく いらんねん。紙の辞書でええ。」
ぼく エライ! できたお子やなあ。興味深いお子やわあ。ふつう 「みんな持ってるから買うてえ」と乞い、「みんな持ってるて、みんなって誰と誰とだれや、言うてみ。」と返すのが ものをねだるやりとりの常やけど、ほんまにみーんな持ってるねんでえ、、、と驚いていた。
9月21日(日)
十指窪めて青青と双手ときめくを花鳥兜漣の阿寒湖
榛名 貢 (かたしろ 水甕浜松支社誌123号)
阿寒湖の思い出
トリカブトの青、いい色だ。山で出会ってときめく色。
阿寒湖には 二度行ったことがあるが、その最初にとんでもない悪印象が染み付いた。と言っても、阿寒湖そのものには 恨みがあるわけではないが。二十数年前、学生の時泊まった湖畔の宿、その布団。鉄板のように冷たく重いせんべい布団。あんな布団があったもんだ。しかも 宿。今どきのホームレスのひとのほうが うんとイイ布団に寝ていると思う。友達は、かゆいかゆいと言い、なにしろおぞましいと思いだしたら、じっとり気持ち悪くて、眠れない。いまだに あの旅の話題の時には出てくる話。去年阿寒湖を訪れたとき、しっかりまだあるじゃないですか、その宿。なんだかいまいましい思いで眺めた。
9月20日(土)
浮見堂を巡る引き潮速度見えて水母の傘の傾きそろう
乳緑の水母の花傘しなやかに開き閉じ開き閉じ踊るがごとし
竹村 美智子 (かたしろ 水甕浜松支社誌123号)
水母の群のダンス。昨日見た水母。天王寺の地下街の通路に青い青いスペース、水槽があった。青い青い宇宙にたくさんの水母がふわりふわり。青い照明に神秘的に青く光っていた。おとうはんと一緒にしばらく眺めていた。おとうはんが言った。
「白天のくらげの黒いくらげはこのくらげと別か?」
「あ、ちゃうちゃう、あれは 木耳やで、キノコのきくらげ。こっちは 中華くらげのほうのくらげやで。」
何見ても 必ず喰うもんの方に考えが行くうちのだんな、なるほど しっかり父親譲りなのであった。
9月19日(金)
さわさわとハト麦の葉を鳴らしつつ夏は終りと風は告げゆく
児玉 レイ子 (かたしろ 水甕浜松支社誌123号)
まだ日差しは強くて暑い。でも風があるから気持ちいい。ハト麦畑はないけれど、バス停の前の公園の欅がさわさわ。あんなに大音量をなしていた蝉はどこ行ったんだろ。今日は 義父ちゃんとの病院デートのコースに 美術館を組んだ。天王寺の大阪市立美術館で 関西美術文化展ってのをやっていて、ふらここにも登場してもらっている谷口英幸さんが出品している。心の中の宇宙「日々の感情」。かっこいい作品だった。コロナのように 刻々とゆらぎ立ち上り湧き起こるもの。襞のうちにしまいこめぬものが在る。(21日まで)
義父ちゃん 「わしら こんなん見たかてなにがええんかわからんわ」と 言いつつ けっこう フムフム楽しんではったみたい。
あかんあかん、さわったらあかんでえ、、、、ちょっとはらはらしました。
キャンバスは なでなでしはるし、
「鳥喰った猫の夢」立体造形 「重いんかな、、」って 持ち上げてみるんだから、義父ちゃんったら、おいおい、、、。
近頃だいぶおかしいんよ、と義母ちゃんが訴える義父ちゃんですが、
ちょっと いい刺激になったでしょうね。
応挙展は まだおあずけ。
9月18日(木)
惜しみなく愛せしことも美しき記憶となして別れゆくべし
大野 誠夫
