インデックスにもどる → タイトル別 著者名別

オンライン書店ビーケーワン:キノの旅 5

『キノの旅V −the Beautiful World−』 時雨沢恵一 電撃文庫

 第3巻から第6巻までをすずか嬢にお借りしましたので立て続けに読み中の『キノの旅』です。

 パースエイダー(注・銃器のこと)の名手・キノ(女の子)と言葉を喋るモトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す)・エルメス、この二人が旅の途中で立ち寄る国や出会う人々、出来事について連作短編形式で書かれた作品。

「とてもいい心がけだね。”備えあればウクレレなし”さ」
 エルメスが言って、
「は?」
 管理人が怪訝そうな顔をした。
「エルメス……。わざとやってないか?」
「何が?」

 エルメスはそんな風にいつも通りですが今巻第5巻はパースエイダー使いとしてのキノの強さを際立って感じられた巻でありました。謎の襲撃者七人とキノとの攻防を描いた『英雄達の国』はもちろん、『予言の国』でも『塩の平原の話』でも『病気の国』でも何気に強いキノです。いや、キノはいつも強いんですけどねー。

 『人を殺すことができる国』でキノが食べていた山になったクレープは美味しそうでしたね。つまり1ホールまるごとのミルクレープということかな?
 「何事も、挑戦だ」とか言って一人で全部食べちゃうキノ、そして食べ終えた直後に甘いものをおごろうと言われて悔しそうな顔をするキノ。
 食べ物が絡むといつも淡白なキノが途端に可愛く見えてしまうのが不思議です。たくさん食べるたくましい良い子だなぁ。

 『用心棒』はごく短いお話ですが自分の中の倫理観をぐちゃぐちゃに引っ掻き回されてしまうようなすごいインパクトがありました。
 そしてすごいインパクトと言えばもちろん『おとがそ』でしょう。「すごい! キノは本当にいるんだ!」じゃなくて! 昆布じゃなくて…!!(衝撃)

 アタマの中が色んな方向に揺さぶられるので読んでてまったく気が抜けませんね、『キノの旅』は…。
 続刊も楽しみに読ませていただきたいと思います。

20060616

インデックスにもどる → タイトル別 著者名別