1/25

 うだうだ考え込んでいるうちにもうこんなに時間が過ぎてしまった。

 俺は「先輩後輩」というしくみにとうとうなじめずに今まで来た。当然学校にも今の仕事にも先輩後輩はいるし、もちろんその人たちには何の遺恨もないのだが、今の世の中が転がっていくために、我々はこのしくみを都合よく利用し過ぎじゃなかんべか、と思ったのだ。

 我々は学生の頃から、先に生きているというただそれだけの理由で力を持ち、後々自分が助けてもらいたいだけなのに、先輩だから後輩を守る、なんつって身内に便宜を図ったり、自分が後輩だった頃苦しめられた怨みを先輩になって別の後輩に晴らすという間抜けな悪循環を繰り返していく。

 もちろん本当だったらそういう中から助け合う気持ちだとか権力を使うことの素晴らしさや恐ろしさを学ばねばならないのだけれど、たいていは助けられることの気持ち良さや権力を振りかざすことの気持ち良さだけを身につけてしまうのではないか。

 そうした人たちが社会や政治の上のほうでたむろして悪循環を日夜紡いでいると思うと暗澹たる気持ちに陥るのだが、それは俺がいわゆる「体育会系」の、熱い先輩後輩関係というやつを体験していないゆえの、帰宅部のただのひがみに過ぎないのだろうか?

 だが俺は先人の智慧を利用させてもらって生きているのだからそれを敬う気持ちを持っている、と自分では思っているし、後の者が助けを求める時は出来る限り手を差しのべたいと思っている。正直言って今の若い人のように年上の人に馴れ馴れしく友達言葉で話しかけたりするさまを見るのは気分が悪い。

 つまりは、まず先輩後輩というしくみがあるから人間関係が出来るのではなくて、先輩後輩というのはただのオプションでありトッピングでしかない、という事を常に自覚していなければならない、という事なのだ。お互いに信頼や友情(これはちょっと甘っちょろ過ぎる言葉かもしれないが)が成り立っていれば友達言葉で話したって何の問題も無いのだ。

 自分が努力して身につけた力ではなく、先輩後輩というトッピングでボケーっとしてるうちに身につく力を振りかざすことはこの上ない間抜けな行為だ。しかしだからといって人間社会で生きていく以上そのしくみを無視することは出来ない。それが本当に嫌なら世捨て人になるしかない。

 恐らく俺がこんなくだらん事に引っかかっているのは、自分がその努力無しに手に入れた力を振りかざす気持ち良さに簡単に溺れてしまう恐れのあるへなちょこだという事を薄々感付いているからなのだろう。

 と、これだけ書き連ねて実際なにかの行動に出るでもなく、結局自分の曖昧さしか認識できなかったというショボさが俺なのだ、と思った。日記の閉め方すら小学生以来何の進歩も無く未だにショボく「と思った」だ。

 夜明け前に日が昇る方の反対側を見ると上空いっぱいにこれが浮かんでいる。

1/19

 ケーブルのFOXチャンネルでやっている『バフィー』が真面目におもしろい。女子高生の恋愛やら友情やら家庭問題やらの現実的な部分と、ヴァンパイアスレイヤーとして非現実的な敵と戦うという部分が良い塩梅でバランスを取っている。日本のその手の人たちが作ったらきっと非現実的な部分に力が入りすぎちゃって吸血鬼という「嘘」が生きてこなかっただろうと思った。

 スタイリッシュホームレス。

 
 

1/16

 12日にビームの新年会があったことを書くチャンスを逃した。面白かったり失敗したりいろいろあった。

 15日までには『恋の門』次号のカラーページを描いたことを書くチャンスを逃した。

 そして今書くことはというと目枕を使ったらやたら気持ち良く寝られる、という事ぐらいしかなかった。

 性欲探偵。

1/10

 成人式の報道を見て自分のことを思い出した。スーツや着物に混じって一人でトレーナーとジーパンで出席した。スーツを着慣れなくてめんどくさかったのだが、恐らく自分なりに「俺は人とは違うんぞ」という青い虚勢のあらわれでもあったのだろう。成人式で調子に乗って訴えられた子供は「20歳になる前に騒がしてやろう」というマスコミに刷り込まれたような何にも考えてない理由でやったらしいが、人と違うと示したいという点では俺も大して変わらんなあと思った。でも違う点は集団と個人の違いであるとも言える。あの子供たちは一人じゃ絶対あんなことは出来ないだろう。集団の力を自分個人の力と勘違いしてしまうのはとても恥ずかしい。きっとよっぽど人にかまってもらいたかったんだろうが、ひとりじゃ恥ずかしいのでつるんだという事だろう。今の学校は順位をなるべくつけずみんないっしょ、という考えが主流らしいので、これから集団だとめちゃくちゃ調子に乗るが一人だと居るか居ないかわからん、という人間が更に増えるだろう。

 年賀状の当たりを交換に行ったら去年のハガキだったとわかった時の凡小太郎さん(仮名・19・無職)の表情。

 
 

1/6

 PS2DVDリモコンセットが近所のコンビニで売ってたのでつい買った。資本主義に操られていると思った。

 頬骨みりんさん(84歳・仮名)の寝起き姿。

1/2

 1日に子を見せるために静岡のカミさんの実家から早朝向こうのお父さんに運転してもらって長野の自分の実家に行き、その日の夜静岡に帰り、2日慌てて東京に帰るという移動しっぱなしの年明けだった。

 新年の気持ち。