記憶とは とてもとてもだいじです。今朝のNHKでは、痴呆の症状が現れ始めた患者さんの苦しみを理解しようと訴えていた。そして、たまたま見た番組で、今日のヒューマンドラマスペシャルの紹介。事故で命と引き替えに 18年の記憶すべてを失った青年のお話。これは 見なくては。今夜8時から。で、今夜の更新の分を先にやってます。見るものすべてなにもかもはじめて、になってしまった青年。記憶のまっしろな まるで無垢な存在。「友達がポケットから なにかきらきら光るものを取り出して、それをなにかのすきまに入れて、ボタンを押すと、がちゃっ、ウーンと音がして なにか黄色い液が出てきて、それを口にすると、しゅわしゅわってすごい刺激でびっくりしました。それは 炭酸のオレンジジュースだったわけなんですが、わあ、人間て こんな激しいものを飲むんだな、と思いました。」その後 社会生活に戻るまでの壮絶なドラマ。記憶がないということで、騙されたりして、人間不信に陥り、引きこもり夜の徘徊、、、とか。母の愛、そして、人間のふしぎなすばらしさ、見せてくれそう。
9月17日(水)
「よくひらく足だね」言わせるまでは、って
意地でもひらく 勝ちたいナナコ
林 あまり 歌集『ナナコの匂い』
今日は フィットネスクラブでヨガ。体はやわらかいのが自慢だったのが、最近めっきり錆び付いてきたらしく、ばしばしに硬くて、イカンいかん。そう言えば、以前はいつも寝る前に真向法体操をしていたのに、パソコンをするようになって、ばたばたと寝るようになってから よい習慣はいつのまにか消滅していた。まずい生活習慣に。ちょっとでも 体の可動域を回復させねば。
ヨガをしたあとは ほんとうに気持ちがいい。あの爽快感は他では得られない。肩が凝って、頭が痛くなりそうなときでも、すっきり効果覿面。もうこれしかない、と思った。
こないだ、ちょっとした恐怖体験。といってもユーレイ話ではくて、、、、朝 マンションの下の郵便受けに新聞を取りに行って、はたとその前で立ち止まった。暗証番号がわからなくて、ダイヤル式のロックが開けられない。お、思い出せない。え? え? わ、わからない。いつも 手が指が覚えているはずの番号がわからない。そ、そんなあほな。かちゃかちゃやってるの 誰かに見られたらやだし、あきらめて手ぶらで戻った。え? まさか? これって 若年性アルツハイマー?! 数字に弱い私が 数字からやられるのもとてもありそう。で、銀行の暗証番号を思い出してみる、が、自分のは思い出せるが、もうひとつのがアヤシイ。や、やばいんちゃう? え゛ー!! まさかまさか。昼間通るとき、郵便物も入っているのに、まだ思い出せない、わからない。夕方、夕刊も入っているのに、まだわからない。ひえーー、ど、どないしょー。そして、夜ダンナがどっさり中身を持って帰って来た。
「今日は ポストの中 ぜんぜんとってないんか。」
「それがそれが、どないしょー。アルツハイマーかもしれん。鍵開けられへんねん。」と 悲壮な声をあげる。
「なんやそんなことかいな。そんなんようあるで。手と感覚で覚えてるから、ちゃんと数字で思い出そうと思たら わからんようになることはようある。」と 数字大好き、数字に強いダンナがこともなげに言うので なんや、そうなんかー と 安心した。 朝、そう言えば、階段を下りながら考えていたことは、カウントゲットのプレゼント5555の次はなににしよう、7777かなー、、、、とか。で、あれ? と立ち止まったのでした。 そして、それから いろんな数字が頭に浮かぶんだけど、コマーシャルで連呼される数字とかいろいろ、でも肝心のが出てこない。びっくりしたよお。恐怖の一日でした。いや、まだ安心でけへん、、、、けど、とりあえず。
