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『神栖麗奈は此処にいる』
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『神栖麗奈は此処にいる』 御影瑛路 電撃文庫

 彼女は、【わたし】の親友。陸上部に所属していて、クラスは違うけどいつも一緒に下校している親友。
 彼女は、【僕】の家族を殺した憎い仇。僕は彼女を許さない。僕の家族を殺してなおのうのうと生きている彼女を許さない!
 彼女は、【わたし】の仲間。人型エネルギーを消すため……世界の危機を救うために一緒に戦う仲間。
 彼女は、【俺】の……

 彼女は、いつもおかしいくらい美しい微笑みを浮かべている。
 彼女は、【あなた】にとっての、何……?

 『電撃ブートレッグ』に掲載されていたあらすじに興味を抱いて今回初読みの御影瑛路氏です。
 とりあえず一気に読了、しましたが…面白くて途中で本を閉じられなかったと言うよりは、途中で本を閉じてしまえばその先を読めなくなりそうな予感があったからと言うべきか…。

 謎の存在『神栖麗奈(かみすれいな)』と関わった人物が次々と破滅してゆく様を描いたこの作品、レーベルは電撃文庫ですが感覚としては角川ホラー文庫を読んでるような気分でした。角川ホラーの方に入ってても違和感なかったと思います。むしろ何故電撃文庫なのか不思議に感じます。

 話の内容としてはまあホラーものによくあるパターン…ですね。
 一人称で語られるお話の常として心情描写にたっぷりの文章を費やしていながら最後の最後まで誰にも感情移入出来なかったことについては、登場人物達との年齢がそんなにもかけ離れてしまったせいなのだろうかと不安になるほどでした。
 全体的に薄甘くて生ぬるーい印象。自殺とか自殺とか自殺とかには、ちょっと…最近そういうのを読んでなかったせいかどんなカオをして良いのやらわかりません。

 あとがきには『この作品のみでも楽しめるつくりに〜』みたいなことが書かれていたのですが、『神栖麗奈』に関する一番重要なこと(ホラー好きとしてはそこをこそ読みたいのに!)が明かされないままに終わっちゃってるので続編の『神栖麗奈は此処に散る』も読まないワケにはいかないと思います、結局…結局上下巻なんじゃないか…。

 つまらなかったワケじゃないけど大満足ってほどでもないんですよねぇ。
 どうも『〜此処に散る』の方が面白いみたいないので、そちらも買って読んでみようと思います。合わせて読めばこのどっちつかずの感想もどちらかに大きく傾くかもしれない…と言うかどっちかに傾いてくれるといいなぁ…。

20060123

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