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『阿修羅ガール』 舞城王太郎 新潮文庫
アイコは金田陽治への想いを抱えて少女的に悩んでいた。その間に街はカオスの大車輪! グルグル魔人は暴走してるし、同級生は誘拐されてるし、子供たちはアルマゲドンを始めてるし。世界は、そして私の恋はどうなっちゃうんだろう? 東京と魔界を彷徨いながら、アイコが見つけたものとは───。三島由紀夫賞受賞作。受賞記念として発表された短篇「川を泳いで渡る蛇」を併録。
舞城王太郎氏の作品です。
ちょうど新潮社から文庫で出たので購入して早速読んでみた次第ですが…うーん、何て言うか、速度はそのままで勢いがなくなってしまってるような…?
これまでの作品に共通してあった読後の爽快感、どこまでもまっすぐな感じがこの作品からは伝わって来ませんでした。作風の転換? ではないような。妙に説明臭かったり世界観とは別のところで単純に支離滅裂だったり、全体的に漂う違和感。舞城氏どうしちゃったんだろうと言うような。
文体は変わらずハイテンポで一気に読ませられる気持ち良さはあるんだけれど…何となく語尾を濁してしまうような。何故かなぁ、どこがどう違うのかよくわからないけど、どっかが私にとってはあまり好ましくない方向に違うのです。
面白かったけど、手放しで感激することは出来ませんでした。うーん。
『グルグル魔人』の章にかなりあてられた部分もあるかもしれない。『グルグル魔人』は…とにかく気持ち悪いなぁ。
『川を泳いで渡る蛇』は静かで存在感のある作品だけれど、どこか説教臭いと言うか抽象的に過ぎると言うか…舞城氏この作品以降こういう作風になっていくのかなぁ? もしそうだったらすごく残念な気がする、私個人の意見なんだけれど…。
ともあれ次の作品も期待して読ませていただきたいと思います。
20050511
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