ああ、記憶にアクセスすることのふしぎ。
で、この話が どこにつながるかって? ヨガで アルツハイマー予防効果のポーズ。息を 右の鼻の穴で吸って左の鼻の穴で吐く、またその逆をする。大きくゆっくり、脳に酸素を取り入れる、と。右手人指しと中指で眉間より少し上を押さえ、左の鼻の穴は薬指小指、右の鼻の穴は親指で 交互に押さえて 呼吸する。
9月16日(火)
アンデルセンのその薄ら氷に似し童話抱きつつひと夜ねむりに落ちむとす
葛原 妙子
みるく金時 今日はぜったい食べてやる。と、団子屋に走ったら、また火曜日、定休日。あ、でも開いてる、と思ったら、入り口になにやら横倒しになってふさいでいるものがある。酒樽。祝勝の鏡割りでもしたらしい。ははん、そっか、店を開けてるわけやのうて、単に昨夜からの延長なんや。「すんません。今日は休みでんねん。」と出てきはった。なるほど了解。商店街を通ると店主のおっちゃんが 離れたところに立つよその店のおっちゃんにジェスチャアで挨拶してはった。バンザーイの挨拶。なんか みんなにこにこしてた。みるく金時 今日はぜったい食べてやる。と、たこ焼きと甘党の店に走った。
9月15日(月)
今の世にチャップリンといふ男ゐてわれをこよなく喜ばすなり
前川 佐美雄
今の世には なんちゅうても 星野仙一だああ。ついについに 18年ぶりの優勝へと導いた闘将! ばんざーい! ばんざーい!!ばんざーい!!! 男仙一、宙に舞う。
10年前 われわれの結婚式はホテル阪神でした。前年92年が「惜しくも、」という年だったものだから、もしもちょうど優勝決まるころだったら みんな披露宴どころとちゃうから、おっきいスクリーンでテレビ見られるところで、阪神ファンが騒いでも怒られへんとこで、ジェット風船飛ばせてー、とか そんな一大事を期待して選びました。しかし、結局そんな心配はぜんぜん必要なかったシーズンでした。が、招待客は大勢の虎ファン はっぴ着て 六甲颪の替え歌とか、そんなノリでした。ほんだら ホテル側もいろいろサービスしてくれはって、当時の中村監督からの祝電くれたり、写真は でっかい本物の球団旗を借りてきてくれて、その前での写真をサービスしてくれたりしました。あのビールかけ祝勝会と同じタイガースのロゴの虎ので〜んと入った酒樽で鏡割り。ほんで、升には ちゃあんと タイガースの焼き印。もちろん 新郎新婦の名前なんぞ入れてないし、みんな宝物にして大事に持ってるって。10年目にして、ついに その升で 勝利の美酒を!!
今もその10年前の酒樽は 園芸グッズなんかを入れてベランダにでーんと置いてあります。
9月14日(日)
四万十に光の粒をまきながら川面をなでる風のてのひら
俵 万智 歌集 『かぜのてのひら』
昨日までの脳味噌煮えるような蒸し暑さとうって変わって 今日は涼しかった〜。朝も寝苦しくなくて いつまでもごろごろしていたいような心地よさ。そして一日中 南からいい風が吹き抜けてさわやかさわやか。一年でベストテンにはいるくらいの心地いい日かも。あああ、ええ風〜。うっとりしながら ごろごろころがっておりました。3時からのデイゲームのために早めにプールに行って来て、ほどよいけだるさにごろごろ。風のてのひらがやさしくなでてゆく。夏の疲れを溶かしだして持ってってくれるような ほんまええ風でしたわ。
