Damn Small Linux 3.3のインストールと設定

hanpen 2007/04/18

fmv5133

☆ DSL-3.3 日本語対応版.

少し趣向を変えて LiveCDの Damn Small Linux 3.3日本語対応バージョンを古いノートPCにインストールして使えるかを試してみました. 機種は,富士通の FMV-5133NU5/Wで10年位前のノートPCです.CPUは Pentium 133MHz,メモリは本来標準では 32MBだったのでしょうが,48MBに増設されています.ハードディスク(HDD) は標準で2GB位のディスクが搭載されていたものと思います.HDDは入っていませんでしたので手持ちのHDDを入れることにしました. このノートPCは HDDを 8GBまでのものしか認識しません, 8GBのハードディスクを持っていませんので 10GBのハードディスクをHGST(日立)のFeature Toolを使って8GBに制限して使いました.
Feature Toolについてはこちらを 参考にしてください.

目 次

1 ライブCD DSL-3.3の準備

まず最初に,DSL-3.3 日本語対応版の dsl-3.3-jp.isoと dsl-3.3-xxxx-jp.iso.md5をライブCDの部屋からダウンロード (DL)します.

※ DSL-3.3 日本語対応版を DSL-3.3-jpとし,ダウンロードをDLと表記します.
リスト 1 cdrecord
$ less dsl-3.3-xxxx-jp.iso.md5        (一応 dsl-3.3-xxxx-jp.iso.md5 MD5をチェック)
  fee9d7adef20b9d1e7f0f891e16a2f78

$ md5sum dsl-3.3-jp.iso                (MD5 のチェックサム)
  fee9d7adef20b9d1e7f0f891e16a2f78    (dsl-3.3-xxxx-jp.iso.md5のコードが合ってるか確認)

$ su                     (スーパーユーザーへチェンジ)                    
password *****           (パスワードを打つ) 

# cdrecord -v speed=24 dev=/dev/hdb dsl-3.3-jp.iso (speed=24は CD-Rの速度 /dev/hdbはCDドライブ)
#                                                  (ドライブの構成によっては/dev/hdcかも) 

cdrecordが,古いバージョンの場合は ↓
# cdrecord -scanbus                    (scanbusでCDドライブ番号をサーチ)
Cdrecord 2.0 (i686-pc-linux-gnu) Copyright (C) 1995-2003 g Schillin
…
scsibus0:
        0,0,0  0) 'RICOH  ' 'CD-R/RW MP7040A ' '1.6.0 Removable CD-ROM
        0,1,0  1) *
        0,2,0  2) *
        …
# cdrecord -v dummy speed=4 dev=0,0,0 dsl-3.3-jp.iso   (CDドライブ 0,0,0で書き込みテスト)
…
# cdrecord -v speed=4 dev=0,0,0 dsl-3.3-jp.iso   (speedはCDドライブの速度に合わせる)

2 bootableCDが立ち上がらない対処

  1. 古いノートPC等は,最近のライブCD(BootableCD)のisolinuxを使ってるものをブート(起動)できないものがあるようです. 今回の FMV-5133NU5/Wがそれにあたります.
    ※ ライブCDが問題なく起動できる機種は,この項目は省略です.
  2. BootManegerのバイナリの sbminstをDLしてフロッピディスクに書き込んでフロッピからライブCDを立ち上げます.
リスト 2 sbminst
# superformat -B /dev/fd0 hd     (フロッピディスクのフォーマット)
# chmod u+x sbminst              (実行許可をあたえます)
# ./sbminst -t us -d /dev/fd0    (フロッピディスクをドライブにセットして実行) 
Are you sure you want to install Smart BootManager into drive /dev/fd0 [y/n]? (yと打ってEnter)

Installation successful!
#

次に,FMV5133NU5/W のフロッピディスクをFDドライブに入れDSL-3.3-jp のライブCDをCDROMドライブに入れてスイッチオン
※ BIOSはフロッピドライブをファーストブートに設定,フロッピディスクは書込み禁止にはしない

