『ガンパレード・マーチ』ノベライズ第7弾。
自然休戦期目前、終戦ムードに支配されて一部だらけ気味の5121小隊の面々。
久々かつ突然の出撃命令にうろたえつつもどうにか準備を整えてみたら、速水君と原さんだけが二人揃っていつまで経っても現れない! 病欠、あるいは脱走? もしかして駆け落ち…?
あらぬ噂に振り回される隊員達、気づけばあっちでもこっちでもカップルが…?
九州撤退戦へとつながるお話です。
熾烈な熊本城攻防戦を生き抜いた隊員達。
今巻ばかりは高校生らしく若者らしく存分に色恋沙汰に奔走するストーリーなのかと思いきや…大筋ではその通りなのですがそれだけではなく次巻へのつなぎもきっちりとなされていて、予想よりもがっちりと読み応えのある内容でした。
ゲームだけやってるときは壬生屋さんてあんまり好きじゃなかったんだけど、小説読んでると彼女ってほんとに可愛いなあと思います。一途でまっすぐで。今回は他校に講演に行ったりもして。
今回で瀬戸口君との仲がまさに一気に深まってしまったのにはちょっと驚きましたが彼女らしい関係の進め方かもしれない。むしろ受け止める瀬戸口君の反応が意外だったと言うか…壬生屋さんならののみちゃんにやきもちを焼いても許せるというか(笑)。
原さんと一緒に失踪してしまった速水君のことが気になってたまらない舞姫もかわいいなー。彼女もまた純粋でひたむきで、まあ結局速水君は当然のごとく舞姫のもとに戻って来るわけですが(さりげに何その熱のこもった告白…!)速水君と舞姫のカップルがやっぱり一番ですね。
そして滝川君は森さんとでもう確定なのか(笑)。ゲームやってるとすぐ交通事故で死んでしまう森さん(わあ)。小説では幸せになってもらいたいところですが、さすがに滝川君は頭の中が幼すぎるような…しかもそこに茜君や田代さんが絡んでくると…どうなるんだろうなこの組み合わせは…。
滝川君と言えばゲームの中では戦車技能がないばかりに万年無職で誰からも嫌われまくってて何をしでかしたのやら謹慎食らって登校出来なくなって真夜中の教室に一人立ち尽くしているというどうしようもない印象ばかりがあるのですがこのシリーズの滝川君は立派な士魂号乗りとして成長してきていて、滝川君なのに頼もしい…。『平均三十点のテストに滝川は七十点を取っているが、速水らは九十五点以上という高得点をたたき出しているというわけだ。』なる例えの一文には深くうなずかされるものがあります。
それにしてもこのような話だからなのかまるっとスルーされていた来須くん…その判断は非常に正しいと賞賛したい気持ちでいっぱいですがまさかここまで出て来ないとは…彼には確かにそもそもそういう感情そのものが欠如しているような雰囲気もありますが。
そんな感じで今巻でより一層個々のキャラクターも固まって、ガンパレ小説残るは『九州撤退戦』上下巻の2冊のみですか。心して読んでゆきたいと思います。