よそではよう勝たん5連敗という不甲斐ない情けないことになってもたけど、、、。勝って決めてほしなあ〜。しかし 巨人も負けてもたー。また明日も同じシチュエーションかあ、、、、。
9月13日(土)
身離れのよき女なり日曜の午前ひとりで飲む缶麦酒
島田 幸典 歌集 『no news』
女は 後朝の別れもそこそこに今日は用事があるのとそそくさと帰って行った、、、か。身離れのよきってのがめっちゃおもろいな。鰈とか白身魚が思い浮かぶし。
で、話は まるで関係ない 単に缶ビールつながりってだけのことなんですが。今朝のできごと。
いつもダンナに缶麦酒の缶をつぶしてもらう。家の中で私は素足で、ダンナは ヒールの堅いスリッパを履いているから。今朝も ダンナの足下に缶を置いて、「はい、これ、踏んで」と促す。で、踏む。
「あ、アホ! なにすんねん!」
「あ、ほんまや、えらいこっちゃ」
その缶は 阪神タイガース応援バージョンで タイガースのロゴが入っているのです。踏み絵をさせてしまいました。
缶のタイガースの虎のところをカッターで切り取って バッチみたいにしたり、
扇風機やら洗面所やらに付けたりして けっこう遊んだのですが、
さすがに全部をやる暇はおまへんでしたので いつも通りにつぶそうとしたのですが。
「あかん。踏まなあかんのやったら、もうこれは買うたらあかん。」
9月12日(金)
ブラウスのそびらの白をうるほはす真乙女の汗うらぐはしきよ
大辻 隆弘 歌集 『デプス』
女の私が、真乙女のふとしたしぐさにうらぐわしと感じて印象に残っているシーンがある。もう20年近く前になるだろう。今も歯磨きをするときによく思い出す。芦屋の六麓荘に念仏三昧をする道場があって幾日かの合宿のようなものに参加したときのこと。数学者の岡潔先生も『春宵十話』の中で書かれているその念仏三昧である。そのとき 岡先生の娘さんとそのお嬢さんつまり孫娘さんも参加されていた。その岡先生のお孫さんの歯磨きのシーン。歯を磨き終わったあと、ステンレスの流しをさりげなくきゅっきゅっと手でこすった。いかにも自然な所作だった。たったそれだけのじつに些細なシーンなのに なぜかよく覚えている。つつましくおくゆかしいこころねを見たからかな。さすがに岡先生のお孫さんだと その清楚で聡明そうなうるわしさに見惚れていた。
9月11日(木)
あまりにも白き月なりさきの夜の誰が魂の遊ぶ月夜ぞ
佐佐木信綱
仲秋の名月。さっき すごい雷雨。月と雷のコラボレーション。珍しい光景だった。
9月10日(水)
女にて生まざることも罪の如し秘かにものの種乾く季
富小路 禎子
今年蒔いた朝顔のうち 3本だけが育った。そして、今朝 3本目の朝顔のひとつめがやっと咲いた。一本目の朝顔は種が採れたというのに、ずいぶんと個体差のあること。途中 台風と旅の間の水不足でちょっとピンチだったのをなんとか乗り越えたという経過があるのだけれど。旅の間の水対策はいつも万全にしてゆくのだけれど 今回台風できちんとできなかったもので。3本それぞれに花の色が違う。今3色咲いている。最初に咲いたのが 赤紫。一番元気がよくて、大輪。その次が 夜明けの空のような淡いみずいろ。そして 今朝咲いたのは、淡いピンク。ひとつのプランターに 絡み合う朝顔、花が咲き、種は乾きつつある。真っ黒い種。
今日は 区役所でひとりお籠もりの作業。なんとか終了したよ!