↓ フロッピディスクが立ち上がり以下の表示がでます.
                 Boot Menu

  Flags     Number  Type   Name
----------  --- --  NONE   Quit to BIOS
----------  --- --  NONE   Poweroff
----------  --- --  NONE   Reboot
---------D  FD0 0  NONE   Floppy
---------D  HD0 0  NONE   Harddisk
---------D  CD0 0  NONE   CD-ROM            ←(CD-ROMを選択してEnter)
----a-----  HD0 1  FAT32  Primary  1

(↓ CD-ROMを選択すると以下の表示がでる)
=======[ Infomation ]=========      
                                                   
   Save the changes (y/n)?        ←(yを打ってEnter)
                            
================================

(↓ 次にChanges savedが表示される)
========[ Infomation ]========

        Changes saved.              ←(ここも Enterキーを打つ)

================================
←(この画面が出たらEnter)

3 DSL-3.3-jp インストール

DSL-3.3-jpが立ち上がったなら XTerminalで コマンドの fdiskを使ってHDDのパーテションを作っておきます.fdiskの操作はこちらを参考にしてください. デスクトップ内でカソールを適当な位置で マウス右ボタンをクリックして,
アプリケーション > ツールス > HDへインストール を選択します.
そして,次に以下のような画面が出ますので順次指示に従って設定していきます.

dsl_cfdisk
最初に cfdiskが表示されますのであらかじめ fdiskで作っておいたパーテションにハイライト(白くなってる部分)を上下の矢印キーで移動, 次に左右の矢印でハイライトを[write]に移動してEnterキーを打ちます.
もう一回同じ画面が出ますので今度は左右の矢印でハイライトを[Quit]に移動してEnterです.
cfdiskの操作に熟れている方は fdiskを使わずこの画面内でcfdiskを直に操作 してパーティションを切って設定してください.

(例では, hda1にfat16, hda2にext3, hda3にLinux 未設定fs, hda4にswapをセットしてあります)


dsl_cfdisk2
本当にHDDのパーテションの変更と設定をしてもよいか訊いてきますので yesと打って Enterです.
dsl_cfdisk3
ここでは hda2と打ってEnterです.(各自のHDDの /dev/hdaxに合わせてください)

dsl_cfdisk6
次に,マルチユーザーによるログインをインストールしますかと訊いてきますの で nと打って Enterです.
そして,ファイルシステムはext3にするか訊いてきますので yと打ってEnterです.(非力なPCの場合は noの方が良いです)
HDD内のデータが全て消えますのでインストールを本当に続行するか最終の確認をしてきますので yと打ってEnterキーを打ちます.()

dsl_inst
いよいよ HDDへ DSL-3.3-jpをインストールする行程に移ります.

dslgwreboot
インストールが終りgrub等 ブートローダの設定です.
liloか grubのどちらかを選択,l か gを打ってEnter .

windows がインストールされているか,叉は,windows のパーテションがあるか 訊いてきます.

最後にリブートを yと打ってEnterで DSLのインストールは終了です.

* リブート後 PCは GRUBが立ち上がり DSLを選択すると DSL-3.3-jpが起動し非力なPCでも何とか作動するようです.
( 再起動途中で, rootとユーザ dslのパスワードを訊いてきますから任意のパスワードを打って進行します)

* Xが立ち上がったならXTerminalにてコマンドでスワップ領域を作ります(例では /dev/hda4)
$ sudo -s
# mkswap /dev/hda4
# swapon /dev/hda4 
※ DSL-3.3-jp では, スワップパーティションの作成操作は不要かもしれません, DSL-3.1では必要でした.

4 ネットワークの設定

インストールが済んだら次にネットワークを設定してインターネットに継げてみましょう.

手持ちのPCMCIA ネットワークカードにBUFFALOのLPC-PCM-CLXと,IO DATAのEXT-PCMカードがあります.DSL-3.3-jpでは,BUFFALOのLPC-PCM-CLXはPCスロットに挿すだけで自動認識してくれます.IO DATAのEXT-PCMは /etc/pcmcia/configを設定しないと認識してくれませんので設定方法をあげておきます.
リスト 3 Network
$ sudo -s                             
# cardctl ident | grep "product info:" 
product info: "IO DATA", "ETXPCM", "3.0", "AX88190"     (プロダクトコードを表示)

# vi /etc/pcmcia/config 

viエディタで /etc/pcmcia/configを開いて870行目あたりに以下を書込みます.
card "IO DATA ETX-PCM Ethernet"
  version "IO DATA", "ETXPCM", "3.0", "AX88190"
  bind "axnet_cs"

設定が終わったら再起動をして

# ifconfig -a

で eth0が立ち上がってるか確認します.

