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華奴の「短歌あの日この日」 バックナンバー

2004年9月

             9月 28日(火)   

      みはるかす田の面ふくるる穂波道赤きランドセル見え隠れして

                     内海 いね (水甕 2004.10)


田の面ふくるる穂波道 と いねさんが詠ってはるう。気持ちいい〜風が感じられるような いい風景やなあ。 今日のニュースでやってたけど、物騒な世の中だもんで、ランドセルに ICタグをつけて 子供の行動を確認しているんだそうな。 学校の門を何時に通過したかが 逐一確認できるという。


             9月 27日(月)   

      音もなく寄せくる波はひく時にチリリとならす珊瑚の浜を

                     朝居 た江 (水甕 2004.10)


台風が停滞してる。今朝のニュースで宮古島の浜が映っていた。あー、あそこあそこ。わたし 走りまくったとこやー。あほちゃうかと言われつつ、なんかやたらと走りたくなって、走ってた浜だー。春だったから そんなに人いないし、気持ちよかったなあ。


             9月 26日(日)   

      白熊が炎天仰ぎふるさとを恋いいるさまに入道雲出づ

                     西村 きぬ恵 (水甕 2003.12)


動物園のイメージを変えた今話題の動物園、旭川の旭山動物園。ぜひ行ってみたい。アザラシ館では 好奇心旺盛なアザラシが円柱水槽にやって来て間近に見られる。こないだ NHKのクローズアップ現代でも なんともかわいい姿を見せていた。見たいーー。白熊も 生き生きと飛び込んでくる迫力を間近に体験。ペンギンさんは 水槽のなかに人間が歩くトンネルがあって びゅんびゅん飛び回るペンギンさんの勇士を見られるし。みんなみんな 生き生きした姿を見せてもらえるようになっている。アンニュイなどこかもの悲しい動物園、なんかじゃないのだ。飼育係は 単なる飼育係じゃなくって、飼育展示係と言って、動物をどう見せるかをそれぞれのやり方で工夫をこらす。人間も動物もみんないきいき楽しいぞお。なあんて楽しい動物園でしょう!  


             9月 25日(土)   

      あの橋もまたこの坂も映りゐる犯行現場の長崎ふるさと

                     本渡 真木子 (水甕 2003.12)


昨日の朝、通勤途上で珍しい人に出会った。わんこをだっこして散歩中。そう言えば、彼女のふるさとの川は 思い川だと聞いたことがあった。最近 惨い事件でしばしばニュースで映像が流れたあの思い川だ。思い川で 彼女を思いだしていたところだった。あーあ、どんな思いで見たことだろう。


             9月 24日(金)   

      裏塀にまつはるばらを梯子かけをとこのぼりて切る音の冴ゆ

                     中島 昌子 中島昌子歌集初期歌篇(「水甕」昭和9.10.12.15.16年より)


タイムアップ。


             9月 21日(火)   

      あの縞がわが縞ならばやさ)しからむ楽しからむと縞馬を見つ

                     高野 公彦


最近見たお気に入りのCM。ぎゃはは! と大爆笑したのが、パチンコメーカーのCM。 ライオンと縞馬が ひしと抱き合って見つめあってうるうるしてるの。 感動もん!?やで。 なーんか 好っきゃわあ。なんの番組のときに 見たのかな。またいつお目にかかれるかな。
 だんなは 高見盛のCMならチャンネル変えずに見せてくれるけど、ペヨンジュンのは容赦なく変えられてしまう。なかなかゆっくりCMを楽しめないのよねえ。 


             9月 20日(月)   

      小きざみに用をこなして生くる吾は原酒の樽の歳月のまへ

                     藤川 弘子 (花野 第18号 2004.9)


      月光に面てらされてをさなごら歌ふをきけば母はうれしも

                     中島 昌子 中島昌子歌集初期歌篇(「水甕」昭和9.10.12.15.16年より)


藤川先生に中島昌子歌集を頂いた。挟まれた紙片には 謹呈の文字に加えて こう記されてある。
「母の初期の歌を山本大二郎氏がCDにして送って下さった。私の初めてみる歌ばかりである。表紙の色紙は、八月二十八日に九十七歳になる母が、そのころ書いたものである。」  
うっわあー、他人事ながら感動モンやなあ。 若い頃のおかあさんが、自分が、そこにいるのだ。
そして ご母堂の九十八歳のお誕生日にそれを発行された。
過去の水甕をデジタルに残すというたいへんな作業。大二郎さんの仕事が また違った新たな感動とドラマを生みだしているんだなあ。


             9月 19日(日)   

      心臓を止めて矢を放つ人間の意志の力は測りがたしも

                     華奴


アーチェリーのメダリスト 山本先生は 矢を放つ瞬間 心臓の鼓動を止めていた!! 矢を放つとき、ねらいからぶれないように、静止しなければならないが、心臓が拍動することによって、どうしても左腕が微妙に振動してしまってぶれが生じる。動かないように動かないようにと集中するうちに、心臓の拍動をも制止することができるようになっていたのだ。 山本先生自身は 心臓を止めようと念じたわけでもなく、また 止まっていたことも全く知らなかったのだが、テレビ番組の測定で明らかになった事実。本人も驚いていた。 すごいよなあ。


             9月 18日(土)   

      サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい

                     穂村 弘 歌集『シンジケート』


最近 体重に加えて 内蔵脂肪、筋肉量、骨量、基礎代謝を測れるデジタルのヘルスメーターを買った。目下の楽しみは…… 排便前後に乗ってみること。おおーーー! 今日のうんちは400グラムだーーー、、、。


             9月 17日(金)   

      曼珠沙華きおふ畦火と咲きつぎていまだ渡らぬ朝川に立つ

                     小黒 世茂


飛鳥の棚田なんてすごいだろうな。まっかっかっか。


             9月 16日(木)   

      サラリーの語源を塩と知りしより幾程かすがしく過ぎし日日はや

                     島田 修二 歌集『渚の日日』


島田 修二さんがお亡くなりになったそうだ。


             9月 15日(水)   

      シグナルの赤を無視してよぎらんか自己にゆき詰りし無風帯の昏れ

                     山口 津奈子


ひーー、忙しいー、っつうか、やりたいこと、やらなあかんことが たまりっぱなしで かたづかん、、、うううーー。


             9月 14日(火)   

      堕ちてゆく孤独の蓋を堰きとめて逆光のなかへ吸はれゆくなり

                     山口 津奈子


水甕叢書 1961年版 歌集 『女流十人』をお借りした。
自分が生まれた頃の<時代の空気>を歌で感じてみようっと。  


             9月 13日(月)   

      まつかなる蘂が待ちゐるいただきへ蟻のぼるなり彼岸花の茎

                     伊藤 一彦


弁天池の畔にもう彼岸花が咲いていた。蟻はうちの朝顔にのぼっている。


             9月 12日(日)   

      白銀しろがね)はり)打つごとききりぎりす幾夜はへなば涼しかるらむ

                     長塚 たかし)


美容師さんに マッサージしてもらって気がついた。相当 肩凝ってるわー。 


             9月 11日(土)   

      馬追うまおひ)ひげ)のそよろに来る秋はまなこを閉ぢておも)ひ見るべし

                     長塚 たかし)


今日の歌会の短歌鑑賞は 長塚節の歌。明治12年生まれ。歌もいいし、写真を見ると、あら! いい男じゃない!! 俄然興味が湧く。  


             9月 10日(金)   

      唐突に蜥蜴が塀をかけのぼる決意といふは垂直にくる

                     八高 恙子(水甕 2003.12)


まったくそういうもんなのよねー。本日 蜥蜴がかけのぼりました。  


             9月 9日(木)   

      類語あまた並べたような羊雲しずかにすすむ夕暮れがある

                     大森 悦子 (水甕 2003.12)


秋の空だねー。  


             9月 8日(水)   

      追い越してまた舞い戻る黄の蝶と喘ぎを分かつ晩夏の坂に

                     浦 ふじ代 (水甕 2003.12)


台風のときって 鳥とかみんなどこにいたんだろう。蝶なんて どないしてたんやろ。どないもこないもならんかな。ホームレスのおっちゃんらは? 


             9月 7日(火)   

      颱風の眼にはいりたる午後6時天使領たるあをぞら見ゆる

                     小池 光


金メダルの数を更新した今年は 上陸する台風の数も更新中。大阪も帰宅時間には風が相当ひどくなった。青い柿の実が枝ごと ばきっ、落ちてた。


             9月 6日(水)   

      地震なゐ)により倒れし家が夢に顕ち 南無不可思議光 なみだがあふる

                     池田 はるみ


こわいこわいこわい。地震めちゃめちゃこわかったよおーーー。 夜中のん。また寝るの こわいこわいこわいよお。 ふとんにへばりついて がちんこちんにかたまってしもた。 あとのどがからからに渇いてどきどきして眠られへんくて、こわいこわいこわい。 雷は好きやけど、地震はこわいー。朝方のも ぴっと目が覚めてこわかったー。 わたし 他のひとが気ぃつけへんような地震も 敏感やねん。 いつも速報出てから、な、ほら見てみい、地震やいうたやろ、って得意げに言うのがならい。 そやのにあのでかいの長いのはたまらんわ。あー、こわ。 阪神のあのときの恐怖が蘇る。わたしらでも こんなんやから、 ほんまに震災におうたひとは どんだけこわいのんが蘇るか。 またくんねんなあ、あーんこわいよお。


             9月 5日(日)   

      友のいひしよき言葉われと共にあり雨つゆのごとく心うるほす

                     片山広子


長らく会っていなかった友達と久しぶりに会っておしゃべり。


             9月 4日(土)   

      埴谷雄高『不合理ゆえに吾信ず』君の残せる蔵書繙く
      形見とて南部鉄製たこ焼き器『樹齢千年』『バッハとの対話』
      君の部屋に形見のネクタイ選りている 無人のプールの水音高く

                     華奴


8月のある日 友人が住んでいた公団住宅に行った。彼のお姉さんが遺品を整理していた。 もらっていただけるものはどうかもらってやってくださいと。一部屋に本棚がほとんどの空間を埋める書庫となっている、たくさんの蔵書。ただし、まだ読んでいないと思われる積ん読もふくめて、古書で求めた初版本とかも。そのときの遺品が段ボール箱に詰められ送られてきた。夫が一緒にたこ焼きを焼いたという たこ焼き器も一緒に詰められていた。 公団は京都西山の静かなところで、開け放たれた彼の部屋は5階だったか、気持ちのいい風がよく通っていた。またみんなで彼の思い出話。自転車が好きで、彼の3台の自転車で、西山をサイクリングしたことがあった。その自転車ももうどれなのかわからない。向かいの小学校のだれもいないプールの水音だけがざーざーと響いていた。


             9月 3日(金)   

      苦しみはわがほかに在る言葉なく九月のニュースを映像に見つ
                     春日井 建


この九月もまた。ロシアの北オセチア。


         9月 2日(木)   

      ブラインドの角度が変わるさりげない言葉ひとつに勇気づけらる
                     華奴


いつかだれかにあげたいこの瞬間。


             9月 1日(水)   

      瑠璃色の珠実をつけし木の枝の小現実を歌にせむかな
                     宮 柊二 歌集『小現実』


オクラの実が生った。ベランダのプランターの小現実。こないだ 花が咲いた咲いたと思ったら、いつのまにか実になっていた。芙蓉とかわたの花のようなので、黄色い小さなのが咲いたのが、実はしっかり大きくなるものね。実の長さが伸びてゆくのがおもしろいよ。オクラは寸詰まりみたいなちっちゃいのが だんだん長くなって 見馴れた形状のそれらしくなってゆくんやね。 種はもらったものなんだけど、いつも食べてるオクラの白い種を乾燥させて植えても大丈夫らしいよ。黒くて正露丸のでっかいのみたいな種でした。