ベル最期の日記

注)下にいくにつれて写真がキツイので、そんなの見たくないという人は見ないでいいですよ。
でも、小さなベルのがんばりを残しておきたかったのと、今この瞬間も、病苦と闘っている
ハムたちを思い、どうか飼い主さんと二人三脚でがんばっていけるよう、願いを込めて
ベルの最期の日記を書きました。読んでくれたらうれしいです。

5月上旬のベル
まだ腫瘍の部分に毛が生えていた。

5月下旬のベル
毎日出血していました。

2000.06.05

今日からベルの闘病日記をつけていこうと思います。初回なので、ちょっと長いです。
ベルは右目横の部分に大きな腫瘍があり、毎日そこから出血をしています。見た目はかなり痛々しいです。昨年末から原因不明の脱毛を繰り返し、子宮から出血、体重もぐんと減りました。腫瘍らしきものを発見し、本格的なベル看病を始めてから、かれこれ4ヶ月目です。ぶるーべりーが住む○×市は、ハムに詳しい獣医が本当にいないため今までは妹もお世話になった、ハム界では有名な横尾動物病院の福島先生に相談しつつ、人間用の薬をハムの分量与え続けていました。かなりひどい出血のときは、止血剤と抗生剤を飲ませ、ごはんもどうにか食べてもらえるよう毎日工夫をほどこしました。
足の力はほとんど無く、とにかく転ぶ転ぶ。それでもシッコだけはトイレでしたいようで、けなげにヨロヨロしながらトイレへ向かいます。


そんなベルをはじめて病院へ連れていったのは、10日前。新しく出来たばかりの病院でハムスターを診てもらえる、という話を聞いたのです。電話で確認したところ、くわしい検査や外科的手術はできないが、それなりの処置?をするとこのことだったので、不安ながらもとりあえずベルを連れていってみることに。
先生は、ベルの体じゅうもみまくり、「悪性の腫瘍だと思います」と言って、終わり。そんなことはずっと前から分かってることなんだよ!!と思ったのですが、「小動物専門の病院では外科的手術や抗がん剤の投与などするところもありますが、うちではそういうことはしません」などと、冷たく言い放つので、もうとっととこことはおさらばだ、と思い、恐がっているベルを連れてさっさと帰りました。薬は抗生剤とステロイドを2種類出されました。
結果として、ベルに恐怖とストレスを与えただけ。私の不安もよりいっそう強まることに。
病院から連れ帰ってから、ベルはぐったりしてしまい、そのまま死んでしまうんじゃないかと思ったくらいでした。ベル、ごめんね。おでかけ嫌嫌言ってたのに、遠いところに連れて行ってごめんね。

最近になって、食欲も少し出てきて、ブルーベリーひとつ、豆腐ひとかけ、きなこゴマはちみつ団子(ぶるーべりーお手製)、宮城県石巻名産カツオ生節を食べてくれました。あときゅうり、イチゴとか。石巻名産カツオ生節はおみやげにいただいた物ですが、まさかベルが食べてくれるとは!!カツオはベルのからだにもきっといいよね。いっぱい食べてがんばろーね!!

 

6月1日のベル
よろついていたけど、まだ元気。

6月6日のベル
腫瘍の表面がカチカチです。

2000.06.06

ベルはトイレへ行けなくなった。トイレのふたは取ってあるけど、それでも段差がきついらしい。手前のティッシュがひいてある所でシッコをする。ほんの一滴。とても困ったちゃんの表情をする。時々小屋の中でもしてしまっている。こういうときは気持ちが悪いらしく、別の小屋へ移動する。ほとんど、はって動くという状態。見ていて本当につらい。

腫瘍がずいぶん固くなってきた気がする。かさぶたが石のようになってきていて、表面をかいても、もう出血はしなくなってきている。病院でもらったステロイドを飲ませてからだ。ステロイドが効くと、出血も止まると言っていたが、血が出ていた頃のほうがベルの具合はよかった。
中で血がたまっているので、どんどん大きくなっている。ステロイドは本当に飲ませていいのか迷う。
食欲は今日はあるほうかな。ブルーベリーは毎日必ず食べてくれる。でも毛づくろいをあまりしないから、爪や口のまわりがブルーベリー色に汚れてしまう。

2000.06.07

転び方がひどい。ぐるぐる回って歩き、よっぱらいのようだ。腫瘍がパンパンに腫れあがってきているため、目が圧迫されているようだ。半分開くのがやっとという感じ。夜中、寝ていても、ベルが心配で何度も目覚める。朝起きても、ほとんど寝た気がしない。
トイレに外へ出て、転んでしまうと自力で起き上がれなくなることがあるので、それが一番の心配。


