【DL/3 (DG-100) の概要】
ヤス研究員からSiRF StarIII搭載 GPSロガー DL/3 (DG-100)を購入したと連絡があった。
・“DL/3”というのは、システムプロデューサアソシエイツ(SPA)で購入した場合の商品名で、GISupplyでの商品名は“DG-100”となる(SPAでも品番はDG-100である)。
・どちらからでも、\17,000-弱で購入できる。
・本来ならこの文書の表題も 「DG-100 (DL/3)のレポート」とすべきなんだろうけど、ヤス研究員が実際に購入した先は、SPAだからな・・・。
2万円を切ってSiRF StarIII搭載、1秒間隔で64,000点のログを記録(高度を除いた場合)、18時間近くのログを記録できるわけね(高度を入れると43,000点、12時間弱)。
・後述するように、ログをNMEA-0183形式で出力する場合、もともと高度情報のないRMCセンテンスのみの出力になるので、高度を記録しても無駄になります。
SiRF StarIIIの実力はMio
C310 やGH-601で十分わかっているので、測位性能には問題はなかろうが、GH-601と同じGlobalSat社(台湾)製というのが使い勝手とかそういう点でちょっと気になるところなのだが、文句の多いヤス研究員でさえ十分満足しているようだから、そのあたりは杞憂かもしれない。
・それでも、「想像してたより重い」「大きい」と文句をたれてたけどね。
・因みに重量は電池込みで122gなんだけど。
【ログをカシミールへ】
早速、ヤス研究員からログが送られてきたが、ワシも十分満足いけるものだった(きちんと時刻のデータも入っているし)。
Google Earth やGoogle Map との相性がいいみたいだが、普段ワシらはカシミールを使っているので、ログをカシミールに表示できなければ意味はない。
幸いNMEA-0183形式でログを出力出来るので、これを経由してカシミールに表示させることが出来る。
・本体から一旦ユーティリティソフトでログを読み込んだ後、改めてNMEA-0183形式で出力する。
・NMEA-0183形式だが、RMCセンテンスのみの出力となる。
・具体的なデータは後述する。
これをカシミールに簡単に取り込む方法として、今のところ2つの方法を使っている。
カシミールのNMEA/IPS File インポートプラグインを使う方法と、GPSLogCv(Gigo氏作)を使う方法だ。
NMEA/IPS Fileインポートプラグインの場合は、NMEA出力のファイルの拡張子をrmcからnmeに変えておいて、[ツール][NMEA/IPSファイルの読み込み]で、ファイルを読み込めばいい。
・拡張子を変えずに無理矢理読み込む事もできます。
・インポートするときに、「衛星の受信状況をチェックする」のチェックを外さないとうまくいきません。
GPSLogCvを使う場合は、ダウンロードしたGPSLogCv039.zipを、どこか適当なフォルダで解凍すると、多くのファイルが出来る。
そのうち[gpslogcv.exe]というファイルを[nme2trk -sa.exe]とオプションを含めてリネームし、なおかつ、そのファイルのショートカットをデスクトップにおいておく。
そして、変換したいNMEA出力のファイルを、ショートカットにドラッグアンドドロップする。
もともとNMEA出力ファイルのあったフォルダに、拡張子が.trkとなったファイルが出来る。
拡張子.trkをカシミールに関連づけしておけば、出来たTRK形式のファイルをダブルクリックすればカシミールが立ち上がる。
・リネームするときのオプションを[-sa]と指定していますが、これは「異常値を全てスキップする」という意味で、ワタクシなりに考えてとりあえず使っているものです(Mio
C310のデータを使うときに、これに決めたんだけど・・・)。
・どういうオプションを使ったらいいかは、GPSLogCvの説明書をよく読んで試行錯誤してでも決めて下さい。
どちらが簡単かというと、やり方を説明するにはカシミールのプラグインの方が簡単だが、なれて来るとGPSLogCvの方が簡単・便利だと思う。
・Mio C310の時は、最初「NMEA/IPS Fileインポートプラグイン」を使っていたのですが、異常値が多くて、インポートしたあとの処理が手作業になって大変苦労しました。その後GPSLogCvを使い始めたら天国のように感じました。
・まっ、いろいろ理由はあるんですが、私としてはGPSLogCvが絶対お薦めですね。
【出力されるNMEA-0183形式のデータの詳細】
では、具体的にデータを見てみよう。
以下は実際にDL/3(DG-100)で測位したデータのNMEA出力の一部だが、ごらんの通りRMCセンテンス行だけの出力だから左側が$GPRMC・・・ときれいに揃ったデータの羅列となる。
(うむぅ・・・将軍さまの国の兵隊さんの行進みたいだ)
$GPRMC,222038,A,3540.7266,N,13925.7480,E,106.92,,300307,,*01
$GPRMC,222039,A,3540.7282,N,13925.7314,E,106.57,,300307,,*09
$GPRMC,222040,A,3540.7294,N,13925.7149,E,106.34,,300307,,*0F
$GPRMC,222041,A,3540.7302,N,13925.6982,E,106.34,,300307,,*0E
$GPRMC,222042,A,3540.7307,N,13925.6815,E,106.81,,300307,,*09
$GPRMC,222043,A,3540.7310,N,13925.6646,E,107.39,,300307,,*04
