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『文学刑事サーズデイ・ネクスト1ジェイン・エアを探せ!』 ジャスパー・フォード/田村源二 ソニー・マガジンズ
事件のはじまりはディケンズだった───
わたしはサーズデイ・ネクスト、27課所属の<文学刑事>だ。
元<時間警備隊>の父は、いまは時空のなかを逃げまわる身の上、最愛の兄はクリミア戦争で疑惑の死を遂げた。
わたしはといえば、昔の恋をひきずったまま、地道な捜査ひとすじ。
ふだんは原稿紛失や盗作など冴えない事件ばかりで殺しとは無縁のリテラテックのわたしが、いくつもの顔を持つ凶悪犯アシュロン・ヘイディーズを追うことになった。
特別捜査機関の同僚の心配をよそに、わたしは単身“現場”へ向かった。
英米でベストセラーの<文学刑事シリーズ>第一弾!
長かった…おそらく二週間以上かかったのではないかと思います、読了までに。
普通にある単行本の厚さなのに、文字が細かかったり二段組になってるわけでもなかったのに…とにかく進まなかった…。
つまらないから読むのが遅くなっていたわけではなく、面白いのに読んでも読んでも減らないのです。不思議な感覚でした。いつまででも読んでいられるから好都合と喜べるかと言えばそうでもなく「面白いのに…」という疲労感と無力感が蓄積されてゆく奇妙な状態。終盤まで読んだところで図書館の返却期限が過ぎてしまい再度借り直して意地で読み切りました。
ギッシリ詰まってるのに、スカスカ。
読了して最初に抱いたのがそのように強烈に矛盾した印象でありました。
色々なモノが次々に登場して息もつかせぬような目まぐるしい展開があることは認めますが、ひとつひとつのモノに関連性がほとんどなくて(あるとしても、申し訳程度というか、とってつけたようなというか…)、細切れのエピソードをスライドで片っ端から見せられているような。
もうごちゃごちゃし過ぎててただ単に私自身の理解が追いついてなかっただけかもしれません。いっそ映画とかで観たら素直に面白かったんだろうなぁ。
主人公のサーズデイの宿敵として登場するアシュロンは何がなんだか結局よくわからなかったし…人間じゃなかったということ? なんかのモンスターだったの? 撃たれても銃弾を素手で握り潰すような相手にどのようにして勝つのかと思ったら…そこんとこはすごーくあっけなかったし…。
ラストも、ねぇ、結局ランデンとくっつくのかよー! ボーデンは何だったの…!?
ジャック・シットだってものすごくわかりやすい片付けられ方をしちゃって…まあこちらは次巻への引きになってるようですのでこれでいいのかもしれませんが…ねえ…。
ところで私は『ジェイン・エア』という作品を今まで名前だけしか知らなかったので今あらすじなど調べてみたのですが、なるほど、この作品中での『ジェイン・エア』がああなってこうなったのはそういうワケで…、そうかー、『ジェイン・エア』を先に読んでおいたら多分これは文句ナシにものすごく面白い小説に感じられてたハズ…。
今度ちゃんと『ジェイン・エア』を読もうっと。ロチェスターさんが素敵でした。
とりあえず次巻『さらば、大鴉』も読もうと思います。
『ジェイン・エアを探せ!』は最近文庫になりましたので第3巻以降のシリーズも(どこかで続いていると読んだ記憶があるんですが)そろそろ訳されるのかな?
20060116
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