インデックスにもどる → タイトル別 著者名別
『キーリ5 はじまりの白日の庭 上』 壁井ユカコ 電撃文庫
「今度あんな冗談やりやがったら砂場に埋めてコンクリート流すぞ」
『やってみやがれ。掘り返されるまで毎晩夢枕に立ってやる』
夢枕にも立てるのね、兵長…ッ!(握りこぶし)
ということで『キーリ』5作目です。
今巻はウエスタベリの街でハーヴェイの昔の知り合いが団長さんをやってるサーカス団に出会い団員達のトレーラーで寝泊りすることになったキーリ達。
兵長が成仏しかけたり(えええええ)キーリに気があるサーカス団員が登場したり(ベアフット、君じゃキーリの相手は無理だ)キーリとハーヴェイは相変わらずやたら噛み合わないままなのでイライラさせられたりラストがとんでもないことになってみたり。
次の巻でいよいよハーヴェイの過去が語られるのでしょうか。ハーヴェイが不死人となったいきさつについて。私は何故かハーヴェイのことを「もともと不死人としてつくられた存在」だと思い込んでいたので元は普通の人間だったらしい事実にちょっと戸惑いを覚えてしまったのですが、ハーヴェイも人間だったって記述、あるいはどっかにあったのかな?
『キーリ』は何故か(多分非常に疲れるキーリとハーヴェイのやりとりのせいで)1巻1巻の間を異様に空けたペースでしか読み進められないのでもう最初の方のハナシとかほとんど忘れかけてる状態で時折出て来る名詞にああそう言えばそう言うエピソードもあったっけなと記憶を引っ張り出しながら読んでいるのですが…。
それにしても、今巻のキーリは色んな男にちょっかいかけられてて、読んでてずっとなんだかなあって感じでした…考えナシの無鉄砲に呆れるほどの無防備まで加わって、私にとってキーリの唯一の美点だった健気さがどんどんむしばまれてゆくよ…ずっとこんな調子だとキーリが嫌いになってしまいそうだよ…。
でもラボの話とかその辺の描写は興味深くて新発見の気分。キーリとハーヴェイのくっついたり離れたりは一旦脇にどけてこの辺を掘り下げてくれないかなあとかちょっと思いました。それが悪いワケじゃないしそれが好きで読んでる方もおられるのでしょうけど私としてはそればっかりが続くと正直うんざりしてくるので…。
第6巻『はじまりの白日の庭 下』に期待です。
20050419
インデックスにもどる → タイトル別 著者名別