$GPRMC,222044,A,3540.7310,N,13925.6476,E,108.10,,300307,,*06
$GPRMC,222045,A,3540.7307,N,13925.6305,E,108.92,,300307,,*08
$GPRMC,222046,A,3540.7300,N,13925.6132,E,110.09,,300307,,*01
$GPRMC,222047,A,3540.7291,N,13925.5958,E,111.03,,300307,,*05
$GPRMC,222048,A,3540.7279,N,13925.5782,E,112.09,,300307,,*0C
$GPRMC,222049,A,3540.7263,N,13925.5606,E,113.03,,300307,,*00
$GPRMC,222050,A,3540.7244,N,13925.5429,E,113.50,,300307,,*04
$GPRMC,222051,A,3540.7221,N,13925.5253,E,113.38,,300307,,*03
$GPRMC,222052,A,3540.7195,N,13925.5075,E,113.38,,300307,,*0A
$GPRMC,222053,A,3540.7166,N,13925.4900,E,112.91,,300307,,*0F
$GPRMC,222054,A,3540.7135,N,13925.4727,E,112.09,,300307,,*04
$GPRMC,222055,A,3540.7101,N,13925.4555,E,110.45,,300307,,*0F
$GPRMC,222056,A,3540.7064,N,13925.4390,E,108.69,,300307,,*06
$GPRMC,222057,A,3540.7026,N,13925.4228,E,107.04,,300307,,*07
$GPRMC,222058,A,3540.6986,N,13925.4070,E,104.93,,300307,,*08
NMEA-0183とかRMCセンテンスについては、「GPSの森」の「NMEA-0183フォーマット」の頁を見れば一目瞭然だが、一行目を例にとれば、次のような意味になる。
UTC22時20分38秒、北緯35度40.7266分、東経139度25.7480分、対地速度106.92ノット、UTC2007年3月30日。
・RMCセンテンスには本来、進行方向(方位角)と地磁気の偏角の欄があるのだが、その部分は空白になっている。
・1秒ごとの記録だから、ホント22時20分38秒、39秒、40秒、41秒・・・ときれいに続いているのね・・・。
・本体には、高度データまで記録できるモードもあるのだが、RMCセンテンスのフォーマットには高度がないから、NMEA形式で使う場合は、高度データを記録しても無意味になるわけです。
ところで対地速度だが、これはRMCセンテンスの基準どおりなら、ノット表示のはずで、一行目は106.92ノットとなる。
これをkmに換算すると約198km/hとなる。
上記のログの中には、113.50という値もあって、これなら、約210km/hだ。
このログは、ヤス研究員が中央高速道で多摩川を横切るあたりの走行中のログで・・・
いやぁ〜ヤスのヤツ、飛ばすなぁ〜・・・新幹線もまっ青っ!さすがFORESTERっ!
ってな訳はいくらなんでもあり得ない。どうしたんだろう?
・カシミールでの速度表示はRMCセンテンスのこの部分の値ではなく、距離と時間から計算しているらしく、このあたりの速度は90〜98km/hとなっている。
・まっ、ログの速度のデータなんて使わないから、どうでもいいんだけど・・・。
ということで、衛星の状況等専門的な情報はないが、ワシらにとっては、必要十分な情報が得られるということがわかった。
【要望】
電池が通常の単3型というのはワシにとっては都合がいいのだが、記録が内蔵メモリというのがちょっと中途半端なんだよなぁ〜。
18時間というのは長いようで、結局24時間にも満たないってことだしな。
何日も記録したい場合は結局ノートパソコンを準備しておかねばならん。
まぁワシらのように、基本的に電源のある場所をベースに昼間だけ活動する場合ならいいが、テント泊まりとか小屋泊まりの場合は厳しかろう。なんでもいいからメモリーカードに記録するような仕様にして欲しかったな。
【今後の研究展望】
研究費ですぐにでも購入して、さらに詳しい研究を進めたいところだが、現在、ワシの研究用特別会計が赤字転落の危機にある状態での・・・(正直たばこ銭にも困っている状態)。
・人体によるアセトアルデヒド生成実験に熱心になりすぎた訳でもないのだけど・・・。
・というわけで、今回、使用レポート第1報を報告したのだが、第2報は、いつになるやらわかりません(涙)。
【参考サイトなど】
◎システムプロデューサーアソシエイツ
/ DL/3
◎GISupply
/ DG-100
, GH-601
◎GlobalSat
/ DG-100
◎Mio DigiWalker
Japan / Mio
C310
◎遊び心研究室(harry氏)
/ SiRF
StarIII内蔵、GH-601 , SiRF
StarIII内蔵、Mio C310
◎カシミール3D
◎Garbage
in, Garbage out(Gigo氏) / GPSログデータコンバータ
◎ウィキペディア
/ アクタ共和国
, アセトアルデヒド
◎GPSの森 /
NMEA-0183フォーマット
◎SUBARU
/ SUBARU-FORESTER
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