みんなのうた・詠うでんしゃごっこ

みんなのうたは お座敷掲示板にお越しのみなさまが 興にのってどんどんつけてくれはったんどすえ。
短歌をつくろうなんて思ってもみなかった方々も 一緒に 遊んでくれはったんどすぅ。

    『果てしなく続く天空に』   2003 5/16 〜 6/9

1 暗闇に石を投げた 果てしなく続く天空に投げるつもりで  /はっちん

2 ゆうべ見たあの流れ星 どこからかだれかが投げた石だったのか  /華奴

3 人知れず流れて消えたあの星を、都会の君は見てないだろうか  /はっちん

4 闇空に子ども心が投げた石 流れ光りて ネヴァーランドへ  /幸ちゃん

5 JR銀河鉄道のポスターに見入る人の背 やがて発光す  /華奴

6  星ひとつ 希望とみなす 人生に 引き潮あれば 満ち潮もある  /ぶちこ

7 満月に阪神ファンの熱き息放つ幾万珊瑚の産卵  /華奴

8 星屑も銀河も今も耀けり幼きむかしラタンのいすに  /孝子

9 幼子が呪文のように繰り返すスイキンチカモクドッテンメイカイ  /みやちん

10 都会ではネオンサインを星と見紛う 病みて旅して銀河に帰る  /はっちん

11  星の零(ふ)る夜の夢にて母いませ幽かに浄く星かげつがる  /小川良秀

12 若かった この間まで 我もまた 黄色いくちばし ツバメの子  /ぶちこ

13 休日は、ただぼおっと子連れの公園 ツバメ幾度も鋭角に飛ぶ  /はっちん

14 疲れたら 休んでいけよ 鳩よハト うちの軒なら 貸してやるから  /ぶちこ

15 公園で われと遊んだこともなし 老いた親父は孫と戯る  /幸ちゃん

16 孫持たぬ父はベンチに目を細めながめておりぬ鳩と幼子  /華奴

17 肌寒き古都の夜にもビアガーデン 帰りのキオスク、缶を買い飲む  /はっちん

18 缶をぷしゅー 言わせて今宵 また1首 駅のベンチに歌生まれたり  /華奴

19 伊勢外宮 勾玉池の 鯉と亀 アヤメみながら 餌やる私  /ぶちこ

20 嵐来る 木のざわめきも 知らん顔 ひたすら歩く 公園のはと  /孝子

21 公園に鳩があるいてぼくがいるまさに飛翔(た)つとき戦機がうなる  /小川良秀

22 おいしそうな鳩がいっぱいいる国の生ゴミ漁るヒトとカラスと  /華奴

23 遊園地 テラスに菓子食む鳩の群れ 子ら駆け回りても 逃げることもなく  /孝子

24 緑もゆる 谷間に咽ぶ湯煙に 古里のごと 心包まる  /孝子

25 山煙る ハイウエイ下りて有馬川 銀ねずの空 燕の矢流れ  /孝子

26 心付け渡し損ねた若き客 女中がねばる有馬温泉  /みやちん

27 台湾で チップ渡せど出て行かぬ 二人いるから二人分くれ  /幸ちゃん

28 アヤメ畑で もつれ合う 雀の雌雄 認めてくれと 求愛ダンス  /ぶちこ

29 つつぴーと鳴く四十雀 賽銭をいれないでください 雛が寝ています  /華奴

30 くちばしを 大きく開けて雛3つ 賽銭箱も棲めば天国  /孝子

31 美濃焼の 皿の中でも 飛ぶ燕 伊勢のツバメも 鋭角に飛ぶ  /ぶちこ

32 鋭角に男逃げたり来世には燕養う女になりたし  /華奴

33 若作りの後ろ姿に近づきて踵を返す男よあわれ  /華奴

34  珍しい 五月の嵐 去って晴れ 女子さわやか 衣替えなり  /ぶちこ

35 ツバクロは サラリーマンか モーレツな 肩そびやかし 急いでどこへ  /ぶちこ

36 先輩に 手招きされて電車ごっこ 楽しい楽しい もう降りられへんわ  /孝子

37 夏衣に吸い寄せられし蜂一匹女性専用車両に入りぬ  /華奴

38 さっきからずっと乗ってる環状線 時間が来たら急にレディスカー  /華奴

39 渡し船 伊勢宮川の 澄んだ水 遠く山水 煌めく水紋  /ぶちこ

40 今日から半そでとはしゃぐ 孫娘 未だランドセル背中に大きい  /孝子

41 金魚鉢に澄みてしずかなり熊野灘の波にもまれし御浜小石は  /華奴

42 ランドセル黒が欲しいと困らせた一生(ひとよ)を背負う甲羅が重い  /華奴

43 愛らしき 磨りガラス越し シルエット 鳩羽休め 梅雨の軒下  /ぶちこ

44 子育てに 生きてくために 働いて 今日もツバメ 東へ西へ  /ぶちこ

45 「はよ起きや」「ご飯ついてる」「シャツ出てる」 未熟な親は子に育てられ  /みやちん

46 天翔るインターネットのどこからかわたしを育てる足長き人  /華奴

47 果てしなく続く天空にしろがねの橋を渡してあなたに会わん  /華奴




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