9月9日(火)
みづ幾重かさねてあをきこころぞと問はましわれの上海想人
紀野 恵
ダビング作業が終わって 「よし、今日はミルク金時食べよう」と決心して 孝子はんを誘って団子屋を目指した。が、なんと、休みだった。今日は断念。明日は 誰かつかまえてミルク金時を食う一大事を成し遂げなければ。
今日は 重陽。九が 苦が重なった。あーあ、えらい目におうてん。疲れたー。某メーカーの浄水器の様子がおかしいので、見に来てもらったのだが、うちが購入した代理店さんが入院中で代わりの代理店さんが来てくれはったのだが。水をカウンターを越えて飛ばしはって テーブルの上の書類やパソコンのリモコンとマウスが濡らされた。パソコン ようそこに置いてなかったこっちゃ。あぶねえー!! その時は まだ笑って心を鎮めたが。そんなどころか、キッチンの床が水浸しになる騒ぎになって、もう半泣きやわ。水は リビングのカーペットの方に少し潜ってったようで、あ゛ー ドツボ!! どないしてくれんねん! どないもならんけど。頼まれたほうも災難やろけど、もって行き場のない悶々。直接の顧客でなかったから、専用管になっていないことを知らなかったからだけれど、プロの認識不足! 暑うてイライラしてるとこに これや。もう かなんかなん。明日 メーカーの人が来るっちゅうけど。水浸しの責任はメーカーにはないやろけど、それもぶつけてしまいそう。
みずに泣くみずのさん。うつくしい水の歌を求めて、波立つ水面を鎮めましょう。
9月8日(月)
ガラス瓶におしろい花の実をためて秘め事ためて夏から秋へ
足立 瑞穂 歌集『白いものばかり』
今日も たまらん暑かった。ほとんどはクーラーのきいた「にこにこセンター」で録音ダビング作業だったが、ちょこちょこ外に出たときの息苦しさはたまらない。まったく 帳尻合わせしなきゃいけないみたいに、白露ったって今さら暑いんだから。作業の終わりに近づいてやっと見通しがついたところで、孝子はんが 「アイス買ってきたげよ。」ととんでいってくれた。わたし ミルク金時!
この夏、そういえばちゃんとした かき氷のミルク金時 食べてないんとちゃうか。いかん、いかん。秋になってまうまえに、ちゃんと 頭が痛くなるくらいの
練乳たっぷり、小豆たっぷりのミルク金時 食べなくっちゃ。この夏 まだ大事なことをし残している。
9月7日(日)
人の名を忘れ川の名を忘れざる 夏野を貫きて遠く光れり
齋藤 史 歌集『渉りかゆかむ』
川のある景色が好き!
9月6日(土)
恐竜展出づる酷暑の夕ぐれを尾のなき二足歩行者あはれ
馬場 あき子
今日も暑い日だった。ほとんど図書館の「涼しいが臭いスタジオ」におこもりだったが、食事に出たときの暑さといったら炎天サウナ。お昼は この暑さに負けじと韓国料理の店で日替わり定食、ビビンバとテールスープ。また酷暑の夕ぐれまでこもって外に出たとき、この歌を思い出した。
9月5日(金)
切り炭の切りぐちきよく美しく火となりし時に恍惚とせり
前川 佐美雄
最近は 火になる前にもよく働く炭。実家から備長炭をもらってきた。テレビの上に置いて電磁波を吸収させるというやつ。お風呂に入れるのも持って帰ろと持たされる。効果はあるのだろうけれど、そんなの実際はっきり実感なんてできないものだろうと思っていた。実感がようわからんようなもん、あってもなくてもどっちゃでもええようなもん、くらいに思っていた。ところが、ところが、お風呂に入れると、これははっきりと やわらか〜い気持ちのいい〜お湯になって快感を体感! あったら、ええぞ、これ。
今日 図書館の防音室のスタジオで広報を録音。ここが、また臭いクサイ、死ぬほどクサイ。シックハウス症候群になりゃしないかと思って、ここはあまり使いたくない。窓が開かないから ずっとにおいがとれない。少しばかりの炭が置いてあるけれど、ずっと同じものじゃないかい? それに あれくらいじゃ間に合わないよ。炭 せめて一俵くらい置いてくれ〜。あ゛ー 明日もあの部屋だー。
