インデックスにもどる → タイトル別 著者名別
『快傑!トリック☆スターズ 怪盗右京からの挑戦状』 桐咲了酒 ファミ通文庫
名探偵・天神影太郎の末裔、天神智影。天才的頭脳と愛くるしい容姿を持つ15歳のお嬢様探偵───のわりにヒドい天然ボケの彼女の元に一通のビデオレターが届く。映っていたのは、紅茶色の瞳輝くハーフの美少年と金髪碧眼のメイド服少女と……。その少年、右京こそ影太郎の宿敵・伝説の怪盗の孫であった!!曰くありげな豪華客船上での対決を宣言する彼に、智影は天神一族きっての銃器スペシャリスト・巳夜、フツーの少年・咲一と共に船上の人となるのだが!?
ひろ嬢よりお借りした本です。
もうかなり前に表紙のイラストの可愛さにひかれて手に取ったところカッコいいお侍が活躍してそうなおハナシだったのでひろ嬢にオススメしたところ購入されたという経緯を記憶しておりますが相違ありませんでしょうか。
活躍してそうだったカッコいいお侍は神谷真十郎さん。カッコ良かったのは確かでしたが挿絵にされていた一場面しかマトモに活躍してなかったのでちょっと残念です…。真十郎さんをシンジュと呼ぶのが良いなと思った。
船全体が美術館となった豪華客船ミュージアム号で名探偵と怪盗が名画を巡って一騎打ち、みたいな大筋なんですが、そういうハナシかと言えば何だかそうでもないような。
あれこれネタバレになっちゃうので具体的には触れられませんが、謎解き部分を読んでも「う〜ん…?」って感じです。「ああ、そうだったのか!」ではなく「ああ…そうだったの…」なんですよねぇ、心情的に。
絵画消失のトリックが明かされることによって、裏に隠れていたもう一つの事件も解決をみる…いやまったく、ほんとに綺麗におさまってるんですけどね。詰め込んだものをきっちり使い切ってすっきりまとめてあるおハナシなんですけどね。
真十郎さんの鮮やかに腕の立つところであるとか、右京くんの時代劇で得た知識による著しく間違った日本観&行動とか(右京くん好きだわー)、ケイちゃんの声を鈴でたとえる言い回しとか、面白い部分は多々あったのですが(全部怪盗側…ッ!?)…あとがきの作者さんの言葉が面白かった部分をすべてぶち壊したようなものです。
せっかくのハッピーエンド、ほのぼのとした気分で本を閉じようというときに、真正面から冷水を浴びせかけるようなあとがきならばない方がマシと言うものではないでしょうか?
作者さんの言葉と作品そのものの評価は別個に考えるべきであることは理解しておりますが、それにしても、ねぇ…ひさしぶりに読んだな、こういうあとがき…。
20060811
インデックスにもどる → タイトル別 著者名別