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『@ベイビーメール』 山田悠介 文芸社

 『リアル鬼ごっこ』の作者さんの第2作目です。

 携帯電話に届く一通のメール、『ベイビーメール』。
 受け取った者の胎内に宿る不気味な命。
 出産まであと4週間───。

 『…のだ。』『…だったのだ。』の多用が非常に目につきました。ごく当たり前の何気ない行動にもこれをばんばん使ってるからやたら大袈裟になっちゃって緊張感が台無しに。
 『リアル鬼ごっこ』で頻繁に用いられていた語尾の『………。』が今回なくなってるようでしたが…ということは前回のあれって別にこだわりがあって使ってたワケじゃないってこと…?

 他人の文章をどうこう言うと自分に跳ね返って来る気がしてホントは嫌なんですがこの方の場合はどうしてもそこから感想が始まってしまう…。
 前作のようなぶっ飛んだ表現は鳴りを潜めて一気に普通に読めるレベルの文章になってるのはいいんですが…それはそれでやっぱりそれじゃあ前回のあれは何だったんだってなるワケで…マトモな文章になっちゃうとかえって残念と言うか。何か期待するところが違って来てるなあ。

 肝心なのは内容の方なんですが。
 ストーリーは…可もなく不可もなく。お約束ポイントをきちんきちんと通過してあらかじめ敷かれたレールから一歩も外れずにおおむね予想通りの展開を見せてくれます。

 て言うかヘンなメール受信して添付ファイル開いたら気持ち悪い赤ちゃんの泣き声が聞こえて来て直後にあろうことか滅多に割れないだろう携帯電話の液晶画面が割れたと言うのに「偶然よね」ってそれは有り得ないと思うんですがこの辺はどうですか。この作品の発表当時はケータイの画面ってそんなに簡単に落としてもいないのに目の前で割れるモノだったんですか…?
 主人公達もさあ壊れたケータイ店に持ち込んで修理してもらうとか何でしないの。私だったら調べたいですよ壊れたのが液晶画面だけならメールの内容は読み出せるハズなんじゃ…!? 確か被害者の一人の携帯電話も液晶画面が壊れてたって理由でろくに調べもせずに返してましたけどそれはどうかと!
 一番腑に落ちないのが主人公が一度目にしただけの『ベイビーメール』の内容を完全に記憶していてそれを紙に書き出せたことですよ。いくら内容が衝撃的だったとは言えあれ結構長かったのに何でそんなイニシャルとかましてや正確な地名とかまで覚えてるんですかアナタは。瞬間記憶能力者だったのか実は?
 あと最後の最後で作者が自分で「これで全てが終わったと思っていたのだ。」みたいなこと書いちゃ駄目………。
 ページ残量で先があることはわかるんですからそこは作者が言っちゃ駄目ー………。

 とにかくタイトルと装丁と発想はいいから次も機会があれば読むんだろう…なあ…。

20040319

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