ハードウエアの設定が済んだら次はデスクトップのDSLpanelのアイコンをクリックして開きその中の Netcardconfigを開くと,

Use DHCP broadcast?

<Yes> <no>

と,訊いてきます.<yes>を選ぶとルータ側がDHCPでIPを振っているならば即 web上にアクセスできてインターネットに継ります.

ルータがDHCPの設定をしてない場合は,Netcardconfigを <No> と答えて以下のように設定します.
(例は,PPPoAで ネットワークが192.168.1.0の場合です)
Please enter IP Address for eth0
192.168.1.2                       (ネットワーク上の任意のIPを振って Enter)

<Ok>         <Cancel> 
-----------------------------------------
Please enter Network Mask for eth0
255.255.255.0                           (ネットマスクのIPを振って Enter)

<Ok>         <Cancel>         
-----------------------------------------
Please enter Broadcast Address for eth0
192.168.1.255                           (ブロードキャストのIPを振って Enter) 

<Ok>         <Cancel>         
-----------------------------------------
Please enter Default Gateway
192.168.1.1                            (ゲートウェイのIPを振って Enter)      

<Ok>         <Cancel>         
-----------------------------------------
Please enter Nameserver(s)
192.168.1.1                           (ネームサーバのIPを振って Enter)    

<Ok>         <Cancel>         

以上を設定してDillo等でインターネットで webを散策してお楽しみください.

※ 次回にPCを立ち上げたときは,XTerminalで /etc/init.d/networking start とコマンドを打つとDillo等でネットに継ぐことができます.しかし,毎回立ち上げる毎に /etc/init.d/networking startと,コマンドを打つのは辛いので
vi .xinitrcとして ".xinitrc"に下記を書き足します.
……
  torsmo 2>/dev/null &
fi
sudo /etc/init.d/networking start   #※DSL-3.4では sudo /etc/init.d/networking restart)
uim-toolbar-gtk-systray &
…
追記.
DSL-3.4では,/etc/init.d/networking startではネットワークが立ち上がってくれないようですので,
/etc/init.d/networking restart とします. 2007/08/28
【DSL-4.0rc1】
DSL-4.0rc1 をテストを兼ねて使っていますが, ネットワーク設定の一部を変更しないとDSL-4.0rc1を立ち上げる度に
/etc/init.d/networking restartとしなければネットワークが立ち上がらないのは辛いので,下記のように設定しました.
(sleep 10は 10秒後にコマンドを実行 Xwindowの立ち上がりタイムが各マシーンによって違うので数値の変更が必要かも)
……
  torsmo 2>/dev/null &
fi
sleep 10 && sudo /etc/init.d/networking restart   #※(DSL-4.0rc1) 
uim-toolbar-gtk-systray &
cade $DESKTOP in
…

5 パッケージのインストール

DSL-3.3でGIMPとEmacs そして,FDcloneをインストールして使いたいので apt-getしました.

パッケージをインストールする前に パッケージのアップデートをした方が良いようです.その際,
/etc/apt/sources.list の中の一部を変更した方が良いです.(変更しないで apt-get updateしてしまうとGIMPが古い 1.2のバージョンがインストールされます)

