【カメラ付き携帯で赤外写真を撮る (千円以下で赤外カラー):速報版】 2005/02/26
研究報告に『デジタルカメラで赤外写真を撮る』ってのをアップしてるが、あれをアップした直後、ある雑誌から続編というか、続編を含めてまとめたものを投稿してくれと頼まれ、『デジカメで赤外写真!〜貧乏なキミにも出来る〜 1万円以下で赤外カラー』ということで発表してたのだわ。こちらの方もネットに掲載されていて、どちらも、検索でよくあたるらしくて、時々学校の先生から質問を受けたり、授業の教材として使いたいとか相談がくることがある。
ところが、『貧乏なキミにもできる・・・』の方で使用しているデジカメ、オニギリ2号こと、“YAHOO!
Degital Camera ハイブリッド”の方は製造も終了してしまって、「他に安くて簡単に赤外撮影に使えるデジカメはありませんか」とか「ジャンク品でYAHOO!
Camera 手に入れたのだが、ドライバが手に入らない、どうにかなりませんか?」とか質問もあり、折角相談を受けたのに役に立てず申し訳なくて、赤外撮影に適した安いカメラはないか気にはなっていたのだわ。
そこで、以前から携帯電話のカメラで赤外写真が撮れるんじゃないか、いつか実験してみたいとは思っていたのだが、つい先頃、滋賀県の学校の先生から「授業の教材に『デジタルカメラで赤外写真を撮る』でつかっている写真をつかいたい」ってメールが来て、「そうじゃ、携帯で実験するんじゃった」って思い出した。で、早速実験してみた。
デジカメで赤外写真が撮れる理屈は上記2つの『デジタルカメラで赤外写真を撮る』・『デジカメで赤外写真!〜貧乏なキミにも出来る〜 1万円以下で赤外カラー』でも詳しく書いているので、ここでは詳しいところは省略するが、CCDは可視光線以外に赤外線にも反応するのだ。しかしCCDに赤外線が反応してしまえば、本来の色が再現できないので、普通デジカメには「赤外カットフィルター」というのをつかって目に見えない光(赤外線)がCCDに到達しないようにしている。
じゃ、どうやって赤外撮影をしたかというと、長時間露出が出来るデジカメで、赤外カットフィルターがカットしきれなかった赤外線をなんとか撮影したり、ナイトモードのあるデジカメ(赤外カットフィルターを外すことができるデジカメ)で赤外カットフィルタを外した状態で撮影したのが、これまでの2つの報告である。
今回、携帯のカメラに着目したのは、今の携帯のカメラって、そりゃ画素数は一昔前のちょっとしたデジカメより圧倒的にいいのだが、なにせ、携帯は携帯、どうせカメラの作りはちゃっちぃものだろう、わざわざ色の再現性のために赤外カットフィルターつけるなんて手の込んだことはしてないんじゃないか?って思ったのだわ。
もし、携帯で赤外撮影がうまくいったら、今後、学校の先生からそういうご相談があったときに、「携帯でも簡単にできるから是非試してみて下さい」ってアドバイスできるしね。
さて、実験をするとなると、赤外フィルタが必要となる。これは以前と同じフジの
IR-84 を使用。当時770円で買ったもの。今回は、買うのもめんどくさかったので、がらくた箱から以前実験に使用したデジカメ・オニギリ2号を見つけだし、レンズのところにセロテープではっていた
IR-84 を引き剥がしたものを使用した。

さて、携帯のカメラを赤外カメラに改造する方法であるが、まず、赤外フィルタ
IR-84 を1cm四方大ぐらいにハサミで切り、携帯のカメラのレンズのところにセロハンテープで貼り付ける、これで改造終了である。(改造というにはあまりにもあっけない)
因みに今回使用した携帯電話は、DoCoMo の シャープ製 SH505iS である。(昨年の夏頃、¥1,500ぐらいで新規で購入したもの。すでに旧型ではあったが、miniSDカードが使えてパソコンとの連携がよく、液晶も綺麗ってことで、値段が落ちるてくるのを待ってたんだわ。)
あとは普通に撮影するだけ。

赤外撮影をするときには、フィルタをつけた状態で、普通の写真を撮るときはフィルタを剥がす。
上記の写真は、フィルタをつけた状態。
さて、実際に撮影してみよう。
実はワシ、風邪気味で昨晩は風邪気味を押して飲んでカラオケして二日酔いで、あまり外へ出歩く気力もなかったので、ほんとの近所であまり撮影には風流さの欠けるところではあったのだが。
その結果、まぁ説明するより見た方が早い!
