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華奴の「短歌あの日この日」 バックナンバー
2004年11月
11月 30日(火)
目蓋はあれど耳蓋なき吾は車両を変えるべく席を立つ
華奴
わたしの隣に 若い女二人が乗り込んできた。ばかでかく甲高い声でしゃべりまくる。うるさくてかなわん。本を読んでいたのだが、読めやしない。どうにもこうにも 読むのを諦めたとて そこに居ること自体が耐え難い。こういう奴らは おとなしく携帯メールでもやってるほうがましだなあ。(と、思ったが、しかし、自分も ときに じゃかましいおばちゃん群団になっているであろうことを思い起こして背筋が寒くなる。)
最近は 基本的にマナーモードと優先座席付近では電源をお切りくださいってことで 落ち着いたらしい。音無しぴこぴこは社会的承認を得たらしい。
11月 29日(月)
垣山にたなびく冬の霞あり我にことばあり何か嘆かむ
土屋 文明 歌集『山下水』
この歌は終戦直後の歌らしい。国破れて山河あり、我には ことばがあり! と。
今日は 大和郡山・筒井の花野第18号の反省会にお邪魔した。新アララギの小谷稔氏がゲストでお越しで 土屋文明のお話が聞けた。土屋文明を直に知る人の話はやはり(ほんまに生きてた)生きた文明を一気に身近にひきよせた。文明の歌を読むのが楽しみになる。 実は USJに行くお誘いにあやうく負けそうになったんだけど、思いとどまってよかった。USJをふりきった甲斐はあったあった。
しかし、遅刻してしまって 貴重な最初の15分が聞けなかった。あー、あほした。しっかり、電車の時刻もばっちりネットで調べて15分前に着くはずだったのに、15分も遅れてしまった。財布を忘れてちょっと戻ったせいで、一本惜しくも逃しただけで、30分の差。やっぱり始めからもう一本前のを選択するべきなんやなあ。なにがあるかわからんねんもんなあ。でも、落ち着いて考えると 財布は 小銭入れは鞄にあったので、それで間に合いはしたのだった。オーマイガッ! 慌てるな、落ち着いて対処しましょう。オーマイガッ!
11月 28日(日)
とろろ芋のつる長長と宙に延び明日の風と交信はじむ
井上 アキ (水甕2004.12)
野山でむかごのついた蔓をみつけるとすごいうれしいよね。とろろいもの蔓ってことは栽培してるのかな。
私も明日の風をしずかにさぐってみたい。
11月 25日(金)
込みあへる車中に触れてとくと見つ腕のタトウーの南無阿弥陀仏
中澤 照代 (花野 第18号)
だれかれに詩ボクの宣伝したものだから、報告をするのもたいへん。なかなか興奮が冷めないままにばたばたとしておりました。 魔女姐にも ふらここの更新しっかりしいや せめて写真くらいは季節もんをとお叱りを受けたその尻からさぼってしまって、あいすみませーん。ハイテンションのまま きいこと電話ばっかりしてて。風呂から上がってもまだ電話しているので だんなは また きいことかいな、よおしゃべるなあ、とあきれる。
今年友達を亡くした夫は 仲ええなあと、うらやましそうに言った。
きのう 夢をみた。
わたしは きいこのトレーナー兼マネージャー。
白いバスタオルで きいこの背中を拭いている。
その決して白くない背中一面に タトゥー。
胸にまでつづくその入れ墨は
ゴッホの絵のような油絵タッチ。
おや、この部分はこんなになってたのかと、
脇からうすい胸にまわる部分のひまわりの茎をあらためて見入っていた。
まだまだなにが出てくるか未知なる魅力を秘めている。
なにがでてきてもおかしくないと思う。
ぐっしょり汗を吹きだした背中を拭いた。
おや、どうしたん、ここ、吹き出物出てるでえ。