9月4日(木)
浮草のあおさつめたさ広がりて日傘まわせば陽がとびちるよ
江戸 雪
パラソル掲げて自転車の片手運転をしていると魔女が言った。
「ハンよ。」
「ハン? え??」
「ハン」
「はん?」
「イハン」
「あ、違反?!」
そ、そうか。そういや 携帯でしゃべりながら突っ込んでくるやつにむかついてるけど、こっちもそれと似たようなもんやな。(ただし、傘さし運転は法律で罰せられるけれど、携帯通話運転のほうは罰せられる法律はまだないそうだ。)
そういや 道路交通法、守ってへんなあ…。毎日毎日犯罪かあ ?!傘さしは ダンナに怒られるし、イケナイと気にはしていたが、法律違反かあ。5万円以下の罰金なんだって。
罰則がどうこうじゃないけれど、法律違反かあ……。うーん、そう言われるといろいろ認識不足やなあ。わたし どっちかというと守りたいほうの人間やねんよなあ。やっぱダンナのいうこときかなあかんな。
★懲役3ヶ月以下または5万円以下の罰金
・信号機の表示に従わなくてはならない。
(道路交通法第7条)
・道路標識等により、通行を禁止されている部分を通行してはならない。
(道路交通法第8条)
・踏切や「一時停止」の標識のある場所では、一時停止し、安全を確かめなければならない。
★5万円以下の罰金
・夜間に自転車に乗るときは、前照灯(ライト)を点けなければならない。
(道路交通法第52条)
・傘さし運転など不安定な方法で自転車を運転してはならない。
(道路交通法第71条)
・右折・左折または進路を変更するときは、合図をしなければならない。
(道路交通法第53条)
★2万円以下の罰金
・2人乗りをしてはならない。ただし、16歳以上の者が6歳未満の者1人を幼児用座席へ乗車させる場合を除く。(道路交通法第57条)
・2台以上並んで走ってはならない。
(道路交通法第19条)
「自転車社会学会」というおもしろいHPを見つけた。い〜っぱい 自転車に関する情報満載。自転車の罰則も いっぱい詳しくあるある。
9月3日(水)
わかき時、わが居し部屋の片すみに照りし鏡は、くだけつらむか
釈迢空
女は鏡というとつい容姿容色と結びつけてしまうけれど、この歌の鏡はもちろんそんなことじゃなくて、夢や理想や大儀や信じていたことそのへんのことなんだろうな。
実家の玄関に全身を映す姿見がある。昨日久しぶりにその鏡に映った自分の姿を見て、私は思わず 叫んでいた。「この鏡、絶対おかしいわ。わたし、こんな太ってないで。」 そう信じて疑わなかった。でもでも、考えてみると、あの鏡が割れて 違う鏡に変えたとも思えない。めったに電話などしないわたしが、電話した。わざわざ確かめるために。「ねえ、あの鏡、昔といっしょの鏡?」答えは、「そうよお。」 げーっ! そうなのね。まぎれもない真実なのね。わたしってもう細くないのね。重力に抗いきれない下向きのベクトルをずっしりまとったような。スリムなわたしはもういない。わっちゃあ〜〜、こらあかん。しめなくっちゃ。シェイプアップだ!! 夏の終わりに気づくまぬけでした。
9月2日(火)
ひんやりと山の気地の気そそけ立ち身は軽がると沢を攀ぢゆく
長尾 朝子 (水甕 2003.1)
今日は 久々に実家に行った。お昼頃の暑い暑い真盛り、大和川の堤を歩いた。この暑さ、そりゃそうだ、そんなバカは居ない。車は通っても、誰も歩いちゃいない。くらくらーっときそう。こういうときは 涼しい歌を呪文にして、軽々と歩くべし。
9月1日(月)
嘘ばかり言ふひとなれど右耳にミルクを注ぐごとき言葉も
永守 恭子 (水甕 2003.1)
抗癌剤止めたる後の新しき黒髪を美しと褒めてさびしも
駆け抜けてゆく一人を離りつつ列車に消しゆくひとつの思い
木下 のりみ (水甕 2003.1)
生きている私たちには あれから一年という時が在った。