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『キノの旅IX -the Beautiful World-』 時雨沢恵一 電撃文庫
空には、暖かい午後の太陽が浮かんでいました。なだらかで大きな丘を登った時、丘の向こうが見えた時、キノは驚きの声を出しました。「あれ? なんでだろう」急ブレーキをかけられて止まったエルメスも、「おや」やっぱり驚きました。そこには国がありました。広い草原に、城壁が見えました。白い城壁が、大きな円を描いていました。───キノとエルメスが辿り着いたのは、城壁が続く大きな国。そこに国があるとは聞いていなかったので驚きつつ、入国するための門を探して走り続ける。しかし……。(『城壁の話』)他、全15話収録。
第7巻から第9巻までをすずか嬢からお借りしましたので再び読んでおります、『キノの旅』です。
『キノの旅』は読み出すと止まりませんねー。
あっと言う間に現時点での最新刊まで読み終えてしまいました。
10月には10巻が出るようです。こちらは買うつもりです。
今巻は短いお話がぎっしり。
この作者さんはちょっとしたスケッチのような短いお話が上手だと思っている私としては、そういうお話がたくさん読めて嬉しかったです。
今巻での一番のお気に入りは『自然保護の国』ですね。ああ、そっちか、そっちに行くかぁ、みたいな(笑)。ラストも何とも皮肉っぽくうまくまとまってて、面白かったです。
前巻『船の国』におけるシズ様はちょっと嫌いでしたが、今巻『電波の国』におけるシズ様はかなり好きです。
しかしながらこの9巻で特筆すべきはやはり『うらがき』…ッ!
マトモな「あとがき」を書いておきながら何故「うらがき」まで書かねばならなかったのか…その情熱はどこから来ると言うのか…!
帯を外したところにヒントが書き込んであるあたりも遊び心(…)を感じさせますし、文庫1冊でここまでやってもらえたら…いや、ここまでやる必要はあるのか?(笑)
10巻の「あとがき」がどうなるのかが非常に楽しみなところ。
ということで、続刊も楽しみに読ませていただきたいと思います。
20060907
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