11月 22日(月)
石子詰めのごとくに砂利が埋めてゆく銀杏並木が消えた空洞
華奴
杭全神社参道の銀杏がすっかりとっぱらわれてしまって
この秋のさびしいこと。
鮮やかな黄色にはなやぐはずが。
11月 20日(土)
真っ白な仔猫がにゃあとなきました秋のひなたの藁の中から
華奴
今日は 浄瑠璃寺、岩船寺へ紅葉狩り。といっても 駅のポスターには今が見頃と記されていたけれど、いまひとつの紅葉だった。岩船寺はまだこれから。なんだか 物足りなくて、奈良公園に寄った。例の二月堂のそばの池。銀杏がきれいに色づいていました。でも 紅はまだでした。
今日は朝から一日とことん ついてないというか なにもかも後手後手にまわるさんざんな一日。まずは 奈良方面の濃霧のためと言って、JRが 途中で止まってしまうトラブル。奈良に行くのに、二時間近くかかったかも。よりによって、最悪の電車に乗ったかも。 動かない電車の中で待つことのあほらしさ。乗ってるときにはすでに すっかり霧は晴れてるのに。そやけど、もうちょっとなんとかうまいことできんのんか、JRは。これだけ電車に乗ってるなら こんなことなら 滋賀のほうにでも行ったほうがよかったなあ。
で、また 奈良交通のバスがまた へたくそというか、なめとるというか。時刻表には 日、祝にしかないはずのバスと、ないはずの臨時バスを出していて、それと知らずに 行きも帰りも いちばんあほなバスに乗ってしまうはめに。土曜日にも
シーズン中の日曜、祝日同様のバスを出してるなら出してると 書け〜!! 行きは 浄瑠璃寺口から浄瑠璃寺前までのバスがないのだと諦めて2qを歩いていると、次々にバスに追い抜かれる。おいおーい な、なめとるなあ。帰りも 岩船寺南口から岩船寺口までの2q歩いたのに、なんとバスは土曜日には回らないはずのルートで岩船寺南口経由。岩船寺南口からぜいぜい駆け込んで岩船寺口のバス停にたどりついたグループの人達のブーイングの嵐。そらそうや。今必死で走って来たもとのところにバスが戻るんやもん、あほくさいあほくさい。
で、二月堂の茶店では ぜんざいを待たされる、待たされる。今日は独りでやってるらしくて、すこぶる機嫌のわるいおじさん。それならそうと、お時間掛かりますけどとかなんとか一言おっしゃい! どんだけ待たすんや。ホンマに日ぃ暮れてもた。代金引換ですので用意しといてくださいって 言われて、私は代金握りしめて 何十分待った? 言うことは言うといて、あんだけ待たせても お待たせしましたの一言も、ありがとうございましたの一言もなし。「代金引換です」の一言よお。なんじゃそりゃあ。なんでおれがこんな目にあわんならんねん、っちゅう顔して、やったはりましたなあ。気の毒に、きっとヨメハンが 店頼むでえ、言うて遊びに行って、来るはずのバイトも来んかったんちゃうかあ。しかしねえ、なんちゅうても天下の東大寺の二月堂の茶店でねえ……わたしらみたいに千度来るリピーターならええけど、国際観光都市でっしゃろ。印象わるいでえ。たのむでえ。
奈良交通のドライバーも 言うことは言うんよねえ、「両替は先にやっといて」としつこくねえ。ならば、浄瑠璃寺に行かれるならば次に来るバスがいいですよって言いなはれ。誰かが聞いたときに、浄瑠璃寺口から歩かないとだめですよ、けっこうありますよ、って言うてたけど、行くバスがあるならあるって言えよお。難儀なやっちゃなあ。
11月 19日(金)
つったっぽたっぽたっぽと日々が過ぎきのうの僕とちょっとちがった
大村 智也 (兵庫県ふれあいの祭典’04 短歌祭)
今日も一日が過ぎた。あーん、ネタができてない。ちょっとだけ進んだかな。
11月 18日(木)
外反母趾扁平足用整形靴わがアキレス腱をやさしく掴む