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| 写真1 赤外フィルタ使用 |
写真2 通常撮影 |
写真1は赤外フィルタを貼り付けた状態で撮影、写真2は赤外フィルタを外した通常撮影。
写真1の赤外フィルタを貼り付けたものは、若干赤紫がかっているが、生け垣の植物が非常に明るく写っている。
といっても、薄赤紫色の写真とカラー写真では明るさを比べにくいので、フォトレタッチソフトで色情報を破棄し、グレースケールに変換してみた。
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写真3 赤外フィルタ使用
(グレースケール) |
写真3 通常撮影
(グレースケール) |
これではっきりする。
明らかに、生け垣部分が赤外フィルタをつかった方が明るく写っている。
これは、植物の葉が赤外線を強く反射しているものを赤外フィルタをつかった写真がとらえているものである。
大成功!
携帯のカメラに、赤外カットフィルターがついているのか、ついていないのかは、はっきりしないが、長時間露出なしの通常シャッターでこれだけとれるんだから、赤外カットフィルターがついていたとしても、カットフィルター効果的には機能していないってことなんだろうね。
これらの写真はなんとなく手持ちで撮影していたのであるが、偶然にもあたかも三脚をつかって動かさずに撮ったように見えるね。
じゃ、ついでに、赤外カラー合成やってみようじゃないのぉ〜。
ちゅーことで、久々に、弓場さんが作ってくれたフリーウェア:カラー合成ソフト『赤外カラーが出来るンです
for Yahoo Camera 』の登場じゃ。
このソフト、for Yahoo Camera と銘打っていて、Yahoo Camera 専用っておもいきや、実は汎用的に使えるんですね。
その結果がこれ(写真5)
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写真5 カラー合成写真
(RGB=赤外、赤、緑)
『赤外カラーが出来るンです』使用 |
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おー、すごいっ! なにせ、三脚つかってないから、すこしずれてはいるが、立派な赤外カラーじゃーー。
『貧乏なキミにもできる』のオニギリ2号も安いカメラで手軽に出来たのだが、オニギリ2号にはモニタがついてなかったので、撮影結果はパソコンに取り込んでみないとわからなかったのだが、携帯はモニタがついているから、撮影している段階でモニタに赤外画像がでるんだよ。こりゃええわ。
『デジタルカメラで赤外写真を撮る』では、予算は10万円ぐらい。
『デジカメで赤外写真!〜貧乏なキミにも出来る〜 1万円以下で赤外カラー』では、予算1万円。
そして、今回、ついに、ちょっとしたカメラ付き携帯電話を持ってさえいれば、『千円以下で赤外カラー』(赤外フィルタ代のみ)という恐るべき手法が編み出されたのであった。
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余談
写真5のカラー合成について「なんじゃ、色がずれて何がなんだかわからんじゃないか!」と不評を買っている。
この実験は安く簡単にということに意味があり、フリーソフト『赤外カラーが出来るンです』(弓場氏作)を使っているが、まぁお金と手間暇に余裕のある人でズレが気になって仕方ないという人は、フォトレタッチソフトでカラー写真と赤外写真の位置ズレの調整をすればキレイに仕上がるので試して下さい。作例を写真6に掲載する。
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写真6 カラー合成写真
(RGB=赤外、赤、緑)
位置ズレの調整を行ったもの |
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