今ちょっとしたブームの沖縄海洋深層水、ガンに効果ありと言われるアガリスク、気休めとは思うが、やらないよりやったほうがマシと思い、なんでも試してきた。もしかして、ちょこっとは効いているのかも、とも思うが、ベルのにっくき腫瘍の進行のほうが早い・・・
とうふなど、自分で持ってもぐもぐ食べていたのに、私が手で持っていてやらないと、食べない。
水を飲まないので、トマトなど水分大目の野菜を、口元に持っていくと、少し迷ったあと、「じゃ、少し・・・」という感じで食べる。困ったチャンの顔がとにかくカワイイ。
だけど、私もちょっと、疲れてきている・・・

 

6月9日のベル
両目が閉じられました。

2000.06.08

腫瘍がますます大きくなってきている。一日でこんなにも大きくなるのかと、あらためて、ハム時間の早さを痛感する。腫瘍で圧迫された目がつぶれかかっている。どうにかして、腫瘍の膿を出してあげたい。糖尿病の治療に使う、細い針で腫瘍を刺してみることにした。
ベルは私にだっこされるととてもおとなしい。ましてや今は病気なのでなおさらだ。どうにでもしてくれという感じでだらんとしていた。
針は刺さらなかった。固くて固くて、もう針ごときじゃビクともしない。ステロイドを飲ませなければよかった。毎日出血していた頃のほうが、ベルはずっと楽そうだった。本当にこの薬は与えてもよかったのかと、とても疑問に思う。もう薬はやめることにした。

2000.06.09

右目は完全にふさがれた。眼球のきわまで腫瘍が広がっているためだ。左眼も開かなくなってきている。お湯でふいてあげると、少し開くが、それでもまた閉じられてしまう。頭の上は、カッパちゃんのようにはげている。見た目はかなり悲惨。体重も激減している。空気のように軽い。

一日中ベルのそばにいた。どこへも出かけたくない。誰とも口をききたくなかった。ベルのそばにいることが一番大事だった。ピコには悪いけど、もちろんピコも大好きだけど、今はベルを優先していたい。ベルの口元に指を出すと、ペロペロなめてくる。片目で私を見上げる。かわいくてたまらない。涙が止まらなかった。

 

6月10日のベル
生きようと、必死で食べています。

6月11日
ありがとうベル大好き。

2000.06.10

今日は嫌な予感がした。ベルのそばを離れてはいけないと思った。
とにかくベルが食べてくれるもの、全て用意して朝から準備万端の体制。
昼頃から、何度も小屋から転びながら出てくる。両目が閉じられている。毛並みもボサボサだ。
お湯で腫瘍の部分と目の周りをぬぐってやると、少し気持ちよさそうにしている。手の上に食べ物を置くと、一生懸命食べる。とうふ、メロン、イチゴ、スイカ、いろいろなものを少しづつ食べた。「ベルがんばる、がんばる」と言っているみたいだった。生きるために、食べ物を補給しているような感じだった。

夜7時になって、ベルがふらふらと小屋から出てくる。明らかに様子がおかしい。大好きなダウンタウンの番組がやっている。どんなに嫌なことがあっても、ダウンタウンのTVを見るとキャハハと笑えちゃうのに、今日はダメだ。
ベルを何度も小屋に戻すのに、またふらふらしながら出てくる。シッコの気配も無い。

7時半、ベルぱたりと横に倒れる。シッコをちびった。
8時、呼吸が苦しそう。指につけた水をペロペロなめている。
9時、食べたものを吐く。おえつのような感じになる。すごく苦しんでいる。
10時、さらにひどい。さっき食べたばかりのとうふを吐き出す。寝ている下の部分が、シッコとウンチで汚れているので、一度ベルをだっこし、新しいティッシュを敷きなおし、おしりをお湯でふく。

0時20分、血を吐く。続いて、腫瘍から出血が始まる。暗くしていて見えにくいが、固いかさぶたの表面から血が流れ出ている。激しいおえつが続く。10秒おきくらいにおえっとなって、だ液に血が混じっているものを吐き出す。
10時40分、おえつ少し止まる。下は電気カーペットでぽかぽか。少し眠れている様子。顔はぐちゃぐちゃ。目やにでびっしょりで、涙を流しているように見える。
10時50分、ベルが涙を流している。顔が涙でびっちょりだ。両目はしっかり閉じられていたのに、少し開いてきている。虫の息になってきた。


鼻に指を近づけると、少しヒゲを動かした。そうとう苦しいらしく、もがき続けている。「もういいよ」と思った。これ以上ベルを苦しめたくない。ベルの看病を始めてから、初めて本気で、もういいよと思った。
ずっとベルの体の上に手をかざしていたけど、少し離れてベルを見てみた。すぐ後に、元気だったころのベルの写真が飾ってある。同一ハムだとは思えない。涙が止まらない。

少しづつ、ベルにさよならを言う。
11時50分、ベルが鼻をピスピス鳴らしている。少し静かになってきた。神様にお祈りをする。
もう逝かせてやってくれとお願いする。十分がんばった、もうベルを連れていってもいいですと言う。

2000.06.11  

0時ジャスト、ベル、ハムスターランドへ旅立ち。「ちぅ〜〜」という最期のベルの言葉。。。
ずいぶん長い間苦しんだけど、本当によくがんばりました。
ベルは私のほこりです。