# vi /etc/apt/sources.list と,打って下記に変更します.
(woodyを#でコメントアウトし oldstableのコメントの#を外します お間違いのないように)

#deb http://archive.debian.org/debian-archive/ woody main contrib non-free
deb http://ftp.us.debian.org/debian/ oldstable main non-free contrib
#deb http://mirror.aarnet.edu.au/debian oldstable main contrib non-free
#deb http://mirror.linux.org.au/debian oldstable main contrib non-free
#deb http://mirror.usc.edu/pub/linuxdistribution/debian/ oldstable main contrib non-free
追記
DSL-3.4の sources.listは下記のようになっていますDSL-3.3も下記のように変更した方がよいかもしれません. 2007/08/30
(新たにDSLをインストールした場合はapt-getする前に メニューの[アプリケーション]-[ツールス]-[GNU Utilsアップグレード]と[Apt有効化]を実行しておきます)
#deb http://archive.debian.org/debian-archive/ woody main contrib non-free
deb http://ftp.debian.org/debian/ sarge main contrib non-free
#deb http://ftp.us.debian.org/debian/ oldstable main non-free contrib
#deb http://mirror.aarnet.edu.au/debian oldstable main contrib non-free
#deb http://mirror.linux.org.au/debian oldstable main contrib non-free
#deb http://mirror.usc.edu/pub/linuxdistribution/debian/ oldstable main contrib non-free

sources.listの設定変更が済んだら apt-getを実行します.

リスト 4 apt-get
# apt-get update             (パッケージのアップデート) 
……
# apt-get install gimp        (GIMPのダウンロードとインストール)
…
# apt-get install emacs21     (Emacsのダウンロードとインストール) 
…
# apt-get install fdclone      (FDcloneのダウンロードとインストール)
…

以上でGIMP, Emacs, FDcloneのインストールが完了します XTerminalを立ち上げて

$ gimp &
$ emacs &
$ fd &
と,すると各アプリケーションが使えます.

6 アイコン張り付け設定

デスクトップにアイコンを張り付けて使い勝手を向上させたいと思います. (例はGIMPで ~/.xtdesktop/gimp.lnkを作っての設定)

リスト 5 icon
$ cd .xtdesktop
$ ln -s /usr/share/gimp/2.0/images/wilber-icon.png wilber-icon.png 
$ vi gimp.lnk

gimp.lnkファイルの記述 ↓

table Icon
  Tyep: Program
  Caption: Gimp
  Command: gimp
  Icon: .xtdesktop/wilber-icon.png
  X: 73
  Y: 309
  Status: anchor
end

7 その他のパッケージ

ここでは,セキュリティや使い勝手の向上のために設定した事などを追記していきます.

* FTPサーバに編集したhtmlファイルなどをアップロードする際, PROFTPを使いたいので apt-getしました.

リスト 6 proftpd
# apt-get install proftpd
…

# cd /usr/sbin
# ln -s ftp pftp    (/usr/sbin/ftpにリンクを張る)

# pftp hoge.ftp.com                   (早速 pftpを使う,例は hoge.ftp.com)
Connected to hoge.ftp.com
220 @honyara FTP Server (Version 1.2) ready.
Name (hoge.ftp.com:foo): ojyamasimasu     (ログインネームを打つ,例はojyamasimasu)
331 Password required for ojyamasimasu
Password: *******            (パスワードを打つ)
…
ftp>             (サーバにログイン中)
  
2007/05/15 [ntp追記]

* PCの時計の時刻を正確に合わせたいので NTPサーバに同期をとる ntpd と ntpdateコマンドをapt-getしました.

リスト 7 ntp
# apt-get install ntp
…

# apt-get install ntpdate
 …
ntpdateコマンドを使って NTPサーバにアクセスし時計を正確に合わせてみました.
# ntpdate 130.69.251.23       (今在住の一番近いところのNTPサーバ のIP)
…
# hwclock --systohc         (ハードウェア−クロックにセットした時間を同期)
以上で,PCが1/100秒くらいの正確な時刻を表示してくれることでしょう.


*****

◎ ロースペックなノートPCをセカンドやサードマシンとして予備的に又は遊び感覚で使うにはお手軽です.このFMV-5133NU5/Wはファンが付いていなくて とても静か,パフォーマンスには劣るかもしれませんが,それなりに作動します. 各種のソフトをDSL-3.3-jpにいろいろ入れてのHDD占有容量は 570MB位ですから非常にコンパクトであると思います. : ^)

新しいPCをお持ちの方でしたらDSL-3.3は超軽快に作動することでしょう.

*****

DSL Wiki http://www.damnsmalllinux.org/wiki/index.php/Main_Page

Dillo Wiki http://geom.math.metro-u.ac.jp/wiki/index.php?Dillo

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