華奴
今日<釘師>に出会った。<釘師>というと、なんだかコワモテのおっちゃんを想像していたが、軽いノリのおっちゃんだった。釘師って パチンコやってもええの? と訊ねると、そらここらあたりではでけへんけどな、と言う。ふうーん、顔をささなけりゃやれるんや。んじゃ、簡単に稼げるやん。
旅先なんかで簡単に。
一体どこでそんな方と遭うかって? 今日は スポーツクリニックに できあがった整形靴を取りに行って、そこで、そのおっちゃんも 靴の装着とアドバイスを受けていたの。 おっちゃんが、「かわいいねえ」と言った。わたしは、てっきり わたしの靴がかわいいと言っているのだと思って、えー? こんなんかわいいかなあ、、、と思ってたら、靴の担当アドバイザーのおねえさん(若くてきれい)が 「○○さんったらもおすぐそんなこと言うてえ」なんて言ったので、え? わ! わたいがかわいい 言うてはったんやあ、、、(*^_^*)
11月 17日(水)
さかあがり子に教えつつ地面ける地球が頭上でぐるんと回る
賀内 敏彦 (兵庫県ふれあいの祭典’04 短歌祭)
今日は いいお天気。
青空を見ていたら、ぐるんと逆上がりしたくなった。
鉄棒、もう冷たいやろな。
11月 16日(火)
はかなきは八坂に逢うて四条にてさらばと言えり二千円札
華奴
紫式部、いったいどこにおるんろ。二千円札 巷で遭うことはない。それが、なんでか京都に行くとお釣りでくれる。京の都にいてはるらしい。
こないだのバイト料は きらきらの新札でもらった。一万円札と千円札。
高野山では お釣りに樋口一葉を一葉もらった。
11月 15日(月)
おめでとうと言われるほどのことらしい 携帯保持者となりしを告げて
華奴
エリザベス女王杯記念携帯。昨日携帯を買った。
<携帯を持たない暮らし記録更新>に挑戦しておりましたが、ついに断念。
待ち合わせ場所を間違えたりする厄介なヤツは、携帯を持たないこともはた迷惑ということもある。公衆電話を探す手間もかなわん。負けたのは否めない。
ダンナは <あれだけ携帯は持たんと言うておったものを、寝返ったか、情けない> と嘆く。
携帯メールをしていると、<えらいオモチャ握らせてもた。また家のことほっといてそればっかりするんやろ。ええ加減にしときや。もお授業終わるまで取り上げる。帰りまで預かっといたる。ほれ、こっちにかし、渡しなさい。>
おいおい、それって学校のつづきや。職業病やんか。
いやいや、今さらそんなにケータイで遊ぶつもりもないので安ずるな。
携帯仲間になると「おめでとう」というのが習わしらしい。携帯番号を告げた何人かに言われて、は? ちょっと??、違和感。でも そう言えば、パソコンでメール始めた人に開設おめでとうって言ったことあるなあ。
11月 14日(日)
あをじろく秋の色こそ流れたれ露おく街の敷石の上に
尾上 柴舟
今日はエリザベス女王杯。またまた 当ててもらったよお。そのうち バチあたるかなあ。
11月 13日(土)
高野の籠もりたりけるころ、草のいほりに花の散り積みければ
散る花の庵(いほり)の上をふくならば風入るまじくめぐりかこはん
西行
今日は 吟行会で 高野山に行きました。
大門の傍に電光掲示板には、気温、9度と出ていた。 さ、さぶーかったーーー。
熊出没注意の看板も。町石道 歩きたいけど、熊出そうやなあ。
さすがにもう紅葉がきれいだった。真っ赤とまっ黄。
11月 12日(金)
老い老いて明日あることの不思議なり眠りて起きて医者に行くだけ
宮 英子
お義父はんと病院デートの日。今日のおとうはんの名言。
「もお病院もええわ。もう病院は卒業。あと次は 瓜破(うりわり)や。」
瓜破には 斎場がある。
そやけど、それがなかなかそう簡単には行かれへんもんやでえ。…… おぜんざいを食べながら、だんご屋にて。
11月 11日(木)
秋つばめテロがテロ生む必然に愕然とせず泪流さず
伊藤 一彦
麻痺してしまうくらい おそろしい現実がつづく。
11月 9日(火)
越岬の沖を見てをれば飛魚は少し地球をはみ出して飛ぶ
上田 善朗 歌集『三方五湖』
生協で <とびっこ>を買ったので、今日は手巻き寿司にした。飛び魚の飛ぶのを見たのは 与論島でのサンセットクルージングで見たのが初めてだった。あれには たいそう驚いたおどろいた。飛ぶ飛ぶ。そらもうほんとにずいぶんと飛ぶ飛ぶ。鳥みたい。滞空時間の長いことながいこと。あんなに飛ぶもんだとは思ってなかったもんだから驚いたなあ。
11月 7日(日)
死ののちも納豆食ぶるわたくしか見えざる唇ゆ糸引きながら
水原 紫苑(短歌16.10)
けっこうコワイぞ、これ。
11月 6日(土)
やんま来てしづかに止まるなかぞらのわれには見えぬ指にやすらふ
渡 英子 (歌壇16.10)
ふっと こころしづかになるような歌だなあ。こころがぴりぴりしたときは なかぞらに見えないやんまを思い、見えない指を思いましょう。
11月 3日(水)
トイレ流すなよ続けてわたくしが入りますから妻と子につぎ
高木 孝 『地下水脈』
うちは、私が 「あ、待って、わたし次入る」と言って、だんなが流すのを制する。こんなせこいこと よそでも言うんだあ、と嬉しくなった、ははは。
今日は <トイレ>に振り回された。トイレタンクの中のオーバーフローパイプが折れて 水がとまらなくなった。INAXに来てもらえてよかった。アロンアルファでくっつけていいか電話で聞いたら、しないほうがいい、と。始め 明日の晩に来ることになって、難儀なこっちゃと思ってたら、
運良く他のキャンセルが入って来てもらえることになった。トイレひとつで、たいへんなこと。
11月 2日(火)
マラソンの最後の一人うつしたるあとの玻璃戸に冬田しずまる
寺山 修司
題詠マラソン なんとか完走!! ぎりぎり 23時50分 100首目投稿。内容はひどいもので、最後の方はとくに多くの人が「いただけない」と思われるようなものだろうけれど、ともかく今回は「完走」にこだわったので自分では満足。見苦しくともぐちゃぐちゃになっても、ともかく完走しようと思い続けることができたこと。
最終日前日土曜日も出かけて時間がなくて、夜にがんばって30首ほどかせぐ。のこりあと25首まで来たが、どうなるのか。でもやってみよう、と投げないことにする。最終日日曜もお出かけ、音訳テープ聴読者との交流会、大阪歌人協会シンポジウム、靴の刈り合わせと朝から晩まで三つの用事を梯子して、やっと夜にパソコンの前に座れた。さすがに最終日は地下鉄の中でも考えたりした。なにしろ、時間の観念が希薄な私は、夜お風呂に入っていて あと2時間もないことにやっと気がついて ぎょっとした。あと15首、単純計算で1首に5分もかけられないのだということにようやく気がついた。作って投稿する時間も要る。しかも込み合っているかもしれない。ひーー、ほんまにピンチ。どきどき。でもでもトライとらい! そう、これが、結果的にすごくいい体験になったのです。なんと あの詩ボクのどきどきぐちゃぐちゃの即興詩みたいなもの。ぐちゃぐちゃなじぶんをさらけだす、せっぱつまった3分の戦いみたい。こないだの居酒屋でも 即興詩やるって言う勇気なかったけど、わたしの即興詩体験のようなものなんだこれが。来年は きちんととり組んで まともなレベルの歌で継続的に走ろうと思う。とにもかくにも無様であろうと達成感はひとつの自信につながるものね。さてさて、次は 詩ボク本戦に向